レオナール・フジタ展 ポーラ美術館コレクションを中心に
『レオナール・フジタ展 〜ポーラ美術館を中心に〜』を見て来ました。
8/10(土)〜10/14(月)@Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催中。
以前、東京国立近代美術館で開催した時の「藤田嗣治展」には行ったのですが、それ以来のフジタ展。“レオナール・フジタ”は、フジタがキリスト教に改宗した時に自身でつけた洗礼名だとか。レオナルド・ダ・ヴィンチのレオナルドにちなんで、そのフランス読み“レオナール”を使用したらしい。
前回の時はフジタの生誕120周年で、フジタの代表作100点あまりが一気に公開されたもので、日本・フランス・ベルギー等から寄せられたという大規模。ものすごく見応えがあり、感激してしまったのを覚えてます。今回はそこまで規模の大きななものではなく、あくまでポーラ美術館にあるコレクションが中心。まあ、おかげでお盆休みにも関わらず混まずにゆっくり見れたけど。
’06年の時に初公開された《巴里城門》は今回もあり。ポーラ美術館収蔵のものだったのね。なんでも、フジタは当時無名で、1円足らずで手放してしまったらしい。後に800円(当時の日本円にして約600万円)で値が付いているのを発見し、自身で買い戻した作品、とのこと。「この絵が完成した時は嬉しくて、草むらの上に寝っ転がってしまった。」と後ろに書かれているらしい。フジタがパリに渡ってすぐの思い出深い作品とのこと。巴里城門がまだ、これほど田舎で郊外だった時の風景。
フジタの“乳白色”の技術的な秘密を解き明かした、証拠の写真(写真家・土門拳によるもの)コーナーもあったり。キャンバスの上にタルカムパウダーを塗ってから描いた絵と、無使用時との比較の絵も展示されていたり。日本の墨絵の技術と洋画の技術を組み合わせた、フジタならではの独創性、という訳ね。
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