ナパバレーを自転車でゆく 【サンフランシスコ郊外】
サンフランシスコよりフェリーで1時間、バスで1時間。
とうとう、ナパに着きました!
カリフォルニアワインと言えばナパ
ナパバレーは通称、“ワインカントリー”と呼ばれています。
映画好きなら、ワイン工場を次から次へと廻る車の旅、『サイドウェイ』を思い出すような、
ワイン工場がたくさんある場所。
(サイドウェイもカリフォルニア州、サンタバーバラが舞台でした。)
カリフォルニアワインはフランスワインに匹敵すると言われる、美味しいワインで、近年ますます名を上げているもの。
カリフォルニアワインのシェアでは、ナパバレーとソノマが7割を占めると言われています。つまり、カリフォルニアワインと聞いたら大体はナパかソノマ、と言うとちょっと大げさかな。
まずはビジターセンターで地図をゲット
バスで来るとナパバレーは「Soscol transit center」というところに当たります。ここで下車。
そして、まずは足であるチャリをレンタル。
ナパバレーは思わずカントリーを口ずさみたくなるような、田舎道。「カントリー・ロード」ですね♪
カラッとした天気で気候も良く、葡萄も良く育つんだなあ〜。
この時期はまだ暑すぎず、自転車がとっても心地よかった。
「Soscol transit center」から歩いて3分ぐらいのところに自転車屋さんがあります。
「Napa Cycle Sport」。
一日35ドルでレンタルできました。
ちなみに、夜は6時までだったのですが、時間が少し遅くなってしまいその日の内に返せなかったので、電話してみたところ、
「料金は24時間で一日単位だから、翌朝返してくれれば一日分で済むよ!」とのことでした。2日分かからなくて良かった♪
何度も言ってますが、観光地に着いたらとりあえず「ビジターセンター」が基本!
ここでいろいろ情報を仕入れることが出来るし、何より地図が無料でもらえるから。
今回は、ナパバレー全体の地図と、自転車用の地図、バスの時刻表と停車駅の情報チラシをもらいました。
そして、受付の人との話で、コッポラワイナリー(旧称「ニバウム・コッポラ・ワイナリー」)が「イングルノック」という名前に変わっていたことを知りました。
イングルノック
正直、ナパバレーで知っていた名前はコッポラワイナリーとオーパス・ワン、そしてケンゾーエステイトぐらいでした。
日本人の作ったワイナリーであるケンゾーエステイトは、日本ではなかなか有名。
だけど、ケンゾーは毎年お歳暮でもらっているし、六本木にもお店があるのでわざわざ行かなくてもいいかな、と(笑)。
やっぱり映画好きとしては、コッポラワイナリーが一番行きたい!
しかし、ここを自転車で来るのは無謀でした(苦笑)。
何より遠すぎるのです…。
ビジターセンターの人に聞いた「コッポラワイナリーは名称が新しく変わった」という情報を聞いて、ここに来た私。
来てみて分かったのですが、コッポラ映画のタイトルを冠したエチケット(ワインのラベル)のものは、ここにはないらしい…。ガックリ…。
でもせっかく来たし、買って&飲んで帰ります。
ワイン貯蔵庫はひんやりと涼しくて気持ちいい。
お城のようなワイナリーの中に入って行くと、上の階のところには
コッポラ所蔵のちょっとした美術品の展示コーナーが。
写真は撮れなかったのですが、『ゴッドファーザー』撮影で使用した車等も飾ってあります。
テイスティングは、お店のところでいただくことも出来ますが、
バー&カフェカウンターでつまみを買って、お庭を見ながらテーブルで飲む事もできます。
とても良い天気だったので、チーズとサラミを買ってワインを一杯♪
日本で行ったことのある“ワイン工場”とはだいぶ趣が違います。
立派な庭には噴水が付いているし、まるでお城みたい。
ブドウ畑がずっと続く景色も最高で、
こんなところでワインを一人クイっと飲んじゃうの、最高に楽しい!
自転車に乗るのにへべれけになるのはまずいので、一杯で我慢します。
あと、荷物が重くなるので1本以上は辛いなあ、どうしようかと…。
荷物が重くて自転車を漕ぐのが辛くなるのは、不便なところですね。
せっかく大変な思いをしたのだし!ここは清水の舞台から飛び降りたつもりで、一番高いワインを買ってしまった…。
でも一本しかワインが買えないなら、安いのを何本も買うのは無理そうだし。
自宅で待ってる人のためにも、おみやげにいいワインを買わないとね。
夕方にかけて少し風が強くなってきて、荷物は重いし、もうヘットヘトのクタクタ。
この日は一日に60キロ走ったのだけれど、一日でこんなに走ったのは初めてです。
あまりに疲れて、夕飯を食べる気力すら沸かず、ご飯を抜いてしまいました。
オーパス・ワン
前日に、前もってどう廻るかを確認しておきます。
出来るだけバスを使い、どうしてもという時だけUberを使おうかなと。
UberはサンフランシスコでもLAでも、本当によく役に立ちました。
(Uberとはスマホのアプリなのですが、どこにいてもタクシーを素早く呼べるアプリ。カード決済もオンライン上で勝手にしてくれるので、現金もチップの必要も無し。旅行者は誰もが使っていましたYo!)
さて、ここは前もって予約が必要なワイナリーです。
前日の夜に予約が取れました。
翌朝、朝ごはんをしっかり取った後、
チーズやナッツ、サラミなどワインのつまみになりそうなものを用意。
こうしたワイン工場は、どこも庭でワインが飲めるようになっているのでは、と前日の経験で学んだので。
何しろ、景色がどこもかしこも最高ですからね。
ワイングラス片手にピクニックが出来るようになっているのならば、
日本のバーのように「おつまみ持ち込む不可」ではきっと、ないだろうと踏んでいました。
チーズやナッツ類が少しあるのと無いのとでは、ワインの美味しさが違うように思える私。
ワインてそれだけだと、ちょっと味が強すぎますよね。
じゃーん!
オーパスワンのヴィンテージワイン。
なんと、試飲で一杯45ドルもしました。
まあでも、日本みたいにケチケチとした量ではなく、なみなみと継いでくれるのが救いかな。
ヴィンテージワインは、日本でも買えるし、値段も一緒ということを前もって調べてあったので、
おみやげにヴィンテージワインは買わない。
ちなみに、日本人のスタッフも働いていて、目の前でちょうどカップルの方と話し込んでいました。
普段は日本人同士でつるむのがさほど好きではないので、自分から話しかけたりはしないんですが
ワインの詳しい説明をしていたので、しっかり聞き入ってしまいます。
日本から来たカップルもハネムーンで来ていると分かり、ついつい幸せのおすそ分けをもらおうと、
話しかけてしまいました。
日本人スタッフもとても魅力的な女性で、自分の旦那さんの話などをしてくれて、場が盛り上げていました。
オーパス・ワンは屋上の展望の良いところで、ゆったりとワインを飲めるようになっています。
やっぱりね!持ってきてよかったー。
持っていたチーズやサラミなど出して、新婚さんにもお分けします。
旦那さんの方がNBAの大ファンと分かり、邪魔かな?と思いながらもついつい話し込んでしまいました。
新婚さんカップルは、旦那さんはアメリカ留学経験もあり、
車でアメリカ旅行を計画されたのだそうです。
旦那さんは旅行会社勤務ということもあり、私の一人旅の手際の良さをすごく褒めてくれました。
奥さんは何とお医者さん。
奥さんの方がお休みがなかなか取れないのだとか。
なかなか楽しいひとときを過ごしました♪
モンダヴィ
オーパス・ワン近くにある、ロバート・モンダヴィ。
せっかくなので訪れました。
ここの眺望も素敵〜!
丘の上にあるマリア像のような彫像も、牧歌的な雰囲気に合っていてラブリーさに拍車をかけます。
カリフォルニアワインはカベルネ・ソーヴィニヨンばかり勧められるのですが、少し飽きてきたので
ここではシャルドネをいただきました。
お土産も買って帰ります。
写真を取った時はお天気が良かったのですが、
ゆっくりしていたら帰る頃にはにわか雨が。
だんだん雨足が強くなってきたので、仕方ないからタクシーで帰ります。
ワインカントリー、車で来ると運転手は飲めない…かと思いきや、
みんな一杯飲んで、その後ゆっくり休んでから出発する人も多いみたいです。
あと、どこのワイナリーでも大体こんな風に、
お庭でゆったり飲めることが分かりました。
やっぱりおつまみは買って持ち込んで大丈夫そうです。
うーん、やはり交通手段が悩みどころですね。
ちなみに2日目はバスで周りましたが、タクシーだったら優に1万円以上はしていました。
私は行きはバスでほんの1ドルちょっとしか使っていないのですが、
帰りに雨に降られたのでタクシーを使ったら、それだけで3、4千円ぐらいかかりましたから。
しかし、まずバスで廻っている人なんて居ませんでしたね。
やはり車の人が多い様子。
自転車の人も時たま見かけましたが、それほど数は多くないようです。
自転車なら近場をあちこち行けて良いのだけれど、お土産がほとんど買えなくなりますから。
レンタカーで来て、1つか2つのワイナリーを行くというのが一般的みたい。
あちこちのワイナリーを行くというより、通り過ぎる位の感覚のようです。
(たくさん回ると、それこそ『サイドウェイ』の世界ですね…!)
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コメント(4件)
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とらねこさん☆
テラスでワイン畑を眺めながら一杯!映画のワンシーンみたいね!!
ワイナリーの中も素敵~♪
そして空の色が違うねぇ。
感想の度合いなのか…?きっと写真の撮り方が上手なのね。
美味しいワインと楽しい出会い、いい旅になったね☆
ノルウェーまだ〜むさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
葡萄畑をのんびり眺めながらワイン、最高よー!
アメリカでも人気なの、よく分かります。
自転車が好きな人にはピッタリかも!
車で行かないところが、なんか、らしいですね(笑)
もしやオールチャリかと思ってましたが、そうでもないので安心したよ。
チャリだと荷物たくさん持てないのが難点だけど、滅多に行けないとこに自由に行けてよかったね。
rose_chocolatさんへ
はい、この地域は気候もよく、素晴らしい眺望ですよ。
自転車の人も中には結構居ましたね。
私は自転車が大好きなので、ちょうど良かったです!
ただやはり自転車だと荷物がねー。
自転車で走ることを前提に、サンフランシスコに余計な荷物を預けておいたのですが、
にしてもワインを何本も抱えて何十キロと走るのはキツい。
バスの時刻表片手に旅の計画を立てちゃう人はあまりいないみたいでした。
旅行会社の営業さんにまで、旅の手配の手腕を褒められましたよー。