2●ALWAYS 続・三丁目の夕日
これを、実は年明け一発めに見てしまいました。それもお正月。
気分は、初日の出ならぬ、初夕日。
母と一緒に、母が喜ぶような映画が、元旦に見たかったのです。
実家に帰り、女同士で話し込んでいると、まさに『ボルベール』の世界のようだ、なんて思ってました。
母親との話の中で、「自分も60を過ぎて、シニア割引になってから、しょっちゅう映画を見に行っている」なんて話を聞いていて。
ところが、何を見たのか聞くと、私の見ていない映画ばかり。
『マリと子犬の物語』、『恋空』、etcetc…(他、名前もよく分からなかったり)
「映画どうだった?」と聞くと、どれを聞いても「良かったよ〜」って、すんごいザックリした感想が帰ってくるばかり。母はたくさん観てるのに、何一つカブってません。あまりに話が続きませんでした。
実は私はこんなに年がら年中映画ばっか観てるんですけど、そんなことはもちろん言えなかった。
母は、田舎にいくつかシネコンがあるのに、ポイントを一箇所で溜めるため、一つのシネコンにのみ通っている様子です。
そう言えば以前、邦画が好きそうだなと思って、『アヒルと鴨のコインロッカー』がすごく良かったよ、と一生懸命オススメしてみたのですが、一言「知らない。」と言って話が終わってしまったことを思い出しました。
母と仲良く「良かったね〜」、と気軽に言えるような映画を見たくなり。
母が「別に興味はない」と言った、さらに二人とも前作を見ていない、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を、
説得して一緒に見てしまいました。
『ナショナル・トレジャー』、『アイ・アム・レジェンド』よりは良さそうな選択だったので。
ハイ、ぶっちゃけ、何かベタなものが見たかったの(笑)
やっぱり良かった。すごく泣いたし。
ストーリー・・・
昭和34年春。東京オリンピックの開催が決定し、日本は高度経済成長時代に足を踏み入れようとしていた。取引先も増え、軌道に乗ってきた鈴木オートに家族が増えた。事業に失敗した親戚(平田満)の娘、美加(小池彩夢)を預かることにしたのだ。しかし、お嬢様育ちの美加と一平(小清水一揮)は喧嘩ばかり。一方、一度淳之介(須賀健太)を諦めた川渕(小日向文世)だが、再び茶川(吉岡秀隆)の所にやってくるようになっていた。淳之介を渡したくない茶川は、再び芥川賞に挑戦しようと決意する。・・・
監督・脚本、山崎貴。脚本、古沢良太
この作品、一言で言えば、うまいなーという印象。
前作を見ていないので、比べることも出来ないけど。
もうねー、東京タワーを、今のキラキラ夜景の光る東京タワーでなしに、昔の姿というのがいいし。
それに、茶川と鈴木オートの家の近く、
東京タワーの姿が、あんなに足の方が見えるなんて、・・・見たことないよ、私。
もうこれだけで、摑みはOKなんじゃないだろーかと。
高度成長期の日本を、CG含め、懐かしさ溢れるテイストで描くという、
CG昭和ロマン。
「あ、あそこ有楽町!」「あ、あれはお茶の水か・・・?」
なんて、溜め息をつくばかりの素敵な描写。
寅さんの世界を再現した!みたいな、人情味溢れる下町ロマン。
古い車やら、ボロックのような家やら、細かい描写がまた、エライいい具合に利いていて、なかなか見ていて楽しい。
これは、文句がつけられません。
確かに、ベタな展開なのかもしれないのだけれど、もういいやーって言いたくなるような、たぶん昔の日本人が喜ぶような、そういう何かを撫で撫でする、この作品。
もう、母が喜べばいいかな〜って、なんだかとっても親孝行をした気分になって、自分まで満足です。
ただよく考えたら、親がお金を出してくれたのでした。
(今ちょうど、お金なくって・・・。茶川(吉岡)のように甲斐性のない私でした。うーん。)
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コメント(20件)
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ALWAYS 続・三丁目の夕日
ALWAYS 続・三丁目の夕日 (出演 吉岡秀隆)
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和、薬師丸ひろ子、須??..
年明け最初に、お母様と鑑賞ですか〜。
素敵ですね♪
笑えて、泣けて良い映画ですよね。
うんうん、寅さん的。
前作を見ていると、「あぁ〜、あの淳之介くんが・・」と
親のような気持ちでほのぼの楽しめると思います。
(成長期なのか、1人だけぐぐんと大きくなってますが(笑))
映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
始まりは、昭和34年の東京に地震があったのかと思わされるが、すぐにゴジラのテーマでそれと気付かされる、ミエを切るゴジラというのもなんだか可愛い・・・
前半は細切れのシーンが続いて、やはり続編では前作ほどの感動も涙も味わうことはないのかなと思いなが…
あけおめデス。
お元気ですか?
正月で親御さんと一緒にはちょうど良い?作品かと。
前作はTVで観ました。
なかなかまともに創ってるな〜との印象。
仕事場にこの漫画、けっこうありますのよ。
この作品、その世代を生きた方には、すごく評判良いですね。
ひめさんへ
こんばんは〜♪コメントTBありがとうございました!
そうですね、プッと笑ってしまうシーンもあったし、最後の方は泣けて泣けて・・・
あ、1でも淳之介くん、同じ子がやってて、そちらのストーリーもちゃんとあったのですね!
へえ、では1も見てみなくっちゃーですね☆
Hendrixさんへ
おめでとーございます♪コメントありがとうございます!
元気ですよー、そこそこ。Hendrixさんもお元気でしょうかw
そうなんです、親と見るにはいい映画でした!
日本の高度成長期というものを、頑張って支えた人達が、温かい気持ちになれる、・・・そんな映画でした。
仕事場にこの漫画、置いてあるんですね(笑)
美容院・・ですよねw。
私も1見なくっちゃだわ。いつか・・・
ALWAYS 続・三丁目の夕日
栄養不良(?)でも淳之介は4ヶ月で育ちまくりw
>とら・・笑
(((( ;゚д゚)))アワワワワ
美容院だよ!美容院!!(激爆)
そんな漫画がおいてあっても、
ウチ、地元じゃ結構有名だったりなんかして、実は。
Hendrixさんへ
へえ〜☆Hendrixさんの美容院は、有名だったんですね〜。
失礼しました(何が)☆
でも、漫画本が置いてあったらナニゲに嬉しいです!私w。
週刊誌は嫌いですもーん。女性誌も退屈・・
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
第1作目は、チケットをもらったので観に行って、なかなかいいじゃんと思った。
今回の続編は初めは、あまり観る気がなかったけれども、あの…
前作も観て、今回も観ました。
鈴木家の息子と親戚の女の子の話以外だったら、続編は、もういいかな、という感じです…。
ボーさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございます!
あら、ボーさんはちょっといまいち、ていう印象なんですね。
私はそういえば、まだ前作を見てないんですよね・・・。
普段はそんなこと気にしないけど、たまにありますね。誰かと見たい、という映画。逆に「これは一人じゃないと見れないな・・・」というものも(笑)
それで「興味ない」と言っていたお母さんの反応はどんなもんだったでしょう? ゴ○ラにはひいたと思うけど
前作では不覚にも「ぶしゅっ」と鼻水が吹き出たシーンがあったんですが、今回はこらえることができました。それでもちょっとやばかったのは、お父さんがご機嫌で飲んでいたあくる朝に「ずっと一人でしたよ」と言われハッとするところ
あそこで「バカヤロオ、気ィ使いやがって」と鈴木さんが泣き出したら確実にもらい泣きでしたが、意外にもさらっと流してくれたので助かりました(笑)
>ただよく考えたら、親がお金を出してくれたのでした。
うまい落ち(笑) うまいといえば古沢良太氏は『キサラギ』も書いてるんですよね。笑わせ上手、泣かせ上手な人です
東京タワーが出来てから 山崎貴 『ALWAYS 続三丁目の夕日』
夕日町を揺るがしたあの激闘から二年(劇中では4ヶ月)。街はひと時の平和を取り戻し
SGA屋伍一さんへ
おはようございます〜♪コメントありがとうございます!
うん、私の場合はですね、誰かと映画を見る時って、出来るだけその人が喜ぶような映画を見たいな、っていつも考えてしまうんですよ。
大体、その人の好みの映画を5本も挙げてもらえれば、趣味嗜好が分かるし。
映画好きの宿命ですかねー。こんなに映画好きなのに、「私が選んだから外した」なんて思われたくなくて。
私の親ですか、喜んでましたよ〜☆
で、SGAさん的には前作の方がお好き?
うん、あの「一人で飲んでいたエピソード」には、私は滂沱でした。・・・
あれはヤバかったですね。ああいうの、弱いんですよ。でも、あの格好してるところで、おかしいなと初めから気づいてましたけど。
私にとっては、『キサラギ』の古沢良太だから見たくなった、ってとこですw。逆でした。
今後も、低予算の古沢良太なら、必ず食いつくつもりですよ!
『ALWAYS』サイズのメジャー映画だと分かりませんが・・・。
真・映画日記『ALWAYS 続・三丁目の夕日』
JUGEMテーマ:映画
11月6日(火)◆616日目◆
この日の終業後、有楽町マリオン11階「日劇」で『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を見た。
CGは凄いねぇ(笑)。
エピソード盛りだくさんでそこそこ。
ストーリーは前作『ALWAYS 続・三丁目の夕日』から4ヶ月後の夕日町。
…
【2007-160】ALWAYS 続・三丁目の夕日
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あれから、4ヶ月──
昭和34年
三丁目に、
新しい住人が増えました。
昭和34年、日本の空は広かった。
あなたを待ってる人が、きっといる。
5/27 ALWAYS 続・三丁目の夕日(’07)
先日新作DVDリリースの山崎貴監督作品。3年前前作「ALWAYS・・」を見ていたので、気にはなっていた続編。昭和34年の東京、夕日町3丁目に暮す人々の生活を描いた人情ドラマ。
やはり前作同様、近所の人々、家族、夫婦、親戚間の複雑な摩擦はカットした自然な和、の居心地…
【映画】ALWAYS 続・三丁目の夕日…邦画ブームに黄昏の予感?
そう上手くも無いサブタイトルでお恥ずかしい…と思っているけど他に思いつかなかったピロEKです{/face_ase2/}
今日から12月ですね{/ase/}
…ホント大人になってからの時間経過ってのは早いです{/dododo/}
昨日はお酒{/beers/}飲んで眠たくなったので、お爺ちゃんの様な…
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』’07・日
あらすじ昭和34年春。東京オリンピックの開催が決定し、日本は高度経済成長時代に足を踏み入れようとしていた。取引先も増え、軌道に乗ってきた鈴木オートに家族が増えた。事業に失敗した親戚の娘、美加を預かることにしたのだ。しかし、お嬢様育ちの美加と一平は喧嘩ばか…