108.カポーティ
『ティファニーで朝食を』、『遠い部屋、遠い声』の作家トルーマン・カポーティが、ノンフィクション小説『冷血』を書き上げるまでの数年間を描いた本作。
脇役として面白い存在感をこれまでにも放っていた、フィリップ・シーモア・ホフマンが、初主演、アカデミー賞主演男優賞を受賞。ホフマンは、製作総指揮を兼任してもいる。
『冷血』を読んだのは自分が大学生の時だったが、これは恐ろしい小説だな、と思ったのを覚えている。自分の全てを費やした、そんな気迫に満ち満ちている。この作品は、この時代にとてつもない衝撃を与えたことだろうと思う。
淡々と事件の詳細について書き出してゆき、ドキュメンタリー小説というジャンルで呼ばれる。次第に筆の調子が段々と乗ってくるのも感じられるのだが、この内容は、おそらく当時の常識を覆したであろう、“理由なき殺人”。(だが現代の我々からすれば、あまり驚愕するにあたらない、という・・・これは恐ろしいことだ・・・。)
だがラストに至っては、この人の精神状態は大丈夫なんだろうか、と思わずにはいられなかった。この作品、それ自体は傑作には違いないけれども、ラストを読む頃には、ペリー・スミスにのめりこみ過ぎていると思われる箇所が感じられ、この文豪と呼ばれる人が、こんなにのめりこみぶりって、一体なんなのだろう。と。こんなことを書いていいのだろうか?という疑問すら自分には湧いていた。
その後の彼が他の作品を一つも完成させることが出来ずにアル中、薬中で死んだ、と聞いて、さもありなん、と思ったのを覚えている。
私が初めて読んだカポーティはこの作品だったので、その後に『ティファニーで朝食を』を読んで大変びっくりした。いかにもドストエフスキーのように、人間の暗い部分を焦点に当てた作品ばかりを書く人かと思っていたのに。その上、この作品は、オードリー・ヘップバーン主演で映画化された、かわいらしい作品の原作でもあって。
これは一体どうしたことだろうと思って、とても不思議に思って読んだ。あの映画よりはずっと深みのある小説であったには間違いはない。原作も、キラリとしたセンスの光る青春小説で、いかにもまだ若いこの作家の、センスの良さときらめきを感じさせる作品。アメリカ小説の文壇においても、若い才能を持てはやされた、いわば“光”の眩しさを感じさせる若々しい小説だった(とは言え、あの映画はさすがに通俗的すぎる。ラストも原作とは異なるものだったなあ・・・)。
そんな訳で、カポーティには二度もびっくりさせられた。そんな光の当たる場所にいた人が、なぜこんな深さにまで達してしまったのだろう、と。
だから、この作品『カポーティ』は、作家カポーティの、象徴的な意味合いで死に向かう、それまでを描いた作品なのだな、と、見る前から予測をつけていた。
自分は一度もカポーティの生きて動いている映像を見たことはないし、喋り方の特徴なども随分言われていたが、実際にどんな喋り方をしていたのかは良く分からない。だけど、おそらくフィリップ・シーモア・ホフマンは、ソックリに演じていたのだろうなあ。
私のように『冷血』を読んでとても衝撃を受けた人は、おそらくたくさん居るだろうと思う。そして、彼が、一体どんな思いを抱えていたのか、予想するだになんだか胸がしめつけられるような、・・・そんな思いで見た人、というのも、たぶん、多いだろうと思う。
ホフマンは、本当に素晴らしかった。
演技で、全てを表現し尽くしていた。ストーリー自体は、淡々としているのに、彼の演技を見ているだけで、まったく退屈を感じずに見入ってしまった。
ホフマン自体は、よく見る俳優で、さすがに『レッド・ドラゴン』の時に物凄いなと思って、「この俳優の名前がどうにもややこしくっていつも覚えられないんだけど、いい加減覚えなくっちゃ!」と思って、携帯に登録したのを覚えているが、それから1年後に初主演で、しかもアカデミー男優賞まで取ってしまうとは思わなかった。
興奮して、友達と、さすがにホフマンはすっげーなー、とか呑みながら語っていたけど、自分が注目する頃には世間は明らかに彼に対して特別視をしていたわけで、自分はなんて先物買いの遅い人なんだろう、と内心は苦笑した。もう少し名脇役の時代が続くかと思ってたが。
テーマそのものは、全く予想通りとも言えるけど・・・。カポーティの創作における内心の苦悩と、ペリー・スミスに対するのめりこみで、二つに引き裂かれる作家としてのカポーティ、人間としてのカポーティ・・・。
だが演技で魅せるホフマンが本当に素晴らしかった!カポーティの内面を映し出すようなあの演技。
あの演技に、表情に、全てが書いてある、そんな感じだろうか。・・・
頭が良すぎる人、というのは、他人と会話していても、相手が次に何を言うかが予想できてしまい、きっと退屈を噛み殺しているんだろう。
カポーティはそれを計算した上で、自分の欲しい情報を引き出すべく、相手を導いていた。だが、そうするには、機械が相手であっては、人間は心を開かないのだ。
それを十分知ってか、カポーティは、見ず知らずの人間に、つまり、社交界での著名人たち、・・・自分の面白おかしいエピソードのみを期待する、セレブの人間に対してではなくて、初対面の、普通の人間に、ちょうどいいくらいの自分の本音を語る。
そういったことを計算ミスした場合、例えば警察に出向いて自分の著名度を見せつつ、自分の思うように物事を図ろうとするとき、自分のマフラーがどれほど高いか、なんて間違った会話の出だしをしてしまうと、一気にこれ、警察所内の人間に、ただ単に鼻持ちならないセレブと、バッサリ切って捨てられてしまう。
華やかな著名人の社交界とは無縁のところで、自分の創作のための調査を始めて行った。彼自身が、もしかしたら、自分もそうあったかもしれない自分の姿、と考え始めるに至るまでに、フィールドワークの対象であった、殺人事件の首謀者の一人、ペリーにのめりこんでゆく。
「例えて言えば、彼と自分は同じ家で育った兄弟のようなものだ。彼はある時、裏庭から出てゆき、私は表から堂々と出て行った。」
本来は創作の調査対象であったペリーに、危険なまでに肩入れしすぎ、彼の内面にシンクロしてしまっていた。
だが、多くの人がそう感じるであろうほどに、彼の著作『冷血』が、冷たい人間である彼の洞察の賜物であったとは、もちろん私は思っていない。そこに見られるのは、人間としての情愛を、本来感じては危険な相手に、少しづつすすんでのめりこんでしまった、天才の姿だ。
まごうかたなき最高傑作をもたらした相手への共感の結果であったのか、自分の作品への愛情であったのか、そこら辺が非常に曖昧で揺れ動く形で描かれている。
そこが読み取りの難しい、『冷血』というこの世紀の大傑作。
この辺りのカポーティの心理を描いたこの映画は、とても驚きだ。
新作の朗読披露会では、頭がクラクラするほどに感激してしまった。
カメラがまるで目の前にカポーティが立っているかのように、聴衆の席を暗く、斜めから映し出している映像で、余計に、自分が聴衆の一人であるかのような錯覚すら抱かせられた。完璧な冒頭の読み出し!
あの日の割れんばかりの拍手で、作家はこの作品の成功を確信したに違いない。この日の拍手が心の内に木霊して、結末をどうつけるべきか、自分でも分からなくなる怖さを、追体験させられたように思った。
カポーティ本人も“冷血”にはなりきれない人物であった。人間を鋭い観察眼で見つつ、ペリーの暗闇を知るにつれて、揺れ動いた。対社会へ向けた著名人、としての自分のアイデンティティを危うくさせるほどに、自分の奥底に位置するものを、まごうかたなく素直にみつめようとした。こうして生まれた傑作は、怪物そのものだった。
犯罪者ペリーが、“冷血”そのものの言葉が当てはまらないという、“理由なき犯罪”を描いたカポーティ。
そして彼自身は、ペリーの手助けにしか見えない行動をとりながら、彼に自分をどこか重ね合わせながら、それでも、自分の作品の完成のためにペリーの死を望んだカポーティ。
冷血、と言う言葉は、ではどこからどこまでがそう言い切れるものであろうか。
そういったことを、カポーティは問う。
そういった全てが『冷血』というタイトルにある。
カポーティが次の作品『叶えられた祈り』において、社交界の人々についてスッパ抜いた作品を書いて以来、社交界に見放され、深酒・ドラッグにハマっていった、という専門家もいる。
だが、では、その“社交界の真実”を描くきっかけになったのは、どんな心境の変化だろうか、と考える。それは、カポーティの自殺未遂のような、自分に向けた銃のようなものではなかっただろうか?
社交界の浅さや、そこにいる人間の浅さ、自分の築いた名声、そういった物事にズレを感じ、耐え切れなくなったカポーティが、それを描いてしまったのではないだろうか。
彼の母親は精神異常の結果自殺をしてしまったという。
彼も6年かけて完成したこの作品のあと、アル中と薬中とで、精神に異常をきたして59歳で死んでしまう。
彼が冷たい人間で、創作に関しての、人間観察の興味対象としてのみ、ペリーと接していたら、こんな結果になっていなかっただろう。
“冷血”という言葉が当てはまらなかった、殺人者ペリー。彼を描いたカポーティは、自分自身も“冷血”という言葉そのものには当てはまらなかった。人間として揺れ動き、そんな自己をみつめることができた天才だった。
2006/10/23 | 映画, :ドキュメンタリー・実在人物, :ヒューマンドラマ
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コメント(84件)
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『カポーティ』
コートも脱がずにホテルのベッドに腰をかけ、ひとりの男が背中を丸めて幼なじみの友人に電話をかけている。
「僕は、もう立ち直れないかもしれない。」
すすり泣きながら独特の高いトーンで、今にも消え入りそうな弱々しい声で彼は訴えた。
「彼らは死んだけれど、あなたは生…
カポーティ・・・・・評価額1400円
1959年のある日。
カンザス州の小さな町で、裕福な農家の一家四人が何者かによって惨殺されるという事件が起こる。
この事件を報じる新聞記事に、ふと目を止めた作家が一人。
彼の名は、トルーマン・カポーティ。
映画フ
映画「カポーティ」を観て
「冷血」と、温かい心と・・・。
とらねこさんのレビューを読み、感激!「Excellent!」を押したのですが、これ、登録しないと反映されないみたいね。
この映画を観て、感じる事は人ぞれぞれなんだな、と感動しました。とらねこさんの感じた事は、私には無い発想だったので、とても新鮮でした。目からウロコでした。それだけ、多くの解釈が許される、懐の深い作品だったんだな、と思いました。
さて、とらねこさんの映画INDEXの「か行」で、「カポーティ」を探していた私は、「怪猫トルコ風呂」を発見し、じっくりと読みふけってしまいました。レビュー、おもしろかったです。観たかったのですが、観に行けませんでした。とらねこさんのレビューを読み、(これは、DVDになっても私が観るのはムリだな。)と、よ〜く分かりました。
とらねこさん、たぶん「SAW3」もご覧になりますよね。今からそのレビューを楽しみにしております。
とみさんへ
こんばんは〜☆
とみさん、温かい言葉をどうもありがとうございました!素直に言うととっても嬉しいですし、ちょっと照れます*^^*
私にとっては元々好きな作家で、いろいろ思いを馳せることがあるだけに、随分と長い記事になってしまいました。
で、『怪猫トルコ風呂』見つけてしまいましたですか(笑)我ながら、あの時はムチャクチャでした。
あんな画像載っけちゃってまあ。
でも、とみさんが“見るの無理”なーんてコトは全然ないので、ご心配なく!とみさんとは、とっても共通点を感じてしまう私なんです。とみさんと私の変態レベルは、きっと同じっくらいだと思います。そんな訳で、とみさんにとっても期待の大きい私なのです。
きっと、現象さんや、睦月さんもそう思っているハズ♪
あ、『SAW』1〜3は、睦月さんが今日見るはずですヨ♪
本当は助けようとは思ってなかった・・
249「カポーティ」(アメリカ)
1959年11月、カンザス州の田舎町で起きた一家4人惨殺の記事に目を留めた作家トルーマン・カポーティ。彼はその事件について書きたいと、友人のネル・ハーパー・リーと共にカンザスへ出かける。彼は、そこで殺人犯として逮捕され…
とらねこさん、こんばんは。
カポーティへの思い入れがあるような感じですね。
私は「ティファニー〜」を読んだことがあるというだけで、「冷血」の存在、村上春樹が何冊か翻訳したということぐらいしか知らないですね。
「冷血」を読んでいれば、また印象が変わったかもしれませんが、この作品を観た限りでは、今ひとつカポーティの心情が伝わらなかったという印象でした。
でも、ホフマンの演技は確かに素晴らしいんだろうなぁ、とは感じました。
CINECHANさんへ
こんにちは〜☆TB&コメント、ありがとうございます!
そうなんですよね、カポーティへの思い入れ、書いてる時は、そういう人きっといるだろうと思ったのですが、あまりそういう人はいないんですね
アメリカではおそらく、そういった人の共通意識が前提にあってのこの映画だと思いますので、それが日本人にいまいち伝わらなかったのかもしれませんね。
CINECHANさんも『ティファニー』読みましたか♪
私は、この作品、大好きなんですー。
早速今から遊びに行かせてもらいますね★
カポーティ
7点 (10点満点。5点で普通。6点以上なら満足って感じです。)
うん、凄い!
本当に凄かったです。
何が凄かったって、やっぱりフィリップ・シーモア・ホフマンでしょ。
ぶっちゃけてしまえば、ワタクシ的には大して興味(『ティファニーで朝食を』
は大好きな映画ですけ…
こんばんは〜♪エコー&コメント有難う御座いました♪
カポーティさんを知らなかったのでお話自体はあまり面白くなかったのですが、ホフマンの演技の凄さだけはヒシヒシと伝わりました^^
にしても、とらねこさまは文学にも造詣が深いですよね!
最近はすっかり漫画オンリーなワタクシって・・・。:゚(。ノω\。)゚・。
ではでは〜、これからもよろしくお願いします♪
Aki.さんへ
こんにちは☆コメント戻って来てくださりありがとうございました!
>カポーティさんを知らなかったのでお話自体はあまり面白くなかったのですが
そうなんですよねー。これ、おそらく“アメリカでは、カポーティはよく知られた作家”であるという共通概念があってのこの映画なので、その大前提があってのこの映画という気がします。
なので、あまり面白くなくても仕方がないかと。
>最近はすっかり漫画オンリーなワタクシって・・・。:゚(。ノω\。)゚・。
キャハ♪なんかAki.さんてかわいいww
Aki.さんは、得な性格してるってみんなに言われませんか?^^
カポーティ
ずっと見たかった「カポーティ」です。 作家トルーマン・カポーティが描いた最高傑作「冷血」の真相。 カポーティが「ティフ
こんにちは。
TB&コメント失礼します。
もっと重厚で複雑極まりないドロドロ映画(どんなや)かと思ってましたので、あっさりした展開にちょっと拍子抜けでした。見やすかったのですが、「冷血」をよく知らない私には映画の訴えてる内容がよく理解できず、とらねこ様の記事を読んで「なるほど」と思った次第ですーー;
もももさんへ。o ○
こんばんは〜☆コメントTBありがとうございました。
そうですね、確かに、この映画って、アメリカカルチャーの中でとても有名だという、カポーティの背景を分かっている、という前提の映画だったのが、ちょっと不親切な作品だったかもしれませんよね。
冷血の宿
「カポーティ」
「ホステル」
カポーティ (Capote)
監督 ベネット・ミラー 主演 フィリップ・シーモア・ホフマン 2005年 アメリカ映画 114分 ドラマ 採点★★★★ 非常に単純な生き物なので、誰かが自分の事を好きでいてくれているってだけで勇気やら自信やらなにやらかにやらモロモロが倍増する私。その反面、いったん誰かを…
カポーティ-(映画:2007年43本目)-
監督:ベネット・ミラー
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリフトン・コリンズ・Jr、クリス・クーパー
評価:78点
公式サイト
(ネタバレあります)
作家トルーマン・カポーティが、『冷血』を完成させるまでを描いた作品。
カ….
カポーティ-(映画:2007年43本目)-
監督:ベネット・ミラー
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリフトン・コリンズ・Jr、クリス・クーパー
評価:78点
公式サイト
(ネタバレあります)
作家トルーマン・カポーティが、『冷血』を完成させるまでを描いた作品。
カ….
声域と聖域
『カポーティ』を観た。
会話の94%を記憶する『ティファニーで朝食を』の作家。
トルーマン・カポーティが事実上最後の傑作『冷血』を書き上げるまでを描く。
鼻の下と上唇の動き、お腹に乗せた眼鏡、目を擦る仕草…甲高い声。
彼が画面に登場した瞬間、一…
映画鑑賞感想文『カポーティ』
さるおです。 『CAPOTE/カポーティ』を観たよ。 監督はまだ『The Cruise』しか撮っていないベネット・ミラー(Bennett Miller)、脚本はジェラルド・クラーク(Gerald Clarke)、ということで、”初めて”尽くし。しかし勇気ある作品に仕上がったなぁと、すごいと思います。 出演は…
カーポティ 〜 冷血
「アラバマ物語」はけっこう適当に書かれたんだよ。
「冷血」はこうして書かれたんだよ。
….って映画(違)
カポーティposted with amazlet on 07.04.23ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2007/03/16)売り一
カポーティ
評価:88点
原題 CAPOTE
監督 ベネット・ミラー
脚本 ダン・ファターマン
出演 フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリス・クーパー
<あらすじ
『カポーティ』’05・米
あらすじ農家の一家4人が惨殺された事件に目をつけたカポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)はこの事件を題材に雑誌の記事を書くことを思いつく。ザ・ニューヨーカーの編集者ウィリアム・ショーン(ボブ・バラバン)に話を持ちかけたカポーティは事件のあったカン…
カポーティ
WOWOWで鑑賞―【story】農家の一家4人が惨殺された事件に目をつけたカポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、この事件を題材に雑誌の記事を書くことを思いつく。ザ・ニューヨーカーの編集者ウィリアム・ショーン(ボブ・バラバン)に話を持ちかけたカポーティは、…
とらねこさん、メリークリスマス
楽しいクリスマスをお過ごしですか?
で・・・映画ですが、とても面白かったです。
でも、とらねこさんの記事の方をとことん堪能してしまいました。何もコメントが見つからない程に・・・
素晴らしい記事を読めて良かったです!!
とらねこさんは『冷血』をお読みなんですね〜
私は未読ですが、これから読んでもとらねこさんのように深く読み込めないかもなぁ〜
でも、読みたい本リストには加えておこうっと。
由香さんへ
こんばんは〜♪コメントTBありがとうございました!
由香さん、メリー・クリスマス
はい、私のクリスマスイブは、そこそこ楽しく終わりましたw
で、由香さんもこの映画を、なかなか堪能できたのですね!良かったぁ。
お褒めくださりありがとうございますw
この映画を見てから『冷血』を読んだ人もいると思いますが、
冷血で描かれていた作者の心理状態を反映させるということ自体が、この映画の試みだったと思います。
分かりにくいとされていた『冷血』が、理解されやすくなったかもしれないなあって思います。
ただ、現在の凶悪犯罪を考えると、この作品で描かれていたことの衝撃性など、薄いものと感じるかもしれません。
映画『カポーティ』
原題:Capote
「ティファニーで朝食を」の作家が、ノンフィクション小説の新たな地平を築き上げるべく野心を持って取り組んだ問題作「冷血」・・ハードでシビアな物語・・・
トルーマン・カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)が目に留めた小さな新聞記事…
カポーティ
『何よりも君の死を恐れ、 誰よりも君の死を望む。』
コチラの「カポーティ」は、演技派俳優として知られるフィリップ・シーモア・ホフマンが、初めて製作総指揮と主演を務め、アカデミー賞をはじめとする主要映画賞の主演男優賞を受賞した映画なんですが、9/30に公….
カポーティ
【CAPOTE】2006/09/30年公開製作国:アメリカ
監督:ベネット・ミラー原作:ジェラルド・クラーク出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリフトン・コリンズ・Jr、クリス・クーパー、ブルース・グリーンウッド
こんにちは、TBありがとうございます。
確かにスミスも、カポーティも本質では冷血とは程遠い人間であるのにも関わらず、彼らの行っていることは「冷血」といわざるを得ない、という皮肉まで共有している状態を、素晴らしく重苦しげに表現していましたね。
しかし、彼らが冷血なら、「冷血」を読んで賛美した読者も、けなす読者も冷血なのかもしれないし、この映画を見て残虐なシーンをひっくるめてすごいと思う私たちも冷血なのかもしれません。
カツミアオイさんへ
おはようございます!こちらこそ、コメントありがとうございます☆
>カポーティの皮肉というものまで体現していたこの映画
おっしゃる通りですね。
映画の表現技法的にとても面白かった作品でした。
『冷血』を読んで、冷血だ!怖ろしい!
と、感じなくなってしまった今の時代もまた、怖ろしいですよね・・。
カポーティ (DVD)
1959年、カンザス州。
のどかな田舎町で、一家4人が惨殺されるという事件が発生する。
翌日、ニューヨークで事件を知った作家カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、この惨劇を作品にしようと思い立ち、すぐさま現地へと取材に向かう。
同行した幼なじみ…
カポーティ:映画
今回紹介する映画は、一家惨殺事件をノンフィクション小説として描いた、
「冷血」が出来るまでを描いた作品の『カポーティ』です。
カポーティ:ストーリー
農家の一家4人が惨殺された事件に目をつけたカポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、この事件を題…
『カポーティ』を観たぞ〜!
『カポーティ』を観ました一家4人惨殺事件の詳細を本にすることで新たな成功を目論むカポーティと彼の取材に協力する犯人との屈折した関係が生々しく綴りながら、トルーマン・カポーティの傑作『冷血』の完成までの道のりを描き出した伝記ドラマです>>『カポーティ』関連…