ベスト・オブ・アヌシー 〜アヌシー国際アニメーションフェスティバル優秀作品集
TOHOシネマズ日本橋のグランドオープン(’14年3月20日)時に、「東京アニメアワードフェスティバル」が開催されていたんですね。その際に見た映画の一つ、今回は「アヌシー国際アニメーションフェスティバル」の短編の優秀作品を集めた、「ベスト・オブ・アヌシー」です。アヌシー国際アニメーションフェスティバルとは、カンヌ映画祭のアニメ部門が独立し、アヌシーに移転して行われるようになった映画祭。
『Because I’m A Girl』(イギリス)
監督:YAGNIK Raj, MATHESON Mary, SHONA hamilto
「Because I’m a girl」って、日本のNGOにそんな活動をしている団体がいるのね。この団体の宣伝映像でした。ユニセフ賞を受賞。
女性であることから、思うようにいかない人生を送らざるを得ない環境もある。そんな女性を支援するという内容。
plan Japan : Because I am a girl
『Trespass』(オーストリア)
監督:WENNINGER Paul
監督の分身が旅を始める。壁であったものが湖になったり、空になったり。不思議な感覚に陥る。
『Ab Ovo』(ポーランド)
監督:Anita Kwiatkowska-Naqvi
受胎を紙粘土的に表現し、カメラもぐるり3D的に回る。赤ん坊が体の中で少しづつ大きくなる姿が恐ろしいような、感動を覚えるような。
今回の作品はほぼ半数が女性アーティストによるもので、この作品のような妊娠をテーマにしたものも多く見られたとか。
Feral(アメリカ)
監督:Daniel Sousa
狼に育てられる少年。雪の中の林で出会った人間と獣。モノクロの映像が美しい。
『Autour Du Lac』(ベルギー)
監督:ROOSENS Carl, MARSILY Noémie
落書きみたいな手書きのタッチ。湖畔の散歩。
『Nyuszi És Őz(英題:Rabbit and Dear』(ハンガリー)
監督:Peter Vacz
2Dの世界を突破し、3D世界の住民になった鹿君。2Dの世界に戻ってきて、まだ2Dのままの兎君を連れ出し、一緒に遊んだりする。2Dの世界と3Dの世界の融合が楽しい。これが一番好きだった。
『Subconscious Password』(カナダ)
監督:LANDRETH Chris
久しぶりに会った友人の名が思い出せない。そこで意識下でクイズ番組が行われる。番組名「Subconcious Password」。
無意識の中で名前がどうしても思い出せないこと、ある、ある…。クトゥルフまで登場して大暴れ。頭の中にある世界のクレイジーさ。これは万国共通で楽しい。
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