rss twitter fb hatena gplus

*

『ノック・ノック』 浮気男はとりあえず、ぷっころす♪

時々やり過ぎがちなボクちゃん、イーライ・ロス

knock-knock前回の『グリーン・インフェルノ』は、全米でも叩かれてなかなか公開されず、2年間首を長~くして待たされる羽目に。そして公開が決まった途端、アメリカではまたも公開延期が決まってしまうという憂き目にもあった。
日本での公開がようやく決まるも、アニメファンが『グリーン・インフェルノ』予告にtwitter上でケチを付け、劇場側が日和って同作品の予告を引っ込めた、なんて歯痒い顛末もあったっけ。あの時は悔しい思いをしたなあ…。

そんなこんなを経験したため、ボクちゃんは若干反省しちゃったのか?

今回はつまらないとは言わないけれど、“イーライロス・ギア”が思いきり入っているとは言えない、少し不満の残る作り。

や、掴みも面白かったし、オチも決して悪くはないんですよ。ラストには爆笑しましたし。SNS批判は『グリーン・インフェルノ』同様、時代に対する批判にさすがの腕前が光る!
確かに女性版『ファニー・ゲーム』。やられたことの酷さはこちらの方が上なのに、何故響かないのだろう…。

ただ、いろんなところがヌルいのです。うーん、もっとやれたハズだよね、この人には。
エロもグロも出し惜しみ気味、特にキアヌの拷問がとても物足りない。
「物足りない」って言葉は、イーライ・ロスの辞書には無い筈なんですよ。

確かに、キアヌは「ボクはいい子ちゃん」設定だった。
自分で「僕は善人だ!」などと言うのもどうかと思わざるを得ないけれども、基本的に彼は善人設定なのでしょう。
で、その事に対応する台詞として「でも、男は誰も拒まないのよ」が来るのだろう。
つまり、男全員に対する罰。
男の本能そのものに対しての贖罪…っ!!だったのでせう。

しかしそんなことは、キアヌの拷問がヌルい事に対する誤魔化しには、イーライ・ロス的にはならないはずなのです。
これを初めて見た人には、そうは思えないかもしれません。
でも、『ホステル』、『ホステル2』、『アフターショック』、『グリーン・インフェルノ』等を見たことのある人には、イーライ・ロスは常にやり過ぎ気味にドライブが掛かりまくった人だというのは知ってるはず。
(『キャビン・フィーバー』だって悪くないよー。)

今回の作品は勿体無いですよ。

“出来る子”イーライ・ロスにしては、とても勿体無い!

でもね、逆に言えば「今回、若干日和った」のを自分でも分かってると思うのです。
彼が、「適当気味に作ってもこの程度が出来る」ことを、今は喜ぼうじゃないか。

だって、その反動は来るはずなんだ。

私は、イーライ・ロスを信じてる!

アイ・ビリービン・ユー!

ちゅっ。

355718_006

今回も奥さん、ロレンツァ・イッツォさんは大活躍。

anadearmas
もう一人の子もとても豊満でマリリン的。
こんな子にこんな姿で迫られて、誰が拒めます?

 

関連記事

『ヒメアノ~ル』 塚本遺伝子の本気汁

今年の邦画ベスト1はこれでしょう。 テンポの上手さに心を掴まれてしまう...
記事を読む

『アイアムアヒーロー』 邦画ゾンビのイキのイイ傑作!

「邦画にしては、珍しく出来の良いゾンビ映画」との呼び声の高かった今作。...
記事を読む

『グッドナイト・マミー』 未公開映画特集の中に優れたホラー発見!

こんなに面白い作品が未公開だなんて、勿体無い! マンション内で繰り広げ...
記事を読む

リア充がセ●クスババ抜き&鬼ごっこ 『イット・フォローズ』

タランティーノ絶賛の声が聞こえてきたが、どんなもんかと。 開けてみたら...
記事を読む

3,635

コメント(2件)

  1. とらねこさん、かなり辛いんですね。
    私はイーライ・ロス作品は「グリーン・インフェルノ」に続いて2本目なんで、まだまだその本領を知らないんでしょうね。
    言われてみれば抑制はかかっていたかも。
    特にエロに関しては振り切ってない分、逆に欲情されちゃって、けっこう好きでした。

  2. imaponさんへ

    こんにちは〜♪コメントありがとうございました。

    はい。『ホステル』や『キャビン・フィーバー』等等、まだご覧ではなかったのですね!
    もし機会があればぜひぜひ♪
    『アフターショック』に至っては、「この人は手加減ということを知らないのだろうか」と、心配になる有様でした。
    あと出演作で印象的なところですと、『ピラニア 3D』でプール際でノリノリな若者達のパーティの主催者の役をやっていて、
    嬉々として血まみれになってました♪

    この作品は、「誰かと同じようなことをやっても、どこか新鮮な面白さ」を出すことが出来ていて、それなりに面白かったと思います!
    これから夏本番、ホラーの季節!という感じですが、この作品は初夏にピッタリの、ライトなホラーでなかなか楽しめましたな♪




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑