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152●ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日

ジョージアの日記今年一番の“青春映画”、と言ったらコレ!
イギリス発、ポップでキュートなブスカワガールズ奮闘記。
これ私じゃない?てな具合の親近感。

ストーリー・・・
イギリス南部の小さな町イーストボーンに暮らすジョージア(ジョージア・グルーム)の最大の関心事は、やっぱ男の子のこと。間近に迫った15歳の誕生日にクールなクラブでパーティを開きたい!それが目下の目標。そんな彼女の目の前にうってつけのイケメン転校生ロビー(アーロン・ジョンソン)が現れる。ところが、男子に抜群の人気を誇る巨乳のリンジー(キンバリー・ニクソン)が強力なライバルとして立ちはだかり、仲良しのジャス(エレナ・トムリンソン)、エレン(マンジーヴェン・グレウォル)、ロージー(ジョージア・ヘンショウ)と練り上げた恋の大作戦はことごとく裏目に出る。・・・

’08年、イギリス。『ベッカムに恋して』のグリンダ・チャーダ監督。
『ベッカムに恋して』は、タイトルの割にすごく良く出来た青春映画だった。
だから、当然これも楽しみで。やっぱり期待にそぐわない、等身大の女の子のリアルでキラキラした生き様が描けていたよ。いや、こっちの方が一般ウケという意味では、されそう!

主人公のジョージアが、登場時、モテない“ブスカワ女子”という設定なの。
元々のこの子、美人なのに、ちゃんとブスに見えるように演出がされていて。
例えば、口を少し曲げてしゃべってみたり、喋り方もガサツっぽくしてみたり、歩き方とか、いくらでもあるんだけど、そういう“ブスの演出”がちゃんとされているから、「そんなにかわいくない女の子」というのも納得がいくの。
あと、ウエストの辺り、服の下の胴回りのところに、何か着けているでしょ。
それで、太めなジーンズ履いていると、足も太そうに思える。

赤ピーマン入りオリーブこういう演出って、邦画と違って、外国の映画はきちんとしてるのね。
だから話に納得がいく。こういうのって、「ブスカワといいつつ、なーんだ、カワイイじゃん、どうせお話なんでしょ。」って思わせちゃったら、終わりなんだよね。
でも、物語が進むに従って、どんな見た目だったか、全然気にならなくなっていく。もうその頃には、“ジョージアという人間”に対して、共感して見ているから。
本来のかわいさを取り戻していても、あんまり気にならなくなってる。・・・と言いつつ、ちゃんと最後まで太目のジーンズ履いてたけどね。

でもって、ジョージアが親近感を抱いてしまうのは、彼女が等身大で、全然カッコつけたりしてないところ。
もちろん、もっとかわいく見せようと思ったりして、眉毛を剃り始めたりするんだけど、結果、失敗して一部欠けてしまったり・・・。
この辺、誰もが経験したことのあるところなんじゃないかな。
眉毛なんて、誰もが失敗するところだもんね。

あと、引越ししてきた二卵性双生児のロビー(アーロン・ジョンソン)と、トム(ショーン・ボーク)が通ると、メロメロになっちゃうところも、すっごく面白かったな。
アンガス自分の猫とジャレている姿を見て、トロケたりしちゃうの(笑)・・これ、すっごく分かる!まるで自分がその猫になったような顔してるんだもん(笑)
二人で、ギターの真似して、はしゃぐところなんか大好きだったなー。こういうのって、カッコつけたり、妙に“女らしさ”を演出して、男の子の気を引こうとする女の子には、逆立ちしたって到底出来ないマネなんだよね〜。
あーもう、この子ってば私にソックリ!って思って見ちゃった。
(だけど、私が音楽で暴れ回る様は、歴代の彼氏に嫌がられたけどね・・・)

アングロサクソンの女の子だと、鼻の形が気になってみたら、異常に気になり始めたりするのかな。
日本人の女の子だったりすると、これが、一重瞼だとかになるんだろうけど。まあ悩みは様々。きっと、向こうの子は、「大きめな鼻」っていうのは、共感を抱きやすいコンプレックスなのかも。
あと、胸が大きくならないかな、と思っていたのに、成長期が来ると、今度は「胸が大きいと頭が悪く見えそうで嫌だ」と心配になり出す、というのも、外国の女の子ならではの心配の仕方よね。
私なんて、なかなか大きくならなくって、毎日毎日、「自分は一生胸が大きくならないのかも」って、散々心配したんですけどー!

インド系の女の子のエレン(マンジーヴェン・グレンウォル)を見ると、思わずこの監督さんを思い出す。おかげで、彼女の登場シーンは、なんだか癒されちゃったな。
エレンは、鬚が濃いだけじゃなくって、「お母さんなんか、モミアゲまで生えてんのよ」・・・。
笑っちゃいけないんだけど、こういう天然の女の子って居るよね。

まー、それはそれは話が長くなりそう・・・(笑)
とにかく、最初から最後まで、思いっきり楽しく見れてしまう、ってこと。
エピソードの一つ一つがすごく楽しければ、このジョージアの取る行動もとにかく可ッ笑しくて、
だけど途中からは本気で彼女の家庭のことを心配して、共感して観れた。

ちなみに最後に出てくるバンド演奏(ロビーが組んでいる、という設定のSTIFF DYLAN)。
このバンド、オーディションでこの映画のために集めたバンドだということなんだけど、完成度が高かったので、そのままBMGソニーと正式契約、デビューすることになったらしい。
劇中で使われた『Fallin’ Love With Someone 』も、最後に流れた『ウルトラヴァイオレット』は、疾走系青春パンク。
やっぱ、ここで変に知ってるアーティストを使わずに、新人を発掘しちゃう辺りがまた良かったな。
途中のライブのシーン、口パクだったんだけど、そこだけが残念。

ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日@映画生活

 

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コメント(7件)

  1. ジョージアの日記 ゆ〜うつでキラキラな毎日

     『主役はあの頃の私たち。 UK発 悩める私を励ますビタミン日記。 ダサカワだけど、きっと幸せ。』
     コチラの「ジョージアの日記 ゆ〜うつでキラキラな毎日」は、11/15に公開となったもう1つの「ブリジット・ジョーンズの日記」?ちょっと残念な顔に悩みながらも、….

  2. へぇ〜!スティフ・ディランってこの映画で
    集められたんですかぁ〜!
    ナニゲに早速サントラ注文しちゃいましたヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ
    確かに悩みは人それぞれだけど、
    ジョージアちゃんの真っ直ぐなところとか
    すんげぇ共感しちゃいました♪

  3. miyuさんへ
    こちらにもコメントありがとうございます〜♪
    いつもマメに来てくださって、ありがとうございます!
    この作品も、ご覧になられたのですね!
    これ、面白かったでしょう?^^*
    サントラも買われたのですね〜♪
    これ、ナニゲにすごく面白かったです。

  4. こんにちは。
    コメントどうもありがとうございました。
    とらねこさんのレビュー。
    うんうん頷きながら読ませて貰いました。笑
    ホント!08年最高の青春映画でした。
    そうそう!最後にはジョージアの見た目は気にならなかったです。
    内面の研ぎ澄まされた美しさが出ていたというか。
    >二人で、ギターの真似して、はしゃぐところ
    ↑ここ、割と物語の始めの方でしたよね。
    このシーンを観た瞬間も、絶対にこの作品を好きになる!と確信できるくらいの可愛らしさがありました。
    僕がいちばん好きなシーンは、ジョージアの妹がロビーの手をペロペロ舐めるところ!
    余りにもCUTEすぎてツボにハマりました。笑
    サントラCDももちろん買って、『ウルトラヴァイオレット』はヘビーローテーションで聴いていましたね♪

  5. Elijahさんへ
    コメントありがとうございます〜♪
    うん、Elijahさんもこの手の青春映画、やっぱりお好きなんですね♪
    本当、主人公がキラキラしてて、すっごく共感できて、楽しく見れた素敵な映画でしたよね
    私も、あんな子だったの〜!って思わず、中学生の自分に戻って鑑賞してしまいましたよ〜!(戻りすぎ!)
    そうですね、ジョージアの妹がロビーの手をペロペロ舐めちゃって、ちょっとビックリしちゃったんですよね♪
    そうそう、Elijahさんはロビーにハマってたみたいでしたね
    私は、ブラピみたいなルックスの、ティム(お兄ちゃんの方)がお気に入りだったの〜!
    親友とティムの方がさ、なんか大人なカポーじゃありませんでした?(笑)親友に先を越されちゃってさ、あの気持ちすっごく寂しいんですよね★
    サントラも買っちゃったんですね
    Elijahさんとお話しできて楽しかったです!
    嬉しかった〜!ありがとう♪

  6. 「ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日」

    サブタイトルにあるように、この年頃ってゆーうつだけどキラキラしてるんですよねぇ。良いわ〜^^ イケメンさんもぞろぞろ(^ー^* )フフ♪

  7. 「ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日」

    アパレル企業で働いていると言うと、「お洒落な男性が会社に多そう」と期待されますが、お洒落男子率と同じくらい、体育会出身の脳味噌筋肉??..




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