『ワ−ルズエンド 酔っぱらいが世界を救う!』を12軒はしごした後見た!
ビ−ル好きとしては欠かせない映画!と12軒はしごのスタンプラリ−を完了した後に見てみました。劇場鑑賞券ももらえたし♪(渋谷パブレポ−トはこちら)。ちなみに、ロンドンのパブ巡りはこちら、アイルランド国内を車で旅して回ったパブレポ−トはこちらとこちら。)
まず、このチラシを見て何か気づいた人います?これ違う!と思わず言いたくなってしまった。だってこれ、ビ-ルがピルスナーじゃないか!イギリスを代表するビ-ルなら、ピルスナーじゃなくてエ-ル系のビ-ルじゃないといけないのに!なんて余計な話をしてました。公開の2ヶ月も前から。まあ良しとしましょう!日本人にとってはビ-ルと言えばピルスナーだから。映画の中では見事にエ-ル系のビ-ルしか映っていなかったけど。しかもみんなパイント(1パイントのこと)で呑んでた。ちなみに単位についてですが、UKパイントの場合は568mlですが、USパイントの場合は473mlと、少し小さい。(なのでコスパを考える場合、その点も考慮に入れないとだめだね☆)
イギリス人が作る、パブをネタにしたパブ巡りの映画、ということで、すっかり楽しみにしていました!監督はエドガ-・ライトだし。アメリカで酒飲みのコメディ映画というと『ハングオ-バ-』シリ-ズをついつい思い出してしまうけれど、このイギリス発の酔っ払い映画は、少し毛色の違う、ビタ-でホロ苦いコメディ。お馬鹿加減のはっちゃける痛快コメディというより、人生そして中年の物哀しさが漂う苦味がイギリス流、エドガ-・ライト風!?
大人の人生の入り口において、5人でパブはしごの12軒達成(1パイントつづ一軒=60パイント!)が達成出来なかったと、アラフォ-も過ぎてから懐かしのメンバ-を再結成。以下ネタバレで語ります************
ゲイリ-・キング(サイモン・ペッグ)に引きずられる形で再結集するものの、他の皆はちゃんと結婚し、妻も子供もいる家族持ち。しぶしぶ出てきてはいるし、何よりゲイリーは決してみんなに好かれている訳でもなく、むしろ皆は彼に対して昔の恨みが残っている状態だったりするという。
パブ巡りをする内に、街が侵略されていることに気づく5人。まるで『光る眼』!途中からジャンルチェンジして突き進む。ただこれ、酔っ払いマンセ-映画でも、ビ-ル大好き映画でも無いところが、ちょっと寂しいんだ、ビール好きとしては。せっかくイギリス人が作ったパブ巡り映画なのに、パブネタあるあるが無いのも寂しい。ビ-ル薀蓄も聞きたかったし。まあ、銘柄の名称を出す訳にはいかなかったのかもしれない。せめて、ビ-ルで日頃の憂さを晴らしつつ、それでも人生の辛さ・苦味に立ち向かっていく、中年マンセ-映画ではあって欲しかった。しかしそれも無いんですよね。ゲイリーはラスト、アルコ-ルを克服し、水を呑む姿で終わる。「パブで水を呑むことこそ、勇気の証」的な台詞があったけれど、この言葉を実行するエンディング。
ところで、いつものサイモン・ペッグ(脚本も担当)&ニック・フロストに加えて、パティ・コンシダイン(『思秋期』監督&脚本)が出演してる!エディ・マ−サンもいるし、イギリス俳優が何気に充実。ロザムンド・パイクは『アウトロ−』同様、男同士の中にいると、さりげなく光っていい感じなのでした。
ちなみに、10軒目のパブ『キングズ・ヘッド』。これ、アイルランドのキングズ・ヘッドにすごくソックリでした。アイルランドでは有名なパブで、連日人気のお店なんだけれど、お店の看板にイギリスの王の顔が書いてあるところも一緒。(顔は違うけれど)内装がそっくりなんですよ、あんな風に真っ暗で、赤い内装の一箇所のみライトが下から当たるところとか。(→アイルランドの『キングズ・ヘッド』の拙レポ−トはコチラ)。調べたらアメリカにも「キングズ・ヘッド ブリティッシュパブ」というお店もあったけれど、これは似て無さそうだし…。
’13年、イギリス
原題:World’s End
監督:エドガー・ライト
製作:ニラ・パーク、ティム・ビーバン他
製作総指揮:ジェームズ・ビドル、エドガー・ライト、サイモン・ペッグ、ニック・フロスト他
脚本:サイモン・ペッグ、エドガー・ライト
撮影:ビル・ポープ
音楽:スティーブン・プライス
キャスト:サイモン・ペッグ(ゲイリー・キング)、ニック・フロスト(アンディ・ナイトリー)、パディ・コンシダイン(スティーヴン・プリンス)、マーティン・フリーマン(オリヴァー・チェンバレン)、エディ・マーサン(ピーター・ペイジ)、ロザムンド・パイク(サム・チェンバレン)、ピアース・ブロスナン、ビル・ナイ他
2014/04/22 | :コメディ・ラブコメ等, :SF・ファンタジー イギリス映画
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とらねこさん☆
12軒のパブ巡りの映画だけど、パブの映画じゃなかったってかんじ?
大人になりきれなかったゲイリーだけど、ちゃんとお水を注文してちびっと大人になったってところでしょうか。
パブ12軒回って劇場鑑賞券もらるなんて、いいですね~♪
ノルウェーまだ〜むさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
ん〜、確かにパブ巡りの映画には違いなかったんだけど、酔っ払いマンセ−映画ではなかった、ッて感じw
確かにゲイリ−のアル中は治って良かったんですが、
酒を飲まない他の大人たちも特に楽しそうな人生という訳でもないし…
鑑賞券はよくよく考えれば全然元が獲れてないんですが(苦笑)、一緒に付き合ってくれた人達とよく呑んだ!これがいい思い出でしたw
ツイッタ−の他の方々とも「今度一緒に飲みましょうよ」なんて話もしましたし、うん!酒で広がる縁ってイイね♪
結局1件しかお付き合いしてなくてw
あのあと池袋に映画観に行きました。エドガー・ライト監督作品は好きですし、『思秋期』のパティ・コンシダインや、ロザムンド・パイクもいるし、それだけで何気に得点高めだったりして(笑)
単に12件回っただけだと飲んだくれで終わっちゃうんで、あんなふうにしたのも私的には「アリ」かなとは思います。ある種のあほらしさもこの監督の持ち味ですしね。
日記書きかけなんで、いつになるかわからんですが書いたらまた来ます。
のりがいまいちでしたね。
飲みが足りないんでしょう。
Beer, heer!!
rose_chocolatさんへ
こちらにもありがとうございます♪パブにお付き合いありがとうございました!楽しかったね〜♪
昨日も実はアボットチョイスという、井の頭線に近いお店に行ったんですが、そこのバ−テンさんがすごくいい人で、いろいろ話してくれたんですよ!パブ巡りしたお客さんがたくさん来て、賑わっていたらしいです。
6店回ってもらえるはずのビアグラスが無くなってしまった、なんて話したら、ギネスのビアグラスをそこでもらえちゃいましたよ〜!話してはみるもんですね。
なるほど、roseさんは甘めに点数を付けましたか。うん、そこそこ楽しめたし、もういいんじゃないかな。
仰るとおり、パティ・コンシダインが俳優として出ていて良かったですよね。ロザムンド・パイクもサッパリした人で、嫌味の無い女優さんでいいですね。
何より、パブ巡りが楽しかった!!
バラサ☆バラサさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
うん、ノリがイマイチでした!もう少し馬鹿が良かったです!
>Beer, heer!!
hahaha!え〜と、もしかして「here」のスペルミスではあるまいか? ^^;
あー、スペルミスです。
酔っていたわけではありません。
韻を踏んでいて、イカスので、馴染みの店で使います。(メッツの球場にいた若造の受け売りですけど。)
ところで、バーテンというのは、バーテンダーの中では、差別用語という認識をしている人もいるので、ご注意を。気にしない方が多いのですけどね。
その昔、京都のとある店でイエローカード貰いました。まあ、その後は会話も弾み、次の日も連続で行きました。(観光より飲んでいる時間が圧倒的に長い・・・。)
バラサ☆バラサさんへ
こんばんはアゲイン♪コメントありがとうございました。
あ、hereのスペルミスだったんですね。
これコメント返し書いた後で、「あ、もしかしてBeer heelのスペルミスって可能性もあるかな」て考えてました。最後イイやつになるところが嫌だしで、Heel。うん、これもいい!て思ってたところでしたYo。
へえ−、バ−テンて差別用語だと思ってる人も居るんですね。知らなかったです!バ−テンダ−に向かって「バ−テンさん」なんて声をかけたりせず、名前で呼んでたせいで、今まで一度も気づかなかったですw
でも、バラサさんも旅行行ったら呑んでる時間が長いんですね。私の旅行記も最近は、観光より断然飲み食いしている時間が長いです。テヘ
『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』 (2013) / イギリス
原題: The World's End
監督: エドガー・ライト
出演: サイモン・ペッグ 、ニック・フロスト 、パディ・コンシダイン 、マーティン・フリーマン 、エディ・マーサン 、ロ…