『300 帝国の進撃』闘いながらの☓☓にグッと来た…!
何故かこの作品を見る前日に『ポンペイ』を見てしまって、2日連続でムキムキ充~。他のアクションに目もくれない癖に、まるで古代好きみたい。
ザック・スナイダーが監督を降りてしまい、あまり期待してなかった『300 帝国の進撃』。続編の割には上手く前作『300』と繋がっていたし、見所はあったし。切れ味は前作ほどに鋭くはないけれど、うん、なかなか楽しめました。
前作がスパルタvsペルシアの無謀な戦い。こちらは続編であるにも関わらず、同時代の同じ戦争を、また別の面から見た話。つまりは、「一方、ギリシアとペルシアは…」と言ったストーリーテリングなんですね。で、こちらもやっぱりフランク・ミラー原作。
画の作り方や何やらは、前作のキレッキレ映像の方がやはり素晴らしくて。それに比べると見劣りがしてしまう。何より、前作には「これまで見たことのないスペクタクル感!」があったけれど、こちらは「まあ、普通の映画になっちゃったナ…」という感じが否めない。“300”という数字自体は全く関係無いですね…w(それは言っても仕方ないけどw)
映像として、ストップモーション&スローモーションのアクションが、めちゃめちゃクールに思えたけれど、こちらでもやはり同じことを…そりゃやりますよね。やらなきゃならないんだろうな。
一番の見所は、復讐に燃える女戦士、アルテミシア(エヴァ・グリーン)。彼女の眼光鋭い睨みが、切れ長の眼と、目の周りを真っ黒に縁取るブラック・アイメイクでカ~ッコいい〜!
一番好きだったシーンは、何と言ってもテミストクレス(サリヴァン・ステイプルトン)とアルテミシアが、中立区域の船内にて行う、体を張った交渉!!きゃーえっちー!ここはネタバレで語りますので、要注意!**********
要は自分の側へ寝返るのを期待して誘惑するアルテミシアに対して、返事をする前にまず事に及ぶ!いかにも「目の前のご馳走に我慢出来ず…」感でムチュー♪みたいな男らしさ。で、どちらが主導権を握るか?の如く、上半身脱がせろや的バック責め!(ここでおっぱいポロリ)ふんぬと起き上がって、いやいやと騎乗位!みたいなのが繰り広げられるんですね。うん、これがなかなか手に汗(本当に汗だけ?)握るシーンとなっているのですー。むふふー。大人のシーンじゃ!
結局仲間にはならない、と返答したテミストクレスにより交渉決裂となる。それまでギリシア側は大勝利を収めていたが、これを機にペルシア怒涛の進撃!攻め入られて一気に劣勢になったギリシア。生き残った仲間たちは大幅に減り、いよいよ劣勢になってから、辛うじてこのシリーズらしい味わいに。「自由のために」一致団結を標榜するテミストクレス。死ぬ気で迎え撃ったところへ、アテネの同盟群が各地から届くのでした。
にしても今回のクセルクセス(ロドリゴ・サントロ)、小物すぎて可哀想…。
’14年、アメリカ
原題:300: Rise of an Empire
監督:ノーム・ムロ
製作:ジャンニ・ヌナリ、マーク・キャントン、ザック・スナイダー他
製作総指揮:トーマス・タル、フランク・ミラー他
原作:フランク・ミラー
脚本:ザック・スナイダー、カート・ジョンスタッド
撮影:サイモン・ダガン
音楽:ジャンキー・XL
キャスト:サリバン・ステイプルトン(テミストクレス)、エヴァ・グリーン(アルテミシア)、レナ・ヘディ(ゴルゴ王妃)、ハンス・マシソン(アエスキロス)、ロドリゴ・サントロ(クセルクセス王)、イガル・ノール、カラン・マルベイ(スキリアス)、ジャック・オコンネル(カリスト)他
2014/06/24 | :アクション, :文芸・歴史・時代物 アメリカ映画
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コメント(3件)
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映画:300 帝国の進撃 300 Rise of an Empire 肉弾戦に艦隊バトルが加わり、ド迫力増強!
前作のラスト、300人全員が死んでしまい、もう次はないなと。
ところが復活!
そのストーリーの組み立て方に感心。
前作全体を今回の文脈に「巻き込む」作りにしてあるのだ!
こ…
とらねこさん☆
あれこれ悩んで、おなじグロくても「渇き。」じゃなくこっちにしちゃいました~
やっぱりキレッキレの映像は前作のほうが良かったですよねー?
なんだか3Dを意識したデジタル的な映像になっていたので、ちと残念でした。
私はあのグラフィックノベル風なのが好きだったのにぃ。
ノルウェーまだ〜むさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
あ、『渇き。』よりこちらを選ばれたのですね〜
まあ、こちらの方が見やすいとは思います〜
あ、前作と比べちゃ駄目ですねこれ(笑)