マサラ上映が好き!『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』@渋谷シネマライズ
またもやって来ました!
インド映画はお祭り!マサラ上映。去年『恋する輪廻 オ-ム・シャンティ・オ-ム』で初めてマサラ初体験をしたら、面白くてやめられなくなってしまった。
あ、マサラスタイルでの上映というのは、映画を見ながら歌おうが踊ろうが、歓声をあげようがお喋りをしようがオールOKの、ビ-ル呑んだりご飯を食べたりしながら映画鑑賞を楽しむスタイル。もうまさにお祭り!なのです。クラッカ-を鳴らしたり、紙吹雪を散らしたり。インド人は、一家総出で映画にやって来て、ご飯でも食べながら踊りながら日頃の憂さを忘れるのだそうです。以前TIFFで『火の道』の監督、カラン・マルホ-トラ-氏がそう言ってた(笑)。今回は先行上映だったのですが、早耳のコアなインド映画ファンが駆けつけ濃い空間に。濃いインド映画ファンているんですよね、盛り上がり方が普通の映画好きとは全然違うので、濃いファンだとすぐに分かる(笑)
さてこちらの物語、学園青春映画でした。10年後再会した、今やバラバラになった仲間たちみんなで、学生時代のことを振り返る。大ヒットした去年のインド映画『きっと、うまくいく』に、やはり去年のノリノリの恋愛映画『恋する輪廻 オ-ム・シャンティ・オ-ム』を足したような作り。振付は同じく『恋する輪廻~』の、ファラ-・カ-ン。ただし、ダンスや音楽がいかにも今風のマサラ映画。ディスコダンス風だったり、HIP HOP調だったりして。なんだか今風のインド映画なのです。うん、インド映画も変わってきてるのね。
男二人の友情に恋愛物語が絡み、三角関係に陥る切ない物語がメインディッシュ。ただ、この映画のタ-ゲットはハッキリと女子!イケメン二人(シッダ-ルト・マルホトラ&バルン・ダワン)を楽しむ映画であり、チョコチョコ挟まれるBL臭に萌える、これが正しい楽しみ方の様子。何しろ、イケメンの上半身裸体などは寄り過ぎてる、スロ-モ-ションになってる、時間も長めに映ってる!そして、女子(ア-リア-・バット)のシ-ンでは、全身が映るような引きの絵。そう、今回のこのヒロインは飾り的な存在。イケメン二人の友情を邪魔する、むしろ悪女!。校長が悪役として描かれているのだけれど、校長は隠れゲイの設定ですからね。BL男子は女子には嫌われないはず!(ハハハ…)ということで、この作品の悪役はヒロインなのでした。ただヒロイン・シャナーヤ役のアーリヤ・バット、女子に嫌われそうなキツイ顔立ちの美人すぎるタイプではないのが救い。いやはやよく分かってる!イケメンの使い方、BL臭の使い方。韓流にしろインド映画にしろ、やはり女性を動かす映画なんだろうなあ。勉強しておけ、邦画の作り手たちよ!(と、ネットの片隅で叫ぶ)
ところで今回のマサラ上映、休憩が無かった。ここが残念でした。インド映画は長いので休憩がないとやはり辛いのだと、カラン・マルホ-トラ-氏も言っていたっけな…。今回はインド映画にしては少し短め(2時間26分)ということもあったせいか、休憩無しでかけられてしまい、正直残念でした。ちゃんと休憩があるからこそ、その間に安心してトイレも行けるしビ-ルを呑む気になるんですよ。マサラ上映なのに休憩が無いなんて。前回の時はちゃんとインドのビ-ルを用意していてちゃっかり商魂たくましく売ってたし、みんなその気になってビ-ル呑んでた。今回、休憩を楽しみに上映中にビ−ル呑んじゃったんです、私。そしたら休憩が無いので、途中でトイレに行くはめに。それから、前回の『恋する輪廻』の時は配給会社さんが盛り上げ上手だったなあ。躍らせるのがうまく、ちょうど良く盛り上げて観客も自然に踊っていた。今回はクラッカ-も2個だけというケチケチぶりだったのが少々物足りず。前回はもっと欲しい人!なんつって、どんどん配っていたし。私は10個ぐらいもらって鳴らしまくってた。2個しかもらえないと、ついついケチって使えなくなってしまうんですよね。その辺りがちょっと残念。
などと、文句ばかり言ってしまいましたが。
ジャジャーン!観客No.1賞を獲ってしまいました!観客の中から一人だけ選ばれる(!)ということだったのですが、見事私がもらってしまった!ハハハ。ありがとうございます〜。
ちなみに、戦利品はこちら。
soultreeのオ−ガニックシャンプー&リンス(北インド)に、マハラジャのディスコCD。どうせならサントラが欲しかったな…。
それからこちらは、今回のマサラ上映のお土産。インドカレ−(レトルト)、インドエステセット、カレ−味のせんべいなどなど。うん♪十分楽しんだし、1800円にしては十分元が取れました!
’12年、インド
原題:Student of the year
監督:カラン・ジョーハル
製作:ヒールー・ヤシュ・ジョーハル、ゴウリー・カーン、シャー・ルク・カーン
脚本:レンシル・デシルバ
撮影:アヤナンカ・ボース
音楽:ビシャール=シェーカル
舞踏監督:ファラー・カーン
キャスト:シッダールト・マルホトラ(アビマニュ・シン)、バルン・ダワン(ロハン・ナンダ)、アーリアー・バット(シャナーヤ・シンガニヤ)、リシ・カプール(ヨゲンドラ・ヴァシシュト)、サナー・サイード(ターニャ・イスラニ)、サーヒル・アーナンド(ジート・クラーナ)、カヨーズ・イラニ(カイザード・“スード”・ソーダボトルオープナーワーラー)他
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こんばんは!
こちらの踊れる映画、情報番組で取り上げられてて知りました~。
うんうん、とらねこさんならNo.1賞って納得。
また言っちゃうけれど、とらねこさん=腹筋鍛えてます。なので踊っちゃえそうです。
インド映画も変わってきましたね~。
体脂肪率高いおっちゃんメインだったのが、腹筋鍛えたイケメンが多くなってきましたね。
私も地味に自宅でインド映画祭りしてみよっかな。
座ったままで。
とらねこさん!!
ええええっっ???
舞台にいらっしゃるのとらねこさん?もしや真ん中の方?
まあ!なんと女優さんかと思いましたわ。
№1賞ってことは、踊りが素晴らしかったって事?
映画を見ないでどなたかが観客を採点していらしたのですね(笑)
ともかくおめでとうございます!!
AnneMarieさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
ワハハ!!「座ったままで。」に吹き出しました!
アンマリーさん相変わらず、めっちゃ面白いんだもんww
そうなんだ、情報系番組で取り上げられてたんですね。
>体脂肪率高いおっちゃんメインだったのが、腹筋鍛えたイケメンが多くなってきましたね。
そうなのそうなの!インド映画ってオッサンのイメージだったのにね。今やイケメンの時代なんですね〜。
これ、面白いから是非見てみてね!DVDになってみたらでもいいからw
いやー、これが私、最近鍛えて無いんですよ〜。去年の12月末でスポーツクラブやめちゃって。お金がかかるんだもんー。8kg痩せたからいいや、って辞めたんだけど、また7kg太っちゃったし…。ったくもー!どうしようもないリバウンド。また行け、と言われてます。
ノルウェーまだ〜むさんへ
こちらにもありがとうございます♪
アハハw。ブログに書くかどうしようか迷ったんだけど、ネタになるからついつい上げてしまいましたーw
良かったら今度、ノルさんも一緒にインド映画見に行きましょうよぅ。
本当、映画じゃなくて場内をチェックしてた人が居たんですねw
そこ鋭い!w