『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を 109シネマズ大阪エキスポシティ で見た!
このミーハー野郎が!…と言われるのは覚悟の上でございます。
映画ファンにはご存知の通り、今作の『スターウォーズ フォースの覚醒』は「IMAXツインレーザー」での上映がベストの状態だとか。
普通のIMAXとどう違うのか知りたい、という気持ちを抑えきれず、大阪まで行って来ました。
「監督が意図した通りの画角でないと!」という、そんなにまでこの映画に対して、熱い思いがあった訳ではないのです…
ごめんなさい…。
エキスポシティのある「万博公園駅」は、着くと太陽の塔がお出迎え。
『フォースの覚醒』、初見時は旧三部作を子供の頃に見たきり。
今回は、せっかく大阪くんだりまで来るのだからと、EP4-6の旧三部作,1-3の新三部作,クローン・ウォーズと復習をしっかり見てから臨んだ。(クローン・ウォーズのドラマ版はこの後見ちゃおうかな…。)
EP4-6は、改めて見返してみたら、意外にも全部覚えてました。
子供の頃の私は、単純にハリソン・フォードだけが目当て。それもインディー・ジョーンズのファンだったからという理由で。
ディズニーランドのスターツアーズが大好きだったので、スターツアーズに出てくる映像が見たくて、スターウォーズを見ていた感じ。
ファイナルファンタジーにハマった後は、「ビッグスとウェッジはここから来てたんだ!」とすごく感動した。
こうして見ると、ランドのお城なんかも、ファイナルファンタジーにソックリな背景があったり
ジャバザハットの星にもFFを思い起こさせるような背景セットあるね。個人的には、こういうのが嬉しくてたまらない。
EP1-3からはリアルタイム。
EP1はよく貶されているけれど、私は劇場で見たせいか結構好き。
アナキンとパドメの恋物語の部分は、男の子にはブーブー文句を言われてたのを覚えてますが
私は結構好きだったー。
でも先日再見してみたら、アナキンはただの根性曲がりに思えた。
全然ジェダイの人達の言うことを聞く気がないし、
あれじゃあダークサイドに落ちるよ!アホ!としか思いませんでした。
EP4-6は楽しくてリラックスして見れるのが好きという、その気持ちは分かる。
でも私は旧三部作の殺陣が好きじゃないんですよね。なんであんなにしょぼいの。
子供の頃ですらそう思ったよ。
子供の頃は勝手に「ライトセーバーがあるから、重くてなかなか動かせないんだ(だから殺陣がゆっくりなんだ)」と納得していたぐらいですよ。
三船敏郎にキャスティングオファーあったらしいのだけれど、もし彼がOKしていたら、こんな殺陣にはならなかったでしょう。
残念です。
そう言う意味で言うと、EP1でのダースモールのアクションの格好良さには瞠目した。
他にアクションといえば、何と言ってもヨーダ!実はこの人が一番最強感漂っているのでは。
ヨーダのアクションがもう一度見たくて、EP1-3見直しましたからね。
このシリーズって、冒頭の音楽とタイトルがバーン!と出てきた時が一番感動する。
あと、やたらと斜めに倒れる冒頭のあらすじロール。
今回のシリーズについて、以下ネタバレ
新シリーズは、新旧取り混ぜたこのバランス感覚が、本当に素晴らしい。
何と言ってもこれだよね。ハン・ソロとチューバッカの登場シーン!
ここは初見時も二度目に見た時も、思わず涙が流れてしまいましたからね。
きっとこれは、誰もが見たかったシーンではないかな。
こういうのをちゃんと分かってやれるのは、J.J.エイブラムスならでは!
大筋のストーリーラインは、実は4とまるきり同じ。こうして馴染みやすい物語なのも、狙いどおりの効果が得られたのでは。
そして、新キャラがとても魅力的。
主人公がレイという女性(デイジー・リドリー)なのもとても素晴らしいし、
ストームトルーパーが裏切るという展開なのも、驚くべき設定で目を見張る。
さらには、彼がライトセーバーを使うんですよね。
まさか、彼がフォースを使うなんて、もしかしたらルーカスには無い発想に違いない。
ルーカスはEP1-3(“新三部作”という呼び名はいつまでも呼ぶものなのか?)では、血縁であることを重要視し、アナキンがフォースが強いことを証明するのに、「ミディ=クロリアン」というものを登場させてる。
こうしてあまりにも「血縁の物語」として定義されてしまったところが、EP1-3(新三部作)の窮屈さだったと思う。
だから、ストームトルーパーでありアフリカ系アメリカ人であるフィンが、なんとフォース=ライトセイバーを使うという、こうして重要な新キャラであることに、とても頼もしさを感じるのでした。
つまり、「誰もがフォースの使い手となり得る」ということ。これこそが、ルーカスが決して描かなかったこと。そこがJJは凄いなと思った。
画角は、「全部見えている!」という感覚はありましたよ。
というのも、字幕が普通にあるところより上の方にあるんですね。だからどの部分からカットされているのか、容易に予想がつく。
もちろん、カットされて困るような箇所は全く無いし、「見えたから何かを発見した!」という箇所は全く無かったけれど。
人によっては、「ミレニアム・ファルコンがこんなに良く見えるぅぅ!」と感動するのかな。ま、それぐらいかと思われる。
好きなシーンは、フィンとレイの出会い部分。
レイが絡まれているからと手助けしようとするフィン。しかし、レイは1人であっという間に相手の男数人をやっつけてしまう。その後BB-8がズタ袋から出てきて、「あっあれがポー・ダメロンの言っていたドロイドだな」とフィンが気づいて行こうとするも、レイが凄い勢いでこっちに向かって走って来る。その勢いを見て、今度は逃げ出す…というシーン。
それと、その後の二人が“手をつなぐ”事に関する心理を描いたやり取り。これが良かったですよね。
フィンがレイの手を繋いで走り始めると、「手は繋がないで、自分で走れるから」と二度までも彼の手を振り切る。
二人が倒されてレイがフィンのところに行くと、フィンは自分の身に構わず、起き上がってすぐに相手を心配するんですよね。
これを見て、レイが今度は自分からフィンの手を取る。
こうやって言葉も無しにアクションだけで心理が描かれているところに、私は痺れちゃうんだよナ。
レイがフィンに向かって使うべき工具を「これじゃない、これ!」と説明しているシーンは、旧三部作でのハン・ソロとチューバッカのやり取りと、実はソックリでもある。(EP4だったかな?)
レイは機械に強くて、宇宙船を動かすのも修理をするのも最初から得意。
これで思い出すのは、もちろん修理が大の得意だったアナキンの血筋。
レイはおそらくはスカイウォーカーの血筋なのでしょう。
多分、ルークの方の…?
つまり、カイロ=レンとも親戚の筋に当たるのでしょうね。
ダースベイダーの仮面がご丁寧に出てくるところが心憎い。
2016/01/22 | :SF・ファンタジー アメリカ映画
関連記事
-
-
『エクス・マキナ』 古くて新しいSFと、ミニマリズムの閉塞的映像美
デジタルで映像がより鮮明になるに伴って、何処に一番美しさを感じますか。...
記事を読む
-
-
13日の金曜日スペシャル! 『10 クローバーフィールド・レーン』
13日の金曜日、おめでとうございま〜す! って、何がめでたいのかサッパ...
記事を読む
-
-
『ロブスター』 人間の世界で生きていて楽しい?生まれ変わるなら何になりたい?
これは、今一番自分が見たかった世界かもしれない。あなおそろしや。 ヨル...
記事を読む
-
-
『オデッセイ』 ユーモアとポジティブさと理系男子
「宇宙で一人取り残される話」と聞いて、思い出す映画は何? 人によっては...
記事を読む
コメント(12件)
前の記事: 新春らしい娯楽大作 『千年医師物語 ペルシアの彼方へ』
次の記事: 『フォースの覚醒』目当ての大阪旅行 その1
大阪エキスポ109って楽しそう!
ワタシも昔、ジョージ・ルーカス認定映画館なる
THXワーナー・マイカル・シネマズ体験したくて仕方なかったこと思い出しました。
このシリーズには全く興味なかったんですけど
一応シリーズすべて観てます。
EP7とEP4はいろんなシーンでそっくりですよね。
ワタシは今回の主要キャラ二人と一体が気に入ったので覚醒しちゃったのかも(笑)
次はいつ?その前に「アバター2」の方が先かな~(笑)
itukaさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
へっへー大阪エキスポシティ行って来ましたよー!
itukaさんの地域だったら、大阪も結構近いですよね?
大阪から名古屋まで片道3時間のあっという間に着いちゃいますもんね
http://www.rezavoircats.com/2014/05/16120
ジョージ・ルーカス認定館なんてあったんですね!
私も一応シリーズは全部見ていたんですが、あまりに記憶があやふやだったので、大阪行く機会にしっかり復習しちゃいましたよ。
itukaさんみたいに、旧作はちゃんと覚えていないけれど、今回のシリーズから好きになった、ってパターンもあるんですね〜
私はアバターは全然駄目でした。こんな感想だったし
http://www.rezavoircats.com/2010/01/1007
2はどうしようかなー。
とらねこさん☆
大阪エキスポまで行ってきたのね~すごい!
エキスポにも行ったことないうえに、実は私SWをまだ4~5までしか見てないという…
どうしても先へ進めないために、多くの人から散々に叩かれてしまう私でした。
でも若い世代の人と同じ気持ちで(笑)初めてSWの感覚で今作を見たら、さすがJJ!としっかり楽しめたよ。
『フィンは自分の身に構わず、起き上がってすぐに相手を心配する』
う〜ん、なるほど!
私は、レイの気持ちは「それはこっちのセリフ」と笑えるシーンに書いていますが、「心配してくれるんだ(ありがとう)」の気持ちが芽生えているということですね?
我が家の本文、追加訂正していいですか?
こんばんわん
「IMAXツインレーザー」での鑑賞とは!?
羨ましい限りですな~
自分は年末年始にIMAXと4DXで観ました
やはりEP4からのリアルタイム・ファンとしては細かい内容より
その世界観に浸っちゃうというか楽しんじゃいます
殺陣に関しての自分なりの推測
①複雑な殺陣だとライトセーバーのVFX処理が技術的にできなかった
②何せマトリックスのワイヤーアクションのはるか前ですから
殺陣のプロを招聘して役者さんにワークアウトさせてとかいう考えもなかった
アナキンはただの根性曲がり・・・その通りっすね(笑)
おごれる者、久しからずを地でいってますね
SWシリーズは好きな作品なんですけど
ルーカスがEP4~6に手を加えてからは
どうしてもEP6のラストのアナキンの姿が納得がいかず
EP1~3は心の底から楽しめないんですよね
映像や諸々、多少ショボくても自分は劇場版のEP4~6が好き
新シリーズはそんな呪縛もないし、EP4を意識したシーンも多かったから楽しめました
ファルコン号の銃座に座りたーーい
ノルウェーまだ〜むさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
ノルさんも、SWシリーズにはさほどハマっていなかったクチなのですね?
でも、そういう人にもフォースの覚醒は面白く見れるんだから、やっぱりスターウォーズシリーズって凄いですよね!
改めて、旧作を見てみると、結構楽しめると思いますよ〜♪
私も似たようなものですもん。
ちなみに自分にとっては、ロッキーもさほど好きでもないシリーズだったのですが、クリードが良かったのでロッキーシリーズを今現在、再見していたりします(爆)
ボーさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
はい、レイはそういうフィンの優しさや正義感に、「コイツは信用に値する男だ」と思えたのだと思います♪
だから、自分から“手を繋ぐ”気持ちになれたのかと。
女心って案外、単純でしょう?(笑)
どうぞどうぞ、訂正はご自由にw。
ご自分のブログの訂正を他人に許可求めるなんて、
ボーさん、丁寧な方なんですね。
私も自分からボーさんに手を繋ぐ気持ちになれちゃったりして!w
サイ5150さんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
はい、思わず大阪まで行ってしまいました。
「ここでしか見れない」とか言われると、心惹かれてしまうんですよね。
今度のタランティーノの新作『ヘイトフル・エイト』も70mmでどこかで上映してくれないかなあ。
しかし、映像を見て一番「凄いな」と思ったのは、実は『ザ・ウォーク』の予告の時でした。あの下を見た時の感覚はやばい…!
サイさんの旧三部作の殺陣に関する考察、その通りだと思いますよ。
ライトセイバーのVFX処理をやるだけでも、おそらくイッパイイッパイだった時代ですもんね。
殺陣アクションについては、三船敏郎をキャスティングしようとしたという時点で高い意識があったと思いますよ。
EP6はAppleムービーのハイビジョンデジタルHDで見ました。
根性曲がりアナキンの、最後に現れる亡霊の姿、サイさんがおっしゃるように新しいものに変わっていたので、エピソード6はTSUTAYAのDVDの古いのを探して改めて見てみたんですが、やはりヘイデン・クリステンセンの姿になっちゃってますねえ。
古いバージョンを探すのは至難の技なんでしょうか。
私もフォースの覚醒はすっかり楽しめちゃいました!
「これから新しい物語を紡いでいくんだ」という意識がいいですよねえ。
とらねこさん、こんにちは!
おお!大阪まで行かれたんですねー。
良い画面で、ベストな劇場で鑑賞したい、という気持ち、解りますよー。
で、私も私も!って思う部分が一杯のレビューでした。
>EP1はよく貶されているけれど、私は劇場で見たせいか結構好き。アナキンとパドメの恋物語の部分は、男の子にはブーブー文句を言われてたのを覚えてますが私は結構好きだったー
私も。ちびアナキンは可愛かったし、大人になったアナキンは、ハンサムなヘイデンだったし。
ちょっとエロい目つきに驚いたけど、でもカッコイイから結構許せたー
それと、EP1でのダースモールのアクション
私も、ダースモールの殺陣のカッコよさとか、すっごく印象に残っているよ。
あっけなくいなくなっちゃって、もっとあの役を長く観たかったのになーって思っています。
それと、
>何と言ってもヨーダ!実はこの人が一番最強感漂っているのでは。
そうよねー。あの渋柿みたいな表情とか、機敏でスピーディーな動きのアクションとか、最高だよね。
なんだかんだ言って、これからの続編が楽しみです♪
latifaさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
大阪行ってしまいましたよ〜!
「画質が綺麗」程度では心は動かないんですが、「画角が違う」と言われると、「ムムッ」なんて。
IMAXツインレーザーもね、少し待てば東京にも出来るのかもしれませんが、それまで待てなくて…。
latifaさんも、EP1の子供のアナキン好きでした?子供の頃にパドメに出逢うのも、後々重要になってきますもんね。
レースの賭けのシーンとかも私にはすごく楽しかったんですが…
結構ブーブー言われましたよね、これもw。
大人になってからのアナキンのイケメンぷりも、私も実は気に入ってますw。
「アナキンの翳りのある瞳、悪の魅力!」なんて思ってたんですが、
やっぱりこの人根性曲がりだし、再見してみたらちょっとムカついちゃいましたw。
ヘイデン・クリステンセンは、まさかあんまり売れなくなるとは思わなかったな〜。最近全然名前聞かないですよね。
うんうん、ヨーダ大好き♪
5でのルーカスの特訓とかイマイチ強そうに見えなかったので、2の大活躍に超ビックリしすぎて、他の印象がぶっ飛んじゃった!
大阪出張お疲れさまでしたw
フルIMAXフォーマットはミレニアムファルコンのとこだけですけど、それでも没入感凄かったですよね。
ある意味去年の映画で一番楽しみにしてたのですが、人によってそれぞれのSWがあるので、私の様に最高!という人もいれば痛くて観てられないという人もいる。
やっぱそういうのは歴史あるシリーズならですよね。
色んな意味で自由度が増すと思う次回作が楽しみです。
はたしてJ・Jの仕事に迫れるのか。
ノラネコさんへ
こちらにもどうもです♪
なんか、ノラさんも大阪行かれてましたよね?
私たちの方が、後のようだったけれどw
もしや、ニフレルなんかも行かれたクチ?
フルIMAXの凄さはミレニアム・ファルコンぐらいかもしれないけれど
その前の『ザ・ウォーク』の予告の映像がすごくて、思わずハッとしちゃった!
あれを見て、『ザ・ウォークもIMAXで見よう」と思いましたよ。
ただ、4Kツインレーザー用の3Dメガネって、仕様だけれどメガネの縁辺りが若干白く見えて、あれ私違和感ありましたねー。
SW、これが受け入れられないオールドファンの気持ちは分からんでもないですが、
私は「新しい章を語ること」の魅力に溢れていて良かったと思います!