『団鬼六 「黒い鬼火」より 貴婦人縛り壺』小沼勝×谷ナオミは間違いなし!
『生贄夫人』が大傑作なので、シネマヴェーラでやってる小沼勝特集では田中陽三脚本のものを選ぼうかなと思っていたのですが。無かったので、谷ナオミのものを選びました。
いやー、もう谷ナオミ、私本当に好き!だって彼女の出演作は本当にレベルが高いんだもん。彼女のおっぱいは本当に綺麗で画になるっつーもんで、出演作は必ずおっぱいを揉みしだかれる。ホラホラこれが好きなんだろうと言わんばかり。ワンワン!…にしても、“縛られ美人”って言うんでしょうか、亀甲縛りが似合うロマンポルノ女優というと、彼女を置いて他に居ないのでは!
団鬼六シリーズはまだまだ未見作が多いので、これから見るべきものがたくさんあるのだけれど、やっぱり小沼勝のスケベ根性には他の作品は敵わないのではないかなあ。やー、“スケベ”って死語が似合いますね、小沼勝は!
個人的にはやはり『生贄夫人』の方が好きだけど、これも面白かった。男と女のシンメトリー紅白ふんどし!これを見ると、あー小沼勝だナって思っちゃいます。
縄で吊るすにも別のバリエーションあって、尻突き出しの画も良かったし。あと度肝を抜く画としては、男女の素っ裸流鏑馬(やぶさめ)にも驚かされます。股間は馬で隠す!危険な撮影だっただろうに、結構長回しなんですよね。編集はしてるんだけど、馬がスピードを出して走るシーンはヒヤヒヤしてしまいます。これも森勝ならでは。
それと、服をジョキジョキと着られてしまい、ギリギリの姿になってしまうのだけれど、本当三角系の布一枚になってしまうんですよ。もう前貼りサイズ。あとは縄だけの裸体で縛られる。
似合う、似合うわ本当にその苦悩の表情が…いよっ!縛られ美人!
印象的な台詞としては、「士族のお嬢さんがこんな姿に…!」とか、小姑いびりの「お漏らしあそばせ」。
実はね、この日ブラック系のお洒落な外人さん(モヒカン・ブレイズ)が来ていたんですよ、この回だけ。ディープなキ◯ガイ映画との噂を聞きつけてやってきたんでしょうか。
彼は理解できたかなあ、時代劇風のエロ台詞は風情があるんだけど。「お漏らしあそばせ」とか、日本語で絶対聞いたことないだろうと思うしね(笑)
ラストの深みも良かった!さすがは団鬼六世界。
2015/12/11 | :ピンク・ロマンポルノ 日本映画
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コメント(2件)
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とらねこ殿のような聡明なるご婦人が、谷ナオミのロマン・ポルノの魅力を喜々として語られているのを見るのは、こっちまで嬉しくなっちゃいますね。
この作品はかなりとんでもない展開だったように思います。それでもって確かに谷ナオミを賞賛しないではいられない作品でした。
縛られ美人の谷さんですが、私は意外と縄目にかからない作品にも良いものがあるような気がしてます。
小沼勝はやはりスケベでないとね。好きです。
imaponさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
プププ〜!「とらねこ殿のような聡明なる貴婦人…違った、ご婦人」て^^;
『サラゴサの写本』のようなカルト作品と、団鬼六をブログに並ばせて、にししと喜んでるような人なのですが…w
この作品は、何より全裸の流鏑馬の長回しが良かったですねえ。
でもどのシーンもカッコ良くて様になってました!
はい、谷ナオミ好きです!初めて見たのが『怪猫トルコ風呂』。ガーン!!これを見てショックを受けないはずがありません!
彼女が縛られていないものだと、『黒薔薇昇天』や『濡れた壺』ぐらいしか見てないのですが、どちらも良かったですねえ。
彼女の作品は追いかけたいと思います^^*
小沼勝、大好きになっちゃいました。
ああ、もっと通うべきでした〜。
最初の方にこちらをやってくれたら、もっと通ってたのに、残念無念><