世界はときどき美しい、プルコギ the 焼肉 movie、伝染歌
『世界はときどき美しい』
’07年、日本
御法川修監督、松田美由紀 柄本明 遠藤景織子 松田龍平 市川実日子
ストーリー・・・
38歳のヌードモデル、野枝。自分をモデルにした絵を前に、自らを語り続ける……『世界はときどき美しい』。大阪は新世界の飲み屋を梯子するオヤジ、付いたあだ名は「蝿男」。彼は毎日酒を飲み、そして路上で眠る……『蝿男』。セックスの後、会話がかみ合わない男女。本当の気持ちは、自分にもわからない……『彼女の好きな孤独』。ほか、『スナフキン リバティ』『生きるためのいくつかの理由』。
5編の短編から成るオムニバス。劇場では見ようか見まいかと迷って、結局逃してしまったのでした。
松田美由紀と、松田龍平の親子共演が見所だった。
抽象的なモノローグが多用される。一編の詩を読むような映像。
自分としてはキライではないけれど、もう少し心に訴えかける何かがあったら良かったのにナと思う。
粗い映像で全編、何か人の心の底にザラリと沈むような感じはキライではない。
一番良かったのは、2話の『蝿男』。柄本明主演のホームレスの話。
銭湯で昼間から風呂に入り、その足で酒場へ行く毎日。
他人には分かってもらえなくても気持ち良さ。あってなしかの人生哲学、悪くないじゃない。
酒飲んで泥酔、小便の川が、まるで大海のように月夜に輝くのだ。そして路上でドロ寝ですよw
『プルコギ the 焼肉 movie』
’07年、日本
グ・スーヨン監督
松田龍平 山田優 ARATA 田口トモロヲ ムッシュかまやつ
ストーリー・・・
人気TV番組“焼肉バトルロワイヤル”で連戦連勝の王者に君臨しているトラオ。巨大焼肉チェーン店<トラ王>御曹司の彼は一躍有名人となり、全国に次々と開店した店も軒並み大繁盛!だが唯一、北九州市だけは業績不振に陥っていた。なぜならそこには、“焼肉の達人”と呼ばれる韓老人と孫娘ヨリ、そして修行中のタツジが営む<プルコギ食堂>があったのだ。偵察に訪れたトラオはその味に驚き、番組での対決を申し出るが…。
うう、つらい、時間が経つのが長く感じた。バカバカしくてよいから、愛情溢れる映画にしてくれないと、見る価値ないッスよ。
赤肉(ロースやカルビなど)と白肉(ホルモンなどの腸類)の戦い・・どっちでも良かった。それより、食べ物を粗末に扱うところが気になった。
焼肉はとにかく、年がら年中食べたくなる私。ここ最近はずっと、ラムに凝ってて、むしろジンギスカン!なのでした。ジンギスカン大好き!
『伝染歌』
’07年、日本
原田眞人監督
松田龍平 伊勢谷友介 木村佳乃 阿部寛 AKB48
ストーリー・・・
昼下がりの学校、女子高生の香奈が突然自殺した。偶然その場に居合わせたあんずは、香奈が死の直前に不気味な歌を口ずさんでいたのを聞く。一方、三流風俗誌の編集者・陸は、歌うと死んでしまう“伝染歌”の噂を耳にし、記事にすべく調査を開始。香奈の告別式であんずや香奈の親友・朱里たちに接触した陸は、早速伝染歌について取材を行う。しかしあんずはそれをすげなく断ると、独自に香奈の死の真相を調べ始めた…。
秋元康プロデュース。全ての発端はそこでした。
ホラーでは全然なく、せっかくの題材を、これほどまでにつまらなくするとは・・・ガッカリですよ本当。
内容に関しては、文句しか出てきそうにない。せっかくの俳優陣も、全然活かせてないしね。
伊勢谷の役どころなんて、もっと面白くなりそうなのに・・龍ちゃんも、木村佳乃も、もったいないこと、この上なし。
ああ、龍ちゃん映画はハズレが多いなあ・・辛いなあ、俳優で追いかけるのって。
たくさんのハズレクジの中から、何か宝が落ちていないかと探す。
ここ最近、レビューが全然書けずにいます。
そんな訳でリハビリで、DVDレビューをサクっと書いてみました。
まだ目が痛くて、一日にPCに向かう時間を少なくしています。
もうそろそろ復活したくなって来ましたよ。
2008/07/19 | 鑑賞DVDメモ
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世界はときどき美しい
【2006年・日本】試写会で鑑賞(★★★☆☆)
2003年東京国際ファンタスティック映画祭に出品された短編「世界はときどき美しい」に、4つの短編を追加した映像詩【シネポエム】。
御法川修の監督デビュー作となる。
第一章「世界はときどき美しい」
絵画教室のヌードモデ…
伝染歌-でんせんうた-
【2007年・日本】試写会で鑑賞(★★★★☆)
その曲を聴いたことで自殺者が続出したというヨーロッパでの事件をモチーフにして、「着信アリ」シリーズの秋元康が企画・原作を手掛けたサイコ・メロディホラー。
昼下がりの女子校で、生徒の香奈(前田敦子・AKB48)が自殺し…
こんばんは、とらねこさん♪
「世界はときどき美しい」は第5章が好きです。
ホラーとか大好きなんだけど、こういうのもたまにはいいですよね。
「伝染歌」はこの間原作を読み終えたんですが、全然内容が違ってました。
映画は映画で好きなんですけど、原作を先に読んで映画を観ていたら、大暴れしていたかも…です(笑)。
原索も馬鹿っぽさは全快なんですが、こっちの方がかなりスケールがでかいし、かなりえげつなかったです。
原索を先に読むか、映画を先に観るか、っていうのは、大事ですよね〜。
ともやさんへ
こんにちは〜★コメントTBありがとうございました!
おおっ、伝染歌、原作をご覧になったのですね!素敵。
原作の世界の壮大さ、という言葉が気になります。そうですね、自分は、もっと丁寧に描いて欲しいなと思う箇所がありました。
世界はときどき美しいの第5章は、あの親孝行さに打たれましたね。
へえ、ともやさんがこういうのをご覧になるというのが、ほんの少し意外でした!
『伝染歌』は観たかったんだけど、近所での
上映が無かったんで断念した一本。
でも・・・まぁ、観なくてよかったかな。(^^ゞ
秋元康プロデュースって『着信アリ』シリーズ
でも痛い思いしたんで不安ではあったけど・・・。
とらねこさん、目が痛いなら無理しちゃダメ
だよ。(・_・)b 後々に響きますからね。
好きな事も時にはインターバル置くのも継続
のコツのひとつよ♪
ガンヘッドさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
ガンちゃんも伝染歌見たかったのねん。
んー『着信アリ』はイマイチでしたけど、『ワン・ミス・コール』はなかなか面白かったカナ。
良かったらガンちゃんも見てみてちょ〜だいな。
心配してくれてありがと★
んーですね、最近はインターバル結構置いてしまってる・・と思ってた
とらねこが1週間ブログを更新できなかったのって、初めてなんですよぅ。
でも、本当心配ありがとでっす^^*
こんばんは〜。『世界は〜』の「蝿男」いいですよねぇ。同じ酔っ払いとして憎めなくて大好きなんですよ〜。
『プルコギ』はやっぱり食べ物映画で食べ物を粗末に扱ったら、いかんと思います。笑えなくて引いちゃいましたよ…。
ヨゥ。さんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
>同じ酔っ払いとして
ニャハハハハハハ!!!
何が「同じ」なんだか・・(爆)言い方にすっごいウケましたw
私としては「蝿男」っつったら、ジェフ・ゴールドブラムだったりしたんですが、この「バーフライの情緒にもやられました♪
『プルコギ』は脚本がちょっといまいちでしたよね。
私も、出演陣の豪華さで伝染歌、うっかり見ちゃいましたよ。
まぁ試写でですけど。それでも脱力
これホラーじゃないですよね
あらすじだけ見たら、もっといくらでも面白く
なりそうなのにぃ。
龍平の出演作では、鴨とアヒルのコインロッカーが
一番好きかも。
ochiaiさんへ
こんばんは〜★コメントありがとうございました!
ochiaiさんも、伝染歌、ご覧になったんですね!
せっかくの題材を、あんまり生かせてなかったですね。
代わりにと言ってはなんですが『暗い日曜日』はすんごいいい映画でした!
あれは、なかなかの傑作でしたよ。
ochiaiさん、アヒ鴨が一番好きですか〜★嬉しいな!
私も、これは大好きな映画だったんですよ!
完成度としてはアヒ鴨が一番ですよね!
あと、龍ちゃんが生かせている、という点では、『恋の門』とか、『悪夢探偵』が大好きです、私w