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56★夢売るふたり

’12年、日本
監督・脚本・原案:西川美和
製作:大下聡、齋藤敬他
撮影:柳島克己
音楽:モアリズム
キャスト:松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽、木村多江、やべきょうすけ、伊勢谷友介、古舘寛治、小林勝也、香川照之、笑福亭鶴瓶

待ってました!ドSな美和さんの最新作。

蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和監督と言えば、現在活躍する監督の中でも、(個人的に)最も期待値の高い人の5本の指に入る。

相変わらずの巧みな心理描写と、人間の感情の襞を鋭くエグり取る、エッヂの効いた作品。物語の展開も軽く想像を超えてくる上、随所随所でグサっと突き刺す台詞に、何度も唸らされてしまう。

「才女」というよりはすでに「堂々たる監督」の威風を感じさせる西川監督だけれど、今回は、この人らしい長所と欠点が感じられる、賛否両論の作品。他人の意見を目にすると、今回は非の方が弱冠、多いようだ。しかし私にとっては、世間に飽和して一列に並べられている、他の人の作品と比べれば、西川監督の出す不出来な作品の方がずっと面白いのは明らか。むしろ、彼女らしい欠点を目にすることが出来るからこそより面白い。

逆境に遭ってもいつも明るく貞淑で、誰からも褒められそうな妻。そんな彼女が、旦那の浮気が発覚した途端、豹変するシーンは、無理なくかつ恐ろしくて、この作品中最も見応えがある。「本当は怖い真面目な女性」を演じさせたら、右に出るものは居ない?松たか子は見もの。どんなに怖いシーンでも変らずキュートで、真っ直ぐな目線。やっぱりコレ、『告白』を観てのキャスティングですよね?と思ったら何と、香川照之のレコメンドらしい。

お金を燃やすシーンは、まさかのタイミング(喉から手が出るほど困窮しているはず)。今これをやっちゃう?という、ガスコンロの上のヤカンの傍で札束を燃やすアップに始まり、浴槽に投げてそれを拾うまでのシークエンスは思わず興奮(そしてその後の浴槽での釜茹で攻撃も)。

以下ネタバレです************************************************

旦那を他の女たちに差し出し、彼に詐欺仕事をさせることで、新しいお店のための軍資金を稼ぐ。浮気発覚の後、彼女は貞淑なまま、しかしだからこその恐ろしさで、夫に対し浮気の復讐を行うという離れ業をやってのける、それが夫婦ぐるみの結婚詐欺。騙されやすい女や人の良い女から、夢(セックスぐるみの)を売った代償として他人様からその対価を受け取る。女たちは簡単に騙されるし、むしろ自らお金を払いたがるかのよう。

浮気発覚により信頼感を失ってしまうことが、いかに女性にとって衝撃の大きいことか。旦那の浮気一つでいかに信頼感が無くなり、自分の世界がまるで砂上の楼閣のように、グシャリと変わってしまうか、すごく分かる。彼女の取った行動は、常軌を逸しているけれど、この状態のまま顔を突き合わせるより、無駄に争う時間が省ける・・かもしれない。別の方向を向きながらも夢に向かって行くことが出来る。自分自身より、もっと惨めな複数の女たちからお金を搾り取ることは、立派な復讐だ。彼と別の女たちと自分自身をも、つまり彼女にとっての全世界を痛めつける、諸刃の剣のような復讐。彼女の感情を殺したような冷静さは恐ろしい。でもそれを賢いなあと感心してしまった私は、明らかに少数派の意見なんだろうな(笑)。旦那の方も、何を考えているのか今一つよく分からない彼女の心の奥底を探りながら、「お前の足りないのはお金ではなく腹いせだ」。彼は、実はよく分かっている。

夫の貫也は意外と才能を発揮し始め、イケメンでは決してないけれど、人の心をつかむ可愛げのある男、として描かれる。何より、どんな女性に対してもきちんといいところを発見出来る、心の広い人。ウェイトリフティングの選手をターゲットに選んでおきながら、「あまりに相手が可哀相すぎるのでやめよう」と里子は言うが、詐欺の相手の中で一番まともな感覚を持つ人が実は彼女だ。初めから自分の夢を持っている人で、だからこそ里子にしてみれば不安を煽られる存在であり、貫也にとっては尊敬の念を抱いている(そして先進医療の保険適用範囲と免除申請についても詳しい。このアドバイスをハナから聞こうとしない貫也は、知識の足りない間抜けな詐欺師に見えた)。

この作品の裏のテーマは、夫婦愛ではなく、“女性の自立”があったようだ。里子は自分自身の夢を持たず、旦那の夢を支えることに、一生を費やして生きてきた。だからこそ、裏切られた時の落胆は大きい。オカマの娼婦は自分の足で立っているということに憧れる。ウェイトリフティングの彼女は、足(膝)を怪我し、自分の貯蓄を貫也に託す。「自分の足でいつか立つこと」を目標にして。

私、監督の里子に対する目線が、決して同情的とは思わないんですよね。むしろ西川監督は、自分の足で立っていない、自分自身の夢をすべて旦那の貫也に託している里子を、とことん追い詰めているようにも思える。美しい日本女性が旦那を慕う、「美談」では少なくても、ないなって。彼女の闇の部分を描こうとしていると思う。

しかしラストでは、また夫婦愛に戻ってくる。里子は牢に入った貫也をまだケナゲに待っている。近くの現場で働き、フォークリフトを運転したりして。何故なら、牢に居る貫也の食事当番のシーンと、フォークリフトを運転する里子のシーンの合間に、空に飛ぶ二匹のカモメ(?)のショットを挟んでいるため。いつもラストでショックを与える美和さんだけに、最後緊張してしまったw。

「現代の夫婦善哉」がモチーフになっている、ということだけれど、身を持ち崩しお金をせっせと稼ぐ、“体を張る”のは、この作品では、妻でなく旦那の方。「夫婦善哉」に『ハネムーン・キラーズ』(『深紅の愛 DEEP CRIMSON』)を足した感じだ。後者は、結婚詐欺のターゲットにする女性たちから、お金を奪いながら連続殺人を繰り広げるカップルを描く、一風変わった作品で、ターゲットになる女たちの抱える孤独が、深淵を覗くような迫力があった。彼女たちがたとえ通りすがりの脇役だったとしても、台詞次第でグッと深みが変わっていた。おそらく西川監督は、そんな思いをしたことがないのかもしれない。

ただ、この監督は夫婦愛の深さを描くには、今一つ実力不足のようだ。だから物語はイマイチ精彩に欠け、印象がぼやけてしまう。他の作品より、言いたいことが整理出来ていないのは、監督自身の考えが自分でもまだ見えていないから、のように思えた。でも、私は幻滅感は感じていない。おそらく、また何年後かにまた別の、女性の物語を描いてくれるだろうという期待の方が大きい。

 

 

※ストーリー・・・
東京で小料理店を営んでいた夫婦が、火災によって全財産を失ってしまう。自分たちの店を出すという夢を諦めきれないふたりは、再出発の資金を稼ぐために結婚詐欺を決意。ところが妻が計画を立て、夫が実行役をこなすその詐欺は、思わぬさざ波を立て始め・・・

夢売るふたり@ぴあ映画生活

 

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コメント(23件)

  1. 私的には松たか子の恐怖演技を楽しむホラー映画でした。
    この人がなんか恐ろしいことを考えている演技は本当にオシッコしそうになる位コワイ。
    まあ少々詰め込みすぎであまりバランスの宜しくない映画ではあると思うのですが、夫婦の心理スペクタクルだけでも目が離せない映画力はありました。

  2. ノラネコさんへ

    こちらにもありがとうございます〜♪

    松たか子怖かったですかー。うーん私には、「単に怖いだけじゃない、そこが凄い」という感想を持ちました。見習いたいぐらいw
    そうそう、詰め込みすぎて言いたいことがまとまってない印象を受けました。でも面白かったです。失敗してるかもしれないけど、そこがいい!

  3. そう、欠点が目立つ作品ではありました。
    不要なエピソードもあったように思います。特にウェイトリフティングのところね。あれは丸ごとなくてもよかった。

    監督が言いたかったことは
    >夫婦愛の深さ

    なのかなあ・・・? むしろ愛憎がない交ぜになった挙句、「私は待っている」という境地に達していたような気がします。
    愛なんていつまでも純粋じゃいられない訳で(苦笑)、それはまあいいんだけど、そのことを描くのにいろいろ入れ過ぎてません?と私は思ってしまうのです。例えば、皆さん松さんの「女を感じさせるシーン」がお好きなようなんですが(笑)、それを描いてまで諦めだとか無念を語りたかったのかなあと。実際そうだとしても、それをこうしてスクリーンで見せられてしまうとどうも後味の悪さが先行してしまいます。
    文章で読むと状況が手に取るようにわかるのに、映像になると嫌悪感が先に立つあたりが、アンバランスを生みだしているのかなと感じました。

    この記事も、いちいち論争になるのがめんどくさいというか、時間ないのでコメント閉じてましたが(笑)、とらねこさん限定で開けますのでよかったらどうぞ(笑)

  4. rose_chocolatさんへ

    こちらにもありがとうございます〜♪

    >愛憎がない交ぜになった挙句、「私は待っている」という境地に達していたような気がします
    いや、私もそうだと思いますよ。何があっても結局一緒に居ることを選択してるっていう、なんだか真似出来ないぐらいすごく強い愛だなあと。特に、里子の方が貫也にベタ惚れですよね。夫婦の間の愛情も、どちらかがより大きい、というのはよくあることだとは思いますけど。確かに最後のオチをそこに持って行くにしては、それ以外のことを様々と描いていると思います。
    roseさんが「女を感じさせるシーン」と言っているのは、「里子の怒りの
    シーン」のことでしょうか?
    私は、ウェイトリフティングの彼女のところ、無駄だったとは思わないんですよ。彼女は、初めから夢を持っている人、と描かれていました。なので、彼女が自分の夢を捨てざるを得なくなった時に、貫也にお金を渡しますが、だからこそ見ている方は辛いんですよね。

    確かにいろいろなことを描いてバランスが悪くなってしまっている作品でしたけど、私は逆にそこが面白く感じたんですよ。欠点があるからこそ面白い作品だった、って。

  5. >roseさんが「女を感じさせるシーン」と言っているのは、「里子の怒りの
    シーン」のことでしょうか?
    えーっと、いつも怒ってたような里子なのですけど、明らかに2つありますよね。え、そこまで・・・?っていうシーン。

  6. rose_chocolatさんへ

    ああ、里子怒りのシーンと、オ●ニーシーンのことですね。
    後半の方、私は割と二番煎じっぽく感じちゃって、何とも思わなかったんですよ。去年ナタポが『ブラックスワン』で、シャルロット・ゲンズブールが『アンチクライスト』でやってましたよね。純情派っぽい女優さんほど驚きますしね、「一つ松さんでやってみようか」、みたいな実験精神は感じましたw。
    ナタポのバックスタイルの斬新さとかに比べると、松さんのは普通すぎて、私「ふーん」で終わっちゃいました。エロさをちゃんと感じないとああいうシーンて印象に残らないですね。今年だと、『テイク・ディス・ワルツ』で目の前で想像させる、というシーンがありましたが、あのシーンの方が面白かったですね。

  7.  こんばんは!
     やっぱ色々とこの映画に対する反応はあるようですね。
     『ゆれる』の時もそうでしたが、僕は人を悪意を持ってしかとらえられない人間のようでして、あのラストの松たか子のまなざしは、果たして夫を待っている決意の表れだったのかなと疑問に思ってみたり。僕はなんとなく違うような気がして・・・。
     とらねこさんの書いていらっしゃるカモメのシーンは分るのですが、あれって最後映し出された二羽のカモメが別々の方向に飛んで行かなかったでしたっけ(思い違いなら、すいません。そう見えただけなのかも)?
     二度までも彼女を裏切った男性を情もあってか殺しはしなかったけど、やっぱあの性格だと最後の最後まで許せなくなってしまって、「一人で生きていくわ」って決意表明して終わり・・・みたいな印象を受けてしまいました。
     騙された女性もそれぞれの道で生きている姿がラストに映し出されていたりと、女性は強いなと思わせられる一本でした。僕にとっては。
     何だか長々とすいません。
     とらねこさんもやっぱ、旦那さんが浮気でもしようものなら、釜茹でですか?
     だとしたら、お熱いようで何よりです(笑)!お幸せに!

  8. 蔵六さんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    おお、そうでしたか、またもラストの部分で解釈が割れましたね。

    うん、確かにカモメは二匹で飛んでいましたが、別の方向へ飛んで行きました。カモメが二匹重なるところを映すのはきっと大変だったんだろうな、と思ってしまいましたがw。
     里子は刑務所の近くにわざわざ住んでますよね、一人で。他の男を作ってもいい年頃なのにそれをせず。食べ物系でない、今までやったことのない仕事までして。フォークリフトを運転していたのは、そういう覚悟のように思えました。言葉や手紙で「私は待ちます」みたいなことを西川監督はしないと思うんですよね。

    あと、書かなかったんですが、里子って、最初の火事の後、二人で自転車漕ぎながら夜空を見るシーンがありましたが、嬉しそうな顔してましたよね。それまでの彼女もおそらくは、毎日一緒に焼鳥屋さんで働いていたでしょう。順風満帆な焼鳥屋さんの経営がダメになってしまったのに、苦労して嬉しそうな顔をしていました。あれが妙に気にかかるんですよね。あそこ、脚本に書いてあるんだと思いますよ。「嬉しそうな顔をする」って。あれはわざとでしたね。
     里子はおそらく、苦労が好きなんだと思います。1からまた一緒にやって行く!と言って、自分たちに不幸が訪れたのを、むしろ喜んでいるような。
    彼女はやっぱり、待ってるんだと思いましたよ。

    もし浮気したら。釜茹でがお熱いようで何よりって(笑)。
    確かに釜茹では熱いだろうさ・・。浮気したらは、まだ考えられないなあ。浮気なんてしそうな器用な人だったら、見直してしまうかも。

  9. ども♪

    全体的に寓話っぽいんですけど、ちょいちょい挟まれる妙にリアリティ溢るるシーンにシビれましたね

    交番の前でだけチャリ二ケツ乗り降りてテッテッテーと小走りするとことか

    博多出の設定でちゃんとがめ煮作ってるとことかw

    一番ツボったのが田中麗名がTVのクイズ番組に「あ、あたし知ってる」つって答えるとこ

    間宮林蔵ってwww

    その難易度の絶妙な湯加減のチョイスに美和っちイズムをみたよ!

    ラストのガン見オチは、わたくしも蔵六さまと同じ解釈ですわ

    >人を悪意を持ってしかとらえられない人間

    わたくしも…なのか?
    いやーん、そこは否定したいなwww

    かもめ科の鳥は一夫一妻で片割れが死ぬまで添い遂げるらしいので、二人とも同じ心境なら夫婦善哉なんだけど、あれは貫也側だけの心象風景なのかなと
    貫也の方は場所が違えど境遇は堕ちてもやっぱり料理って寄る辺があるんだなーで、見上げてかもめ。一方ずっと貫也の二ケツの後ろだった里子は自らフォーク運転してきて、見上げずに(心象を共有せずに)こっちガン見でオチ
    だもんで、自立の決意表明なのかな~と
    それに多分あれ氷見漁港と府中だと思うので、里子待ってねーじゃんwww
    と解釈したがどうか
    すみません…やはり人を悪意を持ってしかとらえられない人間だったようですwww

  10. みさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    おっ、みさんも見ましたか、コレ♪ またちょっと問題作テイストでしたけど、なかなか面白かったですよね。
    さすが細かいトコ、よく抑えてますね〜!がめ煮は気づかなかったけど、間宮林蔵に吹いた♪ 私知らなくてWikiっちゃいましたけど^^; 

    え?みさんも蔵六さんと一緒の見方だったんだ〜!私は『ゆれる』の時と違い、解釈の分かれるタイプの映画だったとは思わなかったんですが、意外とこっち派の人も居るんですねえ〜。
    私の主な解釈は、蔵六さんに書いた該当コメントと同じなんですが、
    私、刑務所の近くに越してきて住んでるんだと思いましたよ。
    あのカメラの映し方は、近くに住んでることを差しているのかどうなのか、一瞬考えてしまったけど・・。あれはきっと、網走刑務所に、網走漁港だったと思いますゼイ!

    >かもめ科の鳥は一夫一妻で片割れが死ぬまで添い遂げるらしいので、二人とも同じ心境なら夫婦善哉なんだけど、あれは貫也側だけの心象風景なのかなと
    みさんもおっしゃるように、かもめの夫婦善哉は納得な訳ですね。
    で、「心象風景」だとすると、ラストのシーンだけでそう読み解くのは甘いのではっ。『ゆれる』の時は、ラストのオダジョーの心の中、その心象風景が変わっていく様を、わざわざ回想入れてた美和さんでっせ。
    ガン見オチは、「何があっても(私は)(あなたを)見ている!」という意味だと思うんですよね〜。だって他の男が居ないし、わざわざ漁港で働いているということは、早朝の仕事で、きっとまた昼に別の仕事もしてますよね、きっとまた、一人苦労してるんですよ、ケナゲに。

  11. >自分自身より、もっと惨めな複数の女たちからお金を搾り取ることは、立派な復讐だ。
    彼と別の女たちと自分自身をも、つまり彼女にとっての全世界を痛めつける、諸刃の剣のような復讐。

    いやあ、素晴らしい。
    こんな文章が書けるとらねこさんの才能を羨ましく思います。

    それと、これ言っちゃうと
    いろんな意味でヤバいかもなのだけど、
    ぼくは
    ウエイトリフティングの選手のときに
    「あんまりだ」と松たか子が言ったのは、
    相手の女性を思いやってではなく
    夫を思いやってなのかなと…。
    (体力的なことも含めて…)
    「相手に悪い」の意味だったとは…。
    自分の身勝手さ、甘さを恥じいりました。

  12. えいさんへ

    こちらにもありがとうございます〜♪

    いやあー、とんでもない。でも私、ひねくれた女の気持ちは、実感としてわかるような気がしますw。西川監督の作品とは、なんだか波長が合うような。あの、一筋縄でいかないところが大好きでw。

    >ウエイトリフティングの選手のときに「あんまりだ」と松たか子が言ったのは、相手の女性を思いやってではなく夫を思いやってなのかなと

    あ、ごめんなさい!ここに関してはいろいろ考えてしまう部分だったのです。私も映画を見ている時はそのように理解してました。でも、あの発言て、「初めに言った時はどちらを気遣っての発言かは分からない、その後の彼女の反応で、夫の気持ちを気遣っているように思わせた」のですよね。私、その後からした発言そのものを、「彼女の本心かどうか分からない」と思ったのですが、考えすぎでしょうか?「あれ(彼女)はあんまりよね」の台詞が、どっちに取れるかすぐには分からなかったこと、こうした一つひとつを細かく検分してみたくなるのが西川脚本というか・・。私は、夫の気持ちを思いやっているように思わせたのは、里子の強がりだったように思うのです。優しさではなくて。里子は、「ターゲットにする女子達の心まで考えていないけれど、彼女に関してはターゲットとは違うと思った」が正解だったように思います。いかがでしょう?えいさんのおかげで気づけました。ご指摘ありがとうございます。

  13. とらねこさん、こんにちは!
    西川監督のファンだというのに、今になってやっと見たふとどきものです。
    期待以上ではなかったものの以下でもなかったです。
    さすが・・と思わせられる、いや~な処をぐいぐい押して来る感じは健在で、とても楽しく見せてもらいました。

    >「本当は怖い真面目な女性」を演じさせたら、右に出るものは居ない?松たか子

    ほんと、その通りですね。告白じゃなくて、香川君からの推薦だったとは・・・。

    松さんの一人○シーンは、胸の方に目が行ってました。寄せてあげてる感じで、上向いて寝ているのにもかかわらず、豊かで羨ましかったです^^

    それと「息もできない」の監督さんが、ちょこっと出ていたことを、見た後に知って、驚きました。
    西川監督、交友関係が広いわー。

  14. こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    お、latifaさんも西川美和監督をお好きだったんですね!
    私も『ゆれる』以来すっかりファンです。
    この間、twitterで大根仁監督が、西川美和監督の中でも一番これが好きだ、なんて言ってましたよ。
    https://twitter.com/hitoshione/status/320114680041447424

    そうそう、私も後から知ったんですが、香川さんの推薦だったんですね、松たか子の出演。
    1シーンのフォークリフトのために、わざわざフォークリフトの免許まで取ったなんて、彼女すごい努力家ですよねえ。
    あ、確かに横になった時に胸はブラの形になってましたね。
    まあ彼女ほど美しければ、胸なんてなくたっていいじゃないですか…ねえ?

    ヤン・イクチュンがどこかに出てたらしい、って、どこだか良く分からないところがまた、西川監督らしいサドっぷりというか。
    普通、1シーンにちょこっとしか出ない友人出演は、もう少し分かるようにしますよねえ。




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