とらねこのオレアカデミー賞 2013 ベスト&ワースト
うっひゃー早!もう年の瀬なんですか。ったく、どうしてこう年々加速して時が過ぎてゆくんだろう。
ボケーッとしてる間に一年経っちゃったよ。ポコパンやってる間に?冗談じゃないよー。(あ、ポコパンやってる人、LINEのお友達になってください。)
また年末ベストを決める時期がやって来ました。
いつも言っているのは、「もう一度見たくなるかどうか」。これが決めて。
「この作品を選んだ俺、すごいだろう」じゃないんです。
ちなみに2013年は、劇場鑑賞187本。DVDは258本で、合計445本でした。年末に近づくに従って忙しくなってしまい、あまり劇場で見れなくなってしまったので、思ったよりは行かず。去年はちなみに劇場で186本、自宅で86本の計272本だったので、ちょうど劇場本数は同じくらい、自宅鑑賞は3倍になったという内訳ですね。
あと、今年は映画に使う平均金額を出そうかなと。一本辺り、いくらぐらいで見ているのか、という。
ちなみに劇場では、一本当たりの平均は約898円でした。
劇場では出来るだけ1000円平均位で見ようとしているのですが、年間の会員料金なども、ここに含んでの平均。うん、これぐらいには抑えたいですね。
ちなみにDVDの方の平均は、一本当たり約170円でした。
てな訳で早速ベスト10。
1.『スプリング・ブレイカーズ』
「映画なんてこれでいい。」この言葉の裏には、どんなものが最高の映画なのか?っていう質問を何度も繰り返した、挙句の果ての答えだったりする。それがコレか!?と鼻で笑う人も居るかも。でも、カイエ・デュ・シネマだってこれを今年の二位に選んでるんだぜ。ともあれ、ジェームズ・フランコ最高!
2. 『しわ』
老いをテーマにしたり老人ホームを扱った物語は、今後も老齢化社会の中で必ずや増えるジャンルだろう。その中でもベスト1の作品だと、私が思うのはこの作品。老いを扱うのは、イコール人生を扱うってこと。
3. 『オン・ザ・ロード』
これまでの大好きなロード・ムービーはというと、『プリシラ』が断トツトップだった。まさかこの順位を覆すほどの勢いのあるロードムービーが存在しうるとは。全てのロードムービーの始発点でもあり、答えでもある。さらに、青春を定義する映画。この映画のことを思い出すだけで、何故、君に逢いたくなるんだろう。
4. 『ムード・インディゴ うたかたの日々』
1といい3といいこの作品といい、「映画なんかこれでいい」と思った作品を、今年は集めてみました。
ここに描かれた人生の儚さこそ、逆に愛おしくなってくる。ほんの一時夢を見て、瞬く間に消え去ってしまう日々の泡。人生の苦さ苦しさ・重みも、まるで幻想のような。「人生なんてそんなもの」。フランス人てすげえな。
5. 『君と歩く世界』
オディヤールが『リード・マイ・リップス』に匹敵する作品をまた作ったので、一生物のマイ・フェイバリットな監督になってしまった。ラブストーリーよりも信じられるものがここには描かれていた。生きていくための貪欲さとして機能する、ギリギリに希求するコミュニケーションとしてのセックス。身体の痛み、心の痛み。五感いっぱいに描かれる映像。
6. 『ハンナ・アーレント』
無名の凡人によって行われる“悪の凡庸さ”について描かれたこの作品を、今の日本人こそ見るべきかもしれない。評判が評判を読んで、どんどん拡大公開されている傑作。是非観て欲しい。
7. 『かぐや姫の物語』
「何故自分はこの世界に生きているんだろう。」「何のために生まれてきたのだろう。」「そしてその生を、自分はどのように生きたのだろう。」こんな壮大な問いを問う、すごく懐の大きな物語。高畑勲って凄すぎる。『風立ちぬ』の方が好きだとずっと思っていたのに、アレレいつの間にか…。
8. 『風立ちぬ』
「他の誰にも分からない」、だからこそ好きなんです。この偏ったパヤオが(笑)。アニメって映像が動くだけでこれほど感動するものなんだ!と、アニメを再発見した。これを貶した人は、10年後に後悔するんだからね!プンプン
9. 『マニアック』
今年、これをベストに入れた人は信用出来る。もちろん私も…ゴニョゴニョ…。「身も心もシリアルキラーになれる」POVなんだもの。ホラーファン垂涎の作品に決まってる!
10. 『嘆きのピエタ』
お気に入りと言いつつ、キム・ギドクがベストに入ったのは初めて!本当は去年見たのだけれど、13年公開作ってことでいいよね。どんな卑劣な魂にも愛は宿る。ロマンチック!愛は人間を変えるもの。
以上
次点は、『マジック・マイク』、『サイド・エフェクト』、『恋するリベラーチェ』。(←おいおい!w)
…いやいや、マジですよ。
ワースト
『キャリー』
死ねっ。
お暇な方に…
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2013/12/29 | とらねこのオレアカデミー賞
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コメント(67件)
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2013 thinkingdays Best 10 of the movie
2013年に劇場鑑賞した作品の中から、洋画はベスト10、邦画はベスト5を選ん
でみました(+αあり)。
昨年、劇場鑑賞した映画は85本、そのうち邦画は20本(23.5%)です。自宅
鑑…
とらねこさ~ん、遅ればせながらあけましておめでとうございます!
おお、1位が、、観れてない~(泣)。
絶対観たいと思っていたのですがね。。
でも、とらねこさんの鑑賞数も凄いと思うのですが、平均単価が安くてビックリ!!
千円以下ってあり得るんですね。。フリパとか活用してはるのかな?
あと、「着る毛布」よさげですね~欲しいな~。
てなわけで本年もよろしくお願いいたします♪
すたさんへ
今年もよろしくお願いします〜♪
全然カブってませんでしたか。でも私の場合は劇場で見ても旧作はベストに入れないようにしてるんですよ。13年公開作に限っているので、新作ばかりになってしまうんですよ〜。
でも、私きっとすたさんの趣味と割と合うと思うので、多分w。私のランキングは当てにしちゃってくださいな〜!なんちて
感想お待ちしてまーす。
プリシラは見てみて!
真紅さんへ
今年もよろしくお願いします〜♪
あー真紅さん一位をご覧になってなかったんですね。見たら感想聞かせてくださいね〜。
平均単価は、私は出来るだけ、会員カード制のところを利用したり、サービスデイに行くようにして、大体1000円で見ることを心がけてますー。もしそれが無理でも、1300円ぐらいでは見たいですね。
シネコンは同じところで見るようにして、出来るだけ6回行ったら一回無料を、土曜に当てるようにしてたり。
今年の初めに1月ぐらいから一ヶ月間、フリーパスは利用してますよ〜。
そう言えば今、映画クラスタの方々は、イオンシネマの3ヶ月1万円フリーパスを利用してる人も多いのかな。
うちのとこはイオンシネマは使えないんですけどね。
着る毛布は、今年の冬一番のヒットですよ〜。これすっごくあったかいの!
2013年 映画ベスト10
一瞬だけブログを復活。
いい映画が前半揃ってたので、ちょこちょこ書いてたのですが、「ダイハード ラストデイ」を見て一気に萎えてしまい、これを機に書かなくなってしまいました…
今年のやつできましたよ。
わしも、ジブリ2作を入れたんですが、「しわ」未見。そんなに良かったんなら、ぜひ見てみます!
「キャリー」見なくてよかったよ。だいたい、ちょいカワのキャリーなんてありえない。シシーに土下座。
「マニアック」って、あの80年代のリメイク?知らんかったわ。当たりのリメイクもありんやね。
では、今年もよい映画に当たりますように、よろしく~。
2013年 ブロガーが選んだ映画ベスト10
ブロガーのベスト10を集計し続けて早10年。
(過去のベスト10 2012年、2011年、2010年、2009年、2008年、2007年、2006年、2005年、2004年)
去年宣言したとおり10回目なんで100ブログを調べまし…
aq99さんへ
こんにちは〜♪今年も集計、お疲れ様でした!
aq99さんがいらっしゃると、あーもう正月気分もいい加減抜けなきゃなーって感じがします(笑)
『しわ』、これあまり見ている人が少なかったですし、公開規模も大きくなかったとは思いますが、よろしければ是非ご覧になってみてください!
『キャリー』、本当駄目リメイクでした。シシー・スペイシクがあまりに素晴らしい女優根性だったなあと、つくづく思ってしまうでしょうね。
あ、私『マニアック』のオリジナル未見なんですよね。これも見なくちゃかしら。。
2013年・映画・好きな順・ベスト44
2013年に観賞した新作映画の、個人的に好きな順の順位発表!
我が家は、順位の記事と各賞の記事と2つありますが、順位のほうでTBしました!
コメントとTB、同じ欄に並ぶんですね!?
ボーさんへ
今年もよろしくお願いします。
記事、書かれましたか。
そうなんです、WordPressはいろいろ設定が面倒で。初めからTBの概念がないようで、自分でブログをいじってTBを出来るようにしました。TBとコメントは一緒に表示されてます。
アクセス不調が多々あり、訪問が遅れてしまいました。遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。
5,7,8,10しか観ていないのですが、5は、ダメ男映画揃いの去年の中でも、最悪のダメ男の印象です。10もダメ男だ。
「マニアック」観たいです。
バラサ☆バラサさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
あれ?アクセス不調でしたか。うちのブログのせいかな…?
こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
5も10も確かにダメ男ですね。でも、5の場合は、最後本当にボクサーになりましたし、ただのダメ男ではないですよね。しかも事実を元にした話だというのが驚き。
私の場合、社会の底辺に居る人だから、映画に対する見方が変わるということは無いなあ〜。
2013年この10本(ベスト映画10本)
2013年は数え間違い等々もあり、一年で劇場で89本の映画を観ました。
本来なら一本一本を数え直して正確な本数を出すのですが、やりません。
何故なら、2013年はこの一言に尽きるか …
2013年ワースト映画
表があれば裏がある。
ベストがあればワーストがある。
年に一度の裏健太郎です。
2013年のワーストですが、ベストが不作だった反動で豊作でした。
困りものです。
今回のワ …
『風立ちぬ』しか被ってないですね。
『かぐや姫の物語』は今年観たし。
『キャリー』…そうですか…
健太郎さんへ
こちらにもコメントありがとうございます。
私は、ベストを10本に絞ってますから、どうしても被る率は減ってしまいます。
『キャリー』はリメイクする必要なかったのでは…。