#105.交渉人
交渉人、と言っても、ケビン・スペイシーでもなし、真下正義でもなし、三上博史な交渉人なのだ。
’03年、WOWWOWのTVドラマ、107分の作品。
おそらく、観てる人は少ないんじゃないかなあと(汗)
監督:三池崇史
原作:五十嵐貴久
脚本:山田耕大
ストーリー・・・
コンビニ強盗が起こったそのすぐ後、メットをかぶった3人組が、病院に押し入り、病院内の人々を人質に、立てこもりを始めた。FBI仕込みの交渉人である石田(三上博史)を中心に、警察は捜査網を組んだが・・・
TVのドラマということであれば、この完成度はなかなかのものではないかな?
まるで映画のような、本格派のサスペンスドラマ。
鶴田真由と、三上さんの交渉がなんだかイマイチだなあ、・・・しかも交渉が中心でもないんだ。あれれ・・・
と思っていると、図らずも騙されてしまう。
なんか、おかしいと思ったんだけどね〜、なんて言ってる頃には、もう後の祭り。
序盤、過去の人間関係などが描き出されて、これ要らないんじゃないか、変なサスペンスだなあ〜と思っていても、またそれがちゃんと伏線になっていて、それも後半には回収されて、納得。
映画の他作品と比べたらモチロン落ちることは間違いないと思うのだけれど、それでも、ここまでやれれば十分。
佐野史郎がなかなか良くて、前半部分の、役に立たなそうな刑事ぶりだったのに、後半では無理なく面目躍如。
この作品で、三池ファンの人に見て欲しいのは、エンケンのコンビニ店員。
『太陽の傷』でもやっぱりエンケンが万引きされるコンビニ店員なんだけど、この作品と同じコンビニ店員だったりして。アハハ
2007/07/28 | 映画, :サスペンス・ミステリ, :三池崇史(今月の三池さん)
関連記事
-
-
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ
結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...
記事を読む
-
-
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 アメリカ亜流派のレイドバック主義
80年代の映画を見るなら、私は断然アメリカ映画派だ。 日本の80年代の...
記事を読む
-
-
『湯を沸かすほどの熱い愛』 生の精算と最後に残るもの
一言で言えば、宮沢りえの存在感があってこそ成立する作品かもしれない。こ...
記事を読む
-
-
『ジャクソン・ハイツ』 ワイズマン流“街と人”社会学研究
去年の東京国際映画祭でも評判の高かった、フレデリック・ワイズマンの3時...
記事を読む
-
-
『レッドタートル ある島の物語』 戻ってこないリアリティライン
心の繊細な部分にそっと触れるような、みずみずしさ。 この作品について語...
記事を読む
コメント(2件)
前の記事: #104.ファウンテン 永遠につづく愛
次の記事: #106.アズールとアスマール
これ当時、観た気がします。
面白かったようなことは覚えてるけど、
ストーリーは全然記憶がない…。
でも結局「交渉」って感じじゃなかった気がする。
都度レビューを書いておかないと、
すぐ忘れちゃうんです(*_*)
奈緒子さんへ
奈緒子さ〜〜ん!
この誰もコメントをくれないところへ、コメントくださり、アナタはいい人ですねー!
ありがとうございます!これも、ご覧になったのですね!おおっ。
>でも結局「交渉」って感じじゃなかった気がする
その通り、その通り!
交渉とはゼンゼ〜ン関係ありませんでしたぁ!(爆)
でも、この話はこれはこれで、まあ・・・いいんじゃないの・・・みたいな話でした!(おいおい)