#200.ヴィクセン
祝・今年の200本め!
ということで、キング・オブ・エロスの巨匠、ラス・メイヤーのエロ絵巻満載の一本をチョイス!!
これはさすがに、期待を裏切らない、エロカルト作品かと思いま〜すっ。ラス・メイヤーでどれがオススメか、と言われたら、これを私は強力プッシュしようじゃないですか!
(紹介より)夫の前では貞淑な妻だが、その皮を一皮剥げば、モラルなきセックスハンター・ヴィクセン。カナダの山林を舞台に、美しくグラマラスな彼女のピュアな官能がめくるめく展開を見せる、ラス・メイヤー最愛と言われる一本。低予算自主制作ながら、全世界で1500万ドルを叩き出した。
’68年 アメリカ。
ラス・メイヤー監督・脚本・原案・製作・撮影。
ヴィクセン役は、エリカ・ギャビン
10分に一回はエッチが始まっている〜。みんなはどういう顔して観てるのか、観客の顔を気にしてしまう私なのでした。鼻息荒くなってないかな〜とか。
意外にも、女の人が結構チラホラ見られるのに、なんとなく嬉しくなったり。
このヴィクセン、本当にNorty Girl、ワルイ子で、魚を加えて踊ってみたり、
はたまた胸の間に挟んでみたり、たとえ脱いでなくったって、エロすぎる魚ダンス!イッツァーSHOWタイム!
そして、週末の林間リゾートにやって来た夫婦を、いつのに間にやらエロ歓待。
夫の方とはちゃっちゃと済ませ、さらに浮気を気にして、浮かない顔をしていた妻の方まで手を出す、節操無きハンター、女豹ヴィクセン。
素晴らしいのは、帰る頃には、彼ら夫婦に笑顔が戻っているという始末。
そして断固としてヴィクセンを疑わない良心的な夫。人が良すぎる。癒されますw
はたまた、弟にまで手を出す恐ろしきヴィクセンなのに、 弟の友達の、元軍人である黒人には、決して近寄ろうとはしない。実は、かなりの人種差別主義者だったのでした。
しかし、そこで共産主義の男が現れ、セスナで領外侵犯、亡命をさせられるハメに・・・
いつの間にやら、明るいエロから、全く思いもつかない展開が始まってゆく有様。
予想だにしない展開で、当時の社会情勢を反映していたりするようです。
それが、成功を収めているかそうでないかはともかくとして、古いB級映画の面白さって、こういうところだったりして、驚いてしまう。そう、いちいち説明などヨシとしないところがヨイのです!まさか、そっからそこへ飛ぶ?っていう。
それをいちいち、文句言う人には、アンタは大人しくハリウッドメジャーでも見てなさい!と言いたい。
映画評論家の柳下が、タラちゃん特集のトークショーでいいこと言ってたんですが。
「最近の邦画は、説明が多すぎる。なんでもかんでも説明しすぎ、それが逆に面白さを損なっている、
ということが、古い邦画を見ているとよく分かる」と。
これはまさに、つくづく感じていたことだったので、おや、「映画評論家にしては結構コイツいい奴かも」、なんて思っちゃったりしましたw
見てないくせに『恋空』ケナしたりね(笑)
ここに描かれるエロって、カラっと明るいのね。女から見ても楽しいのが、ラス・メイヤー。
ヴィクセンのファッションも、すごくオシャレで、見ていて楽しい。
エロなのに、スカっとしているテイストが好き。さらに、このカルト感がたまらなく好きだ。
cf.※ラス・メイヤー作品UPしました↓(こちらはオススメです)
・『ヴィクセン』
・『スーパー・ヴィクセン』
・『ウルトラ・ヴィクセン』
・『ファスター・プッシーキャット キル!キル!』
・『チェリー、ハリー&ラクエル』
・ヴィクセン@映画生活
2007/12/28 | 映画, :とらねこ’s favorite, :カルト・アバンギャルド
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コメント(4件)
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キリ番記念にラス・メイヤー♪って
ぎゃぼッ☆げふんげふん
む、むせてもーた…あまりの素敵チョイスに(笑)
もし『クイズ100人に聞きました』で「エリカ様と言えば…誰?」という問題あったらばエリカ・ギャビン!と答えて栄誉のバッテンマスク!
ヴィクセニアンなわたくしめが馳せ参じ候
号泣会見とかツェッペリンのライブなんて行ってないで…
「大自然の中でチチを晒してみるといんじゃね?なんだったら魚はさんでパフパフとか…」
とアドバイスしてあげたいなぁ(笑)
ラス作品はエロポップバイオレンスなとこが良いですね〜、チチもあれだけでかいとファンタジーだもん(笑)
エロなのにスカっとしているソフトコア(五七五調)
こ、これがスカコアかぁ〜と衝撃!
コレ映画館で観たんでDVD未見なんですがVIXEN BOX特典の<収録字幕>東北弁と関西弁バージョンが激しく気になりますねぇ(笑)
あ〜これ見逃したやつです…。楽しそう!
飛びまくりやりまくりの開放的なエロはあまり説明や思考をなくして楽しみたいものです。
エロ&低予算でがっぽりってのもアメリカンドリームな感じでかっこいいなと思っちゃいます。がんばらない軽い感じがいいですネ。
(あ、しっぽりとやりまくりってのも好きですがw)
そうそう、オシャレなのは大事ですよね♪
みさま
こんばんは☆コメントありがとうございます!
やった〜!wみさまがむせている〜!(爆)
そう言えば、『ソドムの市』の時も、むせってくれてたのでした♪
思わず懐かしくなって、読み返してしまいました(照)
忘れられない今年の顔、“やりすぎ不機嫌クイーン”、沢尻ネタ♪
>大自然の中でチチを晒してみるといんじゃね
ブブ〜っ!wその強引な説得の仕方が笑えます☆
>チチもあれだけでかいとファンタジーだもん(笑)
おおっ、なるほどなるほど!ファンタジーだったんかあw
確かに、くりいむれもん的なファンタジーにしか最初は思えませんでした〜!
スカコア♪それは楽しい解釈〜!
でも、ラス作品の音楽の使い方って、いまいちすぎなんですよね(苦
>東北弁と関西弁の字幕
!そんなのあったんですね〜。関西弁は、関西人が大喜びしてくれはりそう♪
訛りがある方が、絶対情緒ありそうですもんね。東北弁も気になります!
アンバーさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございます!
これが一番面白かったかな、って思います。
強引な展開はいつも通りですけどね。
しかし、妙な世界ですけどね・・・。
これは、女豹ヴィクセンが、最初は憎たらしいのに、だんだんかわいく思えてくるんですよ。
ビッチって楽しそう〜♪
私はビッチ度がちょっと足りなかったかなあ、と反省したりしてw