127.トゥモロー・ワールド
2027年、子供が誕生しなくなって18年経っていた。
人類が生殖能力というものを失って、一気に終わりを迎えるのでなく、少しづつ死に向かっていく、という感じ、それが、とてもリアリティのある描写をされている。
そこが、逆にとても恐ろしい感じがする。
最後は、とても感動した。
ドキュメンタリータッチを心掛けた、というだけあって、描写がSFテイストでは全くないのに、驚きを禁じえない。
ストーリー・・・
子供の誕生しない世界となった、2027年の地球。一番の悲劇はもっとも若い者の死で、全世界のニュースとして報道される。セオ(クライブ・オーウェン)は、ある日、テロ活動を行う組織に、突然連れ去られた。それは、元妻のジュリアン(ジュリアン・ムーア)をリーダーとしたグループで、とある頼みごとをされた。
だがいつの間にか、セオは足を深く突っ込んでしまっていた。
そして、“キー”という人類の未来の鍵、ともなるべき女性(クレア=ホープ・アシティ)の存在を知らされたのだった。・・・
見事な作品だったと思う。
人類が終焉に向かっていくときは、世紀末的狂騒、というより、こんな風にとっても静かにだんだんと死に向かってゆくのかも、なんて思わせられたりもする。
子供が生まれず、絶望感が漂う静かな未来。
そこにメッセージ性もあって、世界はまだ戦争をやめていないし、アメリカはまだイラクに兵を送っている。
静かにメッセージを送っているかのようなこの作品。
とても淡々とした中にも、考えさせられるものもある。
『天国の口、終わりの楽園』、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(3作目)』の、アルフォンソ・キュアロン監督が、120億円という大金をかけて作ったという。
見所は、最後の8分という長いショットだが、私は少し酔いそうにもなった。
手ブレする画像で、セオの姿を追っていく。
私は前情報を全く知らなかったので、なんだか小さいカメラで疲れる、いつまで続くのかな、これ、なんて思った。
だが、これが何のためのシーンだったか、そのあとで分かる。
終わりの方に、1画面で逃げ、隠れる、壊れた壁を跨いだシーンにまず驚く。
そしてその後のシーン・・・。
ここで、カメラが切り替わる。光を湛えて、急に画像が見やすく、そして・・・
“あのシーン”が来る。
何が起こっているのか、人々にしだいに伝わってゆく。
それが、見ているこちらに伝わってくるシーンだ。
主人公と彼女を中心とした円が、周りに静かに、その円が半径を広げて、波のように感動が伝わってゆく。
とても感動して、息を呑んだ。
赤ん坊の姿を見て攻防の手が一気に止まる。
まるで、ダ・ヴィンチに描かれた“最後の晩餐”のように、驚きが時間を空けて、そこを中心に広がってゆく様。
赤ん坊を“希望”の象徴に表現し、戦争を続ける愚かな者達が、その命の重要性にハッと気づく瞬間だ。
これは現代の私たちこそ、それに気づかなければいけないものではないか、と思う。
裏を返せば、戦争を無駄に続けながら、命を軽く落としている私達なのだ。
それを1シーンで表現していて見事の一言。
この長い8分というショットの中で、主人公セオの焦燥感など、主観的な心情が伝わってくる。それがこの小さいカメラで撮られた、一人の目線として追っかけられてゆくところに、観客はその目線を合わせざるを得ない。
その後にあの感動的なシーンが来るからこそ、この長いショットの意味が映えてくるのだ。
このショットの意味は、そこにある。
:::::::::この先、多少ネタバレあり::::::::::
↑キウェテル・イジョホーと、クライブ・オーウェン。
あの組織は何だったのか、良く説明がされていないながら、おそらく、“ノアの箱舟”のようなプロジェクトだったのだと思う。
こんな風に、全てのことを説明しすぎない、SF。
私は想像力を駆き立てられて、好きだ。
たぶん、文句が出るところかもしれないけど、SFの短編小説のようなプロットみたいに、見るものに想像するに任せている、と言える。
あとね、「ズルイよ、マイケル・ケインがこの役やるなんて」と、言いそうになってしまいました。
確か、『バットマン・ビギンズ』の執事の役の時も、そう言った気がするけど、今回もまた、この人にやられちゃったから!
ジャスパー役、マイケル・ケインがね、’70年代テイストなんですよ。
自分の育てたガンジャが自慢の、ヒッピーなオヤジで、あくまでも自由な考え方の持ち主として、(さすがは’70年代という感じ)、登場するんだけど、彼が、泣かせます。
ベタな泣きじゃなくて、少し笑っちゃう感じが、また泣くという、上等な手段を使って、泣かせに来ますから!(号泣)
『ルビー・チューズデー』と、『クリムゾン・キングの宮殿』、それがまさかSFで使われえるとは思わなかったな〜。驚きました。
すっごく効果的な使い方がされていた。
それから、個人的に忘れられないのが、2003年について言った一言。
“人類が、滅びることが近いと知りつつも、全く何も考えずに時間を浪費していた時代”。(ちょっと表現は違ったかもしれないけど)
ちょっと思い立って、2003年に何が起こったか、考えてみるのもいいかも。
自分は、そこにメッセージがあるように思いました。
この映画の原作評はこちら→『トゥモロー・ワールド』
2006/11/25 | 映画, :とらねこ’s favorite, :SF・ファンタジー
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コメント(148件)
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トラコメ有難うございました♪
ブログタイトルの下のコンセプト?紹介読ませて頂いて噴出してしまいました!
>多重人格な性格そのままに、ムラのある映画感想。自分一人で書いていないような・・
これ、まったく私と同じですもの(爆)
さて、この作品は予告編から受けるイメージより全然良かったですね。
色んなメッセージも受け取ったような気もします。
あら?クライヴの事、もっと騒いでいらっしゃるかと思ったのですが?(笑) すいませんミーハーな私はついそういう記述ばかり気になってしまうのでした(^^;)
わかばさんへ
こんにちは!
そうですね、確かに、子供の産まれない未来、というのは、原因が分からないだけに、象徴的な表現ではありましたが。でも、絶望に満ちた世界、と考えた方が分かりやすい世界観だったかもしれませんね。
画面に残る水滴、ってあの長回しの途中で起こるんですよね。あれ、ちなみに、血しぶきとしてですが。これ、長回しの途中で、いかにも、カメラを止めずに撮影している、というテクニックだったかなと私は思いました。
CGですぐ消せる時代なのに、それをしないわけですからね。うまい演出だなと思いました。
マダムSさんへ
こんばんは☆
コメントありがとうございます。
そうなんですか、マダムSさんも、やはり多重人格だったりするのですか(笑)
私は、時々、都合が悪くなると、「ったくとらねこはそんなこと言って。知らない、私は知らない。私じゃなくて、とらねこがそう言ったんだもーん。」と、言いたくなります。
でもって、「何でこんなこと思いついたんだろう?」なんて後から思う時ありますが、やっぱりマダムSさんもそうですか?(笑)
クライブ・オーウェンに関してですが・・・私の「インサイド・マン」「ピンク・パンサー」をTBしようかしら(笑)
トゥモロー・ワールド
早く見とかないと終わってしまうかもしれない、と思っていた映画。
ところが、調べてみるとアメリカでは12/25の公開。これからの公開だ。
本家イギリスでは9/22の公開になっていた。
原題は「Children of Men」
東宝東和がプロデュースに一枚噛んでいるようだ。
なら日本…
TBありがとうございます。
なかなか見ごたえがありました。
長回し、カメラについた血しぶき、
その場にいるような錯覚をうけました。
SFではありますが、現実味のある社会情勢、
簡単に死ぬ大勢の人。
簡単に死ぬからこそ生の重さが際立つ映画でした。
アメリカでの評判(12/25公開予定)も気になります。
こんばんは。
未来の話のはずなのに何処か「観た事がある」映像でした。
左翼闘争やイスラエルのパレスチナ侵攻のようで、未来の話には思えませんでした。
赤ちゃんを見て戦火が止んだのが印象的でした。
不妊の理由は明らかにはなりませんでしたが、人類への警鐘のように感じました。
『トゥモロー・ワールド』 2006年144本目
原因は解らないが子供が産まれなくなってしまった2027年。
世界各地では暴動が起き多くの国が既に崩壊した。
イギリスだけは鎖国政策を採り強権的に国家を維持していた。
その為、国外からの難民の取締は過酷を極め、難民を匿った国民さえも当局の弾圧を受けていた。
そ….
KGRさんへ
こんにちは★
そうですね、ほとんどSFとは思えない手法で撮られていましたね。
極力削ぎ落とした表現が映像化されていたので、そこを感じ取るとたまらない作品でした。
死の描き方はほとんど絶望的でしたね。
私もアメリカでの評判が気になります。
アメリカの観客がこの普通の娯楽作ではない作品w一体どう受け止めるのでしょうね。
健太郎さんへ
こんばんは★
おおー、随分とお久しぶりですが、お元気にしていらっしゃいましたか?
私のこと忘れていらっしゃるかと思いましたよー。
この作品ですが、私はとっても印象に残る作品でした。
赤ちゃんを見て攻防の手が止んだのは本当に印象的でしたよね。
むしろ、戦争を続けながら、その生命を大事にしようとしない私達の方こそ、それに気づかないといけないと言っているのでしょうね。
コメントにお返事を頂けて、嬉しくって調子に乗ってまたお邪魔します♪
この映画は、とらねこさんのレビューを読んで興味を持ち、観てきました。心に重くのしかかる深遠なテーマを持った作品だったので、ずっしりと感動しました。その感動を引きずったまま本屋へ寄り、原作を購入して読みました。P・Dジェイムスは英国で絶大なる評価をされている作家ですが、実は苦手で・・・過去に4〜5冊読んでそれっきりだったので、久しぶりに重厚なタッチの作品に触れました。映画とはかなり違う内容でしたが、(キーも出てきません!)終焉を向かえる人類の苦悩はよく描かれていたと思います。
新しく生まれた命は、やはり象徴だったと思います。この命の継続よりも、この命がもたらす静かな波紋に心を向けるべきかな・・と感じました。
由香さんへ
こんばんは〜♪
こちらこそ、また来てくださって、本当に嬉しいです!
その上、この映画を気に入ってくださったなんて、本当に嬉しい!ブログ冥利に尽きるというもので、もう、感激です
由香さまのコメントを読んで、『トゥモロー・ワールド』を即買いしました!
P.D.ジェイムズ苦手で・・・と言いながら、4,5冊読んだなんて、私なんて、足元にも及ばない読書家ですよぉ〜
これからも是非、他にもいろいろ教えてください!
私も早速読み始めましたが、素敵な文体ですねえ!この重々しさ、たまりません。
読み終わるのは遅いと思いますが・・・何しろ、ブログと映画ばかり優先してしまうので。
でも、嬉しくって・・お話くださり、本当にありがとうございました☆☆
早速本を購入して下さったとは!
興醒めな事を申し上げて恐縮ですが、原作と映画は全く別物とお考えになって読んで下さいね(汗)
私は読書が好きですが、最近色々な方のブログを拝見させて頂いて「私の読む本って偏ってるな〜」と反省し、これからは色々な本に触れてみようと思っています。ここ何年も海外ミステリばかりで、日本では京極夏彦、森博嗣くらいしか読んでいないんですよ・・・
とりとめの無い事を書いてしまいました。またダヴィンチ・コードの記事にコメントしたいな・・・と思っておりますので、こちらへのご返信は結構ですよ。
とても魅力ある文章を書いて下さるとらねこさんのブログの更新を、いつも楽しみにしています♪頑張って下さいね!
由香さんへ
戻ってきていただき、ありがとうございます!
>コメント返事は要りません
そんなー、せっかくなのに、お話させてくださいよー!(笑)“原作と映画は別物”、大丈夫ですよ!
ただ、私は、映画ブログなので、ついつい記事を書く時に、映画の原作本だと、“原作がこうで、映画がこう、ということは、こういう演出効果を狙ってのことだったのか”とか、比べてしまうことが多いんですよね。
本の方が圧倒的に情報量が多いので、もちろん、本の方が素晴らしいに違いないのですが、映画で見せるときは、演出一つで印象が違う、と思っていたりするのですヨ。
で、由香さまは、海外ミステリに物凄くお詳しそうですね。私の友達も、片っぱしからミステリを読んでいる人がいるので、私よりソイツの方が由香さんと話が合いそうで寂しい
で、また『ダ・ヴィンチ・コード』にお話ただけるのですか。嬉しいな〜
待ってま〜す♪
私の文は、推敲が足りないので、変テコな言い回しになってしまっているんですよね。お恥ずかしい限りで恐縮です・・・、でもお褒めくださり、ありがとうございます^^;
とらねこさん、レスがめちゃくちゃ遅くてごめんなさい!
初日に観たんですけど、どうしてももう一度大きなスクリーンでやってるうちに観たくて後日また観てしまいました。さぞかし絶賛されてるだろうと思ってたんですけどそうでもない(笑)
>こんな風に、全てのことを説明しすぎない、SF。
私は想像力を駆き立てられて、好きだ。
めちゃくちゃ同感です!
説明不足な所がダメな人が多いみたい
ですけど、製作陣はそういう映画にする事
を最初から目指していたようなフシがあります。
2回目観ると、近未来の街にある看板とか、
小物とか、いろんな設定がすごく考えて作られている事がわかりますし・・・。
そんな中にもシニカルなユーモアがあるし、
音楽の使い方もツボでした。大して好きな曲じゃ
なかった「クリムゾンキングの宮殿」もこの映画
で改めて好きになった気がします。^^
また伺いますんで、これからもどぞよろしくです〜
トゥモロー・ワールド再び
「トゥモロー・ワールド」感想その??
いつもながら劇場で遭遇する予告以外はほとんど
情報を得ないで観るほうで、クライマックス
シーンが長回しだって知らず後でしまった!
ちゃんと観とけばよかった!と後悔。
スクリーンでやってるうちにもう一度、どうやっ…
kazuponさんへ
こんばんは☆初めまして!
いえいえww二度も鑑賞されてらっしゃるkazuponさんの、この映画に対する気にいりようが嬉しくって・・・思わず、コメントさせていただきました♪
この映画は私もすごく好きなので、記事を読ませていただいてとっても嬉しかったです☆
キング・クリムゾンもこちらでお好きになられたとのこと・・・そうなんですよね、この映画の中で聞くクリムゾン・キングの宮殿は、本当にカッコ良かったですよね。
荘厳な雰囲気にもぴったりでした!
こんばんは。メリークリス・・・照れ臭っ。
しかし膨大な量のTBとコメントですね(笑)。凄ぇ。
これは近年稀に見るよくできたSFだと思います。
クドクドと説明しすぎずウザくなく、
バチッと言いたいことだけ言って即撤収みたいな。
なんでこのテの話に説明を求めるでしょうね?
そんなことを言い出したら、
エイズなんていう病気がどうして生まれたのか、
原因は誰にもわかってないのに(違ったっけ?)。
まさしく、
♪この世の終わりの声に目覚めた吸血鬼は〜
エイズルコトナキシロモノですよ。ネ♪
(久々に人間椅子ネタ)
“シャンティ シャンティ”と不確かな明日へ― 『トゥモロー・ワールド』
少子化そして高齢化が、
凄まじい加速ぶりで進むなか、
いよいよ日本の人口も減少し始めて、
こんな話も決して映画の中の絵空事とは言い切れない時代になってきた。
イラクのように早、半ば慢性的な戦争状態にある国じゃ、
なんの罪もない子供たちが毎日毎日ボロボロ…
栗さま
こんばんは、メリークリスマス、栗さま
そ、そんなあ、ただの挨拶じゃないですかぁ
照れられると、こちらが余計照れてしまいますけどー
( ̄▽ ̄;)きゃー恥ずかし〜♪♪
(テンションおかしい)
ええと、マジメに。
『エイズルコトナキシロモノ』ですか!この曲も、重々しくていいんですよね。鈴木さんのボーカルも、悪魔的な魅力があって、迫力があるんですよね。うんうん。
エイズとも掛けている辺り、憎いニクイ!
エイズは類人猿の免疫注射から来てるんでしたっけか、何だか忘れてしまいましたが、きちんと原因が解明されていないんでしたっけ(?_?)
ま、いいや。私もずっと前にチラ聞きしたっきりで。
とにかく自分なりには、人類の人口統制のような気がしてしまったりもしましたね。
映画「トゥモロー・ワールド」
近未来、子供は国の宝なんですねぇ〜って、今でも子供は宝のはずですが…
トゥモロー・ワールド-(映画:2006年153本目)-
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン、キウェテル・イジョフォー、チャーリー・ハナム、クレア=ホープ・アシティー
評価:87点
公式サイト
(ネタバレあります)
そろそろ何と….
トゥモロー・ワールド
いつもお世話になってる映画系ブログの皆さんが、以外にも この映画の記事書いてる人
『トゥモロー・ワールド』暗い未来
『トゥモロー・ワールド』
CHILDREN OF MEN(2006年イギリス、アメリカ)
監督 アルフォンソ・キュアロン
出演 クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン
■ストーリー■
西暦2027年、世界中で子どもが生まれなくなって18年間が経…
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
久々に観たしっかりとした超大作の真っ暗SF。
子どもが生まれないコトでジワジワと
絶滅に向かっているにも関わらず人類は戦争や紛争を繰り返してるという絶望感!
最近の作品の中では、かなり好きな作品です。
@KOBAさんへ
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします♪
絶望感、本当に凄かったですね。
あの底流に流れる絶望感というものが、この映画のやるせない感じを表わしていたように思いますよね。私もかなり好きな作品です。とは言え、今年のベストには入れませんでしたけど。
トゥモロー・ワールド(11/18公開)
12/14、渋東シネタワーにて鑑賞。7.5点。
いつもながら更新が遅いためすでに日本での公開は終了してしまっているのだが、ちょうど先週末、アメリカでは劇場数を増やしたところ一挙に3位まで急浮上したという。見逃した人は二番館でも何でも機会があればぜひスクリーンで…
トゥモロー・ワールド
o 「トゥモロー・ワールド」です。 【ちょっとネタバレ】 子供が誕生しなくなってしまった近未来を舞台に、人類存亡の“鍵”
トゥモロー・ワールド
4点 (10点満点。5点で普通。6点以上なら満足って感じです。)
う〜ん、意味不明・・・
これは一体どこで楽しむ映画なんですかねぇ。
設定は面白いと思うし、結構興味深々で、そこからどー膨らませてるのかを楽しみ
にしてたんですけど・・・
何か、そんな事はどーでも良…
「トゥモロー・ワールド」 子供は希望
先日観た「パリ、ジュテーム」の一遍を撮っていたアルフォンソ・キュアロン監督の作品
トゥモロー・ワールド
倫理SF!
ピンポン・キャッチボールは可笑しかったw
トゥモロー・ワールド プレミアム・エディションposted with amazlet on 07.04.04ポニーキャニオン (2007/03/21)売り上げランキング: 129おすすめ度の平均: ふ
トゥモロー・ワールド 07078
トゥモロー・ワールド CHILDREN OF MEN
2006年 英 アルフォンソ・キュアロン 監督クライヴ・オーウェン ジュリアン・ムーア マイケル・ケイン キウェテル・イジョフォー クレア=ホープ・アシティ チャーリー・ハナム
う〜ん、、、…
トゥモロー・ワールド
☆人気blogランキング集☆ & ☆インテリア・雑貨ブログ集☆
↑皆様の応援が更新の励みとなっています。今日も応援ありがとう〜☆↑
昨夜みた1本「Children of Men」(邦題:トゥモロー・ワールド)から。
西暦2027年。ロンドンには移民が溢れ、当局は移民たちを…
トゥモロー・ワールド
2006年:イギリス
原作:P.D.ジェイムズ「人類の子供たち」
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン、チャーリー・ハナム、キウェテル・イジョフォー
西暦2027年。最後の子どもが誕生してからすでに18年…
銃声と産声
『トゥモロー・ワールド』を観た。
2008年、世界中に吹き荒れたインフルエンザにより、消えた子供達。
人類が生殖能力を失ったリアルな世界観。
英国以外全部崩壊した近未来の世紀末。
昔は治安維持法、『ジャポニカ・ウイルス』は国民保安法、今回は国家治安…
『トゥモロー・ワールド』’06・英・米
あらすじ西暦2027年。ロンドンには移民が溢れ当局は移民たちを厳しく取り締まっていた。街にはテロが横行し、全てが殺伐としていた。18年間、人類には子どもが誕生しておらず人々は未来のない世界を生きていた・・・。感想『ハリー・ポッターアズカバンの囚人』のア…
トゥモローワールド
未読ですが原作は、
イギリスの女流ミステリー作家・P.D.ジェイムズのベストセラー
「The Children of Men(人類の子供たち)」だそうですね。
DVDで鑑賞。
西暦2027年。
人間に子供が生まれなくなって18年がたっている。
世界の都市はテロ、様々な疫病や内戦等によ…
ミス・チルドレン アルフォンソ・クアロン 『トゥモロー・ワールド』
これも公開はおおむねあと三日くらいかな・・・・ そんなんばっかしや・・・・ 冬
トゥモロー・ワールド
『唯一の希望を失えば、人類に明日はない』
コチラの「トゥモロー・ワールド」は、11/18公開の人類に子供が生まれなくなってしまった近未来を描くSFサスペンスなんですが、観て来ちゃいましたぁ〜♪
監督は、「大いなる遺産」、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚…
独断的映画感想文:トゥモロー・ワールド
日記:2008年3月某日 映画「トゥモロー・ワールド」を見る. 2006年.監督:アルフォンソ・キュアロン. 出演: クライヴ・オーウェン(セオ・ファロン),ジュリアン・ムーア(ジュリアン・テイラー)
とらねこ様,TBありがとうございました.
子供がもう生まれないという絶望の状況を描くこの映画,いまの地球の姿から言ってあながち架空の話とも言い切れないところが,怖いですね.
戦争をするためには子供の命など何とも思わない,という今の逆転した世相が,その怖さの元なのではないでしょうか.
ほんやら堂さんへ
おはようございます☆こちらこそ、TBありがとうございます。
子供が生まれないという絶望を描くこの映画、
SFの世界で表すことが出来るメタファーって、心惹かれるテーマが多いですよね!
この映画は後に原作も読んだのですが、子供が生まれない、ということに理由を与えていなかったのですよ。
そこがまたクレバー!でブラボー!でした♪
>赤ん坊を“希望”の象徴に表現し〜
>“人類が、滅びることが近いと知りつつも、全く何も考えずに時間を浪費していた時代”。
“どうしてこの赤ん坊は生まれくることが出来たのか”とキーとこの子供を研究する事よりも、“何故、人間の子供が生まれなくなったのか”に目を向けなければ、この新しい命は次の終焉に向けての始まりに過ぎなくなってしまうんだ、“自然から与えられた、やり直すためのチャンス”なんだ、哀生龍は受け止めました。
絵空毎ではなく、現実味のある身近な将来に思えますね。
何しろ、冗談じゃ無しに、(全てでは無いにしても)人間の生殖能力は落ちてきているのですから。
哀生龍さんへ
こんばんは♪こちらにもありがとうございます。
そうですね、生殖能力を失った、とされるこの表現、本当に素晴らしいものでした。
この映画を見た時、「なぜそうなったか、理由が説明されていない」、と言う人は結構居たんですよ。
私から見ると、説明をつけないところが逆に素晴らしいなと思ったのですが、原作ではどうなっているのか知りたくなって、読んでみました。
そしたら、やはり原作ではそれが理由のないものとされていました。
むしろ、「理由が見つけられないところが科学者や現代人に不安感を煽った」として、表現されていたんですね。それが、SFなのに面白いなと、感激しましたです。
>何故生まれなくなったかに目を向けなければ、この新しい生命も、単に次の終焉の始まりに過ぎなくなる
これ本当におっしゃる通りだったと思います。
私はこういう表現が映画で見せられただけで、もう大満足、お気に入り映画になりましたです。
特に最後の部分の、長回しから人類の夜明けを感じたところ、希望と未来が開けてくる辺り、圧巻でした。
哀生龍さんがここまで理解してくださってるところが、自分には嬉しかったのですが、哀生龍さん的にはイマイチな映画だったのですね・・・残念です。
人それぞれの好みの話なので、仕方がないですが^^;
『トゥモロー・ワールド』 The Children of Men
子供の生まれなくなった世界。
その世界を支配するのは、絶望と争い。
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子供が生まれなくなったから、世界が荒んでしまったのか。
と、それはこの映画のメインテーマではなく。
最後までその原因も…
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