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#47.魚と寝る女

魚と寝る女 どこか、この世界にありそうでないような場所。
湖の上に、様々な色の小屋が点在する。
ここでは、間借りのようにしばらく借りて棲む人もいれば、ひと時の情事を楽しみ、去ってゆくカップルも居る。

ネタバレしています::::::::::::


ここの場所を管理する仕事をしている、一人の女が居る。遁世しているような雰囲気もあり、だが、いや・・・この世を憎んでいるようだ。
まっすぐな眼をひたと見据えて、ニコリともしない女、ソジン(ソ・ジョン)。
口も聞こうとせず、それでいて、許せない物事たちに、自分なりの鉄槌を下すのだった。


そこへ、一人の男、ヒョンシク(キム・ヨソク)がやって来る。彼もまた、世を捨てたのか、はたまた何かから逃げているようでもあり・・・
だが、ここへ来た一番の目的は、どうやら死に場所を求めているようだった。


他の者に目もくれなかった女だが、なんとなしにこの男が気になり、とある別の女に対する嫉妬の果てに、やがて結ばれる。
だが、傷ついた者同士は、愛情の表現を知らず、また、愛を感じるより先に、お互いを傷つけたり、自分を傷つける・・・
ののしりあいなどではなくて、会話もないままに、・・・肉体の痛みそのものによって。

愛で結びついている、というより、傷や痛みを共有しているのだろうか。
おそらく、彼らは、元々自分たち自身が傷ついている。そして、愛というものが何か、分かりはしないし、手探りなままに、そのボロボロの姿で、さらに傷、痛みでもって、逆に“生”を感じるのか・・・。


きっと、彼らは、初めから、自分自身すら、愛してはいない。
自分を愛せない者は、他人を愛そうとする時に、歪みが生じるのではないか、と私は思う。


スクリーンでは、心の痛みでなく、肉体の痛みがひたすらに描かれている。
その姿は我々には正視出来ないほどだ。
だが、彼らはそこに心の痛みをも感じていたように思う。


男が警察の追っ手から逃れようとする時に、錘(おもり)をつけ、湖に沈み込んで身を隠そうとする。
そのために、自ら釣り針を飲み込み血だらけになるのだが、その痛みは、彼を生へと結びつける、ただ一つの錘(おもり)となる。

同様に、男が女から離れ、別の死に場所を見つけるため、去ろうとする時には、
女は自分の陰部に釣り針を刺す。
その痛みは今度は、男をこの世と、自分から結びつけようとする、錘(おもり)となる。とても激しい姿に、見ていられなくなる。

“生”からそもそも、逃れようとする時に、“性”によって実存を感じる。
同様に、“生”を感じるために、“死”への希求として、“痛み”でもって実存を感じるのだ。
“愛”を感じるその時に、痛みを同様に感じる・・・
だからこそ、愛は痛みとなって、さらなる痛みを求めてゆく。


破滅的な愛の形である。
先に愛を感じた女の方が、よりエスカレートしてゆく。
愛への執着として、ついには殺人すら犯してゆき、その共有意識で結びついてゆこうとする、女の姿が痛々しい。


私はこの映画を見ていて、昔の自分の恋愛を思い出してしまった。
私は20歳頃、作り笑顔はするのが嫌いだったし、天気の話をするのも嫌い。自分の心に偽善と感じる全てのものが嫌い。嘘をつく大人も嫌いで、当たり前の会話を当たり前にこなすことに窮屈さを感じていた。
不器用この上なくて、『ライ麦畑でつかまえて』が大好きで、世の中の嘘偽りにヘドが出るほど嫌気が差していた・・・

なんて言ったらカッコつけすぎかな?とも思うんだけど、とにかく付き合うにはひたすら難しい女で、自分自身を好きにもなれなかった。
その状態で、恋愛をするのは本当に大変で、愛して寄り添うと言うより、ひたすらぶつかり合っていたような気がする。
当時の彼氏は私を無理やり変えようとしたし、私から愛が返って来ないのでだんだん私を憎むような、でも離れられなくて、お互いひたすら傷つけ合っていた。
そんなことを思い出してしまった。


誰しも完璧ではありえないから、愛することを上手に、手際よく取り行える訳ではない。
この二人はそんな究極の姿なのかもしれない、なんて、考えて、痛々しい思いが自分に跳ね返ってくるような気がした私だった。


この男が女を愛していたのか?
小屋の黄色いペンキを二人で塗りなおし、刷毛を二つ、魚のひれのように、重ね合わせる姿に、ホッと安心する。
そして、“錘(おもり)”を外し、小屋ごと、別のどこかへ旅立とうとする・・・
男と塗りなおした小屋に、女は、新しい可能性を感じただろう。
だが、その答えは、ラストに至って明かされる、このことに、愕然とする。

湖の上に位置する小屋。水は羊水であり、再生へのメタファーと考えられるし、浄化のプロセスでもあるこの水というものは、ギドクが好んで使うもののようだ。
見ているだけでこの心を洗い流される、水という存在。
水の中に棲む生き物である魚をめちゃくちゃに傷つける男の姿は、自分の中の何かを殺すようでもあり、そしてそれが同時に殺生を犯すことでもあり、自分自らをも傷つけ、痛めつけようとしている姿と取れる。

そして“レテの川”のように、記憶の忘却を誘う、水という存在。
その上に立つ小屋はさながら、人々の核心、意識の中枢でもあるかのようだ。

ギドクの作品は、どれも、自分なりに解釈を試みることができ、このように、何かと何かを記号のように読み取ってみたりも、つい、したくなる。
だが、そうはしなくても、十分に、それは生き生きと心に痛みを残し、私たちに訴えかけてくる。

魚と寝る女@映画生活

 

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コメント(25件)

  1. 魚と寝る女/ソ・ジョン、キム・ユソク、パク・ソンヒ、チョ・ジェヒョン、チャン・ハンソン、イ・ソンジン

    魚と寝る女/ソ・ジョン、キム・ユソク、パク・ソンヒ、チョ・ジェヒョン、チャン・ハンソン、イ・ソンジン
    そのうちCSで観られるだろうと思っていたら、なかなかお目にかかれずで、先日「春夏秋冬そして春」をみたらやっぱりこれをどうしても観たくなってしまい、DVDを…

  2. とらねこさん、着々とギドクワールドを制覇してますね、素晴らしいです(笑)。
    キム・ギドクの描く愛はどこか歪んで屈折してダークなようにみえながら最後のところでとても純粋なものにみえてくるから不思議なんですよね。これ確かDVDだとメイキングがついていて監督の解説も興味深かい印象がありました。

  3. 魚と寝る女 [RENTAL]

    女は釣堀を管理していた。湖には小屋舟が転々と浮かんでいる。各々の小屋で情事があり、彼女もまたそこで体を売っていた。そこに殺人を犯した一人の男がやって来た。死に場所を求めているようにも思える。退廃的な二人は相通ずるものを感じ、惹かれ合った。しかし女は男に

  4. 愛ってなんなのか。
    それは永遠のテーマのような感じがしますね。
    自己愛と人への愛との間には、
    誰にも大なり小なり歪みがあると思います。
    愛し方ってよく分からん。

  5. 魚と寝る女

    【映画的カリスマ指数】★★★★☆
     静かに激しく。美しく残酷に。

  6. 魚と寝る女

    心境著しい韓国映画界にあっても、もっとも世界的な注目を集める、韓国の北野武の異名をとるキム・ギドク監督
    釣り針を飲み込んだりとか女性器に挿入とか、最近みたホラーを含めてもダントツ「痛い」
    魚と寝る女posted

  7. これと「春夏秋冬〜」の「水」へのこだわりは本当に見事です。
    全部見てませんが、もしかして僕はこの2本がベストかも。
    >その答えは、ラストに至って明かされる、このことに、愕然とする。
    葦草が陰毛なのに愕然としましたw
    ぁ、とらねこさんギドク作品全部見終えたのでしょうか!?

  8. かのんさんへ
    こんばんは★コメントありがとうございます。
    ちゃくちゃくとギドク中毒の道を歩んでおります!
    いや、さすがに映画館で見るギドク映像は最高ですね!感激しました。
    水の映像なんか本当に素晴らしくて、誘いこまれて沈んでしまいそうでしたよ・・・。
    そうですね、おっしゃる通り、痛々しく、歪んだものを、徹底して描いているのに、そこに純粋なものを感じるのはなぜなんでしょう。
    この映画は忘れられなそうです。

  9. 現象さんへ
    こんばんは☆コメントありがとうございます。
    >誰にも大なり小なり歪みがあると思います
    そうですね。自分は、昔めちゃくちゃな恋愛をしていた頃の自分を思い出しました。
    その頃、自分は、自分が好きになれなくて。
    人を愛するというより、傷つけてしかいなかった時のことを。
    愛し方なんてもちろん分からなかった。その頃の歪みを、痛みを持って思い出しました。

  10. mottiさんへ
    こんばんは★コメントありがとうございます。
    そうですね!私も、『春夏秋冬、そして春』がベスト。まだ全部見ていないのですが。
    後、見ていないのは、『弓』と『鰐』『悪い女』です。これも、次のギドクマンダラで見るつもりです。
    ギドクが水を使う作品、これと『春夏秋冬〜』もそうですが、『ワイルド・アニマル』でも水と、船上の家が出て来ました。
    『弓』も船上の家なんですよね。
    他作品も、見たら遊びに行かせていただきますね〜♪

  11. とら猫さんのレビュー、興味深く読みました。
    ギドクワールドに嵌ると、一見気持ち悪いものが、何かの象徴のように見えるのでしょうか?
    でも、私、この映画は最後まで観るのがつらかったです。(外見上の美しいものが、ほとんどなかった)しかし、最後は・・・・やっぱり後を引くギドクの世界。
    これに比べれば「弓」はもう少し明るいと思いましたが・・・・・。

  12. cinema_さんへ
    こんばんは〜♪お元気でしたか?
    いやいや本当にこれ、観ているのが辛くなる作品でしたよね。
    痛いのなんのって、こんなに痛い映画、他にあるでしょうか?
    たぶん、ギドクの中でも、一番私にとっては痛い映画でした。
    なまじな暴力映画よりよっぽど、痛いんですよねぇ・・・。
    外見上で美しかったのは、水でしょうかね。
    ラッキーなことに映画館で観たのですが、この水というものが、まるで吸引力を持って、自分を引きこむようでした。
    『弓』・・・早く観たいです

  13. 『魚と寝る女』

    極上のギドクワールド!究極のエログロ美に囚われる。身体的に痛い描写のある映画だとずいぶん前から小耳に挟んでいて、生理的に受け付けないかもしれないと鑑賞を見送っていた。でも、痛そうだと思いながらも心惹かれてしまうのがギドクワールド。おととしの年間ベストに 『…

  14. あにょん。
    いやいやいや、ずっと観るのを躊躇していた本作でしたが、
    スクリーンで鑑賞できてよかったです。
    私もやっぱり、水上ものにはとりわけ魅力を感じます。
    カエルがたやすく残酷に引き裂かれてしまおうとも。
    釣り針のシーンは痛かったけど、反復しているのがおもしろかった。
    男心をつかむなら、整形作戦より釣り針作戦が有効らしい♪

  15. 映画「魚と寝る女」

    ?タイトル: 魚と寝る女
     エキセントリックな愛と幻影、残酷美とエロス、哲学したい方にお勧めします。
     「魚と寝る女」は、皆さんをすぐにキム・ギドク監督ワールドに連れて行ってくれる作品です。主人公の女性、ヒジン(ソ・ジョン)は映画「ペパーミント・キ…

  16. かえるさんへ
    はしむ〜♪コメントTBありがとうございました!
    これ、本当、映画館で見れて良かったですよね☆
    この川の水の、ぴちゃぴちゃ言う音が、すぐそこみたいに、水そのものをより圧倒的に感じました。
    おっしゃる通り、水上もののギドク・・すっごくいいですよね。
    私も大スキです。
    カエルのあの皮を剥かれた姿は、すごく残酷でしたね。
    >整形作戦vs釣り針作戦
    うひょー。どっちも血ダラケですね、自分には無理です・・。
    あ、だめ・・考えただけで痛いです

  17. 魚と寝る女:イン・ユーテロ

    ★監督:キム・ギドク(2000年 韓国作品) ★原題:島(〓) DVDにて鑑賞。実はこのDVD、5月…

  18. 魚と寝る女:どうせお前は娼婦だ ユーロスペース

    キム・ギドクの映画も残りわずか。見るのが惜しくなってきた。 タイトル:魚と寝る女 原題:島(The isle) 監督:キム・ギドク 出演:キム・ユソク/ソ・ジョン/パク・ソンヒ(ソ・ウォン)/チョ・ジェヒョン 製作:2000年韓国 湖の釣り場。湖の中には小屋の乗ったはしけ…

  19. 奇妙な小島〜『魚と寝る女』

     THE ISLE
     湖に浮かぶ小屋舟、桟橋で管理人をする一人の女。朝霧が立つ頃、一人の男が
    やってくる。死に場所を求めて逃れてきた男と、口を閉ざし、世間から孤立した
    女。出会い、求め、拒み、傷つけ、互い??13

  20. とらねこさま、こんにちは。
    「生から逃れようとするとき、性によって実存を感じる」
    う〜ん、深い、素晴らしい!
    ラスト、水がちょっと白濁しているように私も見えました。あれって羊水なのかな・・と思いつつ。
    男が草陰に入っていくのは、生まれる前の世界に還ったということなのでしょうか。
    TBさせていただきました!ではでは。

  21. 真紅さんへ
    こんばんは〜♪コメントTBありがとうございます!
    予告通り、順調にギドク見られていて、すごく嬉しいです。
    ありがとうございます。
    水が白濁しているように・・そうですね、少しそう見えましたでしょうか。
    このラストは、何と取るべきかすごく悩んでしまうラストでしたよね。
    >生まれる前の世界に帰った
    あの毛の草影と掛けているという訳ですね。なるほど、それも面白いと思います。それは、ちょっと『トーク・トゥ・ハー』を思い出す解釈ですね。
    私は、もっと悲惨な見方をしていました。
    私の考えでは、この男性にとって、この女性は、自分のしたいことを止めるほどの人ではなかった、そう考えて、とても傷つきました。
    えと、また真紅さんのところには、コメントできませんでした。下に書いたコメントが私が書こうとしたコメントでした↓

  22. 真紅さん、こんばんは♪
    コメントTBありがとうございました。
    またまた、コメントが反映されると良いのですが・・・
    この作品は、観た後すぐには、この良さが分かりませんでした。
    私は、今まで、三池監督だとか、いろんな痛いシーンのある映画を観ましたが、この人の表現の方がずっと痛く感じてしまう自分がいます。
    なぜなんでしょうね。心の痛みかもしれません。
    一番心の奥の敏感な部分を、エグられているかのように、悲鳴を上げてしまいそうでした。
    この映画は今となっては、自分の一番好きなギドク作品になってしまいました。一番、自分に似合うような気がします。

  23. とらねこさま、またまたお邪魔します。
    禁止設定を解いたらまたスパムが酷かったので、結局設定したんです。
    その中の何かにひっかかってしまったのでしょうか、すみませんでした!
    こちらに再びコメント(レス)させていただきますね。
    確かに、観てすぐに消化できる作品ではないですね。
    一番好きな作品ですか!私はやっぱり『悪い男』です。
    激しく深い情念を描いていますよね。ギドクってつくづく濃いぃ人だなと感じます。
    (私も濃いぃですが、、笑)
    またお邪魔させて下さいね。ではでは。。

  24. 真紅さんへ
    真紅さん、またコメントが反映されず、申し訳ありませんでした!
    ここでコメントレスしてくださり、ありがとうございます。
    コメントレスのレスれ〜す・・・なんつって
    真紅さんは、『悪い男』が一番好きですか!
    あなたはでは、『悪い男』の良さの分かる、『良い女』というわけですね!(なんつって)
    この作品はまた、なんとも味わいのある、かと言って、一筋縄では決していかない、素晴らしい映画でしたよね。
    ギドクの話を、こうして真紅さんと、時々話ができて、とても嬉しく思います。
    ギドクの話なら、いつでもいくらでも歓迎です!

  25. 魚と寝る女

     『おいで、私の中へ』
     3/4に公開になった「うつせみ」(公式サイト)もとっても気になるキム・ギドク監督の映画です。
     セリフが極端に少なくって倒錯した愛情を官能的に描いているって感じなんですね。あまりに倒錯しているので果たして愛と言っちゃってよいものな…




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