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チェブラーシカ くまのがっこう #1

’10年、日本
監督:中村誠
製作:及川武
脚本:中村、M・Aldashin、金月龍之介、島田満、エデュアルド・ウスペンスキー、ロマンカチャーノフ
音楽:A・Gusev

さーて、今年の一本目。世界で最も愛された、ロシアの誇るコマ撮りアニメーション、『チェブラーシカ』が日本で作られた。すごく楽しみだったのだけれど、予告を見たら日本語。モヤモヤと次第に押し寄せる不安・・・。「本当に大丈夫なんだろうか?日本で作っちゃって」、と危惧したのも束の間。開けてみたらこんなに素晴らしかったとは!
さすが日本のクオリティ。中村誠ばんざい!
これはロシアにどうだー!って堂々と胸を張れるレベル。
当初ロシアでは反対する声もあったようだけれど、出来上がってみれば、原作のエドゥアルド・ウスペンスキーと、オリジナル映画の美術監督のL・シュワルツマンが激賛したとか。それも納得のクオリティ。

印象は、’69年にロシアで作られたものと変わらぬ美しさ。なんと、冒頭に『ワニのゲーナ』(オリジナルのチェブラーシカの第一話タイトル)がついているじゃありませんか。もちろん、始めは恐る恐る見ていたのだけれど、次第に「どうだ」と言わんばかりに自信に満ち溢れているような気がしてきた。
こうすることで新規のファンは、この物語で一番大事なチェブの登場シーンを見ることが出来る。かつ昔ながらのファンには、この出来映えをまずチェックし、ホッと一安心した上で、新作を楽しむ心の準備が出来てくる。オリジナルファンを唸らせ、新規ファンを獲得する、オリジナル第一話『ワニのゲーナ』。これだけでもう、感激だったのね、私。

2010年のオリンピックでの青いチェブの登場を見て、すわ、『アバター』の時代にチェブまで真っ青になっちゃうとは!って、私の方が真っ青になった。でもこれまでもオリンピックで赤くなったり白くなったりしたこともあるぐらいだから、青くなったぐらいで驚いちゃいけないよね。

もう一つ。こちらは併映の『くまのがっこう』。

監督 :児玉徹朗
脚本 :中村誠 、あいはら ひろゆき
原作:『くまのがっこう』文・あいはらひろゆき、絵・あだちなみ
企画協力: キャラ研
プロデューサー : 小野昌司、長谷川和彦
エグゼクティブプロデューサー : 及川武
音楽 :コトリンゴ
主題歌- コトリンゴ『falalafala』(commons)
イメージソング : ジャッキーとコトリンゴ『くまのこジャッキーのうた』
アニメーション制作 :ファンワークス

こちらもかわいい、日本製の10分間のショート・ムービー。ロマン・カチャーノフの短編映画がチェブラーシカの時についていたように、ちゃーんとイメージ通りのかわいい作品が一緒になってる。私のメイは、チェブラーシカよりこっちが見たいんだって・・・。小学生にはもしやコチラの方が有名なのかな?


チェブラーシカのぬいぐるみ。

見かけたら欲しいなあ。

ラリーシュカまでこんなにかわいい!

☆とらねこのオススメチェブ動画集☆1

☆オリジナルチェブラーシカの予告編☆2

☆これもなかなかキュートな音楽で可愛い☆3

☆クリスマスのチェブラーシカ人形☆4

ストーリー・・・

オレンジの木箱に閉じ込められ、遠い南の国からやって来たチェブラーシカは、変わった外見のため、動物園に受け入れてもらえず電話ボックスで過ごす日々。 そんなある日、友達を募集するワニのゲーナと出会い友達に。ふたりはさまざまな出会いを経験していく・・・

ちなみに、拙ブログのオリジナル『チェブラーシカ』のレビューはコチラ

チェブラーシカ@ぴあ映画生活

 

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コメント(15件)

  1. とらねこさん
    こんにちは♪チェブラーシカ・くまのがっこう、鑑賞しました。
    まだ記事は書いていませんが、、、。
    ゲーナとチェブラ―シカのやりとりが可愛くて何か心が温かな気持ちになりました。
    吹き替え版もなかなか良かったですよね。

  2. とらねこさん、こんばんは!
    チェブラーシカ、目が、かわいかったし、
    ゲーナの受け止め方が、優しくおおらかで、良く、できてましたね。
    子供だけじゃなく、大人の方にも観ていただけるテイストを持ってたと思います。
    ロシア側の、せいぜい、がんばってみろ、みたいな態度が、
    作ったもの見せたら、急に友好的になった、と、雑誌記事に書いてありました。

  3. mezzotintさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    おう♪mezzotintさんもなかなか楽しまれたようで良かった良かった^^
    さすが日本のスタッフは、とても優秀でしょう?
    ちゃんとオリジナルへのリスペクトを感じましたしね。
    吹き替え版でご覧になったのですね。私はロシア語版でないと・・と見に行きましたが、オリジナルでも日本語の吹き替えと似てるようでしたし、良さそうでしたよね。

  4. とらねこさん、こんばんは。
    チェブラーシカ、目が、かわいかったし、
    ゲーナの受け止め方が、優しくおおらかで、良く、できてましたね。
    子供だけじゃなく、大人の方にも観ていただけるテイストを持ってたと思います。
    ロシア側の、せいぜい、がんばってみろ、みたいな態度が、
    作ったもの見せたら、急に友好的になった、と、雑誌記事に書いてありました。

  5. kinoさんへ

    こんにちは~♪コメントありがとうございました。
    返事が遅くなってしまいまして、すみませんでした。
    ゲーナもとっても優しくて、二人の友情がなんだか羨ましくなってしまいますよね。
    初めはロシアにも、反対の声があったみたいですよね。
    こんなに完成度の高い作品を、さすがに認めないわけにはいかない、っていうのがとっても嬉しくて。
    私も正直、懐疑的でした・・見るまでは、なんだか怖くってw
    でもすごく安心しました。さすがの日本!ですね。

  6. とらねこさん、こんばんばん。その後風邪のほうはいかがでしょう
    そりゃもちろんオリジナルと何もかもが一緒ってわけではなかったけれど、十分に合格点と言えるレベルだったね。あとはもう少しチェブが毛深ければ・・・ ゲーナはもう、本当にそのまんまだったと思う
    わたしは日本語版で見たんだけど、奇術師のおじいさんが声の藤村俊二さんそっくりで笑った。たぶんあれは最初からおひょいさんをモデルにして作られたキャラではなかろうかと

    動画のでっかいチェブがえっちらおっちら躍ってるやつは、わたしも前に見たです。中の人大変そう・・・ いや、中の人などいない!

  7. SGA屋伍一さんへ

    こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
    風邪、全然治らないんですよ〜。引いてすぐに医者に行ったんですけど
    その時軽かったせいか、弱い薬しか処方してもらえなかったみたいで。
    薬飲んでも全然具合が悪くて、昨日一日寝てたのにまだ全然良くならないんですよ。
    えー、「十分合格点」て、結構厳しい点数ですね。
    中村監督のインタビューはコチラ↓(髪の毛のモジャモジャぶりに関しても説明があります)
    http://www.style.fm/as/02_topics/tokuhou/tokuhou_011.shtml

    私はちなみに、「ビンゴ!日本以外に、チェブラーシカを継承することは出来ない!」
    てぐらいに素晴らしい出来だったと思ってますよ。
    ただ、自分は日本語バージョンは見る気になれなかったなあ。
    チェブラーシカはロシア語でないと!六本木と大阪でしたっけ、二箇所でしかやってないのにこう言うのもなんですが・・。
    あとチェブが日本語で公開されたところ、内容を端折ってダイジェスト版になってるらしいですね。

    動画のチェブかわいいでしょう?そうです、以前にtwitterで私貼りましたね、最初のは。

  8. とらねこさん、今年もよろしくお願いします。
    と、ごあいさつが遅れまして申し訳ございません。

    私は子どものお付き合いで観てきました~。
    ココロがドス黒いってことを実感。
    全然楽しめませんでした。残念。
    チェブラーシカは観たことがなくて、もっとチェブラーシカの登場が多いものだと勝手に思い込んでました。
    ワニさんの方が大活躍じゃん。って。

    そんな感想ですが、TBさせていただきます。
    すみませーーーん。

  9. AnneMarieさんへ

    おはようございます~♪コメントありがとうございました。
    こちらこそ、挨拶が遅れましてスミマセンでしたーっ(焦っ)。
    今年もどうぞよろしくお願いします!

    アハハ、アンマリーさんダメでしたか。
    うーんこれ、正直、最新の日本製作版より、オリジナルロシア製作版の方が全然良いのですよン。
    とは言え、ロシア版の監督のカチャーノフがもう居ないので、新作は望めなくて、
    日本がその難問を、愛が故に買って出た、という感じなのです・・w
    とても良く出来てるけど、やっぱりオリジナルありきかな。

    しかし不思議なことに、アンマリーさんが言うと相変わらず、全ッ然憎めないワ。アハハww




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