#100.ソドムの市
このブログを立ち上げてから、というのは去年になりますが、ナンバリングをしています。
そして、せっかくナンバリングしているのだから、100本目は記念に残るような、そんな映画を選びたいなあ、と思ったりしまして。
今年の100本目はこの、パゾリーニの世紀の大・大・問題作、『ソドムの市』を選んでしまいました。
あ〜、そんな事考えちゃった自分が恨めしい・・・
あ、そしてこの映画は、かなり変態・エログロなので、そうした記述が増えるかもしれませんので、18禁のコーナーとさせていただきますのでよろしく。
ちなみに、去年の100本目の記事は、『ムーランルージュ』。
ああ、この時は、平和でした・・・。
パゾリーニ自身、この映画の製作の終わりに、撲殺死体となって発見されたという、極めてショッキングな事件の幕切れとなって終わったそうで・・・
ただでさえ、未曾有の問題作であるこのエログロ作品なのに、血塗られた事件でもって更にその残虐性が加味されてしまったかのよう。
歴史の一端を見てしまったかのような気分にさせられるのですね。
私ごときではこの監督の偉大さを、十二分に分かっているとは言えないのだけれど、アートで世界を変えようとした男なのだろうなぁ・・・。
ストーリー・・・
ヒトラー占領下の北イタリア、1944年。ナチズムに加担する大統領(アルド・ヴァレッティ)、公爵(パオロ・ボナチェリ)、殿下(ユベルト・P・クィンタバル)、猊下(ジョルジョ・カタルディ)と名乗る4人のファシスト・グループが、傲慢な権力をカサに一大狂宴を計画した。〈地獄の門〉4人は、町という町、村という村で、快楽の奴隷としての美少年・美少女狩りを開始し、それぞれ数十人ずつ集めた。そして、その中から4人が点検し投票で少年・少女9人ずつ選び、狂宴の舞台となる館へ運んだ・・・あらすじの続きを読む
これ、原作が、マルキ・ド・サドの『ソドム百二十日』。
私、実はこの映画の存在は知らなかったのだけれど、大学生の時に、マルキ・ド・サドにハマっていた時期があって、その頃に、この作品を読みました。
いや〜、あまりの変態ぶりに、卒倒しましたね。
「こんなもん、読んだことない!」っていうぐらいの変態の狂乱世界に、すっかり頭をブン殴れられた気分になったよ。
「世界は広いな、大きいな、変態は奥深いな」、と。
あまりにディープなこの世界に、すっかりオナカいっぱいな気分になってしまった。
飲みの席とかで、「ね〜ね〜、○○ちゃんて、S?M?」みたいな、世間一般の生ヌル〜い会話をして、キャッキャと戯れている人々が、遠くに感じました。
「私は、なんて遠くに来てしまったんだろう・・・」
たぶんね。
この原作と同じで、この映画も、別に知らなくていい世界なのかもしれない。
知らなければ知らなかったで、きっと、道を踏み外すことなく、生きてゆけます。
そして、その方が幸せなはず。ええきっと。
国中から、美男・美女のいたいけな処女・童貞をかっさらって来て、
それから、語り部として、経験豊富な熟女に話をさせ、その話をオカズに、
くんずほぐれつの乱交を夜な夜な繰り広げるところは、マルキ・ド・サドと同じ。
この語り部役の女性を、醜い老女ではなく、(それこそ、顔の一部が欠けていたり、「一体今までの人生、何があったの」的な、もの凄い仰天の経験を持つ、老女の醜女として、本では確か描かれていたはず)、それがこちらでは、教育役として、何も知らない処女・童貞たちを一から鍛え上げる役になっている。
まあ、このエログロぶり。
『レベル・サーティーン』なんてこないだ見たけれど、この『ソドムの市』に比べたら、こちらの映画は、単なる巨匠へのお追従にしか思えないかもしれない。
気持ち悪さはやっぱり強烈で、一緒だけれど・・・
というか、何度見てもアレだけは慣れません。
いや、慣れてたまるもんか〜(涙目)
ただ。私は正直言って、この作品をそれほど高く評価する気はないね。
というか、分かりたくないのかもしれない。
「この映画が理解される世の中では困る」と故・巨匠パゾリーニ自ら、そう言ったそうだけれど。
ここで描かれているのは、間違いなく、人間性に対する冒涜。
一個の人間を、玩具代わりにその場の思いつきで貪り喰らい、
権力者が被権力者に対して、ムカつくほどの絶対政権で服従させ、その命も尊厳も、すべてないがしろにする様を、楽しく見ていられるなんて、そんなことは出来ないね。
マルキ・ド・サドの世界観は、確かに、“踏み入れてはいけない領域”だった。
だけど、この映画は、サドの世界からさらに一歩先を行って、ファシズムという名でもって、
否それよりむしろ、人間の持つ暗部の、残虐さそのものを表現している。
パゾリーニ本人は、それを消費社会という大きな暗喩があると言っているようだけれども、それはどうかな。
人間の持つ、残酷性に対する本能的希求、というものを、
消費社会に組する奴隷を反対から描き、その一端を担っている、との、表現に置き換えられるかどうか?私は疑問に思う。
そうした消費社会全体の構図を、一部の権力者と、そのヒエラルキーで描いたそこに、権力に対する服従・追従があるとは、まさか、現代の我々は考えたりはしない。
それよりむしろ、この映画で表現されているのは、そうした消費社会がどうたらではなくて、人間の残酷性、こちらの方でしょう。
あ〜っ!!腹が立つ!
しかし、エログロ残虐シーンを、フラッシュバックして、しかししっかりと見せ、人の心にシッカリと叩き込むようなあのシーンは凄い・・・。
しかも、適当に誤魔化すことなく、映像化しているのがまた凄い。
残虐シーン、スカトロシーン・・・もう、立派な嫌がらせ。
権力者が、花嫁衣裳に身を包んで、ウ○コのくっついた口で、若い男にキスを迫る。
なんていうシーンは忘れられない。あ〜っ!!!何たる醜悪イズム。
なかなか追従をヨシとしないまでの、極悪なエログロ作品ですよ。
思い出しただけで、ゲロりたくなること必須。
この作品に対する反応は、拒否、あるいは賞賛、どちらかしかあり得ないかもしれない。
ああ・・・もう絶対、この映画は、一度見たら忘れられないな。
・ソドムの市@映画生活
2007/07/17 | 映画, :カルト・アバンギャルド
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コメント(20件)
前の記事: #99.リサイクル/死界
こんばんは、お風邪を召されたそうで
お加減いかがですか? とご機嫌を伺いに来たのですが、
また何やら突き抜けた映画をご覧になっていた様で。
大丈夫そうですね(?)
「レベル13」の、あのシーンには辟易してたので、
きっとこの作品も私には厳しいんでしょうね。
でも機会があれば体力と気力を充実させて観てみたいです。
サドは余り馴染みがなく、「ジェローム神父」という
短編しか読んでいません。
有名な「悪徳の栄え」も買っただけで読んでないなぁ。
もう少し頑張って変態の道も極めます。
ピエル・パオロ・パゾリーニ「ソドムの市」
パゾリーニ・コレクション ソドムの市 (オリジナル全長版)エスピーオー
監督・脚本:ピエル・パオロ・パゾリーニ
原作:マルキ・ド・サド
出演:パオロ・ボナチェッリ他このアイテムの詳細を見る
「奇跡の丘」の前にこっちから観ました。
観たのはワーナー・ホーム・ビデオ版…
すみません。軽薄な記事ですけどTBしてしまいました。
今考えると権力構造が入れ子になっているというか、奴隷のなかにも主従関係ができたりするあたりがミソなのかなあと思ったりもするんですが、あまりそういうことに目がいかない作品ですよね!(笑)
わたしはもういちど観たいと思っています。(あ、イヤ、別にSとかではなくて・・)
yes90125さんへこの映画もやっぱり、誰にもススメられない作品だったりします。
こんばんは〜♪コメントありがとうございます。
風邪のゴキゲン伺い、ありがとうございます
せっかく、ちょっとは心配してくれたのに(ですよね?)こんな変態映画を見ていた、と分かったら、ちょっと呆れられてしまったのでしょうかっ
あいたたたあ〜
悪徳の栄えは、まだ読まれていないのですね!
いや、私も、なかなか読み進まない気持ち、分かります。
変態はやっぱり、そんなに頑張って突き進むものではありませんて〜
でも、『レベルサーティーン』ご覧になってたのですね。
で、あのシーンがキツいと、やっぱこの映画も辛いと思いますよぉぉ〜
manimaniさんへ
こんばんは〜★コメントTBありがとうございました。
manimaniさんも、この映画、ご覧になっていらしたのですね!おおお!
>奴隷のなかにも主従関係ができたりするあたりがミソなのかなあと思ったりもするんですが
奴隷同士で、関係を持ったり、あるいは権力者の一人と、上手に関係を持つ奴隷もいましたよね。
奴隷の罪が発覚したところで、次から次へと芋づる式に他人の罪を言いつけていましたね。
なかなか、見ごたえのある問題作でした。
こんばんは!
サドの小説は僕も学生時代に読みましたね。別に全部読んだわけではないけれど「こんな小説があったんだ!」と驚いた記憶があります。
で、『ソドム百二十日』って確か最後は「○○さんは最後こうなりました」て羅列で終わりますよね?あの放置プレイ加減に流石はマルキ・ド・サドだと感心したものです(笑)
映画は確かに変態映画で大問題作ですが、何故か時々見返したくなってしまうのです。自分たちの理想の楽園を作り上げ、その楽園の崩壊と共に最期を迎える。なんかそういった話、好きなんですよね。乱歩の『パノラマ島奇譚』みたいで。
ってことで『ゾディアック』へのTB有難うございました(笑)
チュッス!とらねこンヌ。
ソドムの市とは・・・いつでるかと思ってたら記念日に(笑)
白鬚もコレ、う〜わぁ〜・・・・とドン引きしましたよ。
つか、高校生だったんで家でみてたら、親びっくり!わしもびっくり!
「白鬚!何なのコレ!」っててんやわんやですよ。
その後、AVのようにこっそり見たのがしょっべー思い出です。
サドはもちろんの事ながら、獄中から
「ハァハァしたいからお前の陰毛を差し入れておくれ、ウヒヒ」と手紙で言われ
検閲で皆に見られるのに、困らせないで下さい!とか言っておきながら
陰毛送りつけちゃう奥さんも結構なモンだと思うのです。
割れ鍋に綴じ蓋ってこの事?
蔵六さんへ
こんばんは★コメントありがとうございました。
マルキ・ド・サド、蔵六さんも学生時代に洗脳されてしまったのですね。
『ソドム百二十日』すごくなかったですか?
漫画で言うと、劇画タッチというカンジ。
でも、この映画も、サドに負けず劣らず、更にその上を行く表現が凄かったですね。
蔵六さんは、ときどきこれを見たくなってしまうのですか。
う〜ん、さすが、イカれています。
蔵六さんには本当に脱帽ですね。
てな訳で、貸していただき、ありがとうございました!お返しをせねば♪
白髭タン
こんばんは★コメントありがとうございました!
ナヌ〜!白髭タンは、これ、高校生の時に見てしまったのですね!
何てマセたガキ・・じゃなくて、お子さんだったんでしょう!
てゆか、「ませた」とか「ませてない」とかのレベルじゃないッスw
お母さん、ビックリしただろうなあ〜^^;
>獄中から「ハァハァしたいからお前の陰毛を差し入れておくれ、ウヒヒ」と手紙で言われ
あ、これはサドの実人生の話ですね♪
『クイール』でしたっけか?^^
確かにサドの周りに居た女性たちって、結構、「なんだかんだ言ってやっぱ、好きなんだろうケッケッケ」ってカンジなんですよね・
確かに、割れ鍋に閉じ蓋・・・ウフ、いい喩え♪
キリ番記念にパゾリーニ♪って…
ぎゃぼッ☆げふんげふん(咳込)
む、むせてもーた…あまりの素敵チョイスに(笑)
「ね〜ね〜、みちゃんてS?M?」
「え、俺?俺はねぇ…P!ちょいパゾ入ってるから」
とらねこさまも、ヌルいこと言う輩には一発カマしたってくださいよ(笑)
さどまぞ、ねくろ、ぺど、あんぴゅ、ほも、そどみん♪あたりは、まぁよしなに、な倫理コード甘甘なわたくしですが、こぷろらぐにーだきゃどうにもハードルが高いんですよね〜
倫理というよりも生理的コードに抵触して…
まだまだ修行が足りませぬわ(笑)
宴のことを語ってらっしゃる、てことは原作本は、河出の渋澤龍彦訳の抄訳版じゃなくて青土社の佐藤晴夫訳の完本の方を読了されたのかしら?
ま、若い時分にマルキドっとくのは間違った大人になるための基本ですからね(笑)
みさま
おはようございます!コメントありがとうございます♪
SでもMでもなくてPですか〜。ひゃは〜
>倫理というよりも生理的コードに抵触して…まだまだ修行が足りませぬわ(笑)
ん〜、この手の修行を積むとなると、実際に行動してみるしかなくなりそうで、
だんだん人間性を忘れていくのが一番、ということになるんじゃないかと・・・うへえ
ところで、“あんぴゅ”の意味が分かりませんでした。すみません。
コプロラグニーという言い方も今回初めて知りました・・。
サドの『ソドム百二十日』ですが、完訳本と抄訳本かあったのですね。知らなんだ。
みさまは読み比べてらっしゃるのですね。さすがです。
はじめまして。
「ソドムの市」、強烈な映画でした。
少年少女が床に土下座させられてお尻を高々と掲げ、懐中電灯で検査される有名なシーン、見ようによっては「市」に見えますね。「ソドムの市」という邦題を考えた人は、あのシーンから魚市場の情景でも連想したのでしょうか?
いろいろな疑問が残る、意味ありげな映画ではありました。
少年少女が全裸で首輪をつけられ犬にされるシーンで、リードでつながれている子とそうでない子がいるのはなぜか? 少女の一人が枕の下に恋人の写真を隠していることを、少年はなぜ知っていたのか?少年と少女の間に恋愛関係のようなものはあったのか?
小さな場面の一つ一つが妙に心に引っかかります。
無明さんへ×
初めまして!コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、この『ソドムの市』の“市”の部分は、お尻のコンテストのところですよね!
確かにあそこは、妙な空気が流れていて印象深かったです。
遠目からみて、薄暗い明かりに、お尻だけがたくさん浮かび上がって・・・
それを“市”と表現するのは、なかなかのセンスでしたね!
少女の枕の下に、恋人の写真があるのを知っていた少年は、必ずや肉体関係があったのだと思います。
でも、本当言うと、それがバレるのは、とても危険なんですよね、他のことより。
自分だけ助かろうと思ったのでしょうね。
奴隷に対しては、確かに部分部分で、扱いに差別があったと思います。
ですが、それは支配者側の気まぐれなものだと自分は思いました。
なぜなら、最後の処刑刑罰を与えるシーンで、大半の人に罰が与えられましたよね?
その日は助かる人もいましたが、所詮、奴隷は生き延びることがないだろう、と思えてしまいました。
ソドムの市
1975年:イタリア
原作:マルキ・ド・サド
音楽:エンニオ・モリコーネ
監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ
出演:パオロ・ボナチェッリ、ジョルジオ・カタルディ、カテリーナ・ボラット、アルド・ヴァレッティ、ウンベルト・P・クィナヴァル
第二次大戦末期、ナチ….
あ、古い記事へのコメントですが、この映画私のオールタイムベストです。これと、あと『グリード』ですね。
変態とか人格破綻者だと思われるのが嫌で、人には内緒にしています…。
k.onoderaさんへ
こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
おお、onoderaさんのオールタイム・ベストでしたか!それを聞かせてくださり嬉しいです。
onoderaさん、以前のブログでもリンクレイターの『ウェイキング・ライフ』をピックアップしてお気に入りに入れていて、見る度嬉しいなあと思ってました。
『グリード』って昔見ましたよ、面白かった記憶はあるけれど、そんなオールタイムベストに挙げるほどの面白さでしたっけ?なんか愕然です。
『ソドムの市』に関しては、とある2ちゃんで挙げられる痛ブログ主がお気に入り映画宣言をしたことがあり、そのためにコンスタントに検索に引っかかるのでは?と指摘を受けたことがありました。
以下のブログです。
http://ameblo.jp/anokoronimodoritai/
ビックリするほどのダメ男ですが、この底辺ぷりがなかなか泣かせる良い文の書き手です。お暇な時にどうぞ。
なるほど、昔の記事がピックアップされてたのはそのためだったのですね。このブログ、初めて見ました。おそるおそる読んでみます…。
『ウェイキング・ライフ』はいいですよね。昔、女性と恵比寿に観に行ったのですが、アートに興味があるという人だったのに、「面白くなかった」と言ってて、さらに出演してるスティーヴン・ソダーバーグをスティーヴン・スピルバーグと間違えてたので「ふおお…」と思いまして、彼女とは合わなくなって会わなくなったりしたのを思い出しました。
私がすごい!と思う映画(に限らず作品)は、世の中の既存の価値観や、自分の価値観を根底からひっくり返されるようなもので、フェリーニやパゾリーニの映画はその代表格なんです。『ソドムの市』はその最たるところにあって。
終わりのない肉体的拷問にさいなまれる少年少女を横目に、支配者側の少年が踊るダンスシーンで幕を閉じるあたり、「これでいいのか?」と思う一方で、背徳的な美しさに息を飲みました。
シュトロハイムの『グリード』も、登場人物が銭ゲバで救いのないところに惹かれてしまいます。地獄の業火のような砂漠に焼かれながら、それでもささやかな奇跡のようなラストシーンが意外で、ものすごく感動しました。
機会がありましたらとらねこさんのオールタイムベストも聞いてみたいです。
K.onoderaさんへ
こんばんはアゲイン♪
あの痛ブログ、あんなに極端な人間は居ないだろうと思えてしまって、私には創作なんじゃないかと思えるんですが…
でも半分の人は信じているみたいです。onoderaさんはどう思われますか?
この糞ブログ、妙に馴染んで来る文体が怖い…。
『ウェイキング・ライフ』では何とも盛り上がらないデートを経験してしまわれたのですね!
そうそう、恵比寿ガーデンシネマでした!懐かしいなあ。ガーデンシネマはこの時期から2005年ぐらいまで、ずっといい作品ばかり選んでましたよね。
onoderaさんとウェイキング・ライフを見に行けたなんて、その方がとても羨ましい気がします。
確かに、ソダーバーグをスピルバーグとか言われた日には、「ふおぉぉ…!」ですね^^;
私は当時、ニュージーランド人の親友が居て、週に3度は飲み歩いていたのですが、彼と一緒に行きました。
彼氏より映画の趣味が合って大好な人でしたが、英語で映画の感想を言うのにいつも四苦八苦してました^^;;;
「映画で人生観変わるほどのもの」って、確かに最高の映画になり得ますね!
『ソドムの市』のラストに関しても、背徳的な美とは納得ですが、そんな見方を自分はしてませんでした。
なるほど…。もう一度見ないといけませんね><。一番やりたくなかったことですがw
でもこの作品て、見た後どんどん個人的評価が上がってしまうタイプですよね。
『グリード』、私はどうやら『ザ・グリード』と勘違いしていました…。すみません><
今度、機会を見つけて是非見てみたいと思います。
自分はオールタイム・ベストはいつも違うことを言ってしまうので、全然「オールタイム」じゃないんですよ。
私も『ウェイキング・ライフ』は絶対入れたいと思います。『アマデウス』や『カッコーの巣の上で』、『ムーランルージュ』、『サウンド・オブ・ミュージック』は入るかもしれません。一方で『インナースペース』や『見ざる聞かざる目撃者』『ターミネーター』みたいな映画の方が好きかも!みたいな気持ちもあったり。楽しいけど、難しい作業ですね。
オールタイム・ベストを考える時は、30年後ぐらいでいいかなあ?なんて思っていたりもしますw。
痛ブログ少し読んでみましたが、胃が痛くなってきました。細部まで書かれているので、本当の話なのかもしれませんね…。そうでなければいいですが。でもこういう境遇の人はいま珍しくないかもしれません。
あ、確かに『ザ・グリード』がベストと言われるとびっくりしますね(私は観ていないのですが)。
私も『グリード』は最近になって初めて観たのですが、あまりにも素晴らしいので是非観てみてください。
とらねこさんの、ベストになるかもしれないタイトルを教えていただいてありがとうございます!
『ウェイキング・ライフ』は、私も定番の名作と名作となっています。リチャード・リンクレイター監督はすごくファンで、ビフォア・シリーズもベスト級にお気に入りです。続編も撮ったようなので楽しみですね。
たまたまだと思いますが、音楽映画をいくつか選ばれてますね。『サウンド・オブ・ミュージック』は私も大好きなのですが、自分らしくないので、人に好きだといったことがありません(笑)。
『見ざる聞かざる目撃者』というタイトルは初めて知りました。
k.onoderaさんへ
こんばんはアゲイン♪(これ、コメント階層が5つまでしか設定していなかったので、このような形になりました。)
onoderaさんがこの作品と並んでベストとまでおっしゃられる『グリード』、私も興味津々になってしまいました。機会を見つけて必ず見てみたいと思います!
『ザ・グリード』の方は、ベストと言われると確かにびっくりはしますけど、とても良く出来たSFホラーではあります♪
リンクレイターは今ちょうど続編がやる、というニュースで、ホットな話題でしたね♪私も、ビフォアシリーズ、大好きです!サンセットも好きだし、サンライズも本当に好き。あ、イーサン・ホークのパロディはご覧になりました?しょうもないパロディではありましたが、イーサン・ホーク自身が撮っているというのがウケますね^^
http://www.youtube.com/watch?v=EMbK2sTDUjc&feature=youtu.be
とは言え、ビフォアサンライズ&サンセットが好きな人は多いんですが、『ウェイキング〜』について評価高い人って、あんまり見ないんですよね!なので余計、onoderaさんがお気に入りに入れていたのが嬉しいんです。
onoderaさんの『ブラック・スワン』評もとても良かった!
痛ブログですが、なんだか読んでるうちに癖になってくるんですよね。コメントがたくさん来てますけど、「自分より下が居てここ来ると安心する」みたいなコメントがついていて、またブログ主以上に痛々しいコメント欄ですよね。
ただ、私はこの方の書くことを半信半疑な気持ちでいます。4年浪人して、というこの時点で珍しいですが、卒業した後司法試験を20年ですよね?さすがに、3,4年で諦めるのが普通、少なくても10年ぐらいで諦めるように思いません?常識的に考えて。
私は、2ちゃんまとめブログなんかの、人気のあるスレなんかを見ていても、オカルト板を見ていても、「これって作り話じゃないかなあ」と思うことが結構多いんです。作家志望の卵たちが、自分の腕を磨くために書いている時が多々あるのでは、と思えるような文だったり、展開の作為性を感じることが多いんですよ。
2ちゃんまとめでみんなに好意的なコメントがつくのはやはり「電車男」風の、ピュアな恋愛話のことが多いようです。この痛ブログ主、そうした「あり得ないダメ男」を描く一人称手法の、ある種純文学に近いスタイルを狙った新規なものなのでは…と思っていたりします。
いや、そう思いたいだけなのかも。こんな惨めな人居るわけないよ、って。
すいません、変な話で長々と。