金沢うまいもんづくし 「乙女寿司」「いたる本店」
またも行って来ました、金沢。
「美味い寿司なら日本海!」というのはツアコン時代に至った自分の結論。しかし、「東京の築地には“日本全国での一番のレベルの物が集まる”なんて聞くこともあります。ですが、高いお金を出せば美味しいものが食べられる、それは当然のこと。そうじゃなくて、安く美味しいものが食べられる。しかも気軽に、腹いっぱい。これ大事。もちろん、魚介類であれば鮮度も当然大事だしね。これを期待して旅に出るのです。そんな目的なら、本当金沢は最ッ高の場所!
乙女寿司
〒920-0988 石川県金沢市木倉町4−10
076-231-7447
今回気に入った場所の一つが、ココ。こちらもまた「小松弥助」同様に、予約しないと入れない金沢の有名店。
コースでたっぷりお腹いっぱい食べて、5000円。東京だったらこれ、2万以上はするでしょう。
左上から右に、赤いか、甘エビ、ヒラメ昆布締め、ブリ、オス蟹。
一つひとつが美しく、まるで宝石のように輝いて見えるんですよね!まるで工芸品みたいに仕上げる、イケメン店主の几帳面さに恐れ入ってしまいます。ヒラメの昆布締めなんか、透き通って見え、そこに淡い昆布の色合い。
特筆すべきは真ん中の「ブリ」ですかね。店主曰く、「関東ではマグロが王様かもしれないが、金沢ではブリが王様なんですよ」ですって。この写真を見ていただければ分かる通り、まるきりブリには思えませんよね。まるっきり大トロにしか思えない、プリプリのピンク色。味も、油が乗っていて本当に美味しい!
もう、本当、次に何が出てくるかが楽しみで仕方がないんですよ。
続いて、ウニ、マグロ、味噌汁、鰻きゅう、コハダ。
鰻きゅうは写真撮り忘れ。マグロは当然ながら。コハダは江戸前に対抗してですか、正直さほど好きではないのだけれど、ここのは当然美味しかった〜。
お椀は白身魚のすり身を、丁寧に四角く切ってありました。ここのお店らしい、上品で手間のかかった一品。
そしてシメ鯖、酢の味でキリっと締まっていて、ちょっと味が変わるからまた飽きずにペロっと平らげることが出来ちゃう。
ラストはアナゴでした。味付けは塩と柚子皮。この辺は、「小松弥助」さんの影響でしょうか。小松弥助でも、穴子は塩&ゆず皮でいただいたっけ。金沢の味付けは、あっさり味で上品なものの方が好まれるのか、はたまた小松弥助さんの寿司界の革命児ぶりにインスパイアされてなのか、ベタっとして甘い醤油ダレは出てこない。
一番最初の写真も見て欲しいのですが、この店主とてもイケメンなんです。それなのに気さくでとても感じが良い人でした。
調度品を見ていてもとてもセンスが良いのが分かる。この火鉢なんか、お金かかってそう。素人目にもすごく素敵なの。
何より、板前さんの丁寧で魂のこもった仕事ぶりが素晴らしい。私はすっかりここのファンになってしまいました!
いたる 本店
〒920-0999 石川県金沢市柿木畠3−8
076-221-4194
こちらもまた、とても気に入ってしまって、是非もう一度行きたい居酒屋。
京都の料亭みたいな、上品で心配りの効いた品が、居酒屋で何気なく出てくる感じ。
まずお通しがバイ貝煮付け。バイ貝って結構高価なのですが、こうしたちょっとしたおすすめ品がお通しになってるところにもお店の心意気を感じてしまいます。
私の大好物・白子ポン酢。もちろん加賀野菜も外せない。五郎島金時芋の天ぷら、金時草お浸し。特に金時草は、さっぱりしていて味わい深くとても気に入ってしまった。
つづいて加賀野菜シリーズ、加賀レンコンのはす蒸し。これがあっさりあんかけで、わさびがぴりっとしていて、超美味。
すっかりここの店が気に入ってしまい、奮発して本ズワイ蟹、一匹まるごと。せっかく金沢まで来たことだしね!
それから、私が食べたかったのど黒の煮付け。こちらもまたアッサリ味。
「金沢といえばのど黒!」と思っていたのだけれど、冬はのど黒の季節じゃないのかな。「うちは焼きか煮物でしか扱っていない」と何度か言われてしまいました。乙女寿司さんや、源左衛門でもそう言われたっけ。
兼六園 時雨亭
〒920−0936 石川県金沢市兼六町1
076-234-3800
箸休め。金沢に来たらついつい来てしまいます。兼六園。季節ごとに違う顔を見せるし、歩いてて気持ちもいいし。
今回は、「時雨亭」で抹茶が飲みたくて、行きました。
兼六園内にいくつもある茶屋ですが、時雨亭は奥の方にある、本格的な抹茶を飲ませてくれるところ。
お菓子(上の写真)付きの抹茶が700円。
優雅なひととき♪
関連記事
-
-
白馬友人宅でBBQ、長野「山の実」、栂池自然園
白馬の友人宅で、庭にビアガーデンを作った人が居まして、 ここで毎年BB...
記事を読む
-
-
恵比寿 emuN (エミュ) 有機野菜の美味しい一つ星フレンチ
久々にフレンチのコース 一番ワクワクするのはやっぱりフレンチですね♪ ...
記事を読む
-
-
カリフォルニア料理の名店・シェパニースに行って来た
カリフォルニア料理先駆者による、予約の取れない名店 サンフランシスコは...
記事を読む
-
-
肉山 & 肉小屋 師匠&弟子対決!
肉山 予約困難で行きたくてもなかなか行けない人気店、肉山@吉祥寺。 食...
記事を読む
-
-
ニセコスキー旅行 その2 味浪漫、旭山動物園、ふくろう亭
2日目 大雪&強風で、交通機関は大変なことになっていましたが、おかげで...
記事を読む
コメント(2件)
前の記事: 『ハンナ・アーレント』悪の凡庸さと真の勇気
次の記事: 金沢うまいもんづくし Vol.2
とらねこさん☆
素敵素敵すてき~
兼六園の茶室とお茶菓子も素敵だけど、ブリ!!!
本当にまるでトロみたいね。
こんなにお寿司がおいしそうなすし屋、行った事ないわぁ。
まるで宝石みたい。いや、宝石より欲しいわー
これは贅沢三昧でしたね。
白子も食べたいっっ☆
ノルウェーまだ〜むさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
この「乙女寿司」はすごく美味しいんですよ〜。もし金沢に行かれることがあれば、ここか「小松弥助」さんには是非行かれることを推したいです〜!フレンチのコース料理がお好きなノルまださんだったら、きっとこのお寿司の握りにも物語があって、コース料理に近いものを感じられると思います〜!
本当、宝石みたいにキラッキラ輝いてるんですよ〜。照明もいいのかもしれません(笑)。
金沢はすっかり中毒になりそうです〜。