rss twitter fb hatena gplus

*

トルコ旅行4日目:イスタンブール着

ギョルハーネの猫朝、7:30に出発し、カッパドキアから、カイセリ空港へ。
国内線で、イスタンブールへとやって来ました。


画像は、ギョルハーネ付近の猫。
イスタンブールの街中には、あちこちに猫がいました。


お昼にイスタンブールに到着。
ホテルに移動して、荷物を置いた後、昼食を探しに散策に出かけます。


昼食場所は、Sultan caffe。
私は、パトゥルジャル・ケバブを頼みました(画像左)。
もうね、ガイドブックに載ってる食べ物は、全制覇したいぐらいのつもりだったんですけど。
なかなか思うようにはいきませんでした。



左のスルタン=アハメット・ジャミィ(別名、ブルーモスク)は、自分には最悪の思い出になってしまいました。


イスタンブールの街中では、とにかくやたらと人が話しかけてきます。
道を聞いたら丁寧に教えてくれた人も居ましたが、
ブルーモスクでは、「こっちだよ」と勝手に案内し始めた人が居て。

ブルーモスク前で、英語で話しかけて来て、「Welcome to Paradise!」と言いました。
そして、ブルーモスクの簡単な説明をしながら、「あ、そういえばオレ、アメリカ人なんだよ」
この一言で、この男、オカシイゾ!と見抜きました(ホラーファン風に言えば、死亡フラグ立ったぜ!て感じだよw)
会って話して、ものの5分だったかな。


しかも、友人に向かって、
「名古屋に住んでいるのか!それは偶然だなあー。自分も名古屋でレストランを経営している日本人の友人が居て、今ちょうどトルコに遊びに来ているから、ソイツを呼ぼう!」などと言うのです。
そして、携帯で電話をかけ始めたのです。モスク内で。


自分は、この詐欺の手口を、もう少し見てみたい気もしてました。
「この後一体どういう展開になるのかな?」なんて、思いながら。

だけど、ここはイスタンブールを代表するスルタンアハメットのブルーモスクの中。・・・コイツのこの図々しさは、カチンときました。
それにどうやら、私と友人の話す日本語を、理解している様子。私が「コイツ、怪しいなー」と思いきり言っていたら、私から離れて友人に話しかけ始めるし。
友人の素直そうな様子を見てたら、なんだか申し訳なくなると同時に、プツンとキレてしまいました。


「みんなお祈りしているでしょ。アンタ何ベラベラ喋ってるの?」
「少しはここに居る人に、リスペクト払ったらどうなの?」
「こんな場所でそんな事しようなんて、どういうヤツなの?」
「頼むからどっか行ってくれよ」
(全部英語で)


最後の一言を聞いたら、さすがにカチンと来たらしく、「どっか行けなんて言わないで、自分が行きな」と言ってきました。(英語)
私は、言いたいことはいっぱいあったけど、それ以上言って時間を使うのがもったいなくなったので、(それに、コイツのおかげで、すでにブルーモスクの印象は最悪だし!)
サッサと行くことにしました。私がお説教言ったところで、これ無駄だよな、と思ったね。私の言った文句②番目の、「ここに居る人に少しはリスペクト表しな」、この時のヤツの表情を思い出せば、自分の説教が全く場違いな相手に向かって言ってるのは丸分かりだったしね(苦笑)
それにしてもこんな演技の下手な詐欺を働いて、バレないとでも思ったんでしょうか(私、途中で爆笑しちゃったよー)。


その後、ブルーモスクを出て、お店の辺りをのぞいていたら、今度は、いかにも怪しげなオジサンが!
その姿は、「頭の先まで怪しいよー」って感じの風貌。実際、もう、ウンザリでした。
「トルコに来たのは初めてか?」と聞くとすぐ後に、またこのオジサンも、


Welcome to Paradise!」
と言って来た・・・!

この一言、もし私が映画監督だったら、詐欺師の使う常套文句として、伏線風に使うところですよ。

さらにこのオジサンは、次にあの一言を言いました。この旅行中に私たちが散々聞いた、あやしい場所で皆がいうあの一言です。
「落ちてますよ」(日本語で)

この時、私たちは、思わず足元を調べてしまいました。
その後、私が話を聞こうとしないから、私は「落ちてますよ」と言ったんだ、などと遠くで叫んでましたが、私と友人は、もう怖くなって、泣きそうになりながら、早々にブルーモスクを立ち去りました


さらに、その日は凹んで、ホテルからどこへも行かないことにしてしまいました。


ところが。
お店でビールを買って持ち込もうとしたところ、ホテルの人に呼び止められてしまいました。持ち込み禁止だというのです。
仕方ないので、外で飲んでいたら、わざわざ先程のホテルマンがやって来て、後から持って行ってくれる、と相変わらずぶっきらぼうな表情で、言います。
私たちは、そのご好意に甘えることにしました。


ホテルマンの人は、取り上げるはずだったビールを、部屋まで持ってきてくれて、チップは受け取らず、代わりに部屋で雑談をして、煙草を一服だけくれ、と言いました。
先程の無愛想で事務的な表情とは違っていて、おそらく彼からしてみたら、日本人の間抜けそうな、だけど素直そうな女二人は、どんなヤツなのかな?そんな風な表情を私は相手から読み取りました。普段はおっかないオジサンかもしれません。だけど、心根は優しそうです。私は、話していて、とても楽しかった。

「日本人は、みんな酒飲まないと思ってたけど、君たちが一番飲むね」などと言われてしまいましたw

私は、ブルーモスクであった出来事を話し、今日はちょっと落ち込んでたから、アナタの親切がとても嬉しい、と言いました。
自分の好きなレストランの話を教えてくれました。最後にはトルコ流キスをしてバイバイしました。

私が渡したチップは、もらわずに、ベッドに置いてありました。

そんな風に、いいこともあったよ。



トルネコの・・(違)、トラネコのトルコ旅行
・トルコ旅行 vol.1
・トルコ旅行 vol.2
・トルコ旅行 vol.3
・トルコ旅行 vol.4
・トルコ旅行 vol.5
・トルコ旅行 vol.6
・トルコ旅行 vol.7
・トルコ旅行 vol.8
・トルコ旅行 vol.9
・トルコ旅行 vol.10
・トルコ旅行 vol.11
・トルコ旅行 vol.12
・トルコ旅行 vol.13
・トルコ旅行 vol.14
・トルコ旅行 vol.15
・トルコ旅行 vol.16

 

2008/09/28 | :トルコ

関連記事

ただいま戻りました

ただいまです。今度もまた、トルコに行って来ました。 イスタンブルのアタ...
記事を読む

イスタンブールなう

今、イスタンブールの「Barcelo Eresin Topkapi H...
記事を読む

トルコなう

パムッカレですー自然に出来た石灰棚。ここもまた世界遺産の一つです。昔の...
記事を読む

トルコ旅行8日目:まとめ&あとがき

最後の日、ということですが、今回の旅のまとめ&あとがき、とさせ...
記事を読む

トルコ旅行7日目:サフランカフェ

いよいよ出発が間近になりました。最後に、出発の時間まで、イスタンブール...
記事を読む

1,612

コメント(4件)

  1. 詐欺師の使う常套文句として、伏線風に使う

    いいですね、それ。
    しかし、そんな嫌なヤツにもちゃんと怒ってあげる
    とらねこさんはエライっ
    怒るのってエネルギー使うもんねぇ。。。>

  2. こんにちは♪
    海外で詐欺もボラれもナンパすらされた
    ことの風情♪です。
    まぁ男と言うことと貧乏クセぇ見てくれ
    と「オレに構うなのオーラ」を出してる
    からなんでしょうが、せめてナンパぐら
    いされたいものです。
    とらねこさんの記事読んでて思い出した
    ことがあります。
    ナゼか何処言っても老若男女問わず「タ
    バコ1本クレ!」「火かしてくれ」があ
    るんですよね。何でだろ…( ̄~ ̄;) ウーム

  3. ochiaiさんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    ブルーモスクで早速詐欺に合いかけましたよ!
    ここに到着すると同時ですよ!本当に、油断も隙もあったもんじゃないですよね。
    >怒ってあげる
    うーんでも、実際、全然私の言ったこと、効いてなさそうだったんですよ。
    「何言ってんのコイツ」って顔してました。
    実際、ここが神聖な場所とか、詐欺師にとっては全然思ってなさそうでしたから。
    言ってて自分でも、なんだか虚しくなっちゃいました・・・

  4. 風情さんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございます!
    風情さんは、海外で詐欺もボラれも全然してない?
    へー、すごいですね!男だったら、ボラれ経験て、誰もがしてそうだなーなんて思ってましたよ★
    ナンパっていうか、いろんな人と話したいな、っていうのは私はありますー。たとえ何でもw
    火貸して、とか煙草くれ、とか本当に多いですよね。
    この機会に話すと楽しいかも?
    私は、話しかけてもらえなかったら、自分からどんどん話しかけちゃいますー。
    東京では話しかけないでオーラは出してると思いますけどw
    旅は別ですねー♪




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑