パイレーツ・ロック ▲163
’09年、イギリス
原題:The Boat That Rocked
監督・脚本:リチャード・カーティス
製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ヒラリー・ビーバン・ジョーンズ
製作総指揮:リチャード・カーティス、デブラ・ヘイワード、ライザ・チェイシン
撮影:ダニー・コーエン
編集:エマ・E・ヒコックス
音楽:ニック・エンジェル
フィリップ・シーモア・ホフマン ザ・カウント
ビル・ナイ クエンティン
リス・エヴァンス ギャヴィン
ニック・フロスト デイヴ
ケネス・ブラナー ドルマンディー
トム・スターリッジ カール
クリス・オダウド サイモン
キャサリン・パーキンソン フェリシティ
リス・ダービー アンガス
トム・ウィズダム マーク
タルラ・ライリー マリアン
予告を見た瞬間から、見たくてたまらなくなってしまった作品。なんたって、フィリップ・シーモア・ホフマンとリス・エヴァンスが出ているんだもの。
最近の私は、フィリップ・シーモア・ホフマンの名を聞いただけで、見るべきリストの筆頭に挙がってしまうことが多いんだ。『メアリーとマックス』をTIFFで見たのも、彼が声優をやっていたからという理由だったりして。
さあ、次は『脳内ニューヨーク』だ!
(そう言えば最近、『セント・オブ・ウーマン 〜夢の香り〜』を見返してみたんだけど、フィリップ・シーモア・ホフマンが若くて驚いた!)
それから、キンクスの『All Day & All of the Night』もズルいなあ〜!
この曲がかかっていたらそれだけで、ノリノリになってしまうじゃないかあ!
笑いとしては、「英国風のユーモアセンス」というか、ちょっと個性あるユルユルな笑い。こういうタイプの笑いは、好きな人と嫌いな人に分かれそう。
下ネタ満載なので上品な人はきっとダメだろうし。
でもこちらの下ネタは、何となく楽しい。ロック魂に溢れた海賊船!彼らがロック魂に溢れたその姿が、何だか微笑ましい。
「高校を退学になり、その素行が悪いから」といって、それを正すという名目で、この海賊船に送られてきたカール。
いやまさか!全くの正反対。この船で乗船することによって、計り知れない悪影響を及ぼすのだった。
一日中ロックを流す海賊船。こんなところに朝から晩まで住むなんて、なんだか羨ましい生き方。
自分も、この船に乗船したくなって仕方が無かった。
男たちは楽しそうなんだもの。こういう人生羨ましいな、って本気で思ってしまう。
ここはある意味夢の場所。
「死ぬまでバカを貫く」という生き方ほど羨ましいものはない(断言)
ただ、作品中の女性の描かれ方がイマイチ好きじゃなかったんですよね私。特にフェリシティとマリアン、彼女たちが嫌い。彼女たちは居ない方が、この船をもっと好きになれたかも。女ってなんて残酷なの。それも一つの苦い笑いにしていたけれど。

1966年、北海に浮かぶ船に高校を退学になったカールがやってくる。更正のため、母親に名付け親のクエンティンに預けられたのだ。この船は海賊ラジオ局 で、クエンティンはその経営者。1日45分しかヒットレコードをかける時間がないBBCラジオに対し、24時間いつでもロックを流すこのラジオ局は若者に 圧倒的な支持を受けていた。しかしその一方、政府はこの海賊ラジオ局を潰そうと画策しているのだった・・・
2009/11/20 | 映画, :コメディ・ラブコメ等
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本当に彼らが羨ましいです。
彼らの愛と悲哀に、流石の哀生龍もセンチメンタルな気分になってしまいました。
見る前は、サントラを聞くとただただハッピーだったんですが、見た後は、サントラを聞くだけで胸が熱くなってしまう今日この頃・・・
珍しく、2回見に行ってしまいました♪
今年最高にハマった映画の1つです!!
パイレーツ・ロック
『スウィッチを入れたら 君はもうひとりじゃない。』
コチラの「パイレーツ・ロック」は、「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督が、実在した海賊ラジオ局と監督自身の幼少の頃の思い出からインスパイアされた10/24公開のPG12指定の音楽コメディなの…
哀生龍さんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
おおー!哀生龍さんはそんなにツボだったんですねやっぱり!
私、自慢じゃないですが、この映画見て最初の10分で、
「この映画って哀生龍さん好みだな」と思いましたです。
このコメディのテイストがまさに、哀生龍さんみたいな通の人の好みな感じだなあって。
そうですね、ユーモアだけじゃなくて、どこか「滅びゆくモノに対するセンチメンタリズム」がありましたね
私も男だったら、こんな風に生きたかったな。
とらねこさん
連日お邪魔しますー
さきほどはタラ記事への熱いコメント、嬉しくなっちゃった!
ありがとう〜
で、これ、リス・エヴァンスの事言ってるひとわたしくらいしかいなかったの〜(笑)
やっぱりとらねこさんとはいろいろ合いそうだわ♪
リスさんめっちゃカッコ良かった☆
脳内ニューヨークはわたしは駄目だったんだけど
とらねこさんならイケるかも、、、。
感想を是非聞いてみたいな。
では、またあそびにきまーす。
よい週末を、、、、!
パイレーツ・ロック /RADIO ROCK REVOLUTION
We Love Music{/m_0158/}
We Love Rock{/m_0136/}
好きな映画に挙げる人の多い「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督が
幼少時の思い出からインスパイアされて作ったという待望の新作{/m_0158/}
実はそんなに「ラブ・アクチュアリー」はイイ{/m_0136/}とは…
パイレーツ・ロック
2009年11月3日(火) 16:55?? TOHOシネマズ川崎8 料金:0円(1ヶ月フリーパス) パンフレット:600円(買っていない) 『パイレーツ・ロック』公式サイト フリーパス鑑賞4本目。 ロック映画には名作が多い。これもご多分に漏れず名作だった。 偉大なロッカーを数多く…
ご無沙汰しております。
ロッキン・ローラーを自負している者としては、たまらない作品でした。
曲としては、ベタですが、やはりプロコル・ハルムですね。「レッツ・ダンス」の採用基準は謎ですが。
怪優フィリップの「Rock’n Rlllllll!!!!」には魂消ました。流石、あの程度じゃ死なないか。
しかし基本的に、女性蔑ろな感のある作品ではありますね。
一方、男同士の酒場飲みハシゴは最高でした。怪優同士のマストの闘いも。
更正のために乗船しているのに、のっけからみんなメチャクチャで面白かったですよね。
でもラジオのパーソナリティーはああでないと。
上品にやってちゃ、濃いリスナーはついてきてくれないですもん!
パイレーツ・ロック
ラジオ好きよ、集まれ!イカれたヤロー好きも集まれ!そしてみんなで拳を突き上げて叫ぶぞ!ロックンロール!
1960年代に実際にイギリスに存在した海賊放送局を描いたこの映画は、まさにラジオ好きのためにあるような映画です。ですからアシッドリスナーのみなさん、是非こ….
migさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました!
タラ記事は、migさんのタラ愛に負けた!と思いましたよ(笑)
思わず長々コメントしちゃいました
リス・エヴァンスですか!私的には、リス・エヴァンスはキモカッコ悪い役をやっている時の方が好きだったりするので、この作品の、モテキャラなリスには納得が行かなかったりもするのですが(笑)
リチャード・カーティスが脚本を書いた作品だと、『ノッティングヒルの恋人』のリスの方が良かったんですヨ、、、
『脳内ニューヨーク』はこれからなんですー。チャーリー・カウフマンなので楽しみです^^*
そっかー、migさんは駄目だったんですね。
実は私はイングロがいまいちでしたよ、、、
遊びに来てくださってありがとうございました〜!またよろしくですー。
バラサ☆バラサさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
バラサ☆バラサさんもこの作品、随分とハマられたようですね!
映画の題材として、ロックを中心に据えられると、思わず気になって見に行ってしまいますよね。
バラサ☆バラサさんはプロコルハルムがツボでしたかー。
私はプロコルハルム『青い影』を効果的に使った映画というと、どうしてもウォン・カーウァイが先に来てしまいます、、、
そうなんです、女性の描き方がちょっといまいちだったんですよ。
怪優のマスト対決!あはは、この言い方いい感じですね
英米キモ俳優対決♪
どっちもどっちの意地の張り様が、幼児っぽくて楽しかったです^^*
パイレーツ・ロック
The Boat That Rocked (2009年) 監督:リチャード・カーティス 出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ、トム・スターリッジ、ケネス・ブラナー 1966年、ポピュラー音楽のラジオ放送が制限されていたイギリスで、領海外の洋上に停泊した船から、24時間ロックを流…
にゃむばななさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
ラジオのパーソナリティはやっぱり個性的な方がいいんですね〜!
ちなみに自分はピストン西沢とかジョージ・ウィリアムズのラジオが好きでしたよ。
秀島史香の声もいいですよね。
とらねこさん。こんにちは。
私も、フィリップ・シーモア・ホフマン大好きですよ。
彼のカメレオンぶり、いつも驚かされます。
>「死ぬまでバカを貫く」という生き方ほど羨ましいものはない
本当にうらやましい。
パイレーツ・ロック
「海賊船は、ロックン・ロールを奏でる。財宝ではなく、人の心を奪う。」
【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
1966年のイギリスを舞台に、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局と、ロックを規制しようとする政府の攻防を描いた痛快ストー…
de-noryさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
おお、de-noryさんもフィリップ・シーモア・ホフマンお好きですか!
怪演俳優が、そのキャリアで最も輝く時期って、なんだか妙なカリスマ性を持っている時がありますが、
彼もちょうどそんな風ですよね。
馬鹿を選択して生きるのは、人生を楽しむ者として、最大に賢い選択なんですよね。
賢く生きるよりずっと得なのではないか、なんて思います。
怠惰に陥ることなく、馬鹿として生きる。。。これが目下の自分の目標です(笑)
「パイレーツ・ロック」リチャード・カーティス
パイレーツ・ロックTHE BOAT THAT ROCKED
2009イギリス/ドイツ
監督:リチャード・カーティス
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ、リス・エヴァンス、ケネス・ブラナー他
前に観たんですけど寝てしまってね^^;で映画の日にリベンジ。
こういう海賊ラ…
>「死ぬまでバカを貫く」という生き方ほど羨ましいものはない(断言)
すごい!同感だ!!
manimaniさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
>すごい!同感だ!!
でしょう〜!!
パイレーツ・ロック
最近、外出が続いても仕事帰りの【寄り道映画館】はご無沙汰だった。
お財布の中にスタンバッていた前売券も出番待ちでくたびれ始め、
気付けば上映期間も終了間近!!
ってことて、かな〜〜〜り久々に新宿武蔵野館まで遠征してきた。
そこまでしても、絶対観たかったのだよ…
『パイレーツ・ロック』 ゴキゲンなもの、それはロックンロール
こいつはゴキゲンな映画だ。
楽しいし、笑えるし、ハッピーになれて、ロックンロールに合わせて踊りたくなる。
ロックとポップス専門??.
「パイレーツ・ロック」
公開時に見逃したがなんとも惜しくって、まだまだ間に合う、2番館3番館でも追っかけて・・・
知ってる曲も知らない曲もご機嫌なロックが流れる楽しいコメディ。
ストーリーの大事な局面で流れる有名曲にハートも熱くなる。
mini review 10450「パイレーツ・ロック」★★★★★★★★☆☆
1966年のイギリスを舞台に、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局と、ロックを規制しようとする政府の攻防を描いた痛快ストーリー。監督は『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス。『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマン、『ハンニバル・ライジング』…
『パイレーツ・ロック』’09・英
あらすじ1966年、イギリス。ラジオが流すポピュラー・ミュージックは1日45分。そんな中、海の上から24時間ロックをかけるゴキゲンな海賊ラジオ局が現れた・・・。感想下ネ…