rss twitter fb hatena gplus

*

#59.ブギーマン

ブギーマンブギーマンと言ったら、アメリカではおなじみの、子供の頃によく聞くような、怖い話に出て来る輩。
私にとっては、スティーブン・キングの小説で、しょっちゅう耳にするのが、このブギーマン、という単語。
怖いものの総称、という感じなのかな。


 


ブギーマンがクローゼットに潜む、と子供心に思いこんで、それを信じていたティム(バリー・ワトソン)は、父親がブギーマンに殺されてしまった、と思い込む。
だが本当は、父親は離婚により、家を出てしまった、というのが真相。トラウマになって帰っていなかった実家に、母の訃報を聞き、久しぶりにその空き家に戻るうティムだったが・・・


’04年、アメリカ。スティーブン・ケイ監督、サム・ライミ製作。


サム・ライミ製作、ということで期待してしまったけど、それほど怖くはないです・・・。
先ほども言ったように、“ブギーマン”という呼称、それ自体で、帽子を被っていて、手が鉤爪になっていて、・・・なんて、思い浮かぶ人は、日本人には少ないんじゃないかな〜、なんて思う。
先ほども述べた、スティーブン・キングなんかで言うと、何でもかんでも、怖いものに「ブギーマンがやって来るゾ!」なんていう表現が時々、されることがある。『IT』でも、何を読んでいても、よく出てくる表現だったりする。


で、必ず、鉤爪!これ基本ね。
『ラストサマー』でも、ボロボロの服を着た、鉤爪の、よく分からないものが出てきたりしてたっけ。
その時も、やっぱり、「あ、ブギーマンだ」なんて思ったりする訳です。


クローゼットの向こうに、隠れている存在、っていうのは、大人になると、だんだん忘れてしまう感覚なのだけれど、この主人公、ティムは、トラウマになっていて、青年になってなお、クローゼットの向こうが怖いし、ベッドの下なんかも、何かいないか、と、ついつい調べてしまったりするのです。


クローゼットの向こうに何かがいる!・・・
こういう感覚って、日本人で言えば、「押入れ開けたら何かがいるんじゃないか」、って、すごく怖い思いをしていたのと一緒の感覚なんだろうな。


自分としては、『モンスターズ・インク』を思い出して、とっても楽しくなった。
『モンスターズ・インク』では、クローゼットの扉がいっぱいあって、子供を怖がらせに行くのが、彼らの商売だったでしょ♪


子供の頃怖い思いをして、悪夢を見たり、眠れない夜を過ごしたりした人には、きっと分かってもらえると思うんだけど・・・。
いつから平気になってしまったんだろうね、悪夢ってやつが・・・。


この映画自体は、別段、怖くはないけど、全米初登場No.1だった、なんて言う理由は、この、子供の頃の怖い思い、ってものを、皆が思い出してみたかったからかな、なんて思う。


この主人公の悪夢も、子供の頃恐れていたものが、形になって出て来る。


でも、日本人には、正直、馴染みの薄い物語かも。
あまり、オススメは出来ないかな。ストーリーはイマイチだし。

ブギーマン@映画生活

 

関連記事

『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...
記事を読む

『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 アメリカ亜流派のレイドバック主義

80年代の映画を見るなら、私は断然アメリカ映画派だ。 日本の80年代の...
記事を読む

『湯を沸かすほどの熱い愛』 生の精算と最後に残るもの

一言で言えば、宮沢りえの存在感があってこそ成立する作品かもしれない。こ...
記事を読む

『ジャクソン・ハイツ』 ワイズマン流“街と人”社会学研究

去年の東京国際映画祭でも評判の高かった、フレデリック・ワイズマンの3時...
記事を読む

『レッドタートル ある島の物語』 戻ってこないリアリティライン

心の繊細な部分にそっと触れるような、みずみずしさ。 この作品について語...
記事を読む

3,675

コメント(10件)

  1. ブギーマン

    製作年度 2005年
    製作国 アメリカ
    上映時間 90分
    監督 スティーヴン・ケイ
    製作総指揮 ゲイリー・ブライマン 、ジョー・ドレイク
    脚本 エリック・クリプキ 、ジュリエット・スノードン 、スタイルズ・ホワイト
    音楽 ジョセフ・ロドゥカ
    出演 バリー・ワト…

  2. ブギーマン

     ブギーマンと言っても『ハロウィーン』とは関係ないし、東京ブギウギとも関係がない。ましてやドギーマンとは全く縁もない・・・

  3. クローゼットの中に潜む恐怖

    120「ブギーマン」(アメリカ)
     アメリカで大ヒットしたホラー。「ブギーマン」というのは聞いたことはあるが、この作品が今流行のリメイクなのかはわからない。
     冒頭は少年ティムの部屋。夜中クローゼットの中に何かがいると怯えるティム。そんなティムをなだめに…

  4. こんばんは。
    結構面白かったという印象があります。
    「ブギーマン」ってよく聞くんですけど、結構皆が言う名前なんですね。
    もしかしたらリメイクか? と思ったんですが、オリジナル・ストーリーなんですね。
    やっぱり暗闇は怖いっすよねぇ・・ホラー好きなんですが、かなりのビビりでもあります。

  5. CINECHANさんへ
    こんばんは〜♪コメントTBありがとうございます!
    ブギーマンて、フォークロアというか、なんだろ?
    「口裂け女」とか「座敷童子」とか、そういった類の、昔、子供の頃に聞いたことのある類の化け物って感じなんじゃないかな、と思います。
    そうですね、オリジナル・ストーリーのようですね。
    暗闇は、怖かったですね。子供の頃からずっと怖かったですが、私はもう怖くないかな・・

  6. ブギ-マン 06年201本目

    ブギ-マン
    2004年   スティーブン・ケイ 監督   サム・ライミ , ロブ・タパート 制作バリー・ワトソン , エミリー・デシャネル , スカイ・マコール・バチュシアック , ルーシー・ローレス
    かなり怖かった。 
    ブギーマン、監督は、全世界共通のモ….

  7. ブギーマン

    「ブギーマン」 BOOGEYMAN/製作:2004年、アメリカ 90分 監督:ス

  8. こんにちわ。訪問ありがとうございました。
    ふふ〜、これね。DVDで十分という感じですよね。
    マニアな話になりますけど、ブギーマンと言えばジョン・カーペンターの『ハロウィン』がお気に入りです。シリーズ化したけれど、日本での知名度はイマイチで。ジェイソンやフレディほどのインパクトは残らずにかわいそうでした。ジョン・カーペンター自らが担当した音楽も好きです。
    って、以前、何かの話題でとらねこさんのところで書いたような気がします。マニアックで失礼いたしました〜

  9. 隣の評論家さんへ
    こんばんは★コメントありがとうございました。
    そうですね、『ハロウィン』が大好き!って、となひょうさん、お話してくれましたよね〜♪
    着メロもこれでしたっけか
    そうそう、ジョン・カーペンターって、音楽なんかも自分で作っちゃうんですね。
    私から見ると、すごい才能と実力もある、HM/HRのバンドに向かって、自分で書いた曲を弾かせる・・・という光景を見て、妙に苦笑してしまったんですよ(笑)だって、ANTHRAXにスティーブ・ヴァイ相手なのにぃ。
    『ハロウィン』は見てみたいかも♪私、たぶん見てませんね。となひょうさんの方が、マニアックです。

  10. ブギーマン

    2004年:アメリカ
    監督:スティーブン・ケイ
    製作:サム・ライミ、ロブ・タバート
    出演:バリー・ワトソン、エミリー・デシャネル、ルーシー・ローレス、トーリー・マセット、スカイ・マコール・バチュシアック
    仕事もプライベートも順調な青年ティムは、誰にも言え….




管理人にのみ公開されます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


スパム対策をしています。コメント出来ない方は、こちらよりお知らせください。

前の記事:

次の記事:

Google
WWW を検索
このブログ内を検索
『沈黙』 日本人の沼的心性とは相容れないロジカルさ

結論から言うと、あまりのめり込める作品ではなかった。 『沈黙』をアメリ...

【シリーズ秘湯】乳頭温泉郷 鶴の湯温泉に泊まってきた【混浴】

数ある名湯の中でも、特別エロい名前の温泉と言えばこれでしょう。 乳頭温...

2016年12月の評価別INDEX

年始に久しぶりに実家に帰ったんですが、やはり自分の家族は気を使わなくて...

とらねこのオレアカデミー賞 2016

10執念…ならぬ10周年を迎えて、さすがに息切れしてきました。 まあ今...

2016年11月の評価別INDEX & 【石巻ラプラスレポート】

仕事が忙しくなったためもあり、ブログを書く気力が若干減ってきたせいもあ...

→もっと見る

【あ行】【か行】【さ行】【た行】 【な行】
【は行】【ま行】【や行】 【ら行】【わ行】
【英数字】


  • ピエル(P)・パオロ(P)・パゾリーニ(P)ってどんだけPやねん

PAGE TOP ↑