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127●幸せの1ページ

??????1?????????????楽しく、気軽に見れて、勇気をもらえた作品。
ジョディ・フォスターの体当たりのコメディエンヌぶりには、目を見張っちゃったな。

ストーリー・・・
アレクサンドラ・ローバー(ジョディ・フォスター)は、大人気の冒険小説家。なのに、対人恐怖症で引きこもり。そんな彼女が書くヒーロー、アレクサンダー・ローバー(ジェラルド・バトラー)は、彼女の空想の中の理想の男性像だった。小説のネタに行き詰まりを感じていると、孤島で暮らす海洋学者、ジャック・ルソー(ジェラルド・バトラー/二役)の記事が目にとまった。彼に協力を求めるつもりでいたが、彼の娘、ニム(アビゲイル・ブレスリン)から、SOSのメールを受け取る。ニムを救うため、アレクサンドラは初めて家の外へ出て、南太平洋へと旅立つが。・・・

主人公、アレクサンドラのヘタレなヒキコモリっぷりには、何だか笑えないものを感じつつの鑑賞。
実際、私も、このアレクサンドラを笑えないような、ヒキコモリっぷりだったりするしね。それに、仕事のデスクトップの周りも、「この場所はここ」なんて決まっていて、物が移動したり、目に入る位置に変なものがあると、なんだか落ち着かないの。
ま、アレクサンドラとの違いは、私はあんなに清潔好きではない、ってことぐらいかな(トホホ)。しかも、空想の世界の冒険好き、これもまさにそう。映画好きってさ、自分では全く冒険してるわけじゃないじゃない。だから、彼女を笑うことなんて出来ないのよね。

そんな風に身近に感じつつの鑑賞は、なんとも言えない清々しいものとなりました。

まず、作品冒頭の、まるで童話の中の世界でもあるかのような、アナログ紙芝居みたいなシーンも好みだったでしょ。
それから、アビゲイル・ブレスリンちゃんの生活環境、誰も知らない無人島に住む、なんて、「ああ、私の夢の世界だわ!」なんて、感激することばっかり。ウットリして、楽しくてたまらない気持ちになってしまった。
こんな子供時代、私過ごしたかったよ〜!!なんて、胸キュンキュンさせながら見てしまった。動物が友達、ってのも嬉しかったし、ニムは、実はとっても頭が良くて、お母さんの代わりになれそうなぐらいのしっかり者、っていう設定も本当に好きでさ。

大好きなお父さんとの二人暮らしだなんて、いいな、いいな!
もう理想の世界に、最初っから感激しっぱなしの鑑賞。

ジェラルド・バトラーのお父さんがまた、私の理想の男性、って感じだったんだよね。
冒険を地で行く勇敢なお父さん。だけど、単に無鉄砲なだけじゃなくって、海洋微生物の、最先端の研究者、学者なんて、もっともっと理想。
そこに、海に関する博識と、途方もない冒険心、少年のような心・・・
ああ、どれをとっても、なんて素敵な男性なんだろう!こんなお父さんだったら、ニムが、自分たちの生活を守ろうと思ってしまうのもすごく分かる。
ニムは、友達は動物に居て、愛するお父さんもいて、情報はインターネットで得られるし、特に何も不満のない生活なんだもんね。

悪役の人達が、新しいツアーを開拓すべく調査に来た旅行会社の人間だった、ってのは何か可笑しかったな。それから、そのツアーに来た観光客たちも、酷い目に合うんだけど、見ていてザマーミロ!って思っちゃったな。
ニムの目には、悪い海賊に見えちゃうんだよね。

カメラは演出で、いかにもヘタレなアレクサンドラと、勇敢な子供のニムが、全く対照的に、交互に描いたりするところなんて、面白くって仕方がない!なんだかまるでコメディ。演技も可笑しくて。
他には、対に描かれているといえば、アレクサンドラの小説の主人公であるアレックスと、ニムのお父さんであるジャック・ルソー。この二人は、一人二役でジェラルド・バトラーがやっているんだけどね、それがまた、
物語を分かりやすく感じさせる上でも、とても好印象で、いい感じ。脇役なんだけどね。でも、素敵なハンサムに変わりはない(爆)

ああ、最後にはアレクサンドラが羨ましくて、泣けてしまいました・・。
いいな、いいな、自分の価値観も生き方も、全くガラっと変わってしまうような体験。
きっと、旅行が好きな人には、すごく楽しく感じちゃう物語だったと思うよ。
途中のアレクサンドラの気持ちの切り替えがどれほど強引だったとしても、いつだって旅行好きは、冒険の魔力を信じちゃう気持ちが、十分にあるから。

幸せの1ページ@映画生活

 

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コメント(14件)

  1. 『幸せの1ページ』

    新宿の東京厚生年金会館であった『幸せの1ページ』の試写会に行ってきました。9/6から公開の作品です。
    *******************
    ウェンディー・オルーのベストセラー児童文学『秘密の島のニム』をオスカー女優ジョディ・フォスターと「リトル・ミス・サンシャイン」のアビ…

  2. この映画のイメージそのままのアレックス・ローバーが出てくる冒険小説「アレックス・ローバー」シリーズを、本気で読んでみたくなりました(笑)
    誰か書いてくれないかなぁ・・・
    >悪役の人達が、新しいツアーを開拓すべく調査に来た旅行会社の人間だった
    何故彼らを目の仇にするかというと、島を観光地化されてしまうからと言う理由以前に、ニムの母親の仇なのです。
    映画では少々分りにくかったけれど、本でははっきり書かれていました。
    >自分の価値観も生き方も、全くガラっと変わってしまうような体験。 きっと、旅行が好きな人には、すごく楽しく感じちゃう物語
    そうなんですね。
    哀生龍は旅行好きじゃないから、アレクサンドラの変化がしっくり来なかったのかも・・・

  3. 幸せの1ページ

     『人生なんて、 たった1行で変えられる。 引きこもりの冒険作家に、 ドアを開けさせたのは、 南の島の少女からの SOSメールだった!』
     コチラの「幸せの1ページ」は、オーストラリアの人気作家、ウェンディ・オルーのベストセラー小説「秘密の島のニム」をジョデ…

  4. どっちのジェラルド・バトラーもそれぞれの女性に
    とって理想の男性で、かけがえのない支えてくれる
    存在なんですよね〜(*´ェ`*)ポッ
    あたしもコレは結構面白く観れまして、
    自分は引きこもりだと思ってないけど、
    でも、結局みんな色んな意味で引きこもってるところが
    なきにしもあらずだから結構共感出来る映画かなぁと
    思いましたです〜♪

  5. 哀生龍さんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    うん、いいですね♪『アレックス・ローバー〜』シリーズ。あっても不思議なさそうな、面白そうな冒険譚て気がしますよね^^
    へえ、この原作本では、ニムの母親の敵だったのですね!
    なるほど、冒頭の物語に出て来た、早くに亡くなった母親ですね。
    うん♪旅行の魔力って、あると思いますよー^^
    私も、何故か旅行だけ、やたらと活動的になれちゃうんです!

  6. miyuさんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございます!
    >どっちのジェラルド・バトラーもそれぞれの女性にとって理想の男性で、かけがえのない支えてくれる存在なんですよね
    おおー!miyuさん、とってもいいことおっしゃる!
    本当にそうですね♪
    いやー、私にとってもそうで(訊いてないですか☆)、目がハートになって鑑賞してしまいましたよ!
    自分は映画館ヒキコモリかなー。
    特に今週は毎日映画見てて、もうバテ気味なんですよ・・・。
    ま、友達とその後飲んだりも、よくしてますけどね♪

  7. 幸せの1ページ/Nim’ s Island

    いつも強そうで怖いものなんか全くナシ!ってキャラを演じて来たジョディ、新境地開拓?!
    ジョディ・フォスターが、ハートフルファンタジー{/eq_1/}
    今回演じるのはベストセラー冒険作家で、超!が付くほど潔癖症で引きこもりの作家、アレクサンドラ・ローバー。
    父親…

  8. 「幸せの1ページ」

    肝心のページが落丁してるような。今回のA.ブレスリンは海洋生物学者の娘・ニム。健気な女の子という共通点はあるものの、これまでとはまた違った顔を見せている。特にちょっとだけ踊る場面があるのだが、体型といい踊り方といい、あの「リトルミスサンシャイン」と明らか…

  9. 幸せの1ページ

    (原題:NIM’S ISLAND)
    【2008年・アメリカ】試写で鑑賞(★★★★☆)
    ウェンディ・オルー原作の児童文学を映像化したファミリー向けアドベンチャー映画。
    海洋生物学者のジャック(ジェラルド・バトラー)と11歳になる娘のニム(アビゲイル・ブレスリン)は、休火山がそ…

  10. こんばんは、とらねこさま♪
    こういう無人島生活って憧れちゃいます♪
    (いや、憧れるだけで、実際には3日ともたないかもしれませんけど…笑)
    とにかくジョディの新しい魅力発見映画でしたわん。
    >自分は映画館ヒキコモリかなー。
    え〜、そんなアクティヴなとらねこさんがヒキコモリなんて言ったら、ともやはどうなってしまうのやら(笑)。

  11. ともやさんへ
    こちらにもありがとうございます♪
    アハハ、ともやさんは、無人島も3日で飽きそうですか〜
    確かに、いっつも同じものしか食べれないのが嫌とか、・・人恋しくなっちゃったりするのかもしれませんよね★
    ジョディ、頑張ってましたよね〜。ちょっぴり大袈裟くらいのオーバーアクションが、コメディっぽくて笑えちゃいました♪
    >ともやはどうなってしまうのやら(笑)。
    あ、なんか言い方がカワイイです・・・くふふ
    いやーでも、私ってば映画館と職場の往復なんですもーん。時々寂しいッス・・・

  12. 「幸せの1ページ」

    ジョディ・フォスターとジェラルド・バトラーのこういった役、珍しかったです・・

  13. 【映画】幸せの1ページ…の記事&そういえば先々週、鳥栖に行きました

    {/kaeru_fine/}
    ひとつ前の記事で予告したとおり、本日2つめの記事です{/face_nika/}
    まずは、ここで溜まりに溜まった{/ase/}近況報告(の一つね)
    先々週2009年5月10日(日曜日)、またまた「鳥栖プレミアム・アウトレット」に行ってきました。私は既に季節を過ぎた{/fac…

  14. 幸せの1ページ

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