rss twitter fb hatena gplus

*

エイゼンシュテインをグリーナウェイが描く 『エイゼンシュテイン・イン・グアナファト』

originalそうそう先日、ゲイのカップルの結婚式に行ってきたんですよ。
1人は白人で、もう一人は日本人なんだけど沖縄出身…というかむしろ、フィリピンやタイ、南米出身のような顔立ちの日本人。
おかげで、ずっと彼らのことを思い出しながらこの映画を見てました。
ちなみに、途中にすっごいシーンがあって…きゃー生々しい!そんなことを想像しちゃったワタクシ。
大胆!グリーナウェイ大胆!
腐女子が押しかける映画がこちらです。

ラテンビート映画祭にて鑑賞。
『コックと泥棒、その妻と愛人』、『プロスペローの本』のピーター・グリーナウェイ。
グリーナウェイ作品が公開されるのは『レンブラントの夜警』以来なので久しぶりかと思いきや、公開されていなかっただけらしい。

上の画像を見ただけでガッチリと心を掴まれてしまった私は、こちらが今回のラテンビートで1番見たかった目玉商品。
エイゼンシュテインをグリーナウェイが描く、というだけですでに見る気満々だったのだけれど、こんな“映画祭ならでは”の作品だったとは!

…というのも、作品中かなりの箇所で下半身をブラ〜リブラリ、とさせているのです。そして女性はほとんど出て来ない、みごとに蚊帳の外。
女性は電話越しの声のみか、無表情の女中か、パトロンはベッドの周りで吠えるだけなのでした。
ベッドに入れるのは男だけ!女性は文字通り“蚊帳の外”であることが如実に分かる象徴的なシーンに笑いますw。

映画の3分の1は下半身が出ていたか…という位、ブラブラ度が高い。
「特に出す必要のないシーンで出している」ように思えるかもしれない。しかし見方を変えると、下半身で彼のメキシコ体験を表現している、とも言える。

まず、冒頭のシャワーシーンで初出し。「そもそも、シャワー自体がソ連に無い」という台詞通り、初めての体験に全身が萎縮。もちろん下半身も萎縮。
それを容赦なくアップで映します。ショットを切り替えしてまで映す(笑)。
エイゼンシュテインは、ロシア革命が起った時の興奮を思い出しつつ就寝。

そして女性パトロンの前で、パジャマ上半身だけ着て下半身だけモロ出し。パトロンが朝来ても悠々とベッドに居ます。彼女は制作費のことで文句を言うのに、下半身を出しっ放しで聴くという態度で応酬。パトロンは呆れて帰ってしまいます。

この先は、ネタバレになるけれど

CIDccHLVEAAy18l
満を持してとうとう“儀式”が!メキシコの色男に征服されてしまう冬将軍(笑)!
ここで何より注目なのは、そのサイズの違い。
メキシコ人色男通訳、その実体は比較文化学の教授なんですが、何と立派なブツであることか…。しかも、カットで誤魔化したりせずちゃんと入っているように見えるようなロングショット、この角度ですよ。これに大満足してしまった。
このシーンがだいぶ長い。容赦なく冬将軍が征服される有様を、グッとご堪能出来るのでした。ゲイ映画バンザーイ!

1550221 21741182578_cacbea1ed0 (1)

 

関連記事

バクシーシ山下国際ドキュメンタリー映画祭 『逆ナンパしちゃった!? 青木ヶ原樹海編』その他

年末にUPLINKでやっていた、「バクシーシ山下国際ドキュメンタリー映...
記事を読む

恥ずかしいタイトルだけど傑作 『妻たちの性体験 夫の目の前で、今…』

なんて恥ずかしいタイトルなんだ…! ロマンポルノの感想を連日挙げておき...
記事を読む

『濡れた壷』 こちらも小沼勝×谷ナオミ!

シネマヴェーラに来れる喜びよ!嗚呼、ロマンポルノ素晴らしきかな。 谷ナ...
記事を読む

『団鬼六 「黒い鬼火」より 貴婦人縛り壺』小沼勝×谷ナオミは間違いなし!

『生贄夫人』が大傑作なので、シネマヴェーラでやってる小沼勝特集では田中...
記事を読む

2,881

コメント(2件)

  1. ピーター・グリーナウェイ、ご健在だったんですね。
    『レンブラントの夜警』以来聞かないので、
    もしや亡くなったとか?と思っていました^^;

    『戦艦ポチョムキン』は観たことがあるものの、
    エイゼンシュテインについてはほとんど知らないのですが、
    ほほ~そうだったんですか!
    で、それをグリーナウェイが描く…想像しただけで凄そうですね(笑)

  2. amiさんへ

    こちらにもありがとうございます〜♪

    そうなんです!グリーナウェイ、超お久しぶりでしたよ。
    これ、公開されたら是非女性とあれこれ語りたいんです。
    彼は包茎でしたが、公開されたらそれ見れないのかなあ…
    あ、ネタバレ^^*




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑