『ピクセル』 CGレイドバック映画
馬鹿馬鹿しい映画が何か見たくなって。でも、惹かれたのはこの映像だった。
『シュガー・ラッシュ』の時に、ゲームの世界に入り込んでしまうあの感覚が、楽しくて楽しくて。
こちらの作品は、それをCGアニメではなく、実写でやった感じ。
まあ他愛もない話ではあるのだけれど、だからこその腹をくくった感が、最近のハリウッドの娯楽作のシツコいアクションで胃もたれする感じと全く違っていて、逆に好感が持ててしまった。
無理矢理感はあるとしても、SFとしても思ったよりずっと良く出来ている。うん、多分。
昔のゲームが懐かしい人達には、きっと楽しめるハズ。
音楽であれば、昔風の音を使ったようなものが人気が出ることもあります。“レイドバック系”なんて言われたりするけれど。
この映画も、やはり古いゲーム、粗いCGが逆に魅力として引き立ってくる。CG画素の粗さを、逆に新しい魅力に変えた映画なんだと私は思います。
CGのあのピクセルの粗い感じが、逆にいいんですよ。
現代映画のCGに感情移入できない理由は脳の問題? とその論争 | コタク・ジャパン
上記の記事は賛否両論あるけれど、私は概ね言っていることは正しいと思う。CGの完成度が逆にリアルに近づけば近づくほど、「今見ている映像の本物度」を信用出来なくなる。これって、ものすごい皮肉だと思いませんか?
私はちなみに、『アバター』の時はこんな感想を書きました(→コチラ)。
粗い画質のCGは逆に心地がいい。あれがCGであると堂々と謳ってしまっている。
それを、懐かしのゲームと融合させるというアイディア。これは有りでしょう!
(レゴは子供の頃遊ばなかったので、『レゴ・ムービー』は見ていないんですよね。)
ハリウッドはさすがに、こうして視点を変えた角度から映画を作ることが出来るのが凄いな。
クリス・コロンバスだから、上手いことまとめているというのもあるけれど、これは下手なクリエイターにはやはり出来ないだろうと。
まあ、アメリカでは評判は良くなかったらしいけれど。
懐かしのゲーム達
パックマンが出てくるところに、やっぱり期待しちゃった!
パックマン、初期のTVゲームにありましたよね。幼稚園の頃、近所の家の子が持っていて、すごく羨ましかった。自分は全然上手じゃなかったけれど、あれはハマるんですよね。楽しかったなあ。すぐ死んじゃうけれど、日本人プログラマーの方が出てくるシーンにちょっと心が踊りました。
ドンキーコング!ゲームウォッチを買って欲しくて、クリスマスプレゼントにお願いしたのに、売り切れだったとかで全く興味の無いプロレスゲームになってしまった。…悲しかったなあ。
でもあれのおかげで、それほどゲームウォッチにはハマらなかったのかもしれません。
アーケードゲームだと、ギャラガとテトリスは結構やりました。
ギャラガは正式名称を知らず、「インベーダー」と呼んでいたけれど。
でもあれはあんまり上手じゃありませんでした。ギャラガが得意な主人公を、思わず尊敬しそうになりましたもんw。
でも、テトリスは結構得意でしたね。
夢に見るほどやりました。あれってやりすぎると、夜布団に入っても脳内再生で延々やってるんですよね。
Qバートは知らなかった。
2015/10/02 | :SF・ファンタジー アメリカ映画
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コメント(4件)
前の記事: 2015年9月の評価別INDEX
当時のテレビゲームといえば野球系にハマっていたくらいで
こういうゲームは得意じゃないのもあるし、あまり好きじゃなかったです。
この映画もそこから付いていけず終始無表情のままエンドロール(爆)
収穫と言えばピーター・ディンクレイジの声が聴けたことかな^^;
ゲームキャラに変装したエイリアンの真の姿は続編で明きらかに~!ってなるのかな?(笑)
itukaさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
んーと、テレビゲームというか私がやってのって、パソコンのゲームだったかもです。
我が家には無くて友達の家だったけど^^;
終始無表情でしたかw。プププ、itukaさんはあんまり好きじゃなかったんですネ
うんうん、ピーター・ディンクレイジはなんだか懐かしかったですよね〜!
私にとっては『ヒューマンネイチュア』以来かも?
ところで、エイリアンの姿ってまんま出て来たりしないSFも結構ありますよね。
チラ見せのみか、全部ハッキリ出てくるか、存在をアピールするだけか。
SFで宇宙人モノって、この3つに分かれると思ってたんですよね。
Q-Bertはねえ、日本のゲーセンにもあったけど、あんまメジャーになれなかったんですよね。
でもこのタコみたいなキャラがかわいくて、私けっこう好きでした。
ちなみに本作の公開にあわせて、スマホアプリとして復活してますよ。
当時のオリジナルとリニューアル版が両方たのしめます。
ノラネコさんへ
@!#?@!〜♪
(Qバートになりきってみた)
Qバートのスマホアプリなんてあるんですネ
あーパックマンがやりたいよ〜!
そう言えば最近だと、『ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女』に出てきた男が、パックマンのタトゥーがありました。