#155.パンズ・ラビリンス
毒々しい残酷なファンタジーに喝采を!
ああ、素敵だな・・・
ウットリするよ。素晴しい!本当に素晴らしい!
ストーリー・・・
1944年、内戦終決後のスペイン。父を亡くした少女オフェリア(イバナ・バケロ)は、身重の母(アリアドナ・ヒル)と共にゲリラが潜む山奥で暮らし始める。そこは母が再婚したフランス軍のビダル大尉(セルジ・ロペス)の駐屯地だった。体調の思わしくない母を労りながらも、冷酷な義父にどうしても馴染めないでいた彼女の前に妖精が現れ、森の中の迷宮へと導く。そこでは牧神・パン(ダグ・ジョーンズ)が王女の帰還を待っていた。オフェリアは魔法の王国に戻るために3つの試練を与えられるのだった。・・・
ファンタジーが大好きな私だけど、こんなに毒々しいファンタジーって、今まであまりなかったかもしれない。
人によっては、ファンタジーをどう、捉えるか分からないけれど、私にとっては、まさに正統派のファンタジーを、ちょうど裏側から見たようなこの世界にウットリ。
もう垂涎モノで、堪能しまくり。他に一体どう言えばいいのか分からないよ!
大好きなファンタジーの一つに、『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)が自分の中にはあって、それは決してどんな物語も超えることが出来ないくらいなのだけれど、
この物語は、そうした今まで存在した素晴らしい物語全てに敬意を捧げるような、そんな出来。
そうれはもう、ありとあらゆるファンタジーやら物語やらを、彷彿とさせるのです。
本を開くとそこに浮き上がる文字、古いねじくれた木の根元にある、異世界への印。
“別世界への架け橋”とも呼べる、この世界に存在する、ありとあらゆる印。
この世が醜ければ醜いほど、私は夢を見ることを望む。
まず初めに彼女の結末が先にくることで、バッドエンディングを予感させ、
あるいはそれを裏切るのか、不安に思いながら物語が進む。
この物語のテイストはまさにこれ。
あまりにむごい現実から逃れようと夢を見るも、その夢そのものすら、裏切るかもしれない、この疑念が底に流れている。
夢そのもの、無意識の世界の持つ、恐ろしさ。
その人の願望充足という個人レベルすら超えたところの、太古から人間が持っていたような、ユングがいうところの集合的無意識、こんな言葉すら彷彿とさせる。
夢の持つ本当の恐ろしさ。凶々しさ。
なんという物語なのだろう。
このギレルモ・デル・トロという監督、私が名前を意識したのは、『デビルズ・バックボーン』(’01)から。新宿で最も見ずらい映画館(新宿ピカデリー4・現在は改装終了)で見てしまったので、あまりにも頭が痛くなってしまった思い出があります。
ペドロ・アルモドヴァルが製作に名を連ねていなかったら、きっと見に行っていなかったかもしれない。でも、「ベネチオ・デル・トロみたいに、デル・トロが一緒」なんていうくだらない理由だけで、もしかしたら見ていたかも?
でも、この人、まずは『ミミック』(’97)でハリウッドデビューしていたんですね。
そして、ハリウッドを背にして故郷へ舞い戻り、アルモドバルから声をかけられて、規模の小さい作品『デビルズ・バックボーン』を’01年に作り、その後も再びハリウッドで『ブレイド2』をヒットさせたり、『ヘルボーイ』を作ったり・・・。なるほど、そんな人なんですね。
これは、是非とも『ヘルボーイ』を見なければ。
ギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作に携わった今作は、アルフォンソ・キュアロンの製作の手も借りて、そうした商業的な映画の成功とはウラハラに、彼独自のテイストが思い切り出た作品、と言っていいのかな?
『デビルズ・バックボーン』のように、どこか郷愁を感じさせる、心の琴線に触れるような場面もある。そしてやはり残酷な現実というところも通じるものがあって。
それから、素晴らしいのは、この人ね。
怪物ペイルマン。
これを演じた人が、牧神パンを演じた同一人物なのですね!ふむふむ。
ダグ・ジョーンズ。身長192cm? でかーっ。
ちなみに、『ミミック』でも巨大昆虫(!)、『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(見てないけど)でもシルバー・サーファーをやったとか。
マドンナを初め90本以上のPVにも出演している売れっ子さんなのね。もしかして、妙な生き物をやらせたら、当代随一?
それにしても、怪物ペイルマンは本当に凄かった!
・パンズ・ラビリンス@映画生活「パンズ・ラビリンス」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
2007/10/23 | 映画, :とらねこ’s favorite, :SF・ファンタジー
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コメント(86件)
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ひらりんさんへ
こんばんは☆コメントTBありがとうございました!
やっぱ、ひらりんさんも、相変わらずレビュー溜まってます?
私、追いつこうと頑張ってこないだ、いっぺんに書いたんですが、安心して大量にまた見てしまいました・・・。
現実逃避、夢見ちゃってますか、ひらりんさんも。
私も、よく「現実の垢を落とす」ために、映画見てしまいます。
わたしもデル・トロは『クロノス』と『デビルズ・バックボーン』以外は全て観ました。さほど思いいれのある作家でもないんですけど
本当に穴倉とか粘液とかが好きな人だなあと
ペイルマンさんはテーブルにお行儀良く座ってるところがなんか可愛かったですね
それで『ヘルボーイ』はいかがだったでしょうか。こちらに比べるとあまりにストレートな内容にちょっと拍子抜けしたかもしれませんが
おいでよ、怪物の森 ギレルモ・デル・トロ 『パンズ・ラビリンス』
時はスペインの内戦時代。少女オフェリアは再婚した母に連れられて、義父のいる紛争地
パンズラビリンス
「パンズラビリンス」です。 1944年スペイン内乱の最中、現実の世界に嫌気を差した少女オフェリアが幻想の世界へ旅立つに
SGA屋伍一さんへ
こんばんは〜♪コメントTBありがとうございました!
>さほど思いいれのある作家でもないんですけど
ですね、この映画で赤丸急上昇ですね!
しかし、この映画、これほど満足度が高いとは思わなかったな〜。
ペルイマンさん、すごく良かったですね。
手でバ〜っていうのも、アホみたいで笑っちゃうし。変テコってのがいいです。うん。
>ヘルボーイ
うーんそうですね、SGAちゃんのような、原作コミックもものすごく詳しい方には、思いいれがアリアリ
なんでしょうね〜★
私はそうですね〜。やっぱ、人間くさいところがいいいですよね。
話を盗み聞きしたり、嫉妬しちゃったり、ストーカーしたり。
コンプレックスが強いくせに、それをバネに強く生きようとするところがいいな。
「ずっとキミを愛する、あきらめない」なんて、言って欲しいセリフよね。
パンズ・ラビリンス
El Laberinto Del Fauno
スペイン内戦下を舞台に、現実と虚構のラビリンスが紡ぎ出されるダーク・ファンタジー。少女に課せられた3つの試練は、自らの人生を切り開く鍵になる?
戦時下のリアルな現実と並行して描かれる、イマジネーション溢れる幻想世界の扉を開く…
とらねこさん、こんばんは☆
人がファンタジーを必要とする理由をリアルに描いてくれている映画のように思えました。
驚くほど評判いいですよね、この作品。
でも、映画好きって少なからず現実逃避派って気がするので(私もですが)、この映画は共感度高いかな〜なんて。
パンとペイルマンは同一人物(人?)だったんですね。ペイルマンから逃れる場面はもう、迫力で前のめりで観てしまいました(笑)
話は変わりますが、『カリギュラ』観てきましたよ(1回目・笑)
結局戯曲を読まずに観たので、お芝居をまだまだ受け止められていない気がするのですが・・・重かったです。この戯曲がお好きだというとらねこさんに、いつかいろいろ伺ってみたいです。
sallyさんへ
こんばんは☆コメントありがとうございました。
そうですね、こんなに評判がいいとは思いませんでしたね〜。
>映画好きって少なからず現実逃避派って気がするので
うんそうですね、この一言に尽きる、って感じでしょうか・・・。
私も現実逃避ですね〜本当♪
>パンとペイルマンは同一人物(人?)だったんですね
そうですね、同一人物が演じていましたよね〜。
ペイルマンの追っかけてくるところ、すんごく怖かったですね!あまりの怖さに寿命が縮まりました
>カリギュラ
う?私はこれ、カミュの戯曲の中では、私はそれほど好きではないかもです。『誤解』とか『転落』とかの方が好きですね・・あれ、転落は戯曲じゃなかったかな?
『パンズ・ラビリンス』を観たよ。
〔映画生活〕さんでは「ホラー」に分類されてるんだね。
『パンズ・ラビリンス』
“EL LABERINTO DEL FAUNO”
“PAN’S LABYRINTH”
2006年・メキシコ&スペイン&アメリカ・119分
監督・製作・脚本:…
とらねこさん、こんばんは! 今更ですが観てきたので、トラバさせていただきました。
ダグ・ジョーンズは『ミミック』で昆虫役を演じてもいたのですか! 私はたまたまシルバーサーファーの彼も見たので、この俳優さんの「異形役」をじっくり楽しませてもらえたこの秋となりました。面白い個性の役者さんですねぇ。
香ん乃さんへ
こんばんは〜♪予告通りの(笑)、コメント、TBありがとうございました!
公開に間に合ってよかったです〜♪
時間、作れたのですね^^
そうですね、ミミックの巨大昆虫に、このペイルマンと、パンですからねえ(笑)
どれもこれも変なのばっかし!(爆)
シルバーサーファーは、一番美しい見た目かもしれません?!
「パンズ・ラビリンス」
これから観ようと思っている方へ忠告。
少女が主役の可愛いファンタジーと思ってはいけません。圧倒的に残酷な戦争の現実を直視した、重い作品。
今年のアカデミー賞で、撮影・美術・メイクアップの各賞を受賞したことで、秀
私の星4つは、たぶん他の方だと4つ半かもしれません。(ほとんど星5つは、つけないので。)
これは今年の大きな収穫でした。まさか、あんな映画だなんて。いい意味で裏切られると嬉しいですよねー。
その後「デビルズ・バックボーン」も観ましたが、これも良かったです。
(関係ないけど、打つ文字が増えるごとに下の「文字数」などの数が変わっていくの、おもしろいですね〜。)
ボーBJジングルズさんへ
こんばんは☆コメントありがとうございました。
ボーさんは、この映画、かなり良かったですか!
私も、この映画はかなりのお気に入りです。
もう大好きですね。理想のかたまりの映画でした。
『デビルズ・バックボーン』もご覧になったのですね。
私は、まだ見てなかった『ヘルボーイ』も見ました。
文字変換は、便利でしょう?
時々自分でも、これに合わせてコメントを書いてます。
パンズ・ラビリンス (El Laberinto del fauno)
監督 ギレルモ・デル・トロ 主演 イバナ・バケロ 2006年 メキシコ/スペイン/アメリカ映画 119分 ファンタジー 採点★★★★ もうこの位の歳にもなると、ほとんど見なくなった悪夢。稀に見たとしても途中で「あぁ、夢を見ているんだな」と気付いてしまい、もう興醒め甚だし…
パンズ・ラビリンス:「現実世界の写し絵」としてのファンタジー
★原題:El Laberinto Del Fauno ★監督:ギレルモ・デル・トロ(2006年 メキ…
こんばんは、コメント・TBありがとうございました。
>正統派のファンタジーを、ちょうど裏側から見たようなこの世界
なるほど、上手い表現ですね。確かに、ファンタジー世界が作られていく舞台裏を覗いてみたような雰囲気も感じられました。
ユングの集合的無意識・・・こういう言葉がさりげなく出てくるところは流石、とらねこさんですね。少女と使用人の共通体験とか、安易な「夢オチ」に逃げないストーリー展開とか、そういうものを思い起こしてみると、無学ながら何となく納得できそうな気がしました。ファンタジーとは、単なる虚構でもなければ、現実逃避でもなく、無意識という名の奥深い「迷宮」からポッと転がり出てくるようなものかも知れませんね。なんだか適当なことばかり書いてすみません(汗)。
あっ、本作とは関係ありませんが、夏にオススメして下さった『ブラック・スネーク・モーン』は12月からようやく京都でも公開されます。
こんばんは☆コメントありがとうございました。
実は、このペイルマンの造形は、かなりユングのイニシャル・ドリームを彷彿とさせるものでした。
子供の頃のユングが見た夢なんですが、ユングが地下を下っていくと、人の肌で作った、肌色の像が立っているんです。それをユングはヌミノースと名づけるんですが、・・・ごめんなさい。長くなるし、興味ないと思うのでやめますね。
でも、無意識の迷宮・・・のくだりは、「ふんふん」と気持ちよく聞いてたんですが、その後を読んでガックリ!
>なんだか適当なことばかり書いてごめんなさい
適当なことを書いていたのですか〜(泣)
で、『ブラックスネーク・モーン』を覚えていてくださり、ありがとうございます!
そうか、今まで京都には来てなかったのですね☆
なるほど〜。もし見られたら、感想聞かせてくださいな〜!
こんばんは☆
今頃見てます;この頃引きこもりでして。
実ははしごしてこの作品の後に見た作品のインパクトがどうもその時に強すぎてしまった事もあって、夢と現実の狭間で私自身がもがいてる状態だったりしてました。笑
どちらかというと夢そのものがリアルな世界だったようにも見えてて、私には逃避してる感じでもなかったんですよね。でも現実世界では思い描いたものに裏切られるという事は多々あるものです。という事は夢の中で夢に裏切られるというのも勿論ありですよね。夢を見るというより、私は妄想してるタイプなんですけど(危なっ)夢を現実に近づけるって事は自分次第なのかなって時折思います…
パンズ・ラビリンス
ファンタジーは現実と共にあるべき・・・
シャーロットさんへ
こんばんは☆コメントありがとうございました。
>どちらかというと夢そのものがリアルな世界だったようにも見えてて、私には逃避してる感じでもなかったんですよね
そうですね、私には、彼女にとってのこの世界というものは、リアルだったと思ってます。
そして、もしかしたら現実同様に、この世界が存在しているのでは、と思わせる辺りが、自分にとっては至福の時でした。。。
だから、辛い現実に出会ったら、妄想することの喜びというんでしょうか、そういうものを描かれたようにも思えてとっても嬉しい世界だったです。
>夢を現実に近づけるのはその人次第
うん、なるほど。そうですね、確かに、心的現実、と言う言葉がありますが、その人にとって、現実というのは、どの層に当たるのか・・・という側面もありますよね。
人によっては、現実感の伴ってない現実時間があったりなどと言い換えることも出来るでしょうか。
パンズ・ラビリンス(T_T)/~~~迷宮へようこそ・・・・。
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シリキさんへ
こんにちは〜♪コメントありがとうございました!
パンズラビリンス、これ面白かったですよね〜!
思い出してまた見てみたいなあ、なんて思ったりします。
おっしゃるとおり、主人公を助ける存在というのが、本当に主人公を助けるのか、それとも引っかけなのか、そこがなんだかよく分からないところが、またこの作品のポイントだったなあ、と思います。
試練も、失敗してましたが、その試練は、いったい正解はあったのか、それとも失敗するのが成功だったのか(パンにとって)、もし違う道を選んでいたらどうなったのだろうか、、、などなど考えてしまうんですよね。
よりいっそう不気味さを煽って、神秘性を漂わせていて、それがまたとても良くて。。
パンと怪物ペイルマンを演じたこのダグ・ジョーンズさん、良かったですよね♪
今後もとっても気になる役者になっちゃいました。
『ヘルボーイ』ではなかなか重要な役をやっているんですよ☆
シリキさん、私も『空気人形』見てます。書き終わったら、遊びに行きますね〜♪
パンズ・ラビリンス
パンズ・ラビリンス / EL LABERINTO DEL FAUNO
PAN’S LABYRINTH
独裁政権下のスペイン。御伽噺が好きな少女オフェリアの前に牧神パンが現れる。
パンによるとオフェリ…