#115.口裂け女
今年の3月に公開していたこちらの作品。
なんだか最近、よく“都市伝説”という言葉を耳にするのだけれど、この映画って、実は早かったナ〜なんて思ったりする。
それに、都市伝説の中でも、この“口裂け女”の話は、中でも最強のもの、って言えるんじゃないかな?なんて思うのだ。
で、この’79年に一世を風靡したというこの都市伝説。
この映画の中では、設定が、この伝説の発祥の地だ、ということになっていたのだ。
そう言えば、発祥の地なんて、考えたこともなかったんだので、なるほど!なんて思ってしまった。
自分もこの“口裂け女伝説”はリアルタイムで聞いたことがあったよ。それはそれは当時、ものすごく怖い思いをした。私の家から小学校は、一番遠いくらいの距離にあって、歩いて40分くらいかかるという遠さだったの。帰宅路がめっちゃ怖くてさ〜。こんなに遠いのに、しかも、人気のないところを途中歩かなきゃいけなくって、本気で怖かったんだよ。
さらに、私の家の裏で殺人事件があった、なんて言う噂まであったもんだから。それはちなみに、小学校を卒業して、中学に入ってもずっと言われていたんだ。私の家の裏の山のところにある家が空き家だった、っていうのもあって、家帰るのが遅い時は、いっつも怖い思いをしていたな。
中学3年生の卒業の時には、さすがにウチの裏手の空き家で、肝試しをやった、なんていう話をしてた男の子もいたな。まあ、ちょっと話がズレたけど。
口裂け女の話は、私の地方で聞いた話では、まあ、特に変わった点もなく。
マスクをかけて、足がやけに早くて、「ワタシ、キレイ?」って聞く、ってやつで、言ってみればスタンダード版?特に変わった点はなかったかな。自転車に乗ってても追い抜かれる程の足の速さ、「100mを3秒台で走る」とか、そんな話だったような。
だけど、Wikipedia“口裂け女”によると、さすがに色々あるみたいね。で、肝心な、この話の発祥の地だけど、いろいろな説があるらしいけど、どうやら岐阜県美濃加茂市・・・らしい、とある。HPによると、最近では、同県加茂郡百津町という方が有力、だとか。
いやー、これ、これ。これってば、さすがに『ノロイ』の白石晃士監督、っていうテイストなのかしらん。そして、これ、トルネードフィルムなのね。
これが上映されていたのは、東京では渋谷のシアターNだったんだけど、←画像、こんな感じの大きい看板が立てかけられていたの。人間のサイズが実物大くらいな大きさ。
でもって、この写真では分かりずらいかな?このポスターについてるマスク、これが本物だったのね。
これを取ると、衝撃的な口裂け画像が・・・っていう(下の画像参照)。
これがまた、なかなか人気だった。そういうところが、さすがのシアターN常連ってとこなのかな。思わず写メに撮る人が居たので、私もついつい並んでしまいましたとサ。
で、この映画はどうだったかと言うと・・・ん〜。
なんだかところどころ、とほほ話でブハっと笑いそうになってしまって。
怖い瞬間と笑える瞬間、このバランスがこの監督さんのテイストなのかな?一体、どんなバランスをしてやがるのでしょかっ。
一番笑ってしまうのが、縛った子供を、足蹴にしているシーンで、何のためか知らないけど、キック、キック、と(力なく)蹴っているんだけど・・・ひぃひぃ。ここは笑いどころなのだろうな。
あとやっぱり、「ワタシ、キレイ・・・」の新解釈。こういうのは、良かったなじゃないでしょうかっ。そう来るか、と思ってしまいました。
そして、この都市伝説を、ホラー映画化するとすれば、この出来は、かなり良かったようにも思う。映像もなかなか怖くなってたし、まずまずの出来なのでは。
2007/08/18 | 映画, :ホラー・スプラッタ
関連記事
-
-
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ
結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...
記事を読む
-
-
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 アメリカ亜流派のレイドバック主義
80年代の映画を見るなら、私は断然アメリカ映画派だ。 日本の80年代の...
記事を読む
-
-
『湯を沸かすほどの熱い愛』 生の精算と最後に残るもの
一言で言えば、宮沢りえの存在感があってこそ成立する作品かもしれない。こ...
記事を読む
-
-
『ジャクソン・ハイツ』 ワイズマン流“街と人”社会学研究
去年の東京国際映画祭でも評判の高かった、フレデリック・ワイズマンの3時...
記事を読む
-
-
『レッドタートル ある島の物語』 戻ってこないリアリティライン
心の繊細な部分にそっと触れるような、みずみずしさ。 この作品について語...
記事を読む
コメント(23件)
前の記事: 松田龍平出演作、伝染歌って・・・
次の記事: #116.魔笛
『口裂け女』
口裂け女か・・・確かにそういった都市伝説は耳にした事があります。
道端でマスク姿の女性に「わたしきれい?」と声をかけられ、「綺麗です」と答えると「これでも?」と外されたマスクの下から耳元まで裂けた大きな口が現われる。1970年代末期に一大ブームとなった口….
こんにちは!
都市伝説というと口裂け女よりも先に人面犬を思い出してしまう蔵六です。人面魚とか一体どうなっちゃったんですかね?昔は東スポで一面掲載されていたようですけど(笑)
で、映画についてですが、これってシアターNで上映されていたのですね。素晴らしい看板だ!
なんか噂によるとこの映画館がホラー映画の聖地化しているようで今度アレクサンドル・アジャ監督の『THE HILLS HAVA EYES』の1作目と2作目を連続上映するそうじゃないですか!
一時はお蔵入りじゃないかといわれていたのに・・・これは凄く観たい!『ホステル2』や『グラインドハウス』より観たいかも。
名古屋でも上映してくれないかな・・・って口裂け女についてはなんも書いてなかったですね(笑)。水野美紀は良かったと思います。
口裂け女
「トイレの花子さん」と共に全国的に噂となる小学生特有の噂話、本当は仕掛け人が存在するのでようか…。まぁ、そんな事はどうでもいいのですけどね。単なる怪談話にしないで「児童虐待」をテーマにするところもいいし。実は自分の母親が口裂け女の正体で、包丁で傷を付けた….
口裂け女/佐藤江梨子、加藤晴彦、水野美紀
一応、私もリアルタイム世代かな?学校のクラスやTVでもかなり話題になっていたのは今でも覚えてますけど、特に怖がったような記憶はないんですね。噂話を信じて怯えるほどまでまだ成長してなかったんじゃないかな?「ポマード」と言えば逃げてくらしいというのは知っていて….
▲ 『口裂け女』
2006年。 トルネード・フィルム。
白石晃士監督。
佐藤江梨子、加藤晴彦、水野美紀、松澤一之、柳ユーレイ、その他出演。
都市伝説のひとつ「口裂け女」に新しい解…
蔵六さんへそれは、是非行かないといけませんね!
こんばんは★コメントありがとうございます。
>人面魚とか一体どうなっちゃったんですかね?
ああ、蔵六さんは、本気で人面魚の行く末を心配しているっぽいですね!
ご自分の記事にも書かれたのに、私も、みさまも全然そこ突っついてあげないで・・・本当に失礼しました。
人面犬とか人面魚は、本当にあの時一度きりだったんでしょうか?そういう突然変異があるなら、もっと例が頻繁に聞かれても可笑しくないですよね。
ただ、人間の顔の配列に似ている、という考え方そのものが、なんとも人間中心のような気がする私です。少し人間さまに似ていたら、それが異常なのか、と。
アレクサンドル・アジャのお蔵入り寸前作品ですか!なんだか素晴らしいですね
本当にこの看板は素晴らしかったです。水野美紀は、私もファンになりそうです!
ワタシ・・・キ・・レ・・・
78「口裂け女」(日本)
神奈川県内で27年前に噂されていた??口裂け女??の奇怪な話が、再び小学生の間で広まっていた。夕暮れになると鬼面のように口が大きく裂けた女が出没し、道行く人を脅すというものだった。
静川町内の公園で一人の男児小学生が一人の女に連…
とらねこさん、毎度!
TB・コメントありがとうございます。
考えてみれば、「口裂け女」は初映画化ぐらいですね。
「ワタシ、キレイ・・?」の新解釈はなかなかよく考えてありました。
しかし、それ以外のところは今ひとつかな?
個人的には二人の先生の行動が疑問符だらけでした。
仰るとおり、脚本がもう少し違えば、もっと怖くて、面白いものになったかもしれませんねぇ。
CINECHANさんへ
こんばんは、毎度どーも★コメントありがとうございます!
そうですね、『口裂け女』、初の映画化にしては、すごく良く出来ていたのかもしれませんよねっ!
新解釈も施してあったし、水野美紀は素晴らしかったし。
二人の先生は、先生である以前に人間としてダメなとこ多すぎ(笑)
あとちょっとで、かなり良いホラー映画になったような気がします!
口裂け女 07165
口裂け女
2006年 白石晃士 監督佐藤江梨子 加藤晴彦 水野美紀 川合千春 桑名里瑛
アタシ、キレイ?
よく覚えていないんだケド、都市伝説という言葉は、このお話から出来たんじゃないの? その古典的都市伝説を、あえて、映画化。
このブログ内の 白石晃士…
こんばんは!いつもありがとうございます!
やっぱりあのオチを思いついたから、この映画撮ったんじゃないですか?
今更口裂け女だもの、、、
この監督には、もっとオリジナルホラーを、期待したいです。
こんばんは
シアターNはホラーに力入れてがんばってますよね
旧ユーロ時代だとあの坂上ってく人の雰囲気見て1Fのアニメイトに行くのか2Fのユーロに行くのかがなんとなく分かったのですが、シアターNに変わってからは見分けがつかなくなりました(笑)
本作はあの珍解釈をおいしく頂けるかどうかと先生達のポンコツぶりにいかに目をつぶれるかが評価の分かれ目ですかね
はい、ゲシゲシキックは笑い所ですよ(笑)
わたくしは結構ツボでしたね
もちろん『ノロイ』も大好き!
そう言えば人面魚ネタに触れてなかったな〜
元祖は善宝寺の貝喰みの池のヤツですね
人口8万人の鶴岡市に1日1万人の野次馬が押しかけ餌のやり過ぎで脂肪過多、「人面魚重体」て東スポの記事には笑ったなぁ
今も二代目が健在らしいですよ
錦鯉の種類で言うと松葉黄金か銀兜ですな
この手のネタ語ると長くなるんで自粛です(笑)
猫姫少佐現品限りさんへ
こんばんは〜★コメントありがとうございます!
いやー、さすが猫姫さん、レンタル早いですね!
本当は劇場の時に、かなり気になってらしたのでしょう?私もですよ♪
本当、このオチはなかなかのとんちでした★
口裂け女
映画「口裂け女」の感想です
みさま
こんばんは〜♪コメントありがとうございます!
>1Fのアニメイトに行くのか2Fのユーロに行くのか
アハ★そうそう、アニメイト(笑)私は渋谷と言えばももっぱら、昔からまんだらけだったんですが、そう言えばここにもアニメイトが・・全然最近下の階を見てませんでしたので、言われてハッとしちゃいました!
本当、ホラーに気合が入ってて、去年の途中から好きなんですよね、シアターN。もう、嫌いなんて言いません決して!
人面魚が重態!
人が餌やりすぎるからなんですね。錦鯉の顔の脂肪分がたくさんついてしまったら、ボコボコに殴られたボクサーみたいな顔になっちゃうんでしょうか★
うーん、それはそれで更に恐怖感が増しそう〜!
人面魚にもあったんですね、元祖が。
それは、勉強になります。
しかし、みさまの彼女さんが、オススメしてくれましたよね、これ。面白かった〜!て力強く言ってました★いや・・さすがっす。
口裂け女
「ワタシ、キレイ?」は聞き間違いだった?!!!!な〜んちゃって。
>面白かった〜!て力強く言ってました★
気をつけろ!ヤツはいつも想像の斜め上を行く(笑)
水野美紀のファンだし「そう来るか〜」オチは結構好きなんですよね、彼女
基本、寛容なので『ハイテンション』オチあたりでも「まぁアリっちゃアリかな」と
ゴアなのや馬鹿オチも平気で『インプリント』の「お姉ちゃん、イタイイタイ…」や『ハレンチ』の雷ドーン!には一緒に、ぶー!大爆笑
でも『フォーガットン』だけは許せないそうです(笑)
サイコサスペンス好きなので予告観てすっごい期待してたらしいんですよね、そしたら話があらぬ方向へ…
「ちゅどーんから後はあんたの映画ッ!プンスカ!」言うとりました(笑)
わたくしはもちろん大好き!「おぅ!がってんでぃ!任されたッ」てなもんですよ(笑)
みさま
こんばんは〜♪コメントありがとうございます。
なんだか相変わらず仲良しのようで?^^
楽しそうで何よりです★また会いたいな〜。
すっかり酔わされたなぁ〜(笑)
『ハイテンション』も、これかなり完成度高かったし、楽しかったですからね。確かに、オチがどうとか余計な話ですよね。今思うに。
インプリントは好きなオチでしたよ。ああいうのは素晴らしい。
ハレンチはもはや懐かしいですが、これまた異形の人々2でやるんですよね♪
『フォーガットン』は劇場に見に行ったら、きついって思いますよ〜。でも、これだけトンデモ★ムービーの決定版はないんじゃないかと。
だって、これがあったから、『オーロラ』が楽しいオチに思えちゃったくらいでして・・・
みさまの寛容さは、(お股ユルユルぶり?)なかなかいないと思いますよね〜。逆に、嫌いなタイプの映画を教えて欲しいくらい。
口裂け女
口裂け女 スペシャル・エディション佐藤江梨子.加藤晴彦.入江紗綾.水野美紀 (2007/07/20)角川エンタテインメントこの商品の詳細を見る
わたし、きれい〜?で有名な口裂け女です。このマスクの女見たことあるなーと思っていたら
とらねこさん、こんにちは!TB失礼します!
以前からこちらのブログを拝見させていただいてまして、
最近映画専門ブログを立ち上げたので、
そちらにブックマークさせていただきます!
宜しくお願い致します。
ケイコさんへ
こちらでは初めまして!コメントTBありがとうございます☆
あと、今まで見ててくださり、ありがとうございます〜。
ケイコさんは、『隣のケイコさん』ですよね(笑)
ケイコさんもB級映画とか、結構お好きみたいですよね^^
リンクありがとうございました☆
これからもよろしくお願いします!
口裂け女って怖いの?
ホラー映画邦画
ホラー映画初心者のすけきよです。ボクが小学校の頃日本中の話題となった都市伝説をテーマとした作品「口裂け女」観ました。
あらすじ:「口裂け女」とはいったい何者なのか?その誕生の影の忌まわしい秘密とは?27年前、日本全国を恐怖で震え上がらせ…
口裂け女
[[attached(1,right)]]
本作は、2007年劇場公開版であります。
ビジュアル・インパクトのある『御顔』で
'''口裂け女'''の登場シーンは
どのシーンも秀逸な出来映えであります。
特に、男子生徒の家に
現れるシーンが良かっ…