112●フェアリーテール・シアター
渋谷ユーロスペースと吉祥寺バウスシアターにてレイトショー公開の、アメリカのTVシリーズ、『フェアリーテール・シアター』(←公式HPへ)。
【作品説明】・・・
1982年から87年までアメリカのTV“Showtime Networks”で全26タイトルが放送された「フェアリーテール・シアター」。古今東西の名作童話をティム・バートン、フランシス・フォード・コッポラをはじめとするそうそうたる映画監督たちと、アメリカン・ニューシネマを思わせる無駄に豪華でカルトな俳優たち、ミック・ジャガー、フランク・ザッパなどのミュージシャンたちが寄ってたかって映像化!毒気たっぷり、トホホ感満載!本当に子供向けの番組だったかは疑わしい伝説のTVシリーズ・・・
「みんなでヤッてしまいました!!」
というチラシの一言のこのシリーズ。
実は私も、ヤッてしまいました・・・。
ユーロスペースのチラシでは、4作品の説明が書いてあって、
ティム・バートン フランシス・フォード・コッポラ ミック・ジャガー フランク・ザッパ
これらをチラっとだけ見て、思わず、4作品の短編のオムニバスだと思ってました。
ガーン・・・(´Д⊂)
いつも、前情報をほとんど入れずに、誰かのレビューも一切読まずに、映画を見に行く私ですが、
それが珍しく裏目に出てしまった・・・。
しかも、気合を入れて、初日に行ってしまったのでした。うわー
そしたら、ユーロスペースの方では、二つづつ、AプロとBプロに分かれていたのでした。
ティム・バートンのが見たくて行ったのに・・・。
ま、仕方がない。気を取り直して。
『ミック・ジャガーのナイチンゲール』
’83年、アメリカ
監督:アイヴァン・パッサー 出演:ミック・ジャガー バーバラ・ハーシー バッド・コート エドワード・ジェームズ・オルモス
ストーリー・・・
中国の皇帝の望みで宮殿に選ばれたナイチンゲールは、歌の上手な美しい小鳥。美しい声で歌うと皇帝は、本当に大切なものが何かを知る。
ミック・ジャガーが皇帝役。顔に化粧を施して、中国の皇帝の衣装に身を包んだミック・ジャガー。
私はストーンズはほとんど聞いてないので、詳しいとは言えないけど、この頃は80年代、まだまだストーンズがバリバリにライブ活動をやっていた頃なのね。でもって、ドラッグ問題が表面化し、だんだんバンド内の仲が悪化していくその頃の時代。ミック・ジャガーのソロの前。
ミック・ジャガーの若い頃の姿だっ!!おー、こんな顔してたのね、ミック・ジャガー。化粧をしているせいか、なかなかにカッコよく見えます。タラコ唇にも見えないし。
ただこの物語自体は、特に面白いというほどでは・・。
シンプルな童話テイストで、映像も80年代のアメリカのTVのもの、といった感じ。
『クリストファー・リーとフランク・ザッパのこわがることをおぼえようと旅に出た男』
’84年、アメリカ
監督:グレーム・クリフォード 出演:クリストファー・リー ピーター・マクニコル フランク・ザッパ ヴィンセント・プライス(ナレーター)
ストーリー・・・
グリム童話から、名作「こわがることをおぼえようと旅に出た男」が映像化。「こわい」と感じたことがないマーティンは、恐怖を求めて旅をする。彼は、幽霊が出るという城に招かれる。しかし、そこで見たものは・・・。
主演が「アリーmyラブ」のジョン・ケイジでした。ピーター・マクニコル!わ、若い〜!!!
こんな若いピーター・マクニコルは、初めて見た!
物語は、グリム童話なのに、新しく感じられる面白さ!いや、グリム童話だから、かな?
コメディなんだけど、なかなかに面白かった。
でも一番面白いのは、フランク・ザッパの顔!
や、やばい面白すぎる・・。出た途端に、笑いが起きてました。
変なロックスターだなあ、もう(笑)
やっぱり、こういうの好きなのかな?フランク・ザッパの怪演は、ファンだったら必見かも!?
・・と言っても、私は特にファンじゃないけど・・・。でも顔だけで笑えますww
死霊たちと、骸骨の頭でボウリングやったり、無邪気で楽しい♪
ホラー・ファンタジーテイストにコメディが混じっているものって、満足度が高い私なので、とてもオナカいっぱいになれました
2008/08/28 | 映画, :SF・ファンタジー
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コメント(2件)
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私はBプロ見ましたー。
おもしろかったけど、映画の料金で見なくてもいいかなぁとちょっと思ったり。w
ザッパのも面白そうっすね。
かえるさんへ
こちらにもコメントありがとうございました♪
かえるさんは当然間違うことなく、Bプロをご覧なのですね!感想UP楽しみにしています☆
そうですね、ザッパの方はとても面白かったですよ!
フランク・ザッパの音楽って、トリッキーかつ知的で、すごくカッコいいし面白いんですが、本当にこの人って変な人です。