オーストラリア ▲45
待ってました!バズ・ラーマンの『ムーランルージュ』以降の作品。約7年ぶり。
あー随分待たされた〜。
もともと寡作な人だからしょうがないとは言え・・・。
ストーリー・・・
第二次世界大戦前夜のオーストラリア。イギリス人貴族のレディ、サラ・アシュレイ(ニコール・キッドマン)は、夫を捜しに北部の町・ダーウィンにやって来た。彼女を迎えたのは無骨なカウボーイ、ドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)。夫の領地に着いたサラは、夫が何者かに殺されたことを知る。彼女に残されたのは、広大な牧場と1500頭の牛だった。牧場を立て直すため牛を売ることを決心したサラは、ドローヴァーの力を借り、牛を引き連れ出発する・・・
今回もまたまたニコール・キッドマンの主演作品。
ニコールってば、こうしてよく同じ監督とタッグを組むことが多い女優さん。
よっぽど映画製作者に好まれる、女優さんなんだナー、なんて思う。なんて幸せな人。
『メイキング・オブ・ドッグヴィル』では、さすがに大変だった、根を上げたーなんて話していたけど、そのラース・フォン・トリアーも、「ニコール主演であと2作は撮りたい」なんて、封切当時は言ってたっけ。・・・
バズ・ラーマン監督とニコールは、確か『ムーランルージュ』以降も、あの映画に似せたシャネルのCMで、かの映画と同じようなセットで撮影が行われ、私たちはそれを目にしたけど、シャネルの人にも、あの映画がよっぽどのお気に入りだったんだろうなぁ、というのが分かる。
さてさて、今回の作品は、バズ・ラーマン監督が、オーストラリアを全面に押し出した、その名も『オーストラリア』!!
『ムーランルージュ』の時でも、オージー英語で喋るニコールが見られたけれど、「この辺りも、さすがバズ・ラーマンのこだわりが効いてるなあ」、なんて思ったよ。
相手役もヒュー・ジャックマン、チャーミングで魅力的で、イカツい筋肉と裏腹にラブリーな印象のオーストラリア人俳優さん。
何となく甘いイメージがあるけれど、『X-MEN』のウルヴァリンの時はすごくワイルドでクールな感じ。『ニューヨークの恋人』でラブコメに抜擢された時は、「アレ?モミアゲどこ行ったの!?」なんて探しちゃったよー。
でも、そんな十分に魅力的な俳優たちより、ずっと自分にとって目を離すことが出来なかったのは、本物のアボリジニの少年、ナラ役のブランドン・ウォルターズだったな。
ハーフのアボリジニのこの少年、目がキラキラしていて、表情が輝いていて、画面を引きつけて離さない感じ。この少年が一番活躍していたようにすら思ったりして。
そんなオーストラリアへの土着愛も、物語の中ここかしこに見え隠れして、ラブストーリーばかりでなかったところがまた好ポイント。
勝手に自分は、この監督さんは、悲恋がお好きなんだと思っていた節があるのよね。
だから私は・・・あっと、これ以上は言わない方がいいや。
とにかく、物語としては色々と長くて、二転三転とするのだけれど、
細かいことを言わずにこの世界を思いっきり楽しめてしまったかな。
オーストラリアは、シドニーやブリスベン、ゴールドコーストぐらいしか行ったことないけれど、1ヶ月滞在する機会があれば、是非東側も行ってみたいなあ!
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コメント(19件)
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オーストラリア
『前に進むための涙もある』
コチラの「オーストラリア」は、あたしの大好きな「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督と二コール・キッドマンが再びコンビを組み、2人の祖国である「オーストラリア」を舞台に繰り広げられる2/28公開のエピック・アドベンチャー・…
『オーストラリア』
ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン主演のドラマ『オーストラリア』を観ましたー。
バズ・ラーマン監督作品ってことで期待は大きかったんですけど、スケールの大きさは感じつつもどうも自分には合わない作品かなーという気もしてみたり。。。
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映画「オーストラリア」
原題:Australia
WBCは残念ながら1次ラウンド敗退も、サッカーでは最終予選A組の首位を堅持、映画でいえば「マッドマックス」も「クロコダイル・ダンディー」も良かった・・・
イギリス貴族ながら財政的窮地に陥ったアシュレイ家、危機打開のために夫はオース…
>そんな十分に魅力的な俳優たちより、ずっと自分にとって目を離すことが出来なかったのは、本物のアボリジニの少年
初めて目にした時、女の子かと思っちゃいました。
あのくりっとした純粋無垢な大きな瞳で見詰められたら、嘘も誤魔化しも出来そうに無いです。
サラの変化に、彼も非常に大きな影響を与えてましたよね!
オーストラリア
製作年:2008年 製作国:オーストラリア 監 督:バズ・ラ
こんばんは。
私はヒュー・ジャックマン見たさに・・・・・・。
でも、これは映画館で観る映画ですね。
広いオーストラリアの大地とアボリジーのおじいさんとサラ・・・そしてなんといってもベストカップルのニコールとヒューの美しさを堪能しました。
「オーバーザレインボウ」の曲が暫く耳から離れなかった〜
哀生龍さんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
少年ナラの、まっすぐな大きな純粋な瞳・・・。
本当に可愛くて、もう夢中になってしまいました!
呪文となえながら手を動かすしぐさとか、本当子供って神ががってるような気がしてしまいます。
子供だからこそ持ってる力、キング・ジョージは爺さんだからこそ持ってる力、きっとあると思いました!
とらねこさん、こんばんは♪
ブランドン・ウォルターズの瞳は、おっしゃる通り素晴らしかったですね! あの輝きは印象的でした。
こみいったストーリィではなかったですけど、古式ゆかしい壮大さと、主演ふたりの大スター・オーラ満々の麗しさに、気持ちよく安心して酔わせてもらえた作品でした。
『オーストラリア』(2008年)を観たよ。
『風と共に去りぬ』を思い出しながら、『タイタニック』以来の興奮を味わって、『オズの魔法使い』をもう一度観よう、という気分に浸る。
??.
cinema_61さんへ★
こんばんは〜♪久しぶりにコメント下さり、ありがとうございます!
最近はあんまりカブっていませんでしたか?またこうして時々コメント下さいな!お待ちしております〜。
cinema_61さんもこちら、堪能されましたか♪
アハ、ヒュー様目当てにご覧になったのですね〜!
なんだかんだ言っても壮大なメロドラマの物語で、どっぷりと古典的安心感に浸ることが出来ましたね!
オーストラリアの雄大な景色が見れて大満足〜!
本当、映画館で見て良かったなあと思いますよね〜♪
オーバー・ザ・レインボーは耳に残りました!
オズの魔法使いに関するあの辺りの物語が本当に素敵でしたね。
香ん乃さんへ★
おはようございます〜♪コメントありがとうございます!
本当、ナラくん可愛かったですよね〜!
彼とキングジョージのおかげで、この映画のテイストに少し変わった風味を味付けすることになったなあ、なんて思います。
しかしそれ以外はやはり壮大な大河ロマンでしたよね!
ここここちらにも・・・
映画監督って、作らない人は本当に作らないですよね。あるいは作るのに時間がかかりすぎるとか。その間生活どうしてるんだろう・・・ と他人事ながら心配になります
ご存知かもしれませんが、先日「米エンターテインメント・ウィークリー誌が最近25年間(1983年以降)に製作された恋愛映画の名作25本を発表した」というニュースがありまして、そのベストであの『タイタニック』に次ぐ第二位が『ムーランルージュ』でした。すごいんですねえ、『ムーランルージュ』って・・・・
自分はこれがバズ・ラーマン初鑑賞でしたけど、なかなか楽しめました
どうでもいいことですが、オーストリアの観光協会にはよく「カンガルーはどこへ行けば見られるの」という問い合わせがあるそうです。アイゼンハイムもびっくりですね
南の虹のドロシー バズ・ラーマン 『オーストラリア』
これはまだ、『X-MEN』が結成されるはるか以前の物語である・・・・ ヒロインは
『オーストラリア』を観たぞ〜!
『オーストラリア』を観ました「ムーラン・ルージュ」のオーストラリア人監督バズ・ラーマンが、同郷のニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンを主演に迎え、戦時下の当地を舞台に綴るアドベンチャー・ロマンです>>『オーストラリア』関連原題: AUSTRALIAジャンル…
SGA屋伍一さんへ
ここここちらにもコメントありがとうございます〜♪
本当、寡作な人はどうしているんでしょうね。他のことをしながらお金を稼いでいる人もいれば、バズ・ラーマンみたいに大ヒット作品を作ってしばらく何もしなくてもいい人もいるんですね。
世間が不公平なのは今に始まったことじゃないですね・・・。
ワーキングプアな私たちが心配するともないのかとー(笑)
そうそう、そのニュース私も見ました。ムーランルージュ、当時は好きな人もいれば、それほどじゃない、って人もいたんですが、今となっては名作になっているのですね。
ところでSGAさんはこちらが初見ということは、まだ見てないのですね。
カンガルーはどこに行けば見れるのか、なんていう問い合わせがあるんですね。
コアラは抱けるところもありますけど。
私は、カンガルー園?みたいなところで見ましたよ。
えさをあげたのですが、走って近寄って来たので、ビックリして怖くてえさを落としてしまいました。
あんなスピードが出るなんて!と思ったので、この映画のカンガルーが超スピードで走る姿は、自分にはツボでした!
マッドマックスもびっくりですよ。
「オーストラリア」 物語る本能
「物語は人と人を繋ぐもの」 作品中でアボリジニの少年ナニが独白で語る言葉です。
オーストラリア
遥かなる異国の地オーストラリアが、一人のイギリス貴族の女性の運命を変える
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►オーストラリア(ラブシーン)1 壁紙
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「オーストラリア」
これぞオーストラリアという風景は見応えありました
mini review 09409「オーストラリア」★★★★★★☆☆☆☆
映画『ロミオ&ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が、壮大なオーストラリアの自然を舞台に描く運命的な愛の物語。主演は『ムーラン・ルージュ』に引き続きバズ監督作品参加となるニコール・キッドマンと映画『X-MEN:ファイナル ディシジョン』のヒ…