rss twitter fb hatena gplus

*

シューテム・アップ ▲153

シューテムアップ’07年、アメリカ
原題:Shoot ‘Em Up
監督・脚本:マイケル・デイヴィス
製作:スーザン・モントフォード、ドン・マーフィ、リック・ベナター
撮影:ピーター・パウ
音楽:ポール・ハスリンガー

クライブ・オーウェン  スミス
モニカ・ベルッチ  ドナ・クインターノ
ポール・ジアマッティ  ハーツ
スティーブン・マクハッティ  ハマーソン社長

最初っから最後まで、ニンジン!ニンジン!
もーね、徹底してオバカ映画なんだけれど、「そんだけやるならもう立派だよ」と言わせてしまう力技!これに尽きる。

ニンジンも、いくらなんでもそんなに使わないだろー。いい加減ニンジンはもういいだろー。って観客全員がきっと思ってるに違いないのに、これでもか!これでもかと、ニンジンを主人公は食らい、相手にも食らわせ、銃か!ニンジンか!、ってぐらいニンジン映画決定版!

いや、自分が何を言ってるのかよく分からないのですが・・・。

本当は自分も、もう少しマトモなアクションシーンの方が、好きなんですよ。
でも、Motorhead『Ace of Spades』がかかったら、私はノるしかないじゃないか!しかも最初から最後まで一曲まるごと使われているところで、「こ、これは好きかも!?」って思っちゃうじゃないですか〜。
ラストは死体の上に着地でゴフッ!!と血が出て決まるし。曲に合ってるんだ!

銃を撃った衝撃で遊園地の回転ブランコを回しちゃうシーンは、さすがにナイスアイディア。これはマトモに面白かったw
敵に襲撃を受けてるのに、SEXの最中。その絡み合った姿のまま、銃撃戦を最後まで続ける、これはさすがに見たことないゾ!(爆)と。
終わったところで「発砲しすぎちゃったかな」という余計な決め台詞までついてるし!

決め台詞が、またいちいちついてくるんですね。
1に銃撃アクション2に決め台詞3におかしなギャグ4にニンジン
これを足すことの、結構イイ俳優陣、なんですよ。
クライヴ・オーウェンに、ポール・ジアマッティなんて、俳優さんを選ぶセンスがちゃーんとあるんですねえ。しかも、女性は、どこまでもセクシーな、そしてアメリカ人じゃないところがポイントな、モニカ・ベルッチ。怒ると、イタリア語で罵るもんだから、あまり五月蝿くない上に、ちょっとセクシーでいいよねえ。なんてシレっと聞こえてきそうな「物の分かった人の」キャスティング。

あとは言うだけヤボでしょ、って感じの徹底ぶり。
空中戦は『チャーリーズ・エンジェル』か!?と言いたくなるものの、これまたMotley Crueの『Kick Start my Heart』なんですよ。これね、モトリーでも、他の曲じゃなくて、この曲だからこそ、分かってるな〜!と嬉しくなってしまう。やっぱモトリーは1stが一番カッコいいんですよ。今まで映画見てても、『Kick Start my Heart』を選んだ映画はあったかなあ?

しかも、ラストは『パルプ・フィクション』モドキなシーンの、チープなダイナーでの強盗登場。
ここで最後までニンジンか!と、ラストが一番気に入ってしまったし・・・。

この映画、見てない人はこの動画を見るべし!↓

ストーリー・・・
深夜、NYの裏通り。謎の男に追われる妊婦を見たスミスは、いきがかりから彼女を助けた。しかしそこに男の仲間らしき者たちが乱入し、事態は銃撃戦に発展。そんな中妊婦から赤ちゃんを取り上げたスミスは、流れ弾で死んだ母親の代わりに子どもを抱えて逃走。すると男たちは、今度は子どもを奪うためにスミスに襲い掛かった。子どもが狙われる理由がわからないまま、スミスは娼婦ドンナのもとへと逃げ込むが・・・

シューテム・アップ@映画生活

 

2009/10/30 | 映画, :アクション

関連記事

『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...
記事を読む

『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 アメリカ亜流派のレイドバック主義

80年代の映画を見るなら、私は断然アメリカ映画派だ。 日本の80年代の...
記事を読む

『湯を沸かすほどの熱い愛』 生の精算と最後に残るもの

一言で言えば、宮沢りえの存在感があってこそ成立する作品かもしれない。こ...
記事を読む

『ジャクソン・ハイツ』 ワイズマン流“街と人”社会学研究

去年の東京国際映画祭でも評判の高かった、フレデリック・ワイズマンの3時...
記事を読む

『レッドタートル ある島の物語』 戻ってこないリアリティライン

心の繊細な部分にそっと触れるような、みずみずしさ。 この作品について語...
記事を読む

2,427

コメント(7件)

  1. シューテム・アップ

     『弾丸<たま>んね── 銃弾2万5千発のエクスタシー!』
     コチラの「シューテム・アップ」は、映画史上空前の大銃撃戦が繰り広げられる5/31公開のスタイリッシュでクールなR-15指定のガン・アクション映画なのですが、早速観て来ちゃいましたぁ〜♪
     主演は、男臭….

  2. ニンジン! ニンジン! ガン・アクション ニンジン! 際立つキャラ設定 ニンジン! 赤ん坊 ニンジン! 社会問題 ニンジン! ニンジン! ニンジン! 女 ニンジン! ニンジン! ニンジン! も1つおまけにニンジン!!
    クール&スタイリッシュなのに、クール&スタイリッシュになり切れてない仕上がりの匙加減が、かなり楽しかったです。

  3. 哀生龍さんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    おお!哀生龍さん、ちょっとご無沙汰していて申し訳ありません
    最近は、すっかり読み逃げばっかりになっちゃってました。
    本当、ニンジンづくしの作品でしたよねえ!こんなにニンジンで始まり、ニンジンで終わった映画もないんじゃないかとw
    あんまりアホで、思わずぽかーんと口を開けたついでに、ガハハとでっかい笑い声が漏れてしまう、
    そういったタイプの映画だったなあとw
    >クール&スタイリッシュなのに、クール&スタイリッシュになり切れてない仕上がりの匙加減
    「クール&スタイリッシュも、やりすぎるとアホになる」、というのを分かっていて、逆にそのアホさ加減を狙っている作品のように思えました!ww

  4. 『シューテム・アップ』 

    劇画調でおバカなのって、楽しいー。これが大人の撃ち方だ。
    深夜、NYの裏通り。謎の男に追われる妊婦を見たスミスは彼女を助けようとしたた。あり得ない銃撃戦が繰り広げられる荒唐無稽なアクション単細胞映画なんだと思っていたら、意外に筋書きがちゃんとしていて面白…

  5. シューテム・アップ

    WOWOWで鑑賞―【story】ある晩、バス停に座っていたスミス(クライヴ・オーウェン)の前を大きなお腹の妊婦(ラモーナ・プリングル)が慌てて通り過ぎる。その後を車で追ってきた人相の悪い男の様子が気になり、彼が2人を追いかけて廃虚に入ると男は妊婦にナイフをかざしてい…

  6. こんにちは〜♪
    この映画、結構好きで〜す!
    中古であったらDVD買いたいな♪って思ってるくらい(中古かよっ!・汗)
    ニンジンってのが笑えるし、やたら撃ちまくるし、イマイチ意味不明なんだけど、俳優さんたちもハマっていて面白かったです。
    ところで、仲良くさせて頂いていたブロガーさんが急にブログを閉鎖されることになって、、、結構落ち込んでいます(ミチさんです)。
    何だか気が抜けちゃって・・・仲良くしていた方が止めるって寂しいものですねぇ〜(泣)

  7. 由香さんへ
    こんにちは〜♪コメントありがとうございました!
    由香さんもこの映画好きでしたか、アハ☆
    そーそー、ドンパチやりすぎw
    何も考えずに楽しく見れますよね、アホすぎだけどw
    これ当時、見に行こうかな、どうしようかな?って思ったんですよね。結局スルーしてしまったんですが^^;
    ミチさん、ブログ閉鎖されてしまったんですね。
    しかも、URLももう残っていないんですね。
    潔いとは思うのですが、消してしまうのもなんだか勿体ない。。。
    確か由香さんは、ブログを始められる前からミチさんともやり取りをされていましたよね?
    私は、普段からそれほど多くミチさんとコメントし合っていたわけではないのですが、私が思うに、
    ミチさんは、TBをコメント無しに送る方に対しても、わざわざコメントを書かれていたり、もらったTBコメントがどんなに溜まっても片っ端から全部返されていましたよね。
    他の映画ブログの方と比べても、ズバ抜けて礼儀正しくてキチンとした方だなあ、とずっと思っていました。なんだか忙しすぎて申し訳ないだろうと思って、私はオダジョーの時しか行かなかったですけど。
    しかし、突然どうして辞められてしまったのでしょうね?頑張り過ぎているな、とは思っていたんですが、、、




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑