109★ロラックスおじさんの秘密の種
’12年、アメリカ
原題:Dr.Seuss’ The Rolax
監督:クリス・ルノー
脚本:ケン・ダウリオ、シンコ・ポール
製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
製作総指揮:オードリー・ガイゼル、ケン・ダウリオ他
原作:ドクター・スース
音楽:ジョン・パウエル
キャスト:ダニー・デビート、志村けん(ロラックスおじさん)、ザック・エフロン、宮野真守(テッド)、エド・ヘルムズ、トータス松本(ワンスラー)、山寺宏一オヘア(日本語吹き替え)
最近て、すっかりアニメ映画は吹替が主流になってきちゃったんですよね。まあ、確かにこうしたアニメは、デート用だったり、大人が一人で楽しむタイプの物でもないし。子連れのお母さんや家族連れでの動員を期待するなら、確かに吹替の方がいいのだろうなあ。でも、吹替は志村けんで大丈夫なんでしょうか?
この作品、『怪盗グルーの月泥棒』の製作チーム、監督クリス・ルノー&製作クリス・メレダンドリが携わっていて、だからこそ見る気になった。ところで、今回初めて「イルミネーション・エンターテインメント」のプロダクション会社のロゴマークを見て、「オヤ?」と思ったんですよね。そしたら、このイルミネーション・エンターテインメントという会社、この製作のクリス・メレダンドリが設立者/CEOだったのね、なんてHPを見て知った。『怪盗グルー』は日本ではそうでもないけど、全米では大ヒットしてたものね。で、このクリス・メレダンドリ氏って、『アイス・エイジ』や『アイス・エイジ2』、『アルビン 歌うシマリス3兄弟』『ザ・シンプソンズ』などに携わっていたのね!なるほど〜。
まるでピクサーみたいに、ロゴが印象的ですごく可愛いものになってる。怪盗グルーの時の「ミニオン」、黄色いポヨポヨの物体が大人気らしく、「イルミネーション・エンターテインメント」のロゴにも使われてる。それから、この作品に出てくる熊も出演。
本編の前に短編がついているところは、すっかりピクサー風?。ディズニーも短編が付き始めたし、これが基本スタンスになってきたみたい。ミニオンがバナナを取り合う、という何でもないストーリーだけど、集団でワーッと出てくるミニオン達は、やっぱり楽しい。ちゃっかり2013年に公開するミニオンのスピンオフの、宣伝まで入れちゃって。
物語自体は、それなりに楽しめて、テーマもしっかり入ったものでした。環境汚染に対してのメッセージも「こんな事実について自分たちで考えよう」ではなくて、「自分たちで何かしよう」という積極的なもの。「皆がやらなかったら何も変わらない」という台詞は、しっかり伝わった。
ロラックスおじさんも、志村けんが声をやっていたせいか、何かと笑いを取ったり変なおじさんなんだろうな〜と思いきや、そんなことは全くなく。「そうです。私がロラックスおじさんです」の台詞はあったけどw。
※ストーリー・・・
本物の木が1本も生えておらず、大気も汚染された町、スニードヴィル。そこに住む少年テッドは、憧れの女子高生オードリーの気を引きたくて、彼女が欲しがっている“本物の木“を手に入れようと画策。何とかノーマおばちゃんから有力な情報を手に入れるが…
2012/12/09 | :アニメ・CG等 クリス・メレダンドリ, クリス・ルノー
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