71●NEXT
ストーリー・・・
2分先の未来」が見える予知能力を持っている男クリス・ジョンソン(ニコラス・ケイジ)だが、その能力を隠し、ラスベガスで二流のマジシャン“フランク・キャデラック”として目立たないように暮らしていた。そんな彼の能力に気づいたFBI捜査官カリー(ジュリアン・ムーア)は、テロリストによるロサンゼルス核攻撃を阻止するため、クリスの協力を得ようと考える。一方、クリスはいつもダイナーで見かける女性リズ(ジェシカ・ビール)に密かに恋心を抱き、声をかける機会を狙っていた。自分の「能力」を使い、リズと知り合ったクリスだが、そのことが彼女を事件に巻き込むことになる。・・・
’07年アメリカ。フィリップ・K・ディック、原作『ゴールデンマン』。
いやね、私だって、予告見ながら嫌な予感はしてたわけですが、フィリップ・K・ディックの原作って言われたら、もうとりあえず見るしかないわけで。
とは言え、もうジュリアン・ムーアが出てくるSF、っていうと、もう『フォーガットン』が一にも二にもなく出てくるわけで、
『トゥモロー・ワールド』という、至極マトモな作品を挟んで、また行くわよ!とばかりにジュリアン・ムーア、懲りずにまたまたやってくれました!
ラストがラストが
ふぉーーーーーがっとん
て、もう顎外れるかと思うくらいビックリしたオチに比べれば・・。
んもージュリアン・ムーアってば、せっかくのアカデミー女優なのに、どういう基準で役を選ぶのか、
おーい、脚本、読んでっか〜〜〜
とは、ざっくばらんに聞いてみたい。
あ、古くは、あれですよ、クラリス捜査官。
『ハンニバル』。ジョディ・フォスターがグロさを嫌って、続編に出るのを断った役。
知性派のジョディ・フォスターは、この映画で描かれているグロ度がお気に召さなかったから、だとか。でも、ジョディ・フォスターの後釜と言えば、当然注目されるじゃないですか、クラリス捜査官なんだもの。というチャンスを見事に捉えたのがジュリアン・ムーアだったんですね。
あ、ちなみに、私は決して『ハンニバル』をケナしているわけではないんで、お間違いなく。
映画より猟奇度の高い原作を、映画化される前に読んで、そっちの方が好きだったぐらい。
そして、気になる相手役はニコラス・ケイジ・・・
去年の『ウィッカーマン』もね、あれもオチでガクぜーん!とする話でした。
なーんだ、その系譜か。
ビビってる場合じゃなかった。
『ゴーストライダー』だって、人によってはとてつもなくB級臭さ漂う映画らしいし、(私は大好きだけど)、
ニコケイは最近は狙ってやってるんだろうな、という。
「気がする」程度から「確信」に変わりつつある。
とは言っても、私、ちゃんと最後の少し前ぐらいまでは、それなりに面白く見てましたよ。
うん、結構スキさ〜!
でもやっぱり、途中のシーン、とあるベッドの上で、
「エーーーーーっっ!!ソコか〜〜い!!」
と言いたくなる箇所があって、その時は一度目にビックリした。
それを考えると、ラストのオチにかけての伏線チックになっていたのよねぇと。
全く予想できないほどではないし、それほど意外でもなかった。私はだけど。
ただ、中にはこのオチでかなり下がっちゃう人も多いだろうし、オチまで言いたくないので黙ってることにするけど。
ディックの原作ものでは、私は『マイノリティ・リポート』もいいけど、それより『トータルリコール』!『ブレードランナー』!あと『スキャナー・ダークリー』が良かったなあ〜。
特に、『トータル・リコール』は、当時の自分はハマリにハマったなあ〜。大好きな映画でした。
(当時の自分が特に好きなシーンは、シュワちゃんが鼻から丸い探知機を出すところと、シュワちゃんがオバサンの中からニョニョっと出てきちゃうシーンだった。
ホログラフ相手にテニスをしちゃう、シャロン・ストーンも、あの頃は綺麗だった〜♪)
何にしろ、ディックは、「あくまで素材的な作家」と言うか、そのまんまでキチンと映画化されることが、ほぼないんですよね。私の好きな作品にしろ、そんなとこあるし。
とは言え、やはり「ディック原作」と言われるとそれだけで見たくなる吸引力は、まぎれもなくあって。
期待なんかなくたって、そしてたとえ駄作の予感がしようと、こうしてまんまと引っかかって見に行ってしまうのでした。
まあ、ニコケイの髪型以外は、アリなんじゃないか、と(笑)
以下、ネタバレで語ると::::::::::::::::::
これ、『東京大学物語』ですね。
2008/05/12 | :SF・ファンタジー
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コメント(29件)
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むむむ、なにやら気になりますね、オチが(笑)。
でもDVDで見ることにしよっと。
引っかかるのはくやしいから。あは
>>『トータル・リコール』
懐かしいですね。ボクもこの映画、楽しんだクチですが、うれしいのは敵役で
マイケル・アイアンサイドが出演していたことでした。
「スキャナーズ」の悪役で出ていたりして好きなんすよー。
ディック作品。
僕はね、「クローン」が好き。
「ペイチェック」は割と原作に忠実だったかな。
でも、「マイノリティ・リポート」は大作娯楽作品と見てるとドッコイ、なかなか凄いのです。
大きく、深い所まで行ってるスピルバーグは偉いなぁ、
と最近見直してる私でした。
あとは「スクリーマーズ」だったかな(笑)
あと全然話しが違いますが、(いきなりエロネタ)
今週末から「A Dirty Shame」の無料試写イベントがありますね。
土日のどちらかで行こうと思ってます。
もし会ったらヨロシク!
http://www.happinet-p.com ←ちぇけだっ
ネクスト
公式サイト。フィリップ・K・ディック原作、リー・タマホリ監督、ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビール、ピーター・フォーク。見所は禿男さんの超脳力より、ジェシカ・ビールの悩殺力。この悩殺力が禿男さんの2分限定超脳力を無限大にさせるのだから恐る….
わたしゃずっとジェシカ・ビールに見とれてました。
『NEXT』ネクスト 2008年35本目
『NEXT』ネクスト 2008年35本目 4/28(月) 泉コロナ
Q.2分先が見えると世界が救えるか?
A.出来ません。
2分先が見える男がFBIに協力して核爆弾テロを阻止する映画。
フィリップ・K・ディックのSF小説を映画化。
PKDの作品を映画にする時って「アイデアだ…
こんにちは。
とらねこさんディックのファンなんですか?
ディックのあたりのアメリカのSF小説って、「描かれている世界そのものを楽しむ」か「出ているキャラクターそのものか、ネタ自体を楽しむ」んじゃないですか?
とくにサイバーパンクものってそんなんばっかりでしょ。
日本では日本語に翻訳されるせいもあって、「小説としての面白さ」はぶっちゃけ二の次になってませんか?
>ニコラス
最近はナショトレ以外はハズレのような気が…
『ゴーストライダー』はモロB級だったし…
こんなんばかkりだからおつむが薄くなるのでは?
NEXT-ネクスト-
「NEXT -ネクスト-」見てきました。
この間、公開になったと思ったのに、もう一日一回上映になってしまっていて、「面白くないのか?」と思いましたが、結構、楽しめました。
あらすじは
マジシャンで、芸名フランケン・キャデラックことクリス・ジョンソンは、自分…
こんちは〜♪(^▽^)/
レポあげて「とらねこさんとこ遊び行こ〜♪」って
来てみたら・・・同じ映画レポってたんでビビりまし
たぉ!Σ(゚ロ゚ノ)ノ
う〜む、この映画は比較的皆さんに評判がよろしく
ない様ですねぇ。(^^ゞ まぁ、そんな作品だから
こそオイラが誉めてあげねばって気がします♪
(あれで誉めてるのかは不問のこと)
ニコラスって大作にも呼ばれる大物俳優なはず
なのに、日本のCMやこういう珍作品も気取らず
出てくれる節操の無さがステキと思うです。(^-^)b
や、単にB級が好きなだけって噂も・・・。
彼の代表作は『ゴーストライダー』と信じて
疑わない・・・ガンヘッド♪でしたぁ。(笑)
サイさんへ
こちらにもありがとうございます♪
うん、そうなんですよ。この映画は、「オチでビックリ」という形容をされることがきっと多いと思いますが、実はその前に伏線があったんですよね・・・
DVDで見たら、感想聞かせてくださいね〜!
『トータル・リコール』は大好きだったんですよ!
サイさんも好きだったなんて、すごく嬉しいです!
私は、一場面一場面本当に好きなシーンばかりでした。
マイケル・アイアンサイド、もちろん分かりますよ^^
私にとっては、『V』のタイラーですw
実は、途中から自分の記憶の中で、ジョン・マルコビッチとごっちゃになってた、というのは内緒です。
あ、、観てしまったんですね〜コレ、、。
コブタも最後思わず、声だしてツッコミそうになりましたよ〜(><)
本当にジュリアン・ムーアとニコラス・ケイジは不思議な映画に出るのが好きですよね。
最近私は二人は脚本しっかり読んでいて、あえて出演しているのではないのかな?とすら思ってしまっています。
フォーガットン並の迷作ですし、、
●NEXT
あまり期待もしていなかったのですが、時間物の映画が好きな事(●時間がテーマの映画記事参照)と、その2分間先だけが見る事の出来るといの..
yesさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございます。
『クローン』は私の場合、期待値MAXで観ちゃったのがいけなかったんですよ。
当時、ぴあにふせんまでして、気合十分で見たのがいけなかったんですね。
『マイノリティ・リポート』は私も好きですよ〜。
サマンサ・モートン見たさに見返しました。
『スクリーマーズ』は観てないですね〜。これは観なくっちゃ。
>『Dirty Shame』
おおっ!!凄い情報!ありがとうございます
これは見に行かなくっちゃ〜!
ハピネットの割に、でかく出たような気がしませんか♪
そして、シアターNなんですね(爆)
いいこと教えてくれてありがとうございます〜
佐藤秀さんへ
こんばんは!コメントありがとうございます!
ジェシカ・ビール私も久々に観ましたね。
そういえば、『ルールズ・オブ・アトラクション』はハマって、二度も見ました。
あそこでは、下着姿しか覚えてないんですが。
健太郎さんへ
こちらにもありがとうございます♪
>「描かれている世界そのものを楽しむ」か「出ているキャラクターそのものか、ネタ自体を楽しむ
うん、おっしゃる通りだと思いますよ。
ディックの世界はそもそも、そういうものだと思います。
実際はすごく短い短編なんかを、大きく引き伸ばしてその世界観の中で物語を改めて作る、というものばかりですね。
でも自分は、ディックがそれだけアイディアの源泉だからなんだと思ってます。
そして、だから、作り手次第でいかようにもなるように思います。
>ナショトレ
しまった、これ見逃してます〜。DVDでは見てみようかな?
>ゴーストライダー
健太郎さんはダメでしたか。ちなみに、私には「モロB級」という言葉は、決して悪口に聞こえないんですよ。
ガンヘッドさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございます。
一緒の時に挙げてたんですか〜。
まあ確かに、これは評判が悪くても仕方がないでしょうね・・・w
ただ、私としては怒る気にはなれなかったんですが、あまりクリーンヒットなお馬鹿映画ってほどでもないんですよね^^
ガンヘッド♪さんもニコケイ結構好きだったんですね〜!
私は、最近はそれほどでもなくなっちゃったカナーって感じはあります。
ベスト作品が『ゴーストライダー』なんですか★
私は、『ワイルド・アット・ハート』ですかね〜♪
『フェイス/オフ』もいいです・・・♪あと『コン・エアー』。
NEXT -ネクスト-
「ぁー、夢オチかよ!」ならぬ「ぇ〜?予知夢オチ!」
コブタさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
ちょっとお久しぶりでした★
いやいや、本当、ニコケイに関しては本当に、狙ってやってるんだと思うんですよ。
けど、その狙いが、本国でウケているかどうかはともかく?(笑)
>『フォーガットン』並
あれ、そう思われました?私的には、『フォーガットン』はかなり衝撃だったんですよ。
こんばんは♪
>これ『東京大学物語』ですね
ウハハ!コミックスにして34巻も費やして!
ほんとにニコケイ=遥ちゃんでした
『ハイスクール奇面組』で
ニコケイ=唯ちゃんでも可ですな
原作「ゴールデンマン」タマホリ監督作て、コレはキン○マ映画ですよーとヒント出してんだから怒っちゃやーなんですよ(笑)
でもニコちゃん&ムーア姐さんときたらば一体どんなケミストリーが生まれるのかと観ずにはいられないでしょう!
「混ぜるな危険」で変なスメル発してましたけど
ある意味期待通り(笑)
えーと…結構好きですよ
ニコちゃんの恋愛レボリューション21(case1〜5は玉砕)とか影分身の術でマトリックス銃弾避け(でも影分身は弾当りまくって全滅)とか結構ツボでしたね
ニコちゃん&ムーア姐さんは、脚本熟読の上、参加の
確信犯だと思いますよ(笑)
みさま)
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
フフフ、最後の一言(だけ)に、ビチビチ〜っと引っかかってくださり、ありがとうございます(わーい、釣れた〜
アハ♪ニコケイが遙ちゃんなんですかあ〜!
確かに、イメージの変遷具合は、遙ちゃんですね。
ああ、一度やってみたいな〜、手錠の旅。
あれ楽しかったですよね〜
毎号スピリッツ読むのが、本当楽しみでしたよこの頃w
そうですね、タマホリってば、『ゴールデンマン』原作にしちゃってw
そか、キ○タマ映画だったんですね!なるほどw
こないだ来日してましたけど、その時日本語のタマホリの意味を教えた、勇気ある日本人スタッフは、果たしているんでしょうか?
>影分身の術でマトリックス銃弾避け、分身は当たりまくり
あったあった〜!
わざわざ当たってたところが確かに楽しかったですね。
この辺りが一番面白かったです★
NEXT??ネクスト?? 観てきました
上映最終日に駆け込みでNEXT??ネクスト??を観ることができました。
白磁の皿は、100円ショップに置いてはいけない●ネクスト
彼には見える、2分先の未来が ――― (公式キャッチコピー)
『NEXT』
NEXT-ネクスト- – goo 映画
「2分先の未来」が見える予知能力…
「NEXT-ネクスト-」
「ブレードランナー」や「マイノリティ・リポート」「トータル・リコール」「ペイチェック」などの原作者として知られる米国人気SF作家、フィリップ・K・ディックの「ゴールデンマン」(ハヤカワ文庫所収)を映画化した「NEXT??ネクスト??」(2007年、米、95分…
NEXT-ネクスト-
『彼には見える、2分先の未来が─』
コチラの「NEXT-ネクスト-」は、ニコラス・ケイジ主演のSFアクションです。なかなかスピーディーな展開で、2分先の未来が見えるというプロットを最大限に生かしたなかなか面白い映画でした。映画館で観ても良かったかな?けど、….
実は悪名高い?「フォーガットン」も
あたし的にはアリな映画だったんですよ〜(;・∀・)
なもんで、コレも結構面白く観れちゃいました。
オチは不満噴出だろうなぁ〜とは思いましたが、
ひょっとしてニコケイのB級と同じで
確信犯でしょうか?むしろそれで話題を〜みたいな?
miyuさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
そうですか、miyuさん的にはアリだったんですね。
私も記事を書いているんですが、あれはかなりビックラしてしまったという点で、逆に普通につまらない作品より、ずっとずっと上でした。
ニコケイは確信犯なのかなあ〜♪
そう思っちゃうような作品でしたよね。
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映画「NEXT -ネクスト-」
原題:Next
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