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13 thirteen ドリーム・クルーズ ▲23

ドリーム・クルーズ’07年、鶴田法男。
アメリカのTVシリーズ、マスターズ・オブ・ホラー2改め、13 thirteenの中から、日本のホラー監督、鶴田法男が手がけた作品。

ストーリー・・・
資産家の斉藤英治(石橋凌)は、若い美人妻の百合(木村佳乃)、顧問弁護士であるジャック(ダニエル・ギリス)と共に東京湾クルーズに出かけた。百合とジャックは不倫関係にあり、英治はそのことを薄々感じ取っていた。彼らそれぞれの思惑を抱いてクルーザーは洋上に出た。海が夜の闇に支配された頃から、英治の言動や態度に変化が起きる。誰の助けを呼ぶこともできない隔絶されたクルーザーの中で、英治と失踪した前妻・直美との間に起きた陰惨な事件の真相が明らかに・・・。

自分は当時スルーしてしまったんだけど、日本では全編88分の映画として劇場公開され、アメリカでは60分のTVシリーズとして放映された作品。

ちなみに、『マスターズ・オブ・ホラー』で、日本で招聘された三池崇史監督の『インプリント ぼっけえ、きょうてえ』が、アメリカのTVの放映コードに引っ掛かって、放映されず仕舞い(笑)、
・・・だけどこれが大好き!だった自分には、(その年のベスト10にも入れちゃったよ!)
『マスターズ・オブ・ホラー2』に当たるこの作品、そして(前回に懲りずに)日本の監督が招聘されたこの作品は、
比べてしまうと、かなりいまいちに感じてしまった。

まあでも、前回の『マスターズ・オブ・ホラー』は、三池さんのおかげで、13話あるはずの話が12話になっちゃったんで・・・アハハ!
この『マスターズ・オブ・ホラー2』が、タイトルを変えて『13 thirteen』になったのも、なんだか一人で可笑しくってさ。

話が反れたけれど、この作品に戻って。

Jホラー特有の怖さがあるはずの“恨み”や“呪い”の怖さ、といったものが、アメリカで作られたせいもあるのか、
あまり怖さを感じずに、理解しやすいものになってしまっているところがちょっぴり残念。

でも、元々海に対して恐怖感を持つ主人公ジャックが、過去の出来事がトラウマになっていて、
この辺りをメインに描き、ストーリーの中で明かされる夫婦の過去の話と、途中で合体していくところがまあまあ良かったかな。
ま、オチは完全に読めちゃったんだけど(想像通り!)。

それにしても、木村佳乃の英語は本当に上手。
順番的に、木村佳乃が英語に挑戦した作品というと、この作品、『スキヤキウェスタン ジャンゴ』と続き、さらに今年の『ブラインドネス』に繋がるのね。
木村佳乃の英語作品は、3作もあったんだ、なんてつくづく感心してしまった(そして伊勢谷友介も2作だね)。

ところで、“海の上で、ジャックとローズ”、と言えば『タイタニック』だけど、
海の上で浮き輪にしがみつくのが、ジャックとローズ・・・ならぬジャックとリリー(百合)というのは、日本的にシャレなんだよね?

ドリーム・クルーズ@映画生活

 

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コメント(12件)

  1. 124「ドリーム・クルーズ」(アメリカ)

    怨念の潜む海域
     2年前に東京にやって来て、弁護士をしているジャックは幼い頃目の前で弟ショーンが溺死し、それ以来悪夢と自責の念に苛まれていた。
     ある日ジャックは顧問弁護士をしている資産家斉藤英治からマリーナに呼び出され、英治の妻の百合と3人でクルーズに…

  2. とらねこさん、毎度です!
    TB・コメントありがとう。
    この作品、見事に劇場で鑑賞して撃沈しました。
    ホラーは結構話の始めは面白いんですけどね。
    その後、どう展開していくかで、面白さが別れていくと思います。
    「13日の金曜日」観たんですね。
    私は残念ながら、13金は仕事で終わってしまいました。
    14日の土曜日はジェイソンにするか、セガールにするか迷ってます。

  3. CINECHANさんへ
    こんにちは☆コメントありがとうございました。
    毎度?最近ちょっとご無沙汰でしたw
    確かにこれ、いまいち展開が読めてしまいました。
    でも、これわざわざ劇場でご覧になられたのですね。
    今回のこのシリーズ、全部見ましたが、他のものの方がずっと面白かったんですよ。残念・・・
    13金、かなり面白かったですよ!感想待ってます〜♪

  4. ドリーム・クルーズ

    (原題:DREAM CRUISE)
    【2007年・アメリカ】試写会で鑑賞(★★★☆☆)
    鈴木光司原作の短編小説「夢の島クルーズ」を映像化したホラー作品。
    本作品はアメリカのTVシリーズ「マスターズ・オブ・ホラー」の1エピソード(60分)を、映画用(88分)に再編集した劇場公開…

  5. こんにちは、とらねこさん♪
    アメリカ人にとってのホラーというのは、やっぱりモンスター的なモノに襲われるっていうのになっちゃうんでしょうね〜。
    このシリーズは毎年続けてほしかったけど、第2シーズンで終わってしまったのが残念。
    (と言いながら「13 thirteen」はまだ全部観てないや…てへ)

  6. 「13 thirteen」を観たぞ!その1

    一部のファンの間では話題沸騰の海外ドラマ「マスターズ・オブ・ホラー」シリーズ。1

  7. こんにちは。
    うーん、コチラは少々パワー不足といった感じでしたよね。
    三池作品が余りにも強烈なので、ちょっと可哀相なくらい。
    でもまぁ、日本人が海外で活躍できるというのは嬉しいことです。
    木村佳乃もビショ濡れで頑張ってくれたし。
    石橋凌さんも、渡辺謙さんや役所さんに比べるとB級作品が多いけど。
    その活躍が嬉しくて。

  8. ともやさんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    >アメリカ人にとってのホラー
    そうですね、なんか受け入れられるにもポイントがあるんだな、って感じですね。
    このシリーズ、終わってしまった、と言えるんですよね?またやらないかなー。やっぱり、放映されるにはちょっと苦しいものがあるんでしょうか。
    珍しく私の好きなシリーズだったのにィ・・
    良かったらともやさんも見て見てくださいね♪
    ともやさんもご覧になってるかと思ったら、途中までだったんですね。

  9. ははは。うん、作品としては…ちょっとベタで
    わかりやすすぎでしたね、色々なところが(笑)
    でもこの企画、監督から聞いたところによると、ほんと
    制約が多くて撮るの苦労されたようですよ。
    木村さんは帰国子女なので、英語が達者なんですよ。
    でも彼女はイギリス英語なので、現場では米語に
    なるように指導されてたとか。

  10. となひょうさんへ
    おはようございます〜♪コメントありがとうございます。
    そうですね、こちらの作品は、前回のマスターズの三池さんと比べられてしまうと、正直見劣りがしてしまいます・・・
    でも、木村佳乃を起用したのはすごく嬉しかったですね。あんなにズブ濡れになるシーンが多いと、演技してても大変だろうなーって思いました。
    石橋凌も嬉しかったですね♪私は『46億年の恋』に出た役が好きだったりして。

  11. ochiaiさんへ
    おはようございます〜♪コメントありがとうございます。
    うん、確かにこれちょっと先が読めてしまったんですよね。
    そうなんですね、やっぱり制約が多かったんですね!
    では、前回のマスターズで懲りてしまったのかな(爆)
    だって三池さんに、「何でもやっていい」って言ったらしいですよ。三池さんに「何でもやっていい」なんて言ってしまったら、あんなことになってしまいましたからねえ!ひゃっひゃっひゃー
    木村佳乃、イギリス英語だったんですね!ちゃんとアメリカ英語のアクセントで喋ってましたよ☆
    こないだ見た『ブラインドネス』でもアメリカ英語で喋ってましたし。

  12. 【ドリーム・クルーズ】幽霊船クルーズへようこそ

    ドリーム・クルーズ
    監督:  鶴田法男
    出演:  ダニエル・ギリス、木村佳乃、石橋凌
         
    公開: 2007年5月
    日本映画専門チャン…




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