52●スルース
舞台劇風の脚本が大好きな私には、ピンポイントにツボった作品。
限定された空間、限定されたシチュエーション、台詞とシンプルな設定。
これだけで、人間の憎しみも哀しみも愛も人生も、全て表現される・・・そんな特殊な空間だ。
ストーリー・・・
ロンドン郊外にあるベストセラー推理小説作家ワイク(マイケル・ケイン)の邸宅に、ティンドル(ジュード・ロウ)と名乗る若い男がやって来る。彼はワイクの妻と不倫関係にあり、離婚を承諾しないワイクを説得にやってきた。ティンドルの要求にワイクはある提案をする。それはティンドルに、ワイクの高価な宝石を盗み出させる事だった。ワイクには保険金が入り、ティンドルも別れた妻と暮らせるお金が手に入る。承諾したティンドルはワイクの言うままに泥棒を演じるが。・・・
’07年、アメリカ。ケネス・ブラナー監督。
’72年の『探偵≪スルース≫』のリメイクだというこの作品。当時、ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインで演じていたこのオリジナルを、
今度は逆転して、マイケル・ケインが初老の男の役になり、若者の役をジュード・ロウにバトンタッチ。
・・・こんなキャスティングが、いいじゃないかぁ〜♪
さらにね。『アルフィー(’66年)』でマイケル・ケインが演じていた役を、’04年のリメイク(同タイトル『アルフィー』)で、ジュード・ロウがその役を引き継いだという“経歴”もあるし。
この対決、実はそんなに深い意味があったのよね!そんなこんなを踏まえると、よりいっそう映画好きにとっては意味があるもの。
まさにこのキャスティングは、グレイトなのでした。素晴らしい〜!
そして、普段からちょっとヤリすぎ感のある、味濃いめ監督、ケネス・ブラナー。
演劇っぽい妙味、というものをいかにも楽しめそうで、こちらとしては期待度がすごく高かった反面、ちょっと不安でもあり・・・w。
でもでも、自分としてはかなり満足満足でした!
この男同士の勝負。
相手を騙した方が勝ち。賭けるものは、プライドと男の意地。
自分の全て、魅力と頭脳と、ただそれだけで、相手をいかに騙すかの勝負。
相手をいかに騙すか、ということで、演技力も試されるし、いかに計算し、コトを運ぶかという頭脳も試される。
そして、自分の台詞にいかに真実味を持たらすか、それはその人の魅力そのものが効いてくる、っていうものもあったりして・・・。
相手を斬ったり斬られたりするかのような、台詞のやり取りの中で、それぞれの男の我執や、本音が見えることもあって。
自分にはそういうところが、とっても面白く、興味深く見れたのでした。
この先は完全ネタバレの感想。見てない人は読まないでください::::::::::::
初めに、顔の見えないシーンから始まる、この作品。冒頭の顔が映らないシーンはかなり長く、なかなかにスタイリッシュだ。
第一のゲームのところで顔が見れないのと、第二のゲームの始まりに於いても、顔が見れないというところで、・・・つまり声だけで“分かる”ようになってた。それが面白い仕掛け。
実はこの第二のゲームの冒頭での声音と、その後の屋内に入った後の声音、これはわざと変えていたよ。(“ティンドルの声”のことです)
やるね、この演出。
若い男に走った、元・奥さんが施した内装のままのワイクの家。
地下室の金庫の暗唱番号は、結婚記念日。
ワイクがどれだけ愛していたか。そんな簡単に忘れられるワケないじゃないか・・・
そんな風に自分には、ワイクの妄執、というものを念頭において見ていたので、
ラストの終わり方も、すごく納得のいくもの。
そう考えて、苦く、悲しい終わり方に、なんだかホロリとさせられてしまってさ。
・・・・・
しかしこれ、第3幕が割と評判が悪いのね。私は、ちなみにこう思って見ていました。
ワンセットオールの、第一幕と第二幕。
そこで満足していれば良かったのに、最後にさらに勝とうとして、ワイクを徹底的に叩きのめしたティンドルだったでしょ。
ワイクは、妻を本気で取り戻したいというより、もしかすると自分との戦いという面があったのかもしれない。自分が負けることがどうしても許せなかった男。
ワイクがティンドルに惹かれていたというのは、意外に本音だった、というのが私の読み。
負けるのが嫌いだからこそ余計、自分を鮮やかなやり方で負かしたティンドルを、見直したんじゃないかって。
しかし、そんなワイクを、徹底的に負かしてしまった、ティンドル。
ティンドルは、妻に捨てられて以来、人の裏切りには耐えられなかったのかも。
そんな男の最後のプライドを傷つけてしまったらね、いけないよ、って思った。
ティンドルは、確かに第二幕で取り戻したけど、元々美形で、自分の魅力が十分に分かっているからこそ、相手の気持ちを最後の最後で汲むことが出来なかったのかな。
ましてや、恋人(ワイクの妻)が、こちらに向かっているところだったから、ね。
それで余計、ワンセットオールからさらに先を進んで、もう1ゲーム取ろうとしちゃったんだよね。
最後、銃をベッドの枕元に置いて、背を向けてしまうティンドル。
あそこは、「もう終わったね」と私は思ってしまったなあ。
それにしても・・・
うーん、ジュード・ロウ、やはりいい役者だなあ!と。
もちろん、マイケル・ケインに関しては、文句なぞ一言もないですよ。だけど、このマイケル・ケインと互角に戦っちゃう、っていうのが素晴らしいのだ。
ちなみに、ローレンス・オリヴィエも、女王からサーの称号を授かった俳優、ということで有名なのだけれど、
マイケル・ケインもやはり、2000年にエリザベス女王二世から、サーの称号を授かったとのこと。
ジュード・ロウも、一時期はハリウッド映画に出すぎて、’05年のアカデミーの時に司会者に「出すぎだよ」なんて言われてしまったこともあったけど。
こうした良い流れに乗っていけるとは、やはりそこまで演技力を買われた実力派、ということね。
どこか頼りない、色男が似合うジュード。今後も出来れば、怪演を見せて欲しいな!
2008/04/06 | :サスペンス・ミステリ
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コメント(42件)
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スルース
男の嫉妬は
世界を滅ぼす。
上映時間 89分
原作戯曲 アンソニー・シェイファー
脚本 ハロルド・ピンター
監督 ケネス・ブラナー
音楽 パトリック・ドイル
出演 マイケル・ケイン/ジュード・ロウ
1972年に舞台から映画として好評を博したミステリー『探偵スルース』のリメ…
こんにちはー★
きっと、とらねこさんもコチラの作品、気に入られると
睨んで待っておりました〜(^^)/
順序としても「マイ・ブルーベリー〜」を先に観てからコチラ。の方が良かったですよね♪
ちょっと、私的にプチジュード祭やってたんですが、
ビジュアルだけじゃないジュード、やっぱりイイです〜
スルース
ベストセラー推理作家ワイクの豪邸にやって来た役者ティンドル。彼はワイクの妻の浮気相手だった。妻との離婚を要求するティンドルに対して、ワイクはある提案を持ちかける。その提案とはティンドルにわざと家に侵入してもらい、保管してある宝石をティンドルが盗みワイク….
こんばんは。
二転三転する展開もさることながら、名優二人の演技合戦が一番の見所でした。
舞台劇風、二人芝居ということで、『笑いの大学』みたいな印象を受けました。
★「スルース」
今週の平日休みはラゾーナ川崎の「109シネマズ川崎」にて1本。
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」・「こわれゆく世界の中で」と、
何気にジュード・ロウ出演作の3レンチャンになっちゃいました。
でもでも、この「ミニ・ジュード・ロウ特集」も、ネタ切れなので今回で…
ジュード・ロウ・・・
ひらりんの苦手俳優だったのに、
3月は3本続けてみちゃったよーーーーーっ。
マイケル・ケイン・・・
70過ぎてるっていうのに、元気過ぎっ。
kiraさんへ★
おはようございます〜♪コメントありがとうございました!
アハ♪ kiraさんに読まれてる〜!
そうなんですよ〜★私、こういう舞台劇タッチのものが大好きなんです。
ジュードも本当に演技が良かったですよね。
この役、演技がいまいちだと成立しませんでしたね。
これは脚本というより、キャスティングと演出の勝利ですよね〜
ついつい「ほうそうくるのね〜」と観ててにやりとしてしまうシーンが多く、世界を楽しませてもらいました!
閉ざされた空間で二人っきりという閉鎖感もまた盛り上げていましたよね〜
●スルース(SLEUTH)
コブタは家族にミステリーを生業にしている人がいることもあり、結構ミステリー好き!
それだけに コチラの作品期待を高めに観に行ってきま…
えめきんさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
そうですね!おっしゃる通り、名優二人の演技が一番の見所でしたね。
『笑いの大学』はまだ見てないんですが。
面白いのでしょうか?演技がよっぽど上手でないと見れなそうです・・・。
ひらりんさんへ
おはようございます〜♪コメントありがとうございます!
ひらりんさんはジュード・ロウ、苦手だったんですね☆
私は実は最初の頃は結構好きだったんですよ☆いい映画に出るので。
途中でちょっと飽き始め・・
まあ、大きな声で言えないんですが、どうも『ホリデイ』のジュードみたいな爽やかな好青年の役とかは、正直私の好みじゃない感じ・・^^;
「いい男だけど、どこか間違っている」みたいな役が似合う人で面白いと思います♪
コブタさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました!
そうですよね!私も、このキャスティング、それと演出も、すごく良かったです〜!
コブタさんも気に入られたと聞いて、すっごく嬉しいです。
二人っきりのタイマン勝負でしたね。
他に出てたのは、TVの男がハロルド・ピンターだったぐらい(笑)
正直、2幕のアレも、2幕の最初ですでに読めてました☆
スルース/マイケル・ケイン、ジュード・ロウ
単館系の作品なんだけど、近所の109シネマでの上映予定作品になっていたのでそれまで待ってたんですよね。川崎界隈のシネコンはどこも単館系作品がよくかかるのでけっこう便利なんです。東京地区と競合しないから上映しやすいというのもあるのかな。なので私の場合便利さゆえ…
私もこういうシチュエーションを限定した演劇風の作品が大好きなんですが、全く予備知識もなく観たのがさらに幸いしたのか、予測不可能なドキドキするスリリングな展開を堪能しまくりでした。
脚本、演出、俳優とどれも見応えたっぷりでおなかいっぱいです。
かのんさんへ
こんばんは☆コメントありがとうございました。
そうですね、私もこういうギリギリのシチュエーションが、好みなんです!^^
オリジナルも見比べてみたくなるくらい、好きな感じでしたw
こういうのは、見飽きない私なので、出来ればこういうのたくさん見たいなあ♪なんて思っちゃいます。
でもとりあえず、おなかいっぱいになれました〜☆
この作品、10年近く前に、舞台版を見ましたよ〜
劇団四季で(若い色男)山口祐一郎vs日下武史(初老の男)
と、キャスティングもバッチリで面白かったです。
こんにちわ。
この作品って、役者も監督も脚本家も音楽まで
みんなアイルランドとかイギリスの出身者で
固めてるんですよね。
だからなのか・・・ハリウッド映画にはない、
洗練された上品なセンスが際立っていて
だいぶ好みな1作となりましたです。
男のプライドや嫉妬心のぶつけ合いって、実は
女性のそれよりも女々しくタチが悪いんじゃない?
ってたまに思います。
ジュードとマイケルだったから美しくも見えますが
これが、ジャック・ブラックとスティーヴ・マーティン
だったら、ちょっとキモいただのコメディにしか
ならんでしょ(苦笑)。
スルース
原題:SLEUTH
製作年度:2007年
製作国:アメリカ
上映時間:89分
監督:ケネス・ブラナー
原作:――
脚本:ハロルド・ビンター
出演:マギ..
とらねこさん、こんばんは。
この作品、スワロもツボでしたよ。
できれば舞台で見たい・・・
劇団四季でもいいから見たい!!という作品でした。
ストーリーもすごく面白いし、2人の演技も素晴らしかったし。
3幕目の色仕掛けの攻防はスワロもやっぱりちょっと引っかかりました。
でも、とらねこさんのレビューを読んでなんか納得!
2人の微妙なこころの揺れと野心のぶつかり合いが
見ごたえある作品で満足でした!!
ochiaiさんへ★
おはようございます〜♪こちらではお久しぶり!
コメントありがとうございます!
Oh〜!舞台劇で見られたとは。
映画に舞台にとochiaiさんの興味が広くて、感心してしまいます。
日本人バージョンもなかなか素敵だったのですね。そう聞くと羨ましいです。
私も今度是非何かで舞台が見たいです。松尾スズキとか。
睦月さんへ★
こんばんは☆コメントありがとうございます!
演劇の本場、イギリスらしさを感じましたか〜♪
いかにも舞台っぽい緊張感て、いいですよね!
そうですね、男同士の嫉妬が、ドロドロしてましたね。
そういう醜いものをズバッと描いているところが好きです!
確かに若い色男役の男性の方は、嫌味なくらいイイ男でないと、この作品成立しないでしょうね!
ジャック・ブラックもハンサムですけどね‥
スワロさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました!
これ、さすが演劇出身のケネス・ブラナー監督らしく、舞台風の演出が私にはすごく嬉しかったです☆
スワロさんもツボったなんて、嬉しいです!
第3ゲームのあの妙な雰囲気は、アングラ劇のように、自由で逸脱した人間の心を思わせられて、自分には面白かったのですが、そういう人は少数派なのかもなあ、なんて思いましたw。
スルース
『男の嫉妬は 世界を滅ぼす。』
コチラの「スルース」は、アンソニー・シェイファーの舞台劇を1972年に映画化した「探偵<スルース>」のリメイクで、3/8公開となったPG-12指定のサスペンスなのですが、観て来ちゃいましたぁ〜♪
オリジナルは未見なのですが、オ….
スルース
【映画的カリスマ指数】★★★★★
ニヒルvsサイコパス・・・色気の狂人ガチンコ勝負
リメイクすべきかせざるべきか…「Sleuth」の憂鬱
実は、この1972年の傑作ミステリー映画「探偵<スルース>」のリメイク版「スルース」には、最初から期待はしていませんでしたし、そもそも鑑賞予定にすら入ってはいませんでした。なぜなら、元々アンソニー・シェーファーの傑作舞台劇を映像化したオリジナル版の出来があま…
とらねこさん、こんばんは!
2人の演技対決…見応えありましたよね!
マイケル・ケインは上手くて当たり前って感じで観ちゃってましたが(笑)…ジュード・ロウがとても嬉しそうに彼に挑戦してるような感じも伝わってきて、それを観るのも楽しかったです♪
うーん。それにしてもとらねこさんの見解は奥が深いなぁ。
僕はどうもあの女性が怪しいとずっと違う視点で睨んでました。汗
3幕目って意外と評判が宜しくないんですね。
僕はその3幕目が好みだったんで、少数派のひとりになっちゃいますね。笑
スルース:展開は強引だがそれなりにスリリング
★監督:ケネス・ブラナー(2007年 アメリカ) 京都シネマにて。 ★あらすじ(Yahoo!映画より…
こんばんは。
話の展開にやや戸惑うところもありましたが、面白い作品でした。とらねこさんは2人の心理までしっかり読んでおられるところから察するに、物語の世界にすっぽり入り込んでの鑑賞だったようですね(ウォン・カーウァイ作品のジュード・ロウも見てみたいのですが、なかなか見に行く時間が取れません)。
『笑いの大学』は未見ですが、三谷幸喜の作といえば、私はずっと前にTVで松本幸四郎と息子の市川染五郎による二人芝居『バイ・マイセルフ』を見たことがあります。コメディタッチの楽しい舞台劇でした。
Elijahさんへ
こんばんは〜☆コメントありがとうございます。
フフフ、Elijahさんは女性が怪しいと思ってたのですかー。
確かに、一度も顔を出さないので、終盤にはもしかして、と考えても不思議はないと思いますw
でも、女性が一応原因ではあっても、途中から、男としてのプライドをかけた勝負になったのかなあ、なんて思いました。
女性は、あくまでも一要因にしか過ぎなかったのでしょうか。
私も、3幕目は面白かったですよ!
ただ、ちょっと常人では理解できないほど、争いが熾烈になっていたのかもしれませんね☆
こんにちは〜♪コメントありがとうございます。
ちょっとお久しぶりです!
ハイ、そうなんです。物語の中に入りこんでしまいました!
バレました〜?
そうなんです、私こういうのって、好きなんですよね。
椀さまオススメ?の、『バイ・マイセルフ』も見てみたいです。
三谷幸喜は、最近見てないんですが、言われてみたくなりました。
で、ウォン・カーウァイの最新作、もしよろしかったら、是非見に行ってみてくださいまし♪
これは、多分、映画館で見ないと、面白みが半減してしまうと思います。
椀さまがもし最近、お疲れだったとしたら、すごく癒されると思いますよ♪
スルース:SLEUTH
v 男の嫉妬は 世界を滅ぼす。
4月15日、京都シネマにて鑑賞。元々舞台劇らしい。72年に故ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインによって映画化された「探偵《スルース》」。このとき、アカデミー賞4候補に上がった傑作ミステリーである。設定はそのままで、…
こんにちは。
遅くなってしまいましたが、4月中になんとか抑えました。
騙し騙されな男の勝負の映画ですよね。
何が嘘で何が真実か解らなかったし、何が目的なのか、何を狙っているのかも解らなかったけれど、雰囲気だけで楽しめました。
二人しか出ない二人芝居で、イギリスらしい重さの怪しい色気満載な作品でした。
『スルース』 2008年32本目
『スルース』 2008年32本目 4/20(日) 仙台フォーラム
1972年の作品を主演のジュード・ロウがプロデューサー兼任でリメイク。
旧作の青年役を自ら演じ、旧作で青年を演じたマイケル・ケインは今度は敵対する小説家を演じている。
なので、旧作を観てから観ようと思….
健太郎さんへ
こんばんは★コメントありがとうございます。
健太郎さんもこちらをご覧になったのですね!
濃密な空気感と、一触即発の緊張感の漂う、舞台テイストのドラマでした。
雰囲気がとにかく凄いものがありましたね。
こんばんは。又来ました。
遅くなってしまいましたが、TB&コメントありがとうございます。
趣味が被るんですかね?
にしても、お互いにこの作品をチョイスするのは、お互いに意外?
この作品は、内容、騙し合いのレベルが高すぎてよく解らない面が多々有りましたが、それでも雰囲気だけで十分楽しめました。
男の色気云々は苦手なのですが、良い意味での暗さ&重さが良かったです。
これがブリティッシュ・テイスト?
健太郎さんへ
こんばんは!
こちらこそ、いつも丁寧に戻って来ていただき、ありがとうございます。
そうですね、こちらから見ると、健太郎さんがこれを選ばれたのは意外でしたね。
割と健太郎さんは、男らしいイメージがあったので、この手の泥沼人間愛憎劇には、あまり興味が湧かれないのかな、と。勝手な想像ですが。
>これがブリティッシュテイスト?
そうですね、イギリスというと、舞台劇の盛んに行われてきた伝統ある国ですし。ある意味そう言えるかもしれませんね。
シナリオ重視型の複雑な台詞が苦手な人には、こういう舞台劇テイストのものはお嫌いかもしれませんけれど。
スルース
こういう会話劇は難しい。。字幕を追うだけでは間に合いません。だけど、大して意味のある台詞はなかったようにも思えます(汗)
名の売れた犯罪小説の作家(マイケル・ケイン)と、その妻と愛人関係にある男(ジュード・ロウ)。作家は男を邸宅に呼びつけ、ある企み….
ジュードよかったですね!
わたしゃ,こんな風に妖しく危険な香りのするジュードが大好きですわ。
それにしても,第3幕が消化不良だったけど
とらねこさんの記事を読んで「ほ〜〜〜」と納得しました。
舞台劇・・・と思えば,ジュードのあの華麗とも言えるオーバーな立ち回りも
なるほど映えてるな〜と感心しました。
美貌だけでなく,才能も豊かですよね。
豊かでないのは髪だけ・・・(ごめん)
スルース
この作品,高評価の素晴らしいオリジナル(1972年)があるそうだが・・・そっちは未見なので,このリメイク版はまっさらな気持ちで鑑賞。 あらすじ: ロンドン郊外の邸宅に住むベストセラー推理小説家ワイク(マイケル・ケイン)の元に、彼の妻の愛人ティンドル(ジュー…
ななさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございます!
そうですね、あの演技ですが、確かに映画ファンには好き嫌いが分かれてしまうのかもしれませんね。
自分は、もともと、映画自体や、ストーリーそのものより、
俳優の演技とか、台詞回しとか、間の取りかた、身振り手振り・・・そういうものを見ているだけで映画を楽しめてしまう人なので、
ちょっと見方が人とズレてしまう時があるようです。
自分はジュード・ロウはいい俳優だと思います♪
舞台映えする俳優さんには弱いんですw
『スルース』’07・米
あらすじロンドン郊外の邸宅に住むベストセラー推理小説家ワイク(マイケル・ケイン)の元に、彼の妻の愛人ティンドル(ジュード・ロウ)がやって来る。「奥さんとの離婚に合意してほしい」と言うティンドルに、ワイクはあることを提案する・・・。感想スルーするには勿体…
スルース
男の嫉妬は、世界を滅ぼす。