『ピッチ・パーフェクト2』 ビッチ以外お断り!な元気ハツラツアカペラ
『MM2』(『マジック・マイクXXL』)、こちらが『PP2』と、体育会系映画2本の2本続き。マジック・マイクが男脱ぎダンス映画、こちらのビッチ…ならぬ、ピッチパーフェクトが女アカペラ音楽映画。ただし、アカペラと言っても派手なダンスや振り付けで見た目もだいぶ似通って来てる。何とも派手で楽しいお祭映画2本!そして私はそんなものが大好きと来てるので、ついつい踊らされてしまう。
だけど要注意なのは、かなり下品なジョークや下ネタ満載ってことですね。上品げな真面目な人には絶対合わない。ユーモアのセンスが無い人も駄目だし、音楽が好きで、「我こそ下品なり!」という人だけがこの作品が大好きになる人だと思うw。
ピッチ・パーフェクト、1は元々2012年に全米公開されているんだけど、今年に公開された2が大人気だったということで、日本での公開も決まり1,2が同年公開に。
何にせよ、DVDスルーされずに公開されて良かった良かった!
1ではフレッシュマン(大学一年生)だったアナケン演じるベッカ達、凸凹個性派ベラーズも
続編のこちらではシニア(大学四年生)、卒業の年。
(弱冠一名クロエ(ブリタニー・スノウ)は、ベラーズを卒業するのが寂しいがために2年も留年中。)
ベラーズは3年連続アカペラ大会にてディフェンディング・チャンピオン、優勝し続けた彼女たちも、今度は世界大会へ出ることに。一番のライバルはドイツの強豪、DSM(Das Sound Machine)。
まるでビッグビートのような機械音的なアカペラハーモニーの彼ら、本当に口だけで音楽を作り上げてしまう様が圧巻だった!
前作同様、それぞれが強烈な個性を持つが故にまとまりの付かなかったベラーズが、一つのハーモニーを得ていく…という意味では今回も同じ。
前作で人気が出たのか、“ファット”エイミーこと、レベル・ウィルソンの出番が大幅に増えていて、美味しいところを全て持って行くのが彼女だったのが可笑しかったw。エンドロールの名前の順番も、アナケンの次ですよ!?出世しすぎw。やはりみんな、レベル・ウィルソンにメロメロなのかな。彼女は、”1人ヘアスプレー”みたいだもんね。
さらに加わったメンバーは、ベラーズOB(5オクターブの音域)を母に持つ”レガシー”ことエイミー(ヘイリー・ステインフェルド)。彼女はピュアな元気っ子。ちょっとスレた感じのビッチ達の中では、ひときわ輝いて見えました♪歌はオリジナルで作っちゃうし。
良かったのは、このシリーズの根底にある、マイノリティへの目線。相変わらず下品だけど、ここだけは徹底しているのです。
あと、今回はトレブルメイカーズの面々とベラーズが仲良くなってて、ここも良かった。
前回はベラーズのライバル的存在だったけど、今回はドイツのグループ、DSMという大きなライバルが居るおかげでトレブルメイカーズとは共存し合う中に(カップルも生まれたり)。
ちなみに、DSMとも本当の意味では敵ではないのよね。自分達の実力を精一杯出して歌うだけなのだから。
DSMに弄られチビ扱いされちゃうベッカも、彼らに向けて悪口を言おうとしても、間違えて相手を褒めたりしちゃう。このシーンがとても私は気に入ってしまった。
彼らのアカペラは本当に凄いんですよね。そんな彼らへの尊敬の気持ちがあるからか、ベッカが元々良い子であるせいもあって、いがみ合いもそれほど醜くなく、爽やか。
ベッカは勝ち気だけど、嫌な女ではないのです。だから共感してしまう。
そんなところも好きだったな。
ちなみに、冒頭のアカペラのユニバーサルの曲、エリザベス・バンクス(監督)とジョン・マイケル・ヒギンズなんですって。(二人は、アカペラコンテストの司会役→めっちゃ毒舌w)
エリザベス・バンクス(監督)は、『マジック・マイクXXL』でもチラリと脇役で登場。
ストリッパーのチャニング・テイタムと知り合いという役で、なかなか美味しい♪
自分も女優さんだけあって、綺麗な人ですよね〜。
3も決まったらしいし、楽しみだな〜。
2015/11/07 | :音楽・ミュージカル・ダンス アメリカ映画
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こんばんは^^
ベッカが DSM に悪態吐こうとしても褒め言葉しか出てこないシーン、私も大好きです。
も~可愛すぎる~(*≧∇≦*)゚
ヘイリー・スタインフェルドちゃん、「はじまりのうた」ではギターでしたけど、
歌も上手で、何でも出来る子なんですね。
amiさんへ
おはようございます〜♪コメントありがとうございました。
ベッカが「あっまた褒めちゃった!」って面白かったですよねw
「あなたの体臭、まるでシナモンよ!」てのも面白かったなあ
『はじまりのうた』は実はまだ見ていないんです〜
あ、でも今度レンタルが始まったので、早速借りる予定なんですよ♪
オーストラリア出身のレベル・ウィルソンを“ひとりヘアスプレー”って
いや~、それですよ!
何か頭の片隅に引っかかってて思い出せなかったのがこれ!(笑)
とらねこさん上手いこと言うわ~^^
ちなみにこの子って意外と美形なんですよね。
あの体形さえ何とかすれば絶対に男は黙ってはいないはずだが(おいおい)
itukaさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
お!レベル・ウィルソン“1人ヘアスプレー”に納得してもらえます?
確かに彼女、この作品では目立ちすぎてたなあw
よっぽど1で人気だったんだと思うんですけど、ちょっとやりすぎ感はありました(≧∇≦)/
本当、顔だけ見るとすごく可愛いんですよね、レベル・ウィルソン。
そんな意味でも、リメイクの方のニッキー・ブロンスキーに似てましたネ
ちなみに私の友人でも、おデブなんだけどとっても可愛い子がいたの。
顔も性格も可愛いのにデブな子って好きだな〜
「1」は大好きでしたが、なんか今回は乗らず。
ベッカの話がオーディション(自分の将来の仕事)のことばっかりで面白くなかったのも一因かなー? 曲でも「We Belong」以外は乗らなかったです…。「3」は乗りたい。
http://bojingles.blog3.fc2.com/blog-entry-2972.html
ボーさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
あれ、ボーさんだめでしたか?
1年生か4年生かで違うけど、基本的には“バラバラだったみんなを1つにする”のが目的なので、同じ話だと思いますよー、ぶっちゃけw
ベッカの仕事の話は、彼女が才能に溢れているが故にインターンをするという話でしたが、
4年生でやる気のある人はインターンを経験しておくのは素晴らしいなあって。
私も4年の時就職活動なんかよりも、インターンやれば良かったなあ、とか思いました。
彼女のキラキラした姿が眩しく思えちゃいましたよ。
そうですね。
悪態つこうとして褒め言葉が出ちゃう繰り返し。
基本、1と同じ内容な中にあって、2の一番良い所だったですね。
3も見ますが、また同じだったらちょっとガッカリしそう。
大化けに向けてチャレンジしていただけると良いのですが、結果、大コケしても許せそう。
imaponさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
そうなの。悪態ついちゃって「また褒めちゃった!クソっ!」てベッカ、可愛かったですよね♪
そんなん見たこと無いしね。プッ
「アンタなんか、体臭がシナモンの匂い!」とか吹きましたよ。
私、1と2はどちらもかなり上出来だったと思うんですね。
日本の場合はやはり公開期間が、1と2の間隔があまり開いていなかったことが、
2の印象がそれほど良くなくなってしまった理由のように思います。
通常であれば、2は割と評価が低くなることが多いですよね。
でもこの作品は、2で評価されたんですよね、
やはり音楽の力は偉大なんだろなーと。
きっと3も大丈夫でしょう!
1が良過ぎたのでちょっと心配だったのですが、十分楽しめました。
この映画の殊勲賞はやはりレベル・ウィルソン。
彼女の存在感はもはや主役を食ってました。
相方のエンドクレジットで評価マシマシですw
ノラネコさんへ
こちらにもどうもです♪
私このシリーズ、多分ストーリーが毎回同じでも全然気にならないわ。
アカペラの良さって困ったことに、永遠なんですよね〜♪
レベル・ウィルソンは存在感抜群でしたよね。
人によっては、少しウザく思えたようです。
その意見もちょっと分かるかなあ。
あ、ところでエリザベス・バンクスって『ハンガー・ゲーム』のシリーズでもはっちゃけてましたね!