『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』 トムの“俺様の大本命”シリーズは今回も面白い!
この『アウトロー』でトムにその手腕を買われたクリストファー・マッカリーということで、最大限楽しみにしていたのだけれど、期待通りのクオリティを見せつけてくれた。さすがだ!
この作品でシリーズ終了という噂、デマだったらしいですねー。続編がやること決定したらしいし。これでジャック・リーチャーシリーズに特化出来ると思ったのにな。
アクションが凄いからそれだけということは全く無くて、物語に深みがあり、かつ情感豊かなイメージを残す…。こんな難しい離れ業って、なかなか出来ないことなのだろうな。『007 スカイフォール』がまさにそうだった、と自分の趣味がどこにあるかを実感した次第。
このシリーズ全体が持っている雰囲気について言うなら、1のムードをどことなく感じさせる、という一点において『ゴースト・プロトコル』より上とすら言えるかも。
今回は何より脚本の骨子に、女スパイ・イルサ(レベッカ・ファーガソン)の存在が光るところが成功の理由だった。彼女の敵や味方をクルクルと裏切りながらも、どこか一本の彼女なりのロジックを感じさせるところがポイント。サイモン・ペッグのキャンキャンなついてくる犬のような友情は、太く決して裏切らない“男同士”の固い絆を思わせるだけに、好対照。
それにしても、このシリーズは1からずっと“チーム”を大事にしているんですよね。先ほど挙げた、「たった一人で格好いいところを全て持っていく」007とはそこが違う。
アクションシーンはどれも工夫満載で面白い。どれ一つとして忘れてしまうような、似たシーンがまるでない。
チラシの表紙にもなった、飛行機のアクションはあれが1番の売りポイントなんかではないんですね。さっさと冒頭でこなす。
この手腕には、漏れなく観客全員が痺れたのでは?映画の宣伝を逆に使ってるんですよね。
もっと凄いのはいくらでもあるのに、見せない。見てから驚かせる。
そして、この作品のアクションが特に格好良く映るのは、アクションの際に必要な“タメ”が挟まれることなんですよね。
ガチャガチャとしたアクションの中で、“一拍置く”かのような編集がなされていて、その瞬間私は何度もイキそうになりましたw
白眉は前半のトゥーランドットのオペラの舞台を使ったシーン。
金管楽器と思わせて実はライフルだった、敵を狙うイルサの手足の長さにウットリ。
それからその後のイルサ、股でクルっと相手の後頭部に飛びついて前面に回りこみ、ダーンと相手を倒す技。これ実は、『お天気お姉さん』で“夫の帰りに妻の貝攻撃”とかいう妙ちきりんな名前をつけられた技で、あまりの恰好良さに一度やってみたい攻撃No.1だったんですけど、これ映画で初めて見たよ〜!
これまでのシリーズ、1からずっとリアルタイムで追いかけているのだけれど、個人的な順番は
1=4>5>3>2 という感じ。
(3と2はどっちでもいいかなあ〜という気はする。)
私は1と4が大好きなんですけど、今回の5も本当に僅差。大満足です!
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こんにちは。
このシリーズ全部観ているわけではないけど、相変わらずかっこいいトムのアクションと世界各国の名所に引き付けられます。
とくに今回は昨年行ったウィーンのオペラ座が舞台になっていて・・・・。それにイルザ役のレベッカ・ファーガソンが素敵でした。
ストーリーが「007」に似てきて「スパイ大作戦」路線とは外れてきたような?
トムがアクションを続けられるうちは続編があるのかも。
オフ会で観に行ったんですよね。
いいなあ。
これ私的にはシリーズベスト。
マッドマックスの主役が本当はフュリオサだった様に、この映画の真の主役も本当はイルサ。
ハリウッドのアクションはフェミニズムの視点を獲得してより深みのある方に行っているようです。
今回はレベッカ・ファーガソンを認知させてくれただけで満足。
ヘラクレスに出てたらしいけど、全然覚えてない。
とらねこさん☆
大絶賛ね~~
007とどこか雰囲気が似ちゃったな~と思ったけど、一人だけカッコイイ007と違ってチームなのがいいよね☆
あの技は「夫の帰りに~」攻撃と言う名前があるとは知らなかったわっ!!
攻撃してみた?
cinema_61さんへ
こちらにもコメントありがとうございます♪
本当。世界各地に舞台が移るの、豪華でいいですよね。
ウィーンに去年旅行されて、しかもオペラ座にも行かれたなんて素敵!このシーンでよりワクワクドキドキしながら見てしまいそう!
イルサ役のレベッカ・ファーガソンには、夢中になってしまいました。
このシリーズは最高に面白いですし、トムはまだまだアクションやれそう…
しかし、トムはジャッキー・チェンみたいになってきましたね〜。
見た目も全然変わらないし。
そうそう、スパイ大作戦ぽくないのは確かですよね。
私も、そうした意味のせいか、1のほうが好きなんですよね〜。
ノラネコさんへ
こちらにもありがとうございます♪
そうそう、ノラさんはアメリカに行っているお盆休みの間だったから、ご一緒できずでした。残念
>ハリウッドのアクションはフェミニズムの視点を獲得してより深みのある方に行っているようです。
これ本当に同感です。ディズニーを始めとして、”愛”の描き方も、”母”の描き方も、そして”ヒロイズム”すら変わってきている感じがしますよね。
おっしゃるとおり、そうした意味でも『マッドマックスFR』とこの作品は、新しい潮流を感じさせました。
レベッカ・ファーガソンは美しくて最高でしたね!
なんかちょっと不二子っぽかったですね^^
ノルウェーまだ〜むさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
このシリーズは、初めからずっとチームで動いてるんですよね、そのせいで足を引っ張られたりもするのだけれど。
“夫の帰りに妻の貝攻撃”は、『お天気お姉さん』という漫画の中で一度だけ出てきた台詞なんですけど、こんなものしっかり覚えている人なんて他にいるかしら…
これ、一度やってみたいのだけれど、今度一度プロレスのリングに一緒に上がってもらえます?
初めて1を観た時は、いかにもデ・パルマ的な演出
(目ん玉ぐっさーっ!)に、こんなの「スパイ大作戦」じゃない;;
と思ってしまったのですが、ようやく
テレビの焼き直しでは意味がなく、
きちんと監督の色を出した映画ならではの作品に仕上げるのが大事、
と思えるようになりました(笑)
今回は何と言ってもイルサでしたね。
バスフルート型のライフルも美しくてうっとりでした。
みんなで観に行ったの楽しかったね~ うむ。わたしも2と3はわりとなくてもいい派w 多分1や4みたくラストにちょっぴり切ないムードが漂ってる方がわたしは好きなんだと思う。今回むしろハッピーエンドではあったけど、おしゃれでなかなかようございました
>夫の帰りに妻の貝攻撃
すげえ技だなあ。一度体験してみたい。でもうまく受け身がとれなかったら首の骨折りそう
amiさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
へえ、実は私『スパイ大作戦』をお恥ずかしながらあまり知らなくて。“指令が読み終わったら自動消滅するもの”としか知らなかったんですw
1の時は、小さなスパイグッズに感激してました。
当時、自分の噛んでたガムをどこかに貼り付ける時に、よく「Red light, green light!!」って言いながら貼り付けてたり(笑
誰か分かってくれないかなあって。
“バスフルート型のライフル“、おおそれそれ!
あの形、なんていう楽器なんだろう?って思ってたんです。
そういうのを拾ってくれるところがamiさん、素敵です。
SGA屋伍一さんへ
こちらにもどうもです♪
SGAさんとは珍しく、M:i番付は一致しているのね。私も1と4がかなり好きでしたね。
2は公開のかなり前からサントラを買って楽しみにしていたほどだったので、出来上がりにガッカリしてしまって。
でもね、アクションは面白かったし、グッと来るシーンなんかはありましたよ。
2は、顔をペリペリ剥がすシーンが多過ぎるんですよね。
なんだかんだ大事な箇所で出てくるこのシリーズなので、それがトレードマークなのは確かだけれど、2で使いすぎたことによって、確実にこの衝撃の面白さを削いだと思います。
そんな演出をしてしまうジョン・ウーこそ、厚顔無恥なんですよ。(人より面の皮が厚い)
基本何でもシツコくやり過ぎるタイプの演出をする人ではあるけれど。
あれ「俺の得意技、『フェイス・オフ』!」とでも言いたげなジョン・ウーの気持ちが読めるようだったじゃありませんか?
>このシリーズは1からずっと“チーム”を大事にしているんですよね。
良い意味で、このシリーズはトム・クルーズの「俺様映画」なんですよね。
それでいて、チームプレーを満喫できる映画。
一挙両得!!
おまけに、脇役・適役にもちゃんと良い役者を持ってきてくれるから、内容的には物足りない時も楽しめる(笑)
だから2も3も好きだったりします♪
先ほどのコメントの「適役」は「敵役」の誤変換です。
恥ずかしい・・・(´~`ヾ) ポリポリ・・・
哀生龍さんへ
こちらにもありがとうございます♪
ですよね。2も3も、シリーズの他のものに比べれば落ちますが、普通に考えればそれなりに楽しめる作品だったと思います。
なるほど、俺様映画でありながらもチームを大事にしているシリーズだから、そこがこの作品の魅力なのかも。
2や3ではどの辺のキャラがお好きだったのでしょう?哀生龍さんは、敵キャラがお気に入りになる可能性が結構高いですよね♪
2ではリチャード・ロクスバーグ、3ではフィリップ・シーモア・ホフマンがなかなか魅力的でございました。
えっへっへ
レベッカ・ファーガソンとサイモン・ペッグがいいスパイスとして美味しくトムをいただけました。ごっそさん♪
って感じでしょうか
バイクチェイス・シーンに感動。「そこまでやらんでも・・・」とヘンに心配しちゃいました
ここまで来ると実現不可能とは思うんですけど
VSジャック・バウアーとか、VSジェイソン・ボーンじゃないと盛り上がらない(?)ですかねww
大雨警報はそちらは大丈夫でしたか?
大雨の中じゃ自転車は無理だから、もしやマツダのロードスターのハンドル握っていたのでしょうか(その決め打ちやめなさいって)^^;
本作、目玉となる4大アクション(航空輸送機、水中、車からバイクチェイス、オペラハウス)と
すべてメリハリある撮り方してて、こういうところが巧いんですよね(笑)
イルサの残した一言が気になってますが、あの車ってIMF所有でしたよね(爆)
サイ5150さんへ
こちらにもどうもです♪
ホントホント、脇役が光ったおかげでトムを美味しくいただけるのが一挙両得ですよね。
こういう計算も、物事をよく分かっているが上でのバランスに思えちゃいます。
トムはプロデューサーでもあるわけですもんネ。
バイクチェイスには本当にハラハラしました。
マッドマックスの方が緊張感無く見れてしまったぐらい!
トムが倒れた時なんて、本気で「そこまでやらないでいいから!」って。
>VSジャック・バウアーとかVSジェイソン・ボーン
あれ?ジャック・バウアーってスパイでしたっけ?^^;
私あのシリーズ、ちゃんと見てないんだよなあ…
携帯の充電を全然しないので、1か2で嫌になりました。
>>VSジャック・バウアーとかVSジェイソン・ボーン
あは♪
アベンジャーズやジャスティス・リーグのノリで
スパイや国家エージェント達を総出演させてしまえ~っていう悪ノリです
もちろんボンドやオースティン、スマートも出演・・・う~ん、収拾つかなくなりそう。コメディですな、こりゃ。
itukaさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
大雨、実は品川区も“避難準備”の警報が、9/9の台風の日にあったそうです
同じ川が流れていますが、うちの区は平気でした。
itukaさんは大丈夫でしたか?鬼怒川とかすごかったですよね…。
あーでも昨夜は夜すでにチャリ乗ってましたよ(笑
>あの車ってIMF所有でしたよね(爆)
おー、itukaさん鋭い!?
私車の種類が全然見分けが付かないんですよネ〜
そう言えばベンツなんでしたっけ?CMで見て初めて知った…
それと同じクルマかな?
サイ5150さんへ
こんばんはアゲイン♪
あーそっか、いろんなスパイやエージェントの揃い踏みって企画なんですね。アハ♪
マジレスすると、権利関係の問題で無理そう…(ー_ー;
昨日から公開の『キングスマン』、これもスパイ・アクションもので評判が良いようでっす
この作品にはさすがに敵わないらしいけれど、みんな一様に褒めてるみたい。
私はマシュー・ヴォーンなので初めから見るつもりですが♪