#179.片腕カンフー対空飛ぶギロチン
なんじゃこりゃああぁぁあ・・・アゼン。
最高!
もう、問答無用の嵐ですよ。
アクション映画の最高峰?とは言えないにしろ、
ネタの宝庫。うーん、これは確か。
ストーリー・・・
奥山中に住む封神無忌(カム・カン)は、盲目だが、空飛ぶギロチンという恐ろしい刃物の武器の達人である。清朝のチェン皇帝時代、護衛兵として仕えていた封神は、ある日門弟が片腕の拳士・兪天竜(ジミー・ウォング)に殺された復讐のため山を下りた。兪は愛国の志士であったが、革命のため門弟を殺してしまったのだ。ある日、カンフー・チャンピオン・タイトルを賭けたトーナメントが開催される・・・
’75年、台湾。
ジミー・ウォング、監督・脚本・出演。
初めに出て来た姿を見て、まず笑ってしまった。
こ、これキルビルそのもの。
あれはタランティーノの、わざと誇張した、大げさな悪ふざけだとばっかり思ってたら!?
あれは悪ノリでも何でもなかった。見たまんまだったなんて!驚キです
で、最初っから、最後まで、アクション!アクション!
それだけっちゃー、それだけ。
にも関わらず、荒唐無稽の最たる極地って、こういうものかと、いたく感心してしまいました。
ストーリーもへったくれもない!
個性的なキャラが、次から次へと対戦する。
格闘技系のゲームって、ここから来てたかも?!
ドラゴンボールの天下一武道会も、これにインスパイアされてるかもしれない。
てことは、今度実写化されるという、『ドラゴンボール』の方向性も、これにキマリじゃないですか!たぶん。
ルール無用のアクションは、ハライタ・・・。
どこをツッコミ入れるべきか、全く分かりません!
「とにかく、見てください!」としか言えない感じ。
卑怯なアクションの連続。
シネマヴェーラのトークショーで、柳下毅一郎氏が、
「悪役同士の戦い。どっちも悪役同士なので、卑怯そのもの。主人公も、卑怯すぎて面白い。こんなに卑怯なヒーローが居て、いいの?!」
なんて、洒落たことを言っていて、思わず心が躍った。
途中に出てくる屋敷は、『キル・ビル』の青葉屋そっくり。
ああ、これもマネしてたのね。
しかし、ずっとアクションだけ観てるのに、全く退屈しないなんて、本当に素晴らしい!
ブルース・リー以外のカンフー映画は、今まで見る気なんて全くなかった私だったのに、なんだかアッサリと頭をブン殴られて、そのままウロコが落ちまくってしまいました。
そもそも、どこに目があったのかも、覚えていませんぐらいの感じで。
2007/11/30 | 映画, :アクション, :カルト・アバンギャルド
関連記事
-
-
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ
結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...
記事を読む
-
-
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 アメリカ亜流派のレイドバック主義
80年代の映画を見るなら、私は断然アメリカ映画派だ。 日本の80年代の...
記事を読む
-
-
『湯を沸かすほどの熱い愛』 生の精算と最後に残るもの
一言で言えば、宮沢りえの存在感があってこそ成立する作品かもしれない。こ...
記事を読む
-
-
『ジャクソン・ハイツ』 ワイズマン流“街と人”社会学研究
去年の東京国際映画祭でも評判の高かった、フレデリック・ワイズマンの3時...
記事を読む
-
-
『レッドタートル ある島の物語』 戻ってこないリアリティライン
心の繊細な部分にそっと触れるような、みずみずしさ。 この作品について語...
記事を読む
コメント(19件)
前の記事: #178.コフィー
こんにちは♪
これ前に観たけど半分以上忘れてし
まってます…><
マンガの「闘将 拉麺男」でも本作の
空とぶギロチンが使われてた気がします。
もう一回観直してみようかな♪ (゚▽゚)v
「片腕カンフー対空とぶギロチン」
WOWOWの解説書だと「キル・ビル」の元ネタの一つとあったが、ホントかねえ。白い鬚と長い眉のメイクの爺さんが出てくる以外それらしいところはない。あれは香港映画のルーティンだし。
タランティーノは結構いーかげんな発言するから眉に唾しておかないと。
(後註・kossyさん…
風情さんへ
こんばんは〜☆コメントありがとうございました!
こういう、誰も反応してくれなそうなところに、真っ先に反応してもらえると、非常に嬉しくなってしまいます
うんでも、これ、忘れてしまって当然だと思いますよ(笑)
ネタが豊富すぎて、覚えている方が大変だと思います。逆に、アクション好きには、何度でも楽しめる作品かもしれません!
>『闘将 拉麺男』
おお、空飛ぶギロチン使われてましたか!そういうの発見すると、嬉しいんですよね〜!ただ私は、この漫画を知りません。ごめんなさい・・・。
!!『闘将 拉麺男』(なっつかスぃ〜♪)
確かに!出てたよ!空とぶギロチン☆
そして、小学生の頃からたいがいのカンフー映画
(カンフーではなくクンフーというこだわりアリ)を
観てきたのに、こんなに極上の品を見逃してたとは・・・っ!
バカッ!アタイのバカっ!
つか、めったにとらねこンヌがレビュらない格闘系なのに
バカうけってるのはそんだけハート震えたって事だよね?
スッゲ、観たい!
白髭タン
こんばんは〜♪コメントありがとうございます☆
おおっ、ご存知なんですね、ラーメン男。素晴らしい〜(のか?)
で、カンフーじゃなくってクンフー映画マニアの白髭タンには、これ絶対見るべきだと思っちゃったよ〜!!
本当、全ての格闘ゲームは、ここへと繋がってたから!
これどうやら、レンタルであるみたいだから、渋谷とか行けばきっとあるかもデスよ
白髭レビューだったら、どの辺りをツッコミマシーンと化すのか、かなり興味ありますヨ!!
ブルース・リーにハマってた中学時代にカンフー映画を貪るように見まくってたんです。だいたい映画館はガラガラ。ジミー・ウォングの映画も2本ほど見たことがあったのに、これを見逃してた。
『キル・ビル』を観てから、この映画に恋い焦がれ、レンタル店にもなかなか置いてなかったけど、3年前にwowowで放映してくれたのです。
台湾カンフーは『片腕ドラゴン』とか、なんとか四天王とか、結構通好みの作品が多いんですよね・・・
kossyさんへ
こんばんは〜♪
おお!kossyさんはさすが、『キル・ビル』の辺りから、これを調べ上げてらっしゃったのですね!
しかも、ジミー・ウォングをご存知だったなんて、さすがです☆
私は全然カンフー映画を知らなくて・・ごめんなさい。
でも、今でこそ、「アル・パチーノが一番好き」と言っていますが、5年前ぐらいまでずっと、一番好きなのはブルース・リー」と言っていました!マジでマジで。
荒唐無稽と書いてセンスオブワンダーと読む、でございます(笑)
『ストⅡ』でダルシムの腕が伸びるのはネタ元コレかー!
『闘将 拉麺男』で白龍が使う超人拳法頂上芸の「断頭瓶」はパクリ元…もとい、ネタ元コレかー!
と、後の対戦格闘モノに影響を与えまくってる羽モノ最高傑作ですね
寂しすぎる天下一武闘会とか、火あぶりにして槍で突っついたりとか、「何が無刀流だッ!やるな、参考にしよう!」とか…
あ〜もう、前菜だけでお腹一杯でツッコめねぇ〜(笑)
コレありなら他の珍作カンフーものにも挑戦してみませんか?でもレンタルにはないかなぁ…
■『血滴子』
おそらく銀幕初登場の元祖ギロチンムービー
■『盲劍血滴子』
勝新のソックリサン演じる座頭市vs空飛ぶギロチン
■『ミラクルカンフー阿修羅』
脚なしと腕なしが合体してカンフーで戦います
キャッチコピーは「やればできる!」
みさま言われた〜
こんばんは〜♪コメントありがとうございます!
>センス・オブ・ワンダー
それは素敵な合言葉・・・
>『ストⅡ』でダルシムの腕が伸びるのはネタ元コレかー!
ああああ〜〜〜
私としたことが、それ言おうと思ってたのにすっかり忘れていました。場内、爆笑の渦と化しましたね、さすがに。そう、まさかダルシムに元ネタがあろうとは思わなかった。
他にも様々なことを言いたかったはずなのですが、
私の短期・長期記憶の貯蔵庫を、爆破されてしまった感じでしたわ。
>『血滴子』他
まさかこれ等、原語のタイトルなんて言いませんよね?
>『座頭市X空飛ぶギロチン』
うわwすごいの知ってますね〜。しかもタイムリー!今ってばすごく見たいかも!?
『ミラクルカンフー阿修羅』なんて、聞くだけで画が思い浮かぶんですが、かなりの傑作なんでしょうね。凄そう!
レンタルじゃ無理そうですね〜。でも面白そう!
ジミー先生の足のまったく上がらない蹴り技最高です。「片腕ドラゴン」「ドラゴンVS不死身の妖婆」傑作です。
「ドラゴンVS不死身の・・・」の原題は、「英雄本色」!「男たちの挽歌」と同じです。
ちなみに「ミラクルカンフー阿修羅」は、
http://kyoto.cool.ne.jp/666_movie/
ここで紹介されています。
「ドラゴンVS七人の吸血鬼」も紹介されています。
ギロチンと言えば、「空飛ぶ十字剣」とかいう立体映画がありました。「ゾンビ3D」と異なり、目の前にギロチンが飛び出す迫力だったそうです。見てないので真偽の程は知りません。立体でない物をテレビで見ましたが、爆発的に面白かった記憶があります。
バラサ☆バラサさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございます!
おお、バラサ☆バラサさんは、素晴らしくカンフー映画にお詳しい方だったのですね!
私は『片腕カンフー』の出てくる映画は初めて知ったのですが、足、そんなに上がってませんでした?へえ〜!
で、ギロチン映画、3Dもあったんですか〜!へえ〜。そして、ちゃんとギロチンが飛び出すんですね。
もしかして、カンフー映画で3Dものって、かなりなレアぶりなんでしょうね〜!
こんばんは!
『マーダーライド〜』にTBいただきましたが、こっちの方が書き込みしやすそうだったので(笑)
『空飛ぶギロチン』良いですよね。裸足の相手と自分だけちゃんと靴を履いた上で熱した鉄板の上で戦ったりと卑怯極まりないところが最高です!今の世の中、あれくらい策を弄さないと生きていけないんだよというジミーさんの熱いメッセージが聞こえてくるかのようでした。
で、横槍ですが『ミラクルカンフー阿修羅』、観ましたよ!これもまたなんと言うか凄い映画でございました。もう凄いとしか言いようが無い困った映画です。不謹慎かもしれませんが、何故か水木しげるの漫画に出てくる妖怪・手長足長を重石出してしまったり(笑)。機会が有れば是非!
蔵六さんへ
こんばんは☆こちらにコメントありがとうございます!
出来れば、蔵六さんには、全く気にしないで、ドンドン好きなところにコメントしていただきたいです(笑)☆
特に今は、誰もノってくれなそうな妙チキリンな映画とか、勝手に自分モードなヤツとか多くて。
蔵六カモ〜ン!て感じです。もっと、もっと蔵六汁くれ〜!!!(笑)
で、そうそう、鉄板の上での戦い。これねヒーローが卑怯なんで、相手が本当にかわいそうになりました。ムエタイなんて、足が命なのに〜!
異種格闘技戦とかね本当、「言うだけ野暮だよ」みたいな、ビックリ対ビックリの対決。もう、ビックリしすぎて覚えられない。
で、『ミラクルカンフー阿修羅』は、凄いとしかいようがないなんて、期待しちゃいますね!面白そう!
『見ざる言わざる目撃者』って大好きなコメディがあるんですが、それを自分は思い出しました。これも面白かったですw
ハゲモメ!
今年も面白リコメんヨロシコ!トラネコリーナ☆
観ました!
天下一武闘会もどきのしょぼさ加減に涙を禁じえませんでした。
中学の同級生にいたよ!っつーよーな
ムエタイ使いとインド人のド級の不細工ぶりに目を奪われ、
世界の民族衣装展てな感じの登場人物に割とマトモな展開で、
鬚師匠のタフネスぶりに結構胸キュンvだったりして、
アレ?普通に面白・・・
白髭タン確かに、貧相な人だったかなw
寒中お見舞い申し上げます。
>ハゲモメ
!?いみふめ(笑)
白髭タン、もしかして私の喪中にあわせて、「あけおめ」を言わないようにしてくれてるんですよね〜♪
いつも斬新な白髭タンのセンス!
おお、見ましたか〜!
あの天下一武道会のしょぼさは笑いますよね〜。ケケ
ムエタイ使いも、白髭タンのお好みには合わない感じだったのですね
わーい。白髭タン、これなかなか手に入らないと思ってたのですが、よくぞ手に入った!
コメントもどうもありがとでした
私も1,2年前、深夜放送で見ました。存在はリアルタイムで知っていたんですけど、中々放送しなくて待望の地上波放送でした。
変な武道家オンパレードの大会は私も「天下一武道会やないか。」って思いました。
ギロチンで首を切られた死体がエグかったです。(自分も首切られたような気分でした。)
「片腕ドラゴン」の続編だったそうですが雰囲気は違ってますね。
「ドラゴン対7人の吸血鬼」というトンデモ映画があります。カルト度はこっちの方が上です。
他にも「空飛ぶ十字剣」という、鎧が十字剣に変形し、ブーメランのように飛ばして敵を切るというジャンプマンガみたいな作品もあります。
さらに珍しいことに立体映画でした。
余談ですが「北斗の拳」の南斗白鷺拳シュウの倒立して回る動き、私、あれできます。
筋トレの合間に倒立してたらできるようになったんです。
(自己最高10回転。普段は4,5回転ぐらいかな。)
わいさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
へえ〜☆これ、地上波でやっていたのですか。
ギロチンで首切りシーンは、痛そうでしたか!わいさんは、想像力が豊かなんですね♪
『片腕ドラゴン』の方もご存知なんですね☆
私は、この作品だけ、タランティーノ関連で劇場上映が、東京であったんですよ
で、『ドラゴン対7人の吸血鬼』・・なんと、妙な作品をご存知なんですね〜☆
『空飛ぶ十字剣』にしても、立体映画だとは・・立体映画と言われると、やはり妙ちきりん度が上がりますね
で、シュウの技が出来るなんて・・・
それは一体、どういう修練で習得できたんでしょう!?
倒立して回るなんて、ちょっとすごいですね!
わいさんも格闘技好きなんですね☆
私が倒立旋回できるようになったわけは。
体がなまってきたので筋トレを始めたんです。
昔、1年ほど体操をやっていたんで合間に倒立していました。
そにうち、倒立して4分の1向きを変えて前転というのをやるようになりました。
数ヶ月後、斜めのベンチでやるベンチプレス(インクラインベンチプレスといいます。)をやるようになりました。
始めて半年後、ストレッチ用のマットで倒立したら、すごく安定していて回れるような気がしました。
試しに回ってみたら5回転できました。
というのが経過です。
たぶん、できるようになったのは体操の経験があったのと、小さい頃から親父の肩叩きをやらされていて、腕から肩にかけて鍛えられていた下地があったおかげでしょう。
わいさんへ
こんばんは♪
もともと、筋トレの合間の暇つぶしだったんですね〜。
倒立が出来るなんて、もともと筋肉があるんですね!
私は倒立もベンチプレスもやるほど腕の筋肉はないので羨ましい?です・・・
わいさんぐらいいろいろ出来るなら、カポエラの技とかも、頑張ればできるようになりそうです。
(分かります?『オーシャンズ12』で、ヴァンサン・カッセル(か、ボディ・ダブル)が見せたような技です)
カポエラの技で、いろんな決めポーズがあるんです。
そういう技が出来ちゃうなんて、羨ましいな・・・♪