ホラー好き必須科目!? 『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』
まあまあ面白かった~!このリメイクのシリーズは『テキサス・チェーンソー』(’03年)以降の作品群と区別するべきよね。リメイクのレベルがちゃんと高くて、このシリーズは私は結構好きですね。今回の新作は『テキサス・チェーンソー:ビギニング』以来久しぶり。前作はなかなか良く出来ていたと思う。期待されているいつもと同じことをこなしながら、同時に何処か新鮮に感じさせる。そんなサービス精神に溢れていて「アッパレ」なのです。それに、『飛びだす 悪魔のいけにえ』ってタイトルもとってもいいじゃないですか。「3D」という言葉に頼らずに「飛びだす」とわざわざつけてるところが、センスが良いし。正直、3D嫌いな私ではあるのに、「飛びだす」なんて無邪気に言われた日には、「なになに!?何が飛びだすわけ?!」って、思わず駆け込みたくなってしまう。
それにしても「これがオリジナルの正統なる続編」てどういうことよ?!と思ったらなるほど、2は無かったことになってるのね。でも、どうせ覚えてないからまぁいっか!何より、このシリーズが初めての人であっても、ちゃんと面白く見れるようになってる。偉い!
今回はオリジナルのタイトル『悪魔のいけにえ』を堂々と持ってきてるだけあって、結構な気合が感じられますよね?どうかな。オリジナルから時系列的にすぐ後に続いているのではなくて、その後にとある陰惨な事件があり、その後の物語…という風に、背景が意外にもしっかりしてる。レザーフェイスの存在自体、人間をこれ以上ない程に陰惨な殺し方をするので、彼を一番メインに持って来てて、ブイーンブイーンとやり通しだったら、飽きてしまうところ。それ以外のところで基本、物語が語られる方が面白い。彼の恐ろしさを保つためにも、ちょっと出しが基本。例えばオリジナルの場合は、村の人々がメインだったりする。もう村の人全体の恐ろしさがキレッキレで怖いんですよね。
村の皆が総動員してソーヤー一家を惨殺し、その生き残りの女性が村に戻ってくる…という設定。この彼女がものすごくスタイルが良くて、この類まれなホラーに良いバランスを与えてくれちゃってる。彼女がレザーフェイスの覆面に手をかけるシーンなんて、まるで『オペラ座の怪人』!まさかこのシリーズで出るとは思わなかった、美女と醜男の絵でした(笑)切り株描写の新鮮味で言えば、『死霊のはらわた(リメイク)』の方がいろんな武器を使ってた分、新鮮ではあったかも。まあでもこっちは武器は基本これだけだから(笑)。あと、女子が使う三叉の槍、あれ全然効いてる感じがしないのはちょっと残念。アキレス腱パカ〜は、何度見てもナイス!『死霊のはらわた(リメイク)』と一緒だったね。
何が飛び出すかだけは、ネタバレで語るべきではないので黙っちゃう。ちゃんと3箇所、いい飛び出し方をするところがあったよ…。全部同じものだけど(笑)
イイ画じゃないですか〜
40周年記念シール、これ原題で書いてあるので、日本の配給さんが作ったもんじゃないね。来場者プレゼントでもらえました。
’13年、アメリカ
原題:Texas Chainsaw 3D
監督:ジョン・ラッセンホップ
製作:カール・マッツォコーネ
製作総指揮:アビ・ラーナー、マーク・バーグ
原案:スティーブン・サスコ、アダム・マーカス他
脚本:アダム・マーカス、デブラ・サリバン他
撮影:アナスタス・N・ミコス
音楽:ジョン・フリッゼル
キャスト:アレクサンドラ・ダダリオ(ヘザー)、ダン・イエーガー(レザーフェイス)、トレイ・ソングス(ライアン)、スコット・イーストウッド(カール)、タニア・レイモンド(ニッキ)、ショーン・サイポス(ダリル)他
2013/08/05 | :ホラー・スプラッタ
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「飛びだす」に惹かれ、「ピラニア3D」みたいな奴を期待していたのですが・・・。
>ブイーンブイーンとやり通しだったら、飽きてしまう
わたしは、折角カーニバル会場に現れたのだから、町中の奴が標的だ!くらいの勢いが欲しかったです。
駄作の誉れ高い「エルム街の悪夢2」のフレディが現実に現れてしまったように。
バラサ☆バラサさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
おや、バラサさんは物足りなかったっぽい?
『エルム街の悪夢2』…この辺って、自分の記憶だとどれも結構面白かったものばかり。
確かにあのフレディに比べたらやり過ぎ感が全く足りない、かな?