#201.迷子の警察音楽隊
これは自分には、かなりツボでした。
絶妙なセリフのタイミングといい、画の映し方といい、もう最高。惚れこんでしまったね。
ただこれは、その人の持つコメディセンスの有無によるところが大きいので、好き嫌いが分かれるかも。
見る人によって、可笑しみと哀しさのハーモニーが絶妙にブレンドされた、自分には完璧な物語に映りました。
ストーリー・・・
1990年代のイスラエル。空港に水色の制服に身を包んだ男たちが降り立った。彼らはアレクサンドリア警察音楽隊。文化交流のためにエジプトからやってきたが、何かの手違いか出迎えが来ない。自力で目的地へたどり着こうとした彼らは、間違えて一文字違いの別の小さな町に着いてしまう。途方にくれる彼らに助け舟を出したのは、カフェの女主人ディナだった。やがて、国や宗教を超えた交流が始まるが。・・・
’07年 イスラエル、フランス。エラン・コリリン監督
まずこの、真水色の警察官の衣装に身を包んで、ズラっとガン首を揃えてゾロゾロそぞろ歩く、彼らの姿が可笑しくて仕方がないんですよ。
この水色が、またこれトンでもなく馬鹿げた鮮やかな色なのね。
おかげで、空港に立つその立ち姿が、そこにいる人々にも妙チキリンに映るのに、本人たちは、いたって真面目。
せっかくエジプトから、大荷物を抱えてやって来たのに、出迎えはいないわ、電話で無愛想な応対はされるわ。
「アレキサンドリア警察音楽隊」という長い名前を名乗って電話をかけるけど、その正式名称は、日本語のこの訳よりずっと長い、4文字の長ったらしい言葉になってしまうの。
隊長のトゥフィーク(サッソン・ガーベイ)のクソ真面目な顔と、相手のさも面倒くさそうな対応が、可っ笑しくって仕方がない。
かなり無愛想にされたり、理不尽な目に合っているのに、四角四面の几帳面な真面目を持つ隊長のトゥフィークは、じっとその不幸を堪えるのです。
なんだか、この人、いいキャラしてそう!役者の面構えがまず、気に入ってしまいました。このオジサンなら、面白そうだと。
エジプトとイスラエルという二つの国が、長年国交のない状態だったということで・・・本当はそこには元々大きな隔たりがあったのかもしれない。なので、こうした行き違いがあったのかなあと。
そして、隊長としても、逆境にあっても決して不満は漏らさず、重大な使命を背負っているのだと、心の内には固い決心があったのかもしれない。
だけど、そこの住民にとって見れば、コントとしか言いようがない、全く奇天烈な格好をした人たちにしか、思えないのね。「エジプトから来た」と聞くたび、「ウッソだろぅ〜」と(笑)
おかげで、本当は重大な使命感を持ってやってきたのに、あり得ないことに、迷子になってしまう。まったく予期せぬ不思議なロードムービーな訳ですよ。
しかも、目立つ妙な格好をした、「警察官」の「音楽隊」。
いやあ〜、この設定、全く素晴らしいとしか言いようが無い。こんなにユニークな設定の話なんて、なかなかないでしょうと、もう惚れまくり。
そして、予期せぬロードムービーが、一夜の、人々とのふれあい、ということになってくる。上手いです。上手すぎる。
その行き着く先は、翌日のコンサート。
物語の冒頭で、期限が決まっているストーリーラインというのは、つくづく良作に多いと思う。
そこへ辿り着くために、たとえ何が起きても、終点が見えている物語というのは、見ていて安心して身をゆだねる「観客と作り手との約束事」。こんな風に私は思うのです。
そしてそれが、一週間後だとか、二週間後だとかかなりの先の話ではなくて、その一夜の話なのだ、と分かっていると、余計に締まりのあるものに思えてくる。
この大勢いる警察音楽隊が、分かりやすく、何人づつかに分かれるので、さらにエピソードは凝縮したものに感じてくる。人数が多いときに、無理・無駄なく、観客の頭の中で整理が出来る。
そして行われる、小さいけれど、心がほっこりするような、エピソード。
それぞれがそれぞれの夜を過ごすのだけれど、
一人ひとり違った形で、エジプト・イスラエル、両者の側に、ほっこりとした交流が生まれる・・・。
ハートウォーミングで、ほっこりとするような、そんなエピソードの数々。
やはり、主筋にある、トゥフィーク隊長と、レストランの女主人、ディナ(ロニ・エルカベッツ)との話が一番時間も長く、印象深い。そこにあるのは、ほんの少し心が通い、そして通り過ぎる様子。
前述した、隊長トゥフィークの、哀愁が漂う感じが、また良くてさ。・・・
だけど、一番笑ったのは、一番若いカーレド(サーレフ・バクリ)が、女の子の扱い方を教える、三人がけベンチのシーン。笑った〜。
反抗的だったり、女たらしだったりするカーレドが、本当は結構いい奴なんだ、っていうのが分かって、すごく嬉しくなっちゃったな。
『サマータイム』の使い方も、面白かったなあ。
最後、みんなで手を振るシーンも、とても面白いし・・・。本当に上手に締めくくるものだなあ。
とにかく、自分的には全く思いもよらず、とっても気に入った作品になりました。
2007/12/29 | 映画, :とらねこ’s favorite, :青春・ロードムービー
関連記事
-
-
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ
結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...
記事を読む
-
-
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 アメリカ亜流派のレイドバック主義
80年代の映画を見るなら、私は断然アメリカ映画派だ。 日本の80年代の...
記事を読む
-
-
『湯を沸かすほどの熱い愛』 生の精算と最後に残るもの
一言で言えば、宮沢りえの存在感があってこそ成立する作品かもしれない。こ...
記事を読む
-
-
『ジャクソン・ハイツ』 ワイズマン流“街と人”社会学研究
去年の東京国際映画祭でも評判の高かった、フレデリック・ワイズマンの3時...
記事を読む
-
-
『レッドタートル ある島の物語』 戻ってこないリアリティライン
心の繊細な部分にそっと触れるような、みずみずしさ。 この作品について語...
記事を読む
コメント(91件)
前の記事: #200.ヴィクセン
次の記事: 初めての方へ
迷子の警察音楽隊
隣接するエジプトとイスラエルの関係・・・
人種・宗教・言葉・歴史、そんなバックグラウンドを大して理解せずに観たわけだが、
そのビミョウな空気・ぎくしゃく感がある意味、いい雰囲気を出していたかも。
エジプトの警察音楽隊が平和交流のために、イスラエルのア….
未来さんへ
こんばんは!コメントありがとうございました!
自分には、かなり気に入った作品になりました。
カラフルなブルーの隊員たち、デコボコぶりが面白かったですね〜。
カーレドの恋の手ほどきは、爆笑でした!
私も、トゥフィークとディナの一夜が好きでしたよ。
中には、トゥフィークとくっつかないというのは不満、という人も居るのですが、私はあれは無理だったように思うんですよね。
トゥフィークが無理だから、カーレドが・・・という風にどこか思っています。
迷子の警察音楽隊
監督:エラン・コリリン
(2007年 イスラエル/フランス)
原題:THE BAND’S VISIT
【物語のはじまり】
1990年代のイスラエル。招待されてこの国の..
迷子の警察音楽隊
オススメ度 ★★★★☆(3・9)
「一夜の、気まずくて、大切な夜。」
ここ最近で最も観たかった映画です。12月に日本公開なのでそろそろ上映中の映画館も少なくなってます。イスラエル/フランス映画で、アメリカでも2月より公開。
迷子の警察音楽隊
タイトルから想像する通り、
イスラエルの招聘演奏に来た警察音楽隊が
予定とは違う街に行ってしまうという
ストーリー。
街に辿り着いてから去るまでのたった1日間に
起こる・・いや何も起こらない時間を描いた
作品で、かなり地味な映画でした。
会話のテン…
とらねこさんは気に入られたんですね!
あーなるほど、「期限が決まってる」話って
面白くなりますよねー。まさにそうだなぁこれ。
それぞれの
エピソードが全く劇的じゃないのが面白いなぁと
思います。
あのローラーディスコの「女の接し方教室」
かなりウケてました劇場で!^^
でも考えたらこの設定ってなかなか思いつくもん
じゃないですよね。
kazuponさんへ
こんばんは★コメントありがとうございました!
そうなんです、私はとっても気に入ってしまったのです。kazuponさんはどうだったのでしょうか?
それぞれのエピソードは、どれも決定打じゃないんですよね。
でも自分には、なんだかすごく心地が良くって。
ローラーディスコは、私の見た劇場でも、笑いが起きてましたよ〜w
思い出す場面て、ここなんですよ〜^^
【2008-34】迷子の警察音楽隊(THE BAND’S VISIT)
人気ブログランキングの順位は?
公演のためやってきた
エジプトの警察音楽隊が
イスラエルで迷子になった
エジプトからやってきた
音楽隊が届けたものは、
人が恋しくて、
家族が大切で、
そんな当たり前のことが
大事に思える
素敵な夜でした。
…
こちらにも♪
実はこそーりと、とらねこさまの昨年ベストはフルコンプしてたのでした(ニヤリ)
『ファウンテン』はわたくしもトンデモ宗教映画枠でございます…スイマセン!でも好き(笑)
本作、もうちょいエジプトとイスラエルの関係をほじったブラックな感じなのかなぁ思てたんですが、全然キャラエピソード寄りのほっこり系の話でしたね
好き嫌いは、ズバリこの「間」を心地よいと感じるか、タルいわ〜と感じるか、ではないですかね
わたくし的には良い線いってるけど半拍子くらいズレてる感じ(笑)
観てて『レニングラードカウボーイズ・ゴー・アメリカ』や『バグダッド・カフェ』あたりを思い出してたんですが、それらには惜しくも届かずの線かな
>たとえ何が起きても終点が見えている物語
なるほど〜!確かに!
話が逸脱暴走破綻し出しても夢オチ?ズバコーンオチ?とビクビクしなくても済むという(笑)
何も起こらないやさしい夜〜『迷子の警察音楽隊』
Bikur Ha-Tizmoret
THE BAND’S VISIT
中東がほんの少し、今より平和だった頃。エジプトの警察音楽隊がイスラエルの
空港に降り立った。バス…
とらねこさま、こんにちは〜。
「完璧な物語」、おお、高評価ですね♪
凄く地味な映画です見過ごしてしまいがちですが、実はいろんなメッセージが込められているのかも・・・と思いました。
「期限が決まっているストーリーラインは良作に多い」この説、支持します!
監督さん、初長編とは素晴らしい手腕ですね。
俳優さんの演技も、とってもよかったです!
ではでは、また来ます〜。
みさま
こちらの方にもコメントありがとうございました♪
で、私の去年のベストなんですが・・「半分も見ていません」と言われることが多かったんですよ〜。
たぶん、私のベストを全部見ている人って、もしかしたらいないかも?・・・なので、全部見てくださり、とっても嬉しいです。ありがとうございます
でも、みさま的にはそれほどって感じだったんですね。
みさまがそれほどでも?という作品にコメントしてくださったことはほとんどないですもんね。
なんか珍しいカモ☆
自分には全然ズレを感じなかったんですよね。
で、『ファウンテン』トンデモ宗教枠なんですね・・ぬぬぅっ。
確かにあの映画で扱っていること、宗教的観点も出てくるかなあ、と思うのですが、私に言わせれば、宗教を超えた世界観なんですよね。
シオニズム的というか・・・「宗教枠」では狭いんですよ。もっと、秘密結社的なんです。
真紅さんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました。
そうなんですよ、期限が決まっているのって、見ててとても安心して身を委ねることが出来るように思うのですよね。
それまでにどう二転三転するか、そこら辺を楽しむことが出来るというのがより楽しみになるというか。
物語の構造や、設定が変わっているものって私の好みなんですよ〜^^
迷子の警察音楽隊 Bikur Hatizmoret
お金儲けよりも、他に大事なことがあるんじゃない?■ストーリーエジプトから文化交流のため、イスラエルに招かれてやってきたエジプトのアレキサンドリア警察音楽隊。空港には出迎えがきておらず、自力で目的地にたどりつこうとしてバスに乗車するが、着いたところは行先の…
迷子の警察音楽隊
本作はイスラエルで起きたエジプトからの珍客との1日の交流物語である。テーマはすれ
迷子の警察音楽隊
エジプトからやってきた音楽隊が届けたものは、音楽が大好きなこと、人が恋しいこと。家族が大切で、言葉が違っても、神様が違っても、国が仲良くなくても、それは同じ。
イスラエルの寂しい町に届けたものは、そんな当たり前のことが、大事に思える素敵な夜でした。
言…
こんばんは!
とらねこさん,ツボでしたか!
私もこれ,かなり好きです。
冒頭の,彼らの整列具合,生真面目な表情,そうそう,あの制服の色もとっても可笑しかった!
滑稽さの中に混じる物悲しさも,そのブレンド具合も絶妙でしたね!
わたしも,あのプレイボーイ君が現地の青年に恋の手ほどきをするシーンが一番好きです。
あと,最後に彼らが恥ずかしそうにディナに手を振るところとか・・・。
ほんの少し,心が通じ合った・・・っていうのがいいのよね。
これ見よがしの、ヒューマンドラマじゃなくて。
ななさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
私はかなりツボだったんですよー。
ヤバイぐらいハマりました。
間の撮り方から、画の切り取り方、自分の好みの映し方だったんですよ。
6/21 迷子の警察音楽隊(’07)
先日新作DVDリリースのエラン・コリリン監督のフランス・イスラエル合作。演奏に行く途中、イスラエルの小さな町に迷い込んだエジプトの警察音楽隊員達と、彼らを泊めた現地の人々との、一夜の触れ合いの物語。昨年末、朝日新聞の沢木映画コラムで取上げられており、気になっ…
mini review 08305「迷子の警察音楽隊」★★★★★★★★★☆
隣国同士でありながら、長い間敵対してきたイスラエルとエジプトの市民が音楽を通じて交流を深める夢のような一夜の物語。1990年代のイスラエルを舞台に、ユダヤの地に迷い込んだエジプト人と、現地のユダヤ人のほのぼのとしたやりとりをじっくりと見せる。誇り高き団長を演…
【迷子の警察音楽隊】を観ました
エラン・コリリン監督のイスラエル映画迷子の警察音楽隊を観ました
ちなみに原題は
【Bikur Ha-Tizmoret】
英題は
【THE BAND’S VISIT】
予告はこんな感じです
この動画を携帯で見る
そしてコチラも参考にしてくださいな
迷子の警察音楽隊♪
『迷子の警察音楽隊』は絶対に…
「迷子の警察音楽隊」を観ました
様々な国の映画が観られる日本でもイスラエルの映画は珍しい。上映されることがあっ
迷子の警察音楽隊
2007年 イスラエル・フランス 2007年12月公開 87分 評価:★★★★☆
TBありがとう。
おっしゃるように、最初の制服の水色で、もう入り込んじゃいますよね。
とにかく、なんということもないお話なのに、ぐんぐん引きずり込まれていくのは、とても快感でした。
kimion20002000さんへ★
おはようございます!コメントありがとうございました。
色の薄い砂漠の中を歩く、真っ青な警察音楽隊に、一目惚れしましたよね!!
トボケたシュールなユーモアのセンスも大好きでした。
時々やり過ぎなくらいでしたけど(笑)
迷子の警察音楽隊(イスラエル/フランス)
引っ越し前に、本当は映画館で観たかった「迷子の警察音楽隊」を観たよ。
( → 公式サイト
)
出演:サッソン・ガーベイ、ロニ・エルカベッツ、サーレフ・バクリ カーレド カリファ・ナトゥール
上映時間:87分
文化交流のため、イスラエルにや…
とらねこさん、こんにちは。
トルコ旅行されたんですねー、いいなー。
この映画、やっと観ました〜。
私もこの映画好きです。
しみじみとしたメンバーだというのに、クスクスさせられました。
ローラースケートの3人のシーンも面白かったけれど、私はじーさんの出会い話の食事シーンが好きです。
AnneMarieさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
アンマリーさんたら、これ見てくれたんだ!嬉しいなーッ
良かった、面白かった?
私ね、これ大好きだったの。
優しい映画だからさ、心にグッとね、沁みこんでしまったのサ。
じーさんの出会いの話。ああ、あそこだね、夕飯の時にさ、奥さんが「こんなワケわかんないヤツら連れてきて・・」みたいな怪訝な顔してるのに、あんまり気にしないじーさんが、出会いの話をすんの。
完全に奥さんにとっては、冷めてしまった夫婦生活。
だけど、じーさん素直でかわいかった。
私も嬉しかったよ、あそこ。やっぱ、口やかましい奥さんも、優しいダンナには参っちゃうね。これが一番だね。
メリ・クリ〜っす
大爆笑ではないんだけど、クスクス笑いの心地よさというかなんとういうか
ほのぼの感がイイんだよねー
エジプトとイスラエルの過去と時代背景、文化の違いなんかが分かれば
シチュエーションやギャップなどなど、もっと楽しめるんでしょーね
3人がけのベンチのシーンも可笑しくて良かったけど
ボクは別れの時の手を振るシーンが好きです
サイさんへッス♪コメントありがとうございます♪超カワイイの。
メリクリ〜
そうそう、すごく温かくて、優しくて、素敵な作品でしたねえ。
かなり好きなんですよ私。もう一目惚れした作品でした。
そうですね、過去の時代背景、ほとんど描くことなかったですね。
でも彼らの青い制服姿がさ、すごく寂しそうで。
音楽のために文化を超えようとしたっていうところも好きです。
別れの手を振るシーン、うんあそこ、ぷぷぷと笑いがこみ上げました。
キュートなあのおぢさん
「迷子の警察音楽隊」 DVD
イスラエルの監督による映画。完結に言うと、「地味渋いハートウォーミングなシチュエーション・コメディ」です。イスラエルとアラブという関係を、国と国、宗教と宗教を一旦、保留というより対決を前面に出さなければ、こんな風な物語が生まれる。。。という風に政治的に見…
映画「迷子の警察音楽隊」
原題:Bikur Ha-Tizmoret/The Band’s Visit
いかにもコメディを思わせるタイトルだけど、これがなかなか人間味溢れるハートウォーミングな物語、さすがに各国で34もの受賞があっただけのことはある??
エジプトはアレキサンドリアの警察音楽隊、イスラエルのアラブ…
『迷子の警察音楽隊』’07・イスラエル・仏
あらすじ文化交流の為イスラエルに招かれてやってきたエジプトのアレキサンドリア警察音楽隊。何故か空港に出迎えは無く、自力で目的地に辿り着こうとするうちに、彼らは一文字間違えてホテルすらない辺境の町に迷い込んでしまう・・・。感想東京国際映画祭グランプリはじ…
「迷子の警察音楽隊」★★★☆
’07年製作 監督・脚本:エラン・コリリン 出演:サッソン・ガーベイ、ロニ・エルカベッツ、サーレフ・バクリ、カリファ・ナトゥール、イマド・ジャバリン ほか 90年代、中東。イスラエルの空港に、エジプトの警察音楽隊が到着した。とある街に招待されたのだ…
とらねこさ〜ん、こんばんは!こちら、とらねこさんの記事を拝読してずっと観たいと思っていた作品なんです。
最初から最後まで、実に静かに音楽もほとんどかからずに進んでいくにもかかわらず、ぜんぜん飽きませんでした。よく考えてみれば、会話の内容も、生き方も、とりたてて珍しいものはないのに!それは、素朴な感じの人たちが主役だったからでしょうか!?
コミカルだけど、けっこうシリアスなことも暗示していて、わたしにはヒューマンという印象でした。面白かったです!
迷子の警察音楽隊
迷子の警察音楽隊 [DVD]
¥3,416
Amazon.co.jp
(2007)
製作国 イスラエル、フランス
出演 サッソン・ガーベイ (トゥフィーク/音楽隊団長)
ロニ・エルカベッツ (ディナ/親切なダイナーの女主人)
サーレフ・バクリ …
JOJOさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
私の記事を読んで、まだ覚えていてくださったなんてすごく嬉しいです!ありがとうございます。
なんだか、すごくハマってしまった作品でした。
微妙なニュアンスがすごく生きてて、そこが好きで・・。
とてもヒューマンな物語ですよね!人々の心がいつしか通うところが、すごく好みでした!
迷子の警察音楽隊
= 『迷子の警察音楽隊』 (2007) =
文化交流のため、イスラエルにやって来たエジプトのアレキサンドリア警察音楽隊のメンバー8人。
しかし、空港には迎えすらなく、団長(サッソン・ガーベイ)は自力で目的地を目指すが、なぜか別の街に到着してしまう。…
こんにちはー。古い記事にコメントすみません。
この作品、予想と全然違った作品(パレスチナ紛争あたりをテーマにした作品だと思っていたもので)だったので、最初はやや違和感がありましたが、だんだんと物語に引き込まれていってしまいました。とらねこさんと同じく、3人が並んだシーンが面白すぎました。私は、それぞれの街(そして舞台はイスラエルの「残された街」)で「残された人々」が、実は濃密な人間関係を本音では望んでいる、しかしその「方法」を忘れてしまっている…という物語に思えました。
迷子の警察音楽隊
2007年のイスラエル映画、「迷子の警察音楽隊」です。WOWOWで放送されたものを録画して観賞しました。
この作品、録画したのはもうずーっと前(3ヶ月以上前?)で、まぁ、あまり…
マサルさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
すいません!ゆうべはここ、すっかり見落としてしまって・・。大変失礼いたしました。
そうですね、少し変わった始まりの物語なので、慣れるまでに時間がかかってしまった、という感じでしょうか。
あの3人のシーンは滑稽でしたが、温かいいいシーンでしたね。
そうですね、二つの国の間の関係性のせいで、コミュニケーションの取り方が歪んでしまった・・・。ズレてしまったコミニュケーションがまた可笑しい、変わっていますがとってもラブリーな作品でした