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2015年8月の評価別INDEX & ウェス・クレイヴン R.I.P

m0019817864ウェス・クレイヴンが悪性の脳腫瘍で亡くなった、という悲しい訃報が舞い込んできました。

御歳76歳。まだまだ活躍してくれると思っていただけに、とてもショック。
私にとって、ホラーの監督の中で特に好きな一人が彼でした。

子供の頃、怖すぎてトラウマになった、『エルム街の悪夢』。
『13日の金曜日』を少し馬鹿にしていた私が、本当に怖いホラーと言っていつも挙げていたのが、『エルム街の悪夢』。
眠れなくなるほど怖い思いをさせられたというと、このシリーズでした。
友人宅でVHSで見たものの、帰り道が死ぬほど怖かったな〜。

で、月日が流れ、『スクリーム』。
このシリーズが始まった頃には、ホラーは一時下火になっていたんですよね。少なくとも、大ヒットするようなホラーシリーズはもう無かった。
『スクリーム』は、よくある設定であるのに、こうしたホラーの“定石”というものがいかに強いかを改めて感じさせるものだったんですよね。
そこに目を引くような目新しさ、新鮮さを感じた。ホラーを改めてもう一度面白くさせてくれた、これが嬉しくて心の底から好きになりました。しかもシリーズを通してヒットしたのは、「ホラーの時代が再び来た」と思えた。

2では、「シリーズ物にありがちな展開」について言及する台詞があり、メタ目線を感じさせる部分が面白くて、「あ、この人は分かってやっているんだな」ということを感じさせるんですね。
だから、そこからいかに展開としてはみ出していくのか、それを楽しむゲームに早変わりしてしまったのです。
こうしたホラーの楽しみ方は、それまで無かった。
「ホラーがいつも同じことをやっている」ということについて、知的な問いかけ。これが面白くない訳がない。

スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』は改めてホラー好きが大喜びするような、ホラークイズが出てきますが、
ホラーの他のシリーズについて、例えば『ソウ』について揶揄するような台詞がある。
何故自分がソウシリーズをあまり好きでなく、ウェス・クレイヴンが心底好きなのか、ストンと腑に落ちました。

『ウェス・クレイヴンのカースド』というのがあるのだけれど、これがメチャクチャ面白いんですよね。
私にとっては、忘れられないホラーの傑作の一つ。
ヒルズ・ハブ・アイズ』のオリジナル『サランドラ』、『処女の泉』を元に作ったという『鮮血の美学』、『壁の中に誰かがいる』も素晴らしいよ。
(ちょうど最近、『鮮血の美学』を見返してました。)

そうそう、ホラーではない『ミュージック・オブ・ハート』や、最近の作品の『ザ・リッパー』など見ていないものもまだあるし、
懐かしのシリーズももう一度見返してみたい。
しばらく追悼期間をやろうかな。

ウェス・クレイヴン、大好きだったよ。
安らかにお眠り下さい。

という訳で、今月の評価別INDEXです。


★★★★★

★★★★

★★★

★★

(特になし)

以上

好き嫌いのみで判断し、作品の完成度とは関係ないものとします。
評価は人の数だけあります。

 

 

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コメント(8件)

  1. 毎回たのしみにしている「評価別INDEX」ですが、今回評価されている作品で観た作品は、「ミッション・インポッシィブル ローグ・ネイション」と「ナイトクローラー」だけです~
    他の作品のなかにはどこで上映していたのかもわからないものが多いです。

    でも「ナイトクローラー」はおもしろかったです。
    ぜひレビュー書いてください!

  2. cinema_61さんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    あら、残念。今月は2本だけしかカブってませんでしたか…
    旧作の特集上映なんかに顔出すと、新作映画を見る方とちょっとスレ違いが出来てしまいますね。
    ちなみに、オススメはありますか?
    私は、今日『あの日のように抱きしめて』を見て来たのですが、とってもオトナな物語で、戦後映画でしたがとても良かったです。
    ドイツ映画もお好きでしたら、是非いかがでしょう?

    ナイトクローラーは、レビュー書く予定です〜。
    なんだかたくさん溜まってしまったので、しばらく先になってしまうかもしれませんが、お待ちくだされ(笑

  3. こんにちは。
    「あの日のように抱きしめて」はル・シネマですよね。
    観たいです!でも観たい映画ありすぎて・・・・・。
    「かけがえのない人」「at Home」も観たいし、オゾン監督の「彼は彼女の秘密の友達」も観たいです~

    あっ「ボヴァリー夫人とパン屋」は意外に良かったえすよ。
    10月、11月も観たい映画続々・・・忙しいです。

  4. ウェス・クレイヴンの訃報はヤフーで知ってビックリ&残念でありません

    ウィキペディアのフィルモグラフィーを見たら割と見てました

    「エルム街の悪夢」はやはりインパクト大きかったです。
    天井でゴロゴロのたうち殺されシーンや受話器からベロがペロッとシーン、
    バスタブで手ツメがニュッとか♪

    あとは「ゾンビ伝説」がね、ホラー的ではなくてブードゥーよりのゾンビ話だったというのが印象に残ってます

    「壁の中に誰かがいる」は話は覚えてないんですけど監禁?されてた女の子が家の中を走り回るシーンで背中から撮るカメラワークが記憶に残ってます

    「スクリーム・シリーズ」は言わずもがな、あとTV番組か映画かは忘れちゃったんですけど、ホラー映画の作り方についてのインタビューを見て、なるほどなぁって思った記憶もあります(内容は覚えてないんですけどw)

    とにかくさびしい思いですね。合掌

  5. cinema_61さんへ

    こんばんはアゲイン♪
    『あの日のように…』すごく良かったですよ〜。
    『ボヴァリー夫人とパン屋』は、私の友人も「思ったより良かった」なんて言ってました!
    『かけがえのない人』は迷ってたんです。
    私も、オゾンの新作は必ず見ます〜。

  6. サイ5150さんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。

    ウェス・クレイヴンの訃報、本当に残念ですよね。
    多くの人が悲しんでいるのを見て、改めて人気あったんだなあと驚きました。
    映画館で見ると結構空いてるのに…。
    ウェス・クレイヴンは特集とかどこもやってくれないだろうなあ。

    バスタブ、受話器…これ、その後のホラーにすごく大きな影響を与えましたね。
    スクリーム4での受話器の使い方、セルフパロディがまた楽しくて。
    ゾンビ伝説にスクリーム、もう見たくてたまりません。
    しばらく映画館行かずにお家でDVD大会しようかなあ〜なんて思ってマス!

    ホラー映画の作り方についてのインタビュー、いいなあ。私も見たい!
    ウェス・クレイヴンのところで話をしてくれてありがとう、サイさん♪

  7. 今年はクリストファー・リーやクレイブンとホラー好きにとっては哀しい訃報が続きますな。
    ちなみに私が一番好きなのは「ショッカー」、次に空きなのは「壁の中に誰かがいる」です。

  8. ノラネコさんへ

    こちらにもありがとうございます♪
    ああ、本当。クリストファー・リーの訃報もありましたね。
    ショッカー、私まだ見てないです!せっかく教えてくださったノラネコのオススメ、是非見なくちゃ。




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