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『ワイルド・スピードSKY MISSION』&『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』

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何と言っても「For Paul」。
ポール・ウォーカーに捧げたラスト部分が、思わず泣けてしまうんですよ。私はポール・ウォーカーの熱心なファンではないけれど、心にチクチク刺して来る数々の台詞とショットで、涙を振り絞ってくる。思わず、「ああ、いい追悼が出来たなあ…」と納得の行く今作なのでした。

このシリーズは1、2、3とユーロ・ミッションのみ見たのだけれど、実は前の晩に映画好きの友人たちと飲んでいて、この作品についていろいろ話していたんですね。私はその時、『X3 TOKYO DRIFT』を見始めたところで、「何分経っても主役の二人がどっちも出てこないんだけど、後で出てくるの?」なんて阿呆な質問を投げかけた。そこで、「X3は二人は出て来ないこと、さらに未来の話であること、順番としてはユーロ・ミッションの後であり、X3の次にスカイミッションが来る」という事情を初めて知ってしまった。「え!?あんなボロ屋なのに未来設定!?」なんて驚いたのなんの===333。

『ワイルド・スピード SKY MISSION』

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ジェームズ・ワンがメガホンを撮るというニュースを聞いて以来、すっかり見ることにして、楽しみにしていた本作。想像どおり、ユーロ・ミッションのようなゴチャゴチャした話の筋ではなく、ジェームズ・ワンならではの分かりやすさで、ストーリーの交通整理が出来ていた。まず、今現在何をやるミッションの最中であり、次に狙うものが何で、それは何のためで…というのが、異常に分かりやすいんですよね。
尚且つ、このシリーズならではの盛り加減、突き抜ける馬鹿さパワーは上手に引き継いでいるので、このシリーズのファンも納得しているだろうナと。

何より最初にも言った、ポールの退場のさせ方。これが、あまりにさり気なく、しかも“彼を永遠に幸せな場所へそっと運ぶ”ような優しさがあって…。その前に、「これ以上の葬儀はごめんだ」という台詞があるので、そこで思わずチクっと来てしまう。その次の台詞が「葬儀はあと一つだけ。敵のものだ」なんて台詞でつなぐんですよね。ここは、ハラハラさせるような部分だったり。

ちなみに、撮影は半分は撮り終えていたので、補足部分は彼の兄弟、コーディー・ウォーカーさんが出ていたという。気をつけて見ていたんだけど、もしやあの電話をかけるシーン辺りから、彼だったかな?左斜めのショットは似ているのだけれど、特に顎の辺りが違うんですよね。あと、ラストの車の中のあの台詞とあのシーンは完全に弟さんで…。とても似ているけれど、こんな風に、目元の印象が結構違う。
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この先、ネタバレ


第1ラウンド:ハゲvsハゲ → 負けたハゲ一回休み
第2ラウンド:ハゲvsハゲnew!! → ドロー
第3ラウンド:ハゲvsハゲnew ←ここで最初のハゲ復活!

てなってた。すごいハゲ対決!

ユーロ・ミッションの終わりに、ジェイソン・ステイサムが登場して、そのシーンから繋がるかのように今作が始まるので、3ハゲ大集合!!これは案外見たことがなかったような。いやはや、きちんと整理されていたね。
私としては、カート・ラッセルの登場と、デス・プルーフ的オマージュのシーン(二度あった)に思わず上がるのでした。
あと、ベルギービール猛プッシュ!!見終わった後、ベルギービールが飲みたくなるという。「トラピスト系(=修道院)エールは、修道僧が禁欲生活を送りながら作っているんだ」という、阿呆な台詞もありました♪

『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』

ついでにこちらも。
「86年カローラvs72年のスカイライン対決でいいか?」なんて台詞があったり、日本ならではの車がたくさん出てくるので、車好きにはたまらない作品なんじゃないかな!?「変な東京」なのかと思いきや、意外にもきちんと日本文化が出てくるので、可笑しくて可笑しくてたまらなかった。

例えば、母親に捨てられて、親戚が居るからと東京に流されてしまった、主人公のショーン(ルーカス・ブラック)。彼は高校生なので学ランで高校に通うんだけど、来たら柴田亜美に「上履き履け」と怒られる。上履きシーンも、あんなに引っ張ると思わなかったな(その後も台詞で出てくるしw)。

あと、東京に住む家もボロ屋で、鳥小屋のような小さいアパート。リアリティすごいありますよね!ここにチラっと出てくる真木よう子。美術さんがちゃんと頑張ったと思える部屋の中の大道具・小道具などにも、すごく気合が入っていて、こういうの嬉しいんですよね。ちなみに、住所は「三田」になってたw

駐車場には、いくら渋谷でもあんなに人居ないよ(爆)!。それに、駐車場で日本人はパーティーやらねー!!あ、ここには妻夫木が出てきます♪
その他、小錦が銭湯に居たり。あと、「ガイジン」差別の多い日本人社会への痛烈な指摘。これって実は、日本に来た外国人がみんな言うことなんですよね。

麻雀のシーンでは(あんな暗い雀荘は無いよ!との事w)テリヤキボーイズが流れていたり(嬉しい!!)、少年ナイフのカーペンターズのカバー『TOP OF THE WORLD』(おお〜!!)が流れたり。ちゃんと日本のバンドを使ってくれてるところもいいよね!
渋谷ロケはチョコチョコ出てきたり、渋谷から銀座にショットを重ねているところは一箇所。それから、新宿から渋谷に行くシーンがあるけど、明治通りを通らず六本木通りが映る。スクランブル交差点はちょこちょこよく出てくるけど、まさかここでの一文字ドリフト!!このシーンがあるだけでも、この映画私は最大限に評価したい感じなんですが♪

東京湾をイメージしていると思われる、「東京湾市場」というボロい倉庫があるシーンあるけど、あれはどこか外国かセットですね。あんなの東京には、似た場所すらありませんからねえ。
ここで主人公がドリフトの練習をするんだけど、このシーンに土屋圭市という日本の本当のドリフトキングが出てくるんですね(私ではなくて、相棒さんの指摘だけど)。映画にも「DK=ドリフトキング」と呼ばれる敵役(ブライアン・ティー)が居るのだけど、ちゃんと“本物”まで出すところが憎い♪DKの略の“ドンキー・コング”ジョークが味わい深くなるってモンですよ。

「日本の警察は、180km以上は出せないから、追いかけてこない」というのはさすがにどうかなーw

 

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コメント(4件)

  1. とらねこさん☆
    シリーズ初体験だったけど、ホント面白かったわ!!
    といいつつ、実はTOKYO ドリフトは何回か見ようと頑張ったけど、毎回寝てしまって…(苦笑)
    今シリーズ1から見ているところ☆
    スカイミッションが面白かったから、今回は寝ないで見られそうよ♪

    弟さんの代役は知っててもどこだか判らなかったわ。
    ラストの持っていきかた、なかなか良かったね☆

  2. ノルウェーまだ〜むさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    シリーズ初体験だったんですネ。
    このシリーズ、いきなりこれから見ても全く問題無しですよね!
    TOKYO DRIFTは私は好きだったし、他にもこれが好きって人も居ますが、基本的に普通の映画クラスタにはイマイチみたいです。

    ラスト最高ですよね〜!
    弟さんが半分は演じているんですが、CGで加工もしているとか。
    ただし、最後の車の中でのシーンは、弟さんの顔そのものでしたよ。たぶんあの部分はイジってないですね。
    顔結構違うんですよネ。

  3. ワイルドスピード メガマックス以降、好きから大ファンになりました♪

    今作のハゲ率はハンパなかったですね笑

    なかなか主要キャストのハゲ率の高い作品はないと思いますw

  4. tagooさんへ

    初めまして〜♪コメントありがとうございました!

    ワイスピ、私はリアルタイムで1・2を見たっきりだったんですが、ユーロミッションで久々に見に行ったクチでした!
    ハゲ率の半端なさ、もう狙いすぎちゃうん〜♪て笑えますよね。




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