#23.悪夢探偵
龍平最高!!!
龍平最高!!!
龍平最高!!!
いやぁ〜。面白いです。特に松田龍平!
ストーリー・・・
体中を切り刻まれた少女とサラリーマンの死体が発見された。そこへ、プロファイルを専門にやってきた、エリートの刑事であり、現場での仕事はこれが初となる、霧島慶子(hitomi)を中心に、捜査を始める。
だがどうやらこの事件の背後に夢というものが関係してくる、とのことで、“他人の夢に入ることの出来る”という能力を持つ、悪夢探偵、影沼(松田龍平)に捜査の手伝いを頼む霧島刑事だった。・・・
暗い色のメタリックな映像が続く。
ヒヤリと喉元に冷たい刃物を感じるような、そんなテイストが不気味でゾクゾク♪
何より特筆すべきは、松田龍平だ!
これは、万人が万人、そう認めざるを得ないと思う。
一言、一言発する言葉が、彼にしか出来ないような味わい深さがあって、んも〜、面白いのなんの!
顔の筋肉の動かし方一つに、ついつい入り込んで、観てしまうこと、必須。
これは、並の人間には出来ない芸当ですよね!天才かッ
ヤル気が全然ない、“悪夢探偵”、というものが、本当に面白くって♪
猟奇的な連続殺人が、暗く重苦しい画像の中で、続く一方で、この世全体を憂う彼の姿は、本当にそれだけで表現として十分成り立っているし、
「ああ、いやだ・・・ああああ、いやだ・・・」
と、何度もつぶやくその姿・・・。
普通だったら、とても憂鬱にならざるを得ないこのセリフなのに、あまりの演技の妙、面白さに、全てを忘れて松田龍平の持つその存在感の大きさに、圧倒される!ノメりこんでしまうと思いますよ。
ホラーとしてどうか、と言われると・・・。私だったら、こう答える。
「背中がゾクゾクするのだけれど、そのゾクゾク感がまた快感中枢を刺激してくれる、キモ嬉しいホラーだ。」と。
この言葉で、伝わりますでしょうか・・・?どうかな。
やっぱり、ブラピを初め、ハリウッドがこぞってリメイク権の争奪争いを繰り広げている、というのも、納得!
・・・の、日本が誇る、質の高いエンターテイメントになっていると思う。
(どうやら、ブラピが権利獲得濃厚?・・とのことですが。)
この先ネタバレ:::::::::::::::::
ただ、苦言を呈すなら、“0”の存在の不気味さを表す表現の仕方として、カメラが同じシーンを何度か映し出すのに、ちょっと、“慣れ”が起こってしまう。
そのせいで、一人目ですごくビックリした、歩道橋をググっとナメて撮る映像が、二人目、三人目ともなると、もう驚かなくなってしまうんですよね。
不確かな存在である“0”が駆け抜けるシーンは、初めこそビックリしたけれども、次からもう予想がついてしまうので、もう一つ、二つの工夫があるか、あるいは逆に、もっと簡略化して見せていたら、もっと緩急がついたのでは、と思ったりもする。
空間を利用して駆け抜ける怖さと正反対なのが、最後の狭い空間の怖さである、というのが、いまいち伝わってこなくて、もったいない限り。
でも、全体的には、「これぞ、類を見ない、面白い物語だ」、と言えるだけの、存在感のある映画であって。
だけど、hitomiは本当に勘弁して欲しい。何を言ってるのか、分からなかったシーンがあるのですが、あれは、何て言ってたんでしょ?^^;誰か分かった人、教えてくらさ〜い!
私の想像の、塚本晋也監督の、hitomiが脚を出してた理由。
塚本監督「う〜ん、演技酷いなぁ。脚を出させよう。
見よ!この足を!美しいだろう。
“ダイコン”足じゃないぞ!
俺は、“ダイコン”役者は使ってないぞ。
少なくとも、“ダイコン足”の役者は使ってないぞ。」
・・・絶対、こう考えてたに違いないですよ!当たりだ!

・悪夢探偵@映画生活
2007/02/08 | 映画, :ホラー・スプラッタ
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コメント(65件)
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とらねこさん、こんにちは♪
冒頭の「龍平最高ー!」の連呼にノリノリになってしまった私です。
「御法度」のデビューから只者ではない雰囲気を感じていましたが、あまりお顔の形が好みではないので敬遠していた俳優さんです(爆)
夕方にしか上映されていなかったこの作品に主婦の私が鑑賞するのもなかなか時間調整が大変ではありましたが、なぜか「ああ、いやだ、ああああいやだ」というポスターのセリフに惹かれてフラフラと見に行ってしまいました。
これが大正解!(笑)
しかもふたを開けてみると龍平は「探偵」ですらないじゃないですかー!
あんな後ろ向きの「探偵」見たことない!
殺人シーンはプレデターを思い出させましたが、二度三度同じ映し方をされると確かに「もっと工夫を!」と欲張りな心が芽生えてしまいました。
続編も見たいです!
ミチさんへ
こんばんは〜♪丁寧なコメント、どうもありがとうございます!
ミチさんが楽しめたとは、ちょっとだけ意外もあって、とても嬉しくなりました。
“大正解”だなんて聞いて、本当に嬉しい限りです^^
龍平、最近大好きなんですよ〜。私の場合も、あんまり元々は、好きな俳優ではなかったので、今までの作品を振り返ろうかとも思ったのですが、それほど興味を惹かれず・・・
たぶん、最近の彼が好きなんだと思うんですよ〜♪
本当、後ろ向きの探偵でしたよね(笑)
でも、そうですよね、誰だって、他人の夢の中で、死にそうな思いをするのなんて、嫌だと思いますよね。
プレデターを思い出してしまわれましたか、ワハハw言われて見ると、そうかも・・。
hitomiは本当にいらんですが、続編は見たいですよね〜!
悪夢探偵
【NIGHTMAREDETECTIVE:2007/01/13】製作国:日本PG-12監督:塚本晋也出演:松田龍平、hitomi、安藤政信、大杉漣、原田芳雄、塚本晋也不可解な事件が2件続けて発生する。被害者はどちらも、ベッドの上で眠ったまま自らを切り刻み死んでいた。やがて、2人が死の直前に「0(…
こんばんは♪
劇場で見逃して、やっと借りれました〜。
「いやだいやだいやだいやだ」
で、ヒーローっぽくなくていい味出してましたよね!
続編も楽しみです♪
悪夢探偵
悪夢探偵 スタンダード・エディション
監督:塚本晋也
出演:松田龍平、hitomi、安藤政信、大杉漣、原田芳雄、塚本晋也…
「お願い、私の夢に入って、一緒にあの男を倒して。」
??..
ひめさんへ
こんばんは〜♪コメントTBありがとうございました!
おおっ、この作品、ようやく観てくださいましたか!
ひめさんに向かって、何度も『悪夢探偵』、『悪夢探偵』とツブヤいた甲斐があった、ってものです!!
しかし今考えれば、言い方が足りなかった。
「いやだいやだいやだ、見てくれなくちゃ、いやだいやだいやだ」と言えば良かった!
悪夢探偵
『ああ、 いやだ ああああ、 いやだ、 ああ いやだ。』
コチラの「悪夢探偵」は、今日1/13公開になった松田龍平主演のサスペンス・ホラー映画なのですが、早速観てきちゃいましたぁ〜♪
PG-12指定の映画なのですが、それにしてはちょっとグロくて怖かったです…
【無料映画】人間的ダークヒーローの誕生/ 「悪夢探偵」
し・しまった。なんの情報もなしに観てしまった。先入観が待ったく無いと何が起きるのか楽しい。『悪夢探偵』というくらいだから江戸川乱歩の作品イメージで、明智小五郎みたいなも…
ブラピが権利獲得濃厚っていっても彼が悪夢探偵なんてアリなのですか? それってちょっと悪夢のような…。
<悪夢探偵>
2006年 日本 106分
監督 塚本晋也
脚本 塚本晋也
撮影 塚本晋也 志田貴之
音楽 石川忠
出演 松田龍平 hitomi 安藤政信
大杉漣 原田芳雄 塚本晋也
みのりさんへ(爆笑)
こんばんは〜♪コメントありがとうございます!
そうですよね、やっぱブラピが『悪夢探偵』っていう柄じゃないですよね〜。
ただ、ブラピって、『ジョー・ブラックをよろしく』では、かなりセクシーな死神の役を好演してたんですよね。
あの役は、ちょっとこの龍ちゃんのやった悪夢探偵とちょっと似てるかも?キュートなところが・・なんて思ったりして
とらねこさん、わたしも<ジョー・ブラックをよろしく>のブラピ大好きです。 セクシーでゾクッとしましたね。
みのりさんへ
あ、みのりさんもご覧になってらっしゃいましたか☆
この頃のブラピがすごく素敵でしたよね〜♪
私は実は『インタビュー・ウィズ・バンパイア』の頃から好きだったんです・・・が、途中で人気が出て気持ちが下がりました
でも、『オーシャンズ』シリーズなんか見ると、やっぱブラピはいいですよね!
≪悪夢探偵≫(WOWOW@2008/01/12@018)
悪夢探偵
公式HP
詳細@yahoo映画
≪パプリカ≫
に続いて観たのは同じく「夢」関係の映画
いや??、グロかったなぁ そして、眠るの怖くなるっつーの
設定はいいかなと思ったけど、サスペンスを気取りつつほとんどホラーだったのに納得いか
悪夢探偵(-_-)zzzああ、いやだ ああああ、いやだ・・・・
ああ、いやだ ああああ、いやだ ああ、いやだ
と呟いているのは“悪夢探偵”こと影沼京一(松田龍平)・・・・。少しやる気のないいやあ〜かなり生きることにもいやいや状態みたい。ある日そんな彼の元に、捜査の協力を求める刑事がやって来る
エリート刑事の霧島慶子(h…