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『ラン・オールナイト』 コレット=セラの安心印サスペンス第三弾

poster2ジャウム・コレット=セラの、リーアム父ちゃん ヒーローアクション第三弾!
手を変え品を変え、一風変わった面白ラインナップ。

どれもある一定ラインの面白さが期待出来る、と私の周りではすっかり評価が鰻登りのコレット=セラ。
シリーズじゃないんだけど、まるでシリーズみたい?!

『アンノウン』では、記憶喪失によるカムバック人生!サスペンス。
『フライトゲーム』では、飛行機内での絶体絶命ロックトアップ・ワンシチュエーション。
そして今回、1番の親友が最大の敵!悲哀のワンonワン対決サスペンス。

と、こうなるとどうしても思い出すのが『ヒート』(マイケル・マン)。

ただ、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロという二大大物俳優の世紀の対決であったこちらに比べてしまうと、
リーアムさんとエド・ハリスの二人は大分大物感は薄く、軽く思えたりも…。
それから、『ヒート』では二人が対峙するシーンをギリギリまで描かず盛り上げていたことが最大の効果を生んでいたけれど、物語の冒頭から何かと気軽に顔を合わせるこちらの二人の間柄は、悲哀や悲劇性がその分軽くなってしまう。
敵であることが判明して後の邂逅には、もう少し勿体ぶって欲しかった気も。

まあ、でも普通に楽しめました。
悲哀に満ちた悲しい背中のサラリーマンが、ぶらり営業をサボって映画館に入り、何気なく見たら面白そうな映画、というイメージ?(笑)

…にしてもコレット=セラは、このままずっとリーアム主人公で行くのかしら。

 

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コメント(4件)

  1. >ジャウム・コレット=セラ

    そうか、このひとスペインの監督さんだったのね。
    リーアムをこの上なく使いたがる監督さんなら
    まず間違いない!(ってなにがだよ)^^;

    そういえば噂ばかりが先行してる『AKIRA』のハリウッド実写版がこの監督なんっですよね(笑)
    企画段階で難航してるのかな^^

    そういや、先日「ヒート」録画してたのを観ましたが
    大物二人の描き方が秀逸でした。
    その作品と比べたら、さすがに辛いものがありますよね(笑)
    アシュレイ・ジャッドが可愛かったー(笑)

  2. itukaさんへ

    こんにちは〜♪コメントありがとうございました!
    リーアムはよっぽど気に入ったんでしょうね。これで三作目って…。
    今後も使うんでしょうか(爆)

    そうそう、AKIRA!
    ニュースで出回ってましたね。
    どうなることやら。無事、上手いこと映画になるのでしょうか。。

    ヒートも早速ご覧になったとは!やった!話せるなあ、いつかさん!
    二人の大物対決ぶりが、素晴らしかったでしょ!?

  3. ごーぶさーたしーておりまーす!
    ハッタリ感満載の力ずく演出でいろんな物をウヤムヤにしながら突き進むって点は評価できる監督なんですけど、今回はちょっと題材とのミスマッチ感が如実に出ちゃったかなぁと。。。
    あぁ『ヒート』は思いつきませんでしたねぇ。
    どっちかと言えば、エド・ハリスのアイリッシュギャング物ってんで『ステート・オブ・グレース』を思い出したくちです。

  4. たおさんへ

    こんにちは〜♪コメントありがとうございました。

    人間ドラマをどっしり描いて欲しかったのですが、ちょっと物足りなさを感じました。
    進むに連れてギアアップ感と重厚性を感じる物語のどっしりした厚み、こんなものを感じたかったですね。
    自分的に『ヒート』を思い出したのは、特に”1対1”の構図をもっとハッキリと感じたかったせいかも。
    他のことはともかく、もしそうなっていたらこの作品が鮮やかに立ち上ってきたかと。




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