ペルーの浮島、ウロス島に行って来ました!
9日目
プーノから出発し、この日はウロス島へ。
ウロス島は、チチカカ湖に浮かぶ浮島。
この不思議な浮島は、今回のペルー旅行の中でも、忘れられない1場面になりました。
チチカカ湖のウロス島行き乗り場。
ここから出発し、モーターボートで40分ほどで、ウロス島に到着します。
昨日は太陽の島へ行くために、3時間かけてドライブ&船で1時間もかけ行ったのに、
ここウロス島へは、プーノの桟橋までからたったの40分で到着。
そんなに近い場所なのに、ここウロス島は、まるで違う世界が広がっているかのよう。
到着すると、この集落の長であるという女性が迎え入れてくれました。
一つの島には一つの家族が住んでいるとのことですが、
5〜6人の小さな家族から、 30人ほどが住む大家族まで、島の大きさはいろいろあります。
彼女が、浮島の作り方を説明してくれました。
浮島は全て人工。このように、トトラと呼ばれる草での根の上に、どんどんトトラを重ね、
水を吸収してしまったら、その上にどんどんとトトラを重ね、何十年も住める場所を自分たちで作るそうです。
主な食料は、チチカカ湖に棲息する鳥や魚など、このトトラも食用になるそうで、
一口噛ませてもらいました。ほんのり自然な甘さがあります。
このトトラを噛むことで、彼女たちは歯を一切磨かなくても、
虫歯には全然ならないんですって。
皆同じような衣装を身につけ、顔も良く似た雰囲気に見えましたが、
このお下げに綺麗な色のボンボンをつけているのは、独身の証拠だそうです。
隣の黒いボンボンをつけているのは、彼女の叔母さん。
彼女たちと同じような衣装を着せてもらいました。どう、馴染んでる?
このスカートは、何重にも重ねて履くものです。おかげで、ブクブクと着ぶくれしています。デブな訳じゃないよ!
この地方の冬は、氷点下。それなのに暖房はないのですから、トトラがどれだけ温かいとは言え、たくさん着込むことが必須になるのです。
電気はソーラーパネル。小屋の近くに立っていますね。ここの区域ではこれ一台のみ。
台所のところにだけ立っています。
中を覗かせてもらうと、台所の隣に、TVもありました。
島に必ずある見晴台の上から見渡すと、さすが景色が綺麗!
ここは子供たちの格好の遊び場のようで、みんなで凧揚げをして遊んでいました。
トトラで出来た船。昨日の双胴の船と、同じ材質です。
このトトラの船は、とても丈夫で、20人ぐらい乗っても沈まないとか。
トトラは、浮島の土台にも船にも食料にもなるという、彼らの生活そのものなのですね。
誰だ?この世良公則は・・・(二度目)
船を出る前、日本語の歌「結んでひらいて」を歌ってくれました。
彼らの生活は主に、観光によって支えられているそうです。
でも、「買ってクダサイ」等と、日本語で言われたりすると、少しガッカリしてしまうんですよね。
しかし、税金も払わずに済む住処なんて、少しうらやましい。
アルベルト・フジモリ大統領がこのウロス島に、学校と病院を建てたそうです。
それまで、病院も学校もなかったとか。上の写真は病院。
彼は、ウロス島に実際に訪問しに来た、初めての大統領だそうです。
ウロス島の訪問は、意外に楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
どうやら、宿泊することも出来るらしく、中には2週間ほどここに泊まっていく人も本当に稀ですが、居るそうです。
ただ、ご飯がとても質素なものな上に、暖房は充分に効かず夜は寒くて眠れない人が多いとか、
普通の観光客は一晩で音を上げるそうです。でも、ちょっとだけ泊まってみたいかも。
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コメント(2件)
前の記事: 101★ヴォイツェク
とらねこさ~ん!このところ、あまりネットチェックしないので、
コメントいただいていたのに気づかず、こんなに遅くなって
しまいました、本当にスミマセン><。。。。
そして、改めてこちらに伺って書くつもりだったのですが、
すみません、わたしの書き方で誤解が生じたかもしれませんが、
なかなか伺えず、コメントできなかったのは、
わたしの当時の心の内の葛藤であって、決して
とらねこさんのコメントのためではありません><。。。
なので、それによって、とらねこさんが心を痛められたのでしたら、
もうそれはひとえにわたしの表現力の乏しさにあります。
これは、とらねこさんと出会ってから今も思っているところですが、
とらねこさんのいつもまっすぐな姿勢と行動力、そして冷静な視点を
尊敬していますし、影響も受けています。
なので、震災当時、とらねこさんがすぐに行動に出たのに対し、
わたしは果たして、何かできているのだろうかと悩んだのです。
でも、今は人それぞれの方法があり、それに従えばいいかと
割り切れるようになりました。ただ、常に忘れてはいけない、
自分もできることはしたい、と思っています。
真面目な話ばかり続いてしまいましたが、その一方で
実に普通に日常を過ごしてもいます(笑)ただ、哀しいかな、
気力体力が落ちてネット上の活動をほとんどしなくなってしまって・・・。
今は、そんな時期なのかもしれません。
ところで!ペルー旅行、かなりの長期の旅だったのですね!
とらねこさんの旅は、いつもジャーナリストのような目線で
興味深く、それでいて楽しい!
しかし、モーターボートで40分というと、けっこう離れた場所
にあるということですよね。日本と比べて空気の匂いとか
違いはありましたか??
素朴で質素な生活をされていている反面、ソーラーシステム
使用というところが、やっぱり21世紀でもありますね!
また伺わせていただきます、寒くなってきましたので、
とらねこさん、どうぞご自愛くださいね♪
JoJoさんへ
おはようございます〜♪コメントありがとうございました。
私のコメントの言い方で、JoJoさんが考え込まれてしまった訳ではないと知って、ホッとしました。
真っ直ぐな視点だなんてお恥ずかしいです・・。中には、がむしゃらでバカみたいに映った人も居るだろうし、政治のことなど関係ないやと考えている人も居たみたいです。「映画好きの中には、現実など見ずに逃避する方が楽と考えている(自分のような)人が大半だよ」などと言われたこともいました。それを言われて、映画好きって何なんだろう・・なんて考えてしまったりもして。でも、JoJoさんみたいに考えこまれた、と言われる方が私にとっては気持ちを共感出来るんです・・。もっと早くJoJoさんとこのお話をしたかったなあ。
気力が落ちてネットの世界から遠ざかること、ありますよね。ブログをやっていた人達もだいぶ様変わりしたなあ、と思います。私自身も近年は普通に忙しくて、ここ2,3年は更新がだいぶ減っていました。でもなんだかんだ、映画の感想を書くのは私には楽しいことで、少しづつでもいいから続けたい、という感じです。今は全然少しじゃありませんがw。こうしてJoJoさんみたいに、いろんなことを話して下さる方がいるのは、私にとってはすごくありがたいことで。とてもブログを辞めるのはもったいなくて出来ませんでした。
ジャーナリストのような視点だなんてお恥ずかしい・・。なんだかやたらと長文なシリーズになってしまって。長期間に渡る旅というか、まあ少し長めなんですけど、文ばかりが長くなってしまってます・・。これ、今後どこか旅行に行っても、もう少しコンパクトにまとめようと思ってます^^;
JoJoさん、いつもお優しい言葉をありがとうございます。こちらこそ、今後ももっとJoJoさんとお話させていただければと思いますー。