『愛の渦』女性限定回&舞台挨拶付きイベントに行って来た
女性限定上映回というのが気になったんですね。雰囲気は一体どんなものなのだろうと。時々何かと揶揄される女性専用車両ですけど、実は私は好きで。オッサンが居ないというだけでホッとします(笑)。さらに舞台挨拶まで付いてくる回だったので、これは行かなければと。
舞台挨拶は、門脇麦さん、中村映里子さん、赤澤セリさん、雨宮まみさんの4人。こちらも全員女性!女子会トークを目指したのでしょうか。こういうのもいいもんだなーとすっかりリラックス。こういう企画面白いですよね。トークは、新井浩文の前張り無し話が前半のハイライトだったかな。彼が「うちは女優さんがNG出さない限り、前張りしません」と主張したそうで、絡みに変な緊張感があったとか。中村映里子さんや三津谷葉子さんも本当は嫌だったけれど、他の人が嫌だと言わないので言えなかった、とか。共演する女優さんは確かにちょっと可哀想だけれど、でも役者根性ということで言うなら、新井浩文はやるなあ!さすが、と思ってしまう。あとは、門脇麦さんの役は見た目とは裏腹に性欲が強いということで、喘ぎ声をどうするか、だいぶ研究した…などの話。門脇麦さんは、見た目がいかにもおとなしそうな、シャイな普通の子なのに、一皮剥けてみれば…という役。確かに彼女のムッツリスケベそうな雰囲気は、すごくリアリティがあった。一見ブスに見えるような演技も上手くて見事だったし、にもかかわらず時間が経てば、どんどん綺麗に見えてくる。彼女が一番エロく綺麗に撮れていたと思う。こういう人が映画の主役の風格がある、という貫禄がちゃんとあった。ただ舞台挨拶で見ると、中村映里子さんの方が何十倍も綺麗だったけど(笑)。
映画の内容について。乱交クラブですって?もう羨ましいですよ、この手の風俗は、ハッキリ言って行ってみたい(笑)。私もそこに居たら、どんな行動取るのかなあ、なんて想像するのが楽しかったし。きっとここに居る人達と何ら変わりなくやってると思う。ただ、あの常連さんのように、間違った穴に入れてしまう人を受け入れる度量は無いかな(笑)
マンションの一室という密室劇も好きだし、人間模様一つで面白く描く物語も好き。アイディア一つで面白い脚本に出来る、というミニマムさは元々大好き。加えて、乱交クラブなんていうアイディアも本当に面白かった。一晩の出来事、朝の5時までで一旦区切りをつける手腕も良かった。8人8様の心理にそれぞれ危機が訪れ、クライマックスを描き、オチを付けた上で何となく円満に終える。この辺の描写も素晴らしかったし、さらに映画的な終わりとして、“その後の主役2人”に大いなるオチをつけるのも本当に見事。ただ一言言うなら、「高度なギャグ」という台詞は面白すぎ。ちゃんと天丼らしく2度使っているのだけれど、弱冠コントっぽかったかな(笑)。何よりあの柄本カップルは面白すぎて、場が嫌でも丸く纏まってしまうよね…。
’13年、日本
監督・原作・脚本:三浦大輔
製作:間宮登良松、藤本款
プロデューサー:岡田真、木村俊樹
撮影:早坂伸
キャスト:池松壮亮(ニート)、門脇麦(女子大生)、滝藤賢一(サラリーマン)、中村映里子(保育士)、新井浩文(フリーター)、三津谷葉子(OL)、駒木根隆介(童貞)、赤澤セリ(常連)、柄本時生(カップル)、信江勇(カップル)、窪塚洋介(店員)、田中哲司(店長)
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これ、私も観てきましたけど、さっきの『17歳』とは全く違うスタンスで、そこが物足りなかったです。
終始男性目線じゃなかったですか?
何となく性をギャグに落とし込んでたような気がしましてね。コメディとしてわかってた人はいいかもしれないけど、ちょっと自分は違った。書いたらまた来ます。
rose_chocolatさんへ
こちらにもありがとうございます♪
物足りなかったですか、これ。まあ、でも気持ちは分かる気もします。会話や人物の心理描写がちょっと浅いかな。
ただ、私はこれコメディとして面白かったと思います。
これはこれで、バランスの取れた作品であるなあ、とは思うんですよ。
あと、基本スケベな(笑・この言い方古いですよね)人間しかここ入れない、って感じもありますね。
この作品が嫌いな人は、案外エロに対して保守的かなーなんて思ったりも。
ただ、恋の渦の方が確かに人物の心理描写は上手でした。会話も面白かったし。
『愛の渦』 (2013) / 日本
監督: 三浦大輔
出演: 池松壮亮 、門脇麦 、滝藤賢一 、中村映里子 、新井浩文 、三津谷葉子 、駒木根隆介 、赤澤セリ 、柄本時生 、信江勇 、窪塚洋介 、田中哲司…
きちんと書きました。たぶん全く異なった方向性から異を唱えてます。
で、保守的とは思ってないですよ。それは私の鑑賞履歴とかベスト作品見てくださいよ(笑)
これの対極に位置するのが『パラダイス・愛』なんじゃないのかなーと。
rose_chocolatさんへ
こんばんはアゲイン♪
書きましたか!
早速読みに行きますね。
非常に気になってます。
姐さんのレビューがつっこみどころなので、この映画観ようかな?
う~ん、確か仙台では4月なので何とか探ってみます。
健太郎さんへ
こちらにもありがとうございます♪
おお、見る気になってくださいましたか!
こういう映画はすごく珍しいと思います。
物足りないという人もいますが、テーマが似通った時に自分の好きな作品を持ってきて「こんな風じゃないから駄目だ」という判断の仕方は、私はしませんね。
一本の作品として考えれば、私はこれはこれで面白かったと思います。
門脇麦や三津谷葉子が前張りを付けた感想の方に興味があります。
しかし男優が前張りをしないと不足の事態も考えれます。
もし勃ってしまったらどうするのでしょう?両手でも隠しきれませんが・・・。
ふうさんへ
こんばんは〜♪初めまして!コメントありがとうございました。
はい。え−、実際前張りをつけていない時って、相手にモロ見えになってしまうらしいですw
新井浩文と絡みのシ−ンがあるのは、中村映里子と三津谷葉子だったそうなのですが、やはり前張りがないと、眼のやり場に困る!ぶっちゃけ困るよ!とのお声がありました。
前張りを付けていると、さすがに大事な部分は隠れた状態ですので、その点は意識しないで済むらしいですね。
新井浩文はあそこが大きいという役でしたので、その辺がどうなのか、私としては聞きたくてたまらなかったのですが、どうせマトモに答えてもらえないんじゃないかと思ってやめてしまいましたw
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140920-00000008-flix-movi
池松氏はまるでピンク映画の男優のようですね。
昔のロマンポルノやピンク映画の雑誌を読むと若い男優
の張りが外れてしまうことはよくあったそうです。
あわてて隠したそうですが・・・。
ふうさんへ
こんにちは〜♪戻ってきてくれてありがとうございます(笑)
池松氏の記事読みました。もはや前張りの取り外しがプロレベルなんですね(笑)
前張りって、ロマンポルノ等の時代から進化ってしてるんでしょうかね?
ストッキングみたいなネット状のやつですよね、あれを貼り付ける訳ですけど、
やっぱり今の時代でも、取れちゃう時には取れちゃうんじゃないですかねーw