フィースト2 怪物復活 ▲101
’08年、アメリカ
原題:Feast II: Sloppy Seconds
監督:ジョン・ギャラガー
プロデューサー:クリス・ムーア
脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
ジェニー・ウェイド ハニーパイ
クルー・ギャラガー バーテン
ダイアン・ゴールドナー バイカー・クイーン
トム・ギャラガー グレッグ・スワンク
カール・アンソニー・ペイン スラッシャー
マーティン・クレバ サンダー
ホアン・ロンゴリア・ガルシア ライトニング
これを見たのは結構前で、ちょっと時間が無くて感想書けなかったのだけれど。時間が経てば経つほど、何もかも忘れそうで、ひぃぃ〜サッサと書かなくっちゃ!なんて焦ったわけです。
それにしても『ディア・ドクター』にするかこっちにするか、1秒ぐらいしか悩まなかった自分が怖い。お金が無いから、選ぶ映画も考えなければいけない、という逼迫した状況であるにも関わらず・・・いやいやこんなことを言ったり、いちいち「ガッカリ、金返せ」などと言ってては、ホラー映画ファンはやれないんだ!
「試合に負けた」と言っては阪神ファンがいちいち怒ったりしないのと一緒で、やっぱり阪神ファンが私は好きだし、ホラーファンだって好きなんだ!
そういうメンタリティ論でいけば、ホラーファンなら阪神ファンになればいいじゃないか!とか、阪神ファンならホラー好きになるべきだ!とか言いそうになるのだけれど、あんまり調子に乗ると、阪神ファンに怒られそうなのでやめておこう。
まあ、映画感想に戻ると、前作の続編だ、と期待しすぎちゃだめってことです。
これ、2と3を一緒に作ってるらしい!というのは『ザ・フィースト』1の時にも書いたのだけれど、これもっと時間をかけて作るべきだったんじゃないか。「プロジェクト・グリーンライト」で調子付き過ぎちゃったんですね、今後のキャリアを考えてもう少し冷静になって欲しかった。勢いだけで作ったのバレバレなんですね。アンタ達絶対調子に乗ってるでしょ。
盛りのついた怪物みたいな人たちなんだろな。
まあ、今回の一番の見所と言ったら、やっぱり、怪物の解体シーンだろうなと。
このシーンは確かに可笑しかった。怪物にメスを入れて、下腹部を切り裂いてみたら、緑の毒ガスが!直撃された女子はゲロ吐く・・・ここからの流れはなかなか。
ハーレー・ママの片割れバイカー・クイーンが「それ以上触るな!」と言った後の「これは科学だ、黙ってろ」と言ったすぐ後のタイミング、これも爆笑もの。
あちこち触る度に、あっちから、こっちから、いろんなものが噴き出てくる様は、「これ以上下品な映像は、なかなかないな」と思ったし、吐きそうになりながら、笑いが止まらないという、世にも珍しい状態に陥ったので、ここのシーンだけで、★二つは上げようか、と思ってしまったけど。
子供を投げるシーンは、『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』の方が、残念ながら先だった。このシーンの残酷な笑いは、「さすがベン・スティラー」と思ったところだったし、あれぐらいのアッサリした描き方の方が逆に面白いんだけどなあ〜、と比べてしまう。

地獄の一夜が明けた。テキサスの荒野、謎のモンスターと人間が壮絶な死闘を繰り広げたハイウェイ沿いのバーは昨夜の騒ぎが嘘のように静まり返っていた。そこへ現れた“バイカー・クイーン”は、妹が怪物をおびき寄せる為に殺されたと知り、逃げ延びた人たちに復讐を果たそうと市街地へ向かった。だが、街もすでに怪物たちの襲撃を受け、死臭漂うゴーストタウンと化していた。街の住民の多くは昨夜の襲撃で喰い殺されていたが、かろうじて逃げ延びた生存者たちは金物工場の屋上に篭城していた。怪物の襲撃を目の当たりにした“バイカー・クイーン”は、人間に対する復讐より先に怪物を倒さなければならないと痛感する・・・
2009/07/14 | 映画, :ホラー・スプラッタ
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