復路ペルー・レイル de ファッションショー(?)
ワイナピチュの登山コース選択で大失敗し、「すわ、列車に間に合わないか!?」というギリギリレースになった私達でしたが、何とか列車時刻に間に合った!
本当に火事場のクソ力ならぬ、体力の限界突破で頑張ったおかげです(主に私が)。だって、朝は下り階段で足が笑うぐらいの、筋肉痛だったんですよ!それなのに山登りで上級者向けのコースをこなしてしまったんですから。本当によく頑張ったなあと、自分を褒めてあげたいぐらい。
駅では、マチュピチュのホテル、サンクチュアリー・ロッジの人が待っていて、私達の荷物を渡してくれる。(チェックアウト時に預けておきます。)本当に最初から最後まで気の利くホテルでした。到着すると、駅ではまだ大行列をしていたのでとりあえず売店でビールを買い、早速乾杯。
行きと同じペルー・レイル(ビスタドーム)ですが、今度は終点のクスコまで乗る。 3時間半かかります。
ようやくホッと一息つける時間。
チェックアウト時にもらった、サンクチュアリー・ロッジからのお土産を開けました。これは、ここでウェディングをした人たちだけのプレゼントだったのかな?
包みを開けてみると、変わった柄のお皿。
メッセージカードには、「ハイラム・ビンガムが、1915年にマチュピチュを発見した際に見つけた、出土品に似せて作ったものです」という一言が。おお!これは確かに、ここでしかもらえないプレゼント、という感じですよね。記念になりました。
列車に乗るとほどなく、客室乗務員がドリンクのサービスを開始し始めます。机の上にテーブルクロスを掛けるところから始め、飲み物を訊かれる。ここまで列車内でやるのって珍しいですよね。
さすがにテーブルクロスまで引かれると、先ほどビールを呑んで、喉の渇きを満たした私達も、「じゃあもう一杯頼むか」という気分になってしまいました。
ワインを飲み始めると、途端に機嫌が良くなる私。ワインて本当、手軽に幸せ気分になれる♪
隣に座ったアメリカ人のおばさん二人組と、いろいろ話しました。彼女たちはちゃっかりと、サンクチュアリー・ロッジでお弁当までもらってたのです!いくら食事が全て食べ放題だったとは言え、お弁当までもらうとは。さすがおばさん、全世界どこ行ってもオバサンの図々しさは共通なのでしょうか。と言いつつ、「自分もそうすれば良かった!(時間があればくそー!)」と思っている私も、立派なオバサン予備軍w。このアメリカ人のおばさん達、二人は友人同士だということなのですが、列車の中で一人は本を読み、一人はずっと「数独」の問題集をやっていました。数独は「sudoku」と書いてあったのですが。素敵なオバさんだなあ!と、思わずいろいろ話してしまいました。
車内サービスのディナーが配り終わり、片付けが済んだ頃。唐突に、車内ショーが始まりました。
手始めに、ペルーのお祭りの時の出し物に出てくる悪霊だったか、鬼だったか、日本で言えば「なまはげ」みたいなものなのかな?風変わりな衣装に身を包んだ人が車内をグルグル巡回し始める。
「アルパカ・ファッションショー!!」の声が聴こえてきました。
どうやら、先ほど飲み物を作ってくれた客室乗務員が、モデルも兼ねているようです。アルパカ・ファッションショーなんて言っているんだけれど、その実、アルパカ製品を売りつけるためのもの(苦笑)。
この客室乗務員たち、結構ルックスの良い男性と女性が一人づつ。それぞれが何か国語も話せるのか、お客に合わせて言語を変えていました。男性も女性も、日本語で給仕しようとしてましたし。客室乗務員がとても感じがいいな、コミュニケーションをちゃんと取ろうとしている姿勢が見えるなあ、なんて私は思ってたんですが、その後まさかファッションショーのモデルとして登場するなんてねw。
しかもこのファッションショー、随分長くて、全部で1時間近くあったような。しかし、列車がものすごい遅延になったのです。1時間以上の遅延。そして、何故遅延になったかは何の説明もなし。私は結婚式の際に来てもらったカメラマンさんとクスコで待ち合わせがあったのですが、約束を断らなければいけませんでした。
でもショーの甲斐あってか皆ノリノリ。このよく分からない車内販売ファッションショーを楽しんでいたようでした・・。ビールも次から次へと頼む人たちがいて、大盛り上がり。私の相棒はアルパカセーターを買ってましたw。思わず吹き出しそうになっちゃった。乗せられやすい人だなあ、と・・。私だったら、そんな販売根性丸出しにされたら、意地でも買わないゾってなっちゃうんですけどね。
後で分かったのですが、この時に着ていたブランドは、全て「SOL」というものだった様子。相棒が言うには、「デザインがしっかりしていて物が良く、このデザインの割に安い」と言うのです。
ペルーにあるアルパカ製品は、日本で買うと何万円とするものも、何分の1で買えます。アルパカ製品はあちこちで扱っているのですが、その実ピンキリ。安い店ではアルパカと言っていても実はリャマの毛だったり羊だったり、アルパカ混の%(パーセンテージ)も低いものが多かったようです。アルパカ専門店でそれなりの値段の物を買わないと、アルパカの率が低いものを掴まされてしまうのです。
このペルーレイルで扱っていた「SOL」というブランドは、数あるアルパカ専門ブランドの中でも、最もファッショナブルで、お値段もしっかり高いものでした。私もここでは買いませんでしたが、後で各都市のSOLの店に行ってしまいました。可愛い帽子やポンチョが買えましたよ。向こうは冬のセール時だったのでラッキー♪
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コメント(2件)
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きゃービックリ。
ご結婚おめでとうございます。ご無沙汰していたらとらねこさんが人妻になっていました。
今「旅・ペルー」記事を一気読みさせていただきました。
マチュピチュで結婚式って神秘的ですね。式も旅も手を重ねて聞いた言葉、空間、すべてが人生の宝物ですね。ステキ過ぎてキュンキュンです。
末長くお幸せに♡
腹筋連像100回できるとらねこさんが筋肉痛。。。私にはマチュピチュは無理かな、でも行ってみたいところです。
AnneMarieさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
そうなの!いつの間にか人妻になっていました〜♪
ペルーの旅日記、大分長〜い大作シリーズになっちゃいまして、私自身、ちょっと持て余しています・・。まあでも、今後あまり読まない人も多いだろうし、サクサクとテキトウにUPして行こうかなと思ってます♪もしお暇でしたら、たまに相手してやって下さ〜い!
そうなんです、ありがとうアンマリ−さん♪マチュピチュでの結婚式は思ったよりずっと楽しめましたよ!
いやーもうね、標高3000m近くになるとね、もう歩いているだけでゼイゼイ辛いので、上りが本ッ当キツイんです。でも、腹筋はたぶん関係ないよアンマリ−さんw。